「糞ッ!なんなんだこいつらはァッ!?」
餓鬼がフードを被った者たちに襲いかかる。
餓鬼は上空から襲いかかり、頭を丸かじりしようと襲いかかったが頭に届く前に切り伏せられる。
「落ち着け、小型はそこまで強くない。家畜が喰われないように気を付けておけよ。クルル様にお叱りを受けても知らんぞ」
フードの奥から黒い髪がのぞく者が餓鬼を切り捨てた者窘める。
「チィ、なんで俺たち吸血鬼が家畜の面倒見なきゃいけねぇんだよ?というかこんなのがいるなんて聞いてねえぞ?」
「ラクス、しょうがないでしょう。それが任務なんですから・・・」
ラクスと呼ばれた吸血鬼は悪態をつきながら仲間の吸血鬼とともに吸血鬼の所持品となった人間たちを空港に運んでいく。
道中、小型の鬼が襲ってきたが人間の何倍もの身体能力を持つ吸血鬼に敵うはずもなくことごとくが切り伏せられた。
しかし、彼等吸血鬼は鬼の生態を知らなかった。
小型の鬼の死骸はあたりに瘴気を散布し、その匂いにつられて中型、大型の鬼が寄ってくることを・・・
それに気づいたのは人間たちを輸送用の大型ヘリに乗せた直後のことだった。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
爆音が響いたかと思うと、飛行場の一角にナニカが落ちてきた。
ナニカが着地した瞬間地響きが起き、吸血鬼の幾許かが尻もちをついた。
「な、なんなんだ!?」
その姿はまさに異形だった。
筋肉質な身体。
巨大な捻じれた角が生えた頭部。
腕が四本、脚も四本あり、下半身は機械のようなもので覆われている。
極めつけは、背部から生えたと思わしき
さきほど移動中に遠目に見えた大型の鬼とは何もかもが違う姿に彼等吸血鬼は一瞬呆けてしまう。
その瞬間、その鬼は跳躍し輸送機から一番遠いところにいた吸血鬼の間近に迫り押しつぶした。
人間の何倍も身体能力があろうとも意味はなかった。
蟲を踏みつぶしたかのような音とともにその吸血鬼はアスファルトのシミになった。
「てんめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
その様子に耐え切れなかった一人の吸血鬼が飛び出し、近くにいた三人も続く。
『俺の(私の)(僕の)(我の)血を吸えっっっ!!!!!!』
鬼に向かって突進しながら吸血鬼が持つ特殊な装備に血を吸わせ身体能力を劇的に向上させる。
そして日本刀の武器を持った吸血鬼がその腕力と活性化した武器を振るい―――――――
――――――――――――弾かれた。
「は?」
呆気にとられた瞬間彼は鬼に握り絞められ、はじけ飛んだ。
他の三人は一瞬で不利を悟った。
彼らは方向転換して他の吸血鬼と共に逃げようとして・・・・・・・・・・彼らを置いて上空へと消え去る輸送機を目の当たりにした。