我らはモノノフ、鬼を討つ者也。   作:爆焔特攻ドワーフ

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グロ注意
主人公は一切出てきません

2012年冬は人間サイドと吸血鬼サイド、モノノフサイドがあります。
今回は人間サイドを書いています
次回は吸血鬼サイドを執筆する予定です。


四話     2012年 クリスマス -夜- Ⅰ

その事件は初期はガス漏れによってばらまかれた有毒なガスを吸い込んだことによる中毒が起こったものだと思われた。

しかし、被害人数と死傷者が圧倒的なスピードで増えて行ったことによって間違いだと分かった。

分かったところで人類にはなすすべもなかった。

 

スーツ姿の男性が倒れた。

近くにいた女性は様子を見ようとして自分の異変に気が付いた。

自分の口や鼻から何かが流れている。

手で触ってみるとそれは生温かった。

目で見るとそれは赤黒かった。

それは血だった。

誰の?

私の?

なんで?

どうして?

頭の中が疑問で埋め尽くされ、パニック状態になる。

女性が限界を越して叫ぼうとした瞬間。

―――ぐしゃり

彼女の頭部は何かが当たって潰れたザクロのようにはじけ飛んだ。

周りについ先ほどまで人間だった人間の脳漿が赤黒い血がぐちゃぐちゃになった目が黒い髪の毛が夥しい量の血液が飛び散る。

 

彼女の頭に当たったのは、人の頭ほどもある石だった。

まともな判断が出来ていない彼らは彼女の後ろを見やった。

 

鬼がいた。

身体は1メートルあるかないか。

彼らに向かって邪悪な笑みを浮かべ一声哭いた。

するとその鬼の後ろから仲間と思わしき鬼が疎ましい色をした巨大な渦巻きから次々と湧き出て彼らに向かって走って、飛んで、這いずりながら向かってくる。

そのなかには

青い小鬼がいた。

巨大な腹を持つ手足が非常に長い鬼がいた。

狐のような容貌の鰐のような獣がいた。

頭部から羽が生えた犬がいた。

 

誰かが「逃げろ!」と叫んだ

 

だが遅すぎた。

青色の小鬼が子供を引きずり倒して腕にかぶりつく。

血が吹き出し子供は泣き叫ぶ。

近くにいた男性が小鬼を突き飛ばそうとして、横から飛び出てきた蛇のような胴体で肥えた身体を持つ鬼らしき生物が男性の腸ごと食いちぎり、男性の上半身と下半身は血をあたりにまき散らしながら地面に落ちた。

―――ぐちゃ

一瞬の間の後辺りは阿鼻叫喚の地獄と化した。

腰が抜けてしまい全身を鬼に引き裂かれながら泣き叫ぶ者。

恋人の名前を叫びながら生きたまま鬼に飲まれる者。

小鬼に甚振られながら逃げることは出来ないのに必死で逃げようとする者。

最愛の人が目の前で心臓を貫かれ呆然としているうちに頭を抉られて即死する者。

鬼の脚に潰され道路の紅いシミと化す者。

 

その場にいた幾人かの人々は命からがら逃げだしたが、あたりを見て絶望した。

視線の先には先ほどの鬼が出てきた渦巻きがそこかしこに展開しそこから異形の化け物が絶え間なく湧き出ていたのだから。

まもなく彼らは、呆然としていたところを腹が巨大な口に変化した化け物に喰われてしまった。

 

自衛隊や米軍はすぐさま出動しようとした。

しかし、それは叶わなかった。

なぜなら、基地内にも異形の化け物が溢れていたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一夜だけで日本ではおよそ1500万人が犠牲になったといわれている。

鬼が攻めてきたことから平安中期に起こった似たような事例から【オオマガトキ】と呼ばれるようになった。

 

 




原作の終わりのセラフよりもこの世界は厳しいです。

吸血鬼VS人間ではなく
吸血鬼VS鬼VS人間という構図になり人口も原作では日本の人口は10分の1まで減少していましたが8分の1ほどまで減少します。

また鬼が攻勢を強めたことにより、日本の一部地域が鬼が生息し長時間いると瘴気によって身体が崩壊する異界に飲み込まれます。

この小説ではウィルスの力はそこまで強くありません。
あるていど身体が強ければ耐えます。
ただし、手術を終えたばかり人、風邪などの病気で体が一時的に弱っている人に対して致死性を発揮します。
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