インフィニット・ストラトス 仮名   作:ぬっく~

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第17話

事件が起きる少し前。

二年一組ではいつもの様に授業が行われていた。

クラスメイトはそのまま上がっただけなので、クラスには箒、セシリア、シャルロット、ラウラといつものメンバーが揃っている。

 

(一夏……お前は一体何処にいるのだ)

 

一夏が行方不明になってから既に一年が経った。

亡国機業の戦いに参加したが、敵の罠に嵌り、結局その後は戦争が終決してしまったのだ。

箒たち一夏と関わりを持つ者たちは一夏の生還を望んでいるが、一向にその連絡はなかった。

 

ドンッ!!

 

「!?」

 

それは突然のことだった。

近場で何かの爆発音が聞こえ、クラスメイトたちは動揺が走る。

そして、アリーナ近くの区画で黒い煙があがっていたのだ。

 

「まさか!」

 

セシリアたち国家代表候補生は、この事態を直ぐに察したのだ。

各国を騒がせているIS襲撃事件。

それが、今起きたのだと。

 

「生徒の皆さんは速やかに避難を」

 

担当教員が避難勧告を発令し、セシリアたちを除く生徒たちは避難していく。

 

「わたくしたちは、対応にまいりますわ」

 

「はい。よろしくお願いします」

 

そして、彼女らは廊下を駆け抜ける。

 

 

 

 

「待て!」

 

「どうしたのだ」

 

「誰かが来る」

 

突如、ラウラが急停止しする。

箒以外は前から何か嫌な感じを感じ取っていた。

そして、ラウラの言う通り、前からフードを被った誰かが近づいて来る。

 

「貴様がこれをやったのか!!」

 

箒がフードを被った者に呼びかけるが、何も返さなかった。

全員、部分展開でISを呼び出す。

 

「相手は国家犯罪者ですわ。慎重に……」

 

「はぁあああ!!」

 

「箒さん!?」

 

セシリアの注意を無視して、箒が先陣をきる。

フードを被った者は箒の剣捌きを避け、カウンターを入れた。

 

「ぐっ!」

 

箒の腹に一発決まり、後ろへと飛ばされる。

 

「ちっ、相当なやり手のようだな」

 

ラウラは先程の一撃を見て、予想以上のやり手だと判断する。

 

「バックアップは任せて」

 

「あぁ。鈴と私で奴を叩くぞ」

 

「いいわよ」

 

セシリアとシャルロットがバックに付き、鈴とラウラがアタックに付くことになった。

ラウラと鈴が突っ込み、避けた所をセシリアが狙撃する。

 

「もらいましたわ」

 

セシリアのレーザーはフードの頭部を捉えていた。

しかし、レーザーはその頭部を通り抜ける。

 

「!?」

 

流石にそれは予想外の出来事に全員が驚いた。

タイミングは確かに完璧だったのだ。

セシリアが外すとは思えない距離で。

 

「ラウラ……今の見た?」

 

「あぁ。あれは完全に通り抜けていた」

 

一時下がり、先程起きた出来事を考える。

 

(通り抜けるなんて聞いたことがないぞ。あれが本当の等身ではないのか?)

 

ラウラは目の前にいる者は最も背が小さい者であり、ホログラムで身長を偽っているのだと仮説を立てる。

 

「須佐能乎」

 

フードの者は一言呟く。

そして、蒼い炎が起ち、骸が現れ始める。

その光景は一度見たことがあった。

 

「ま、まさか!?」

 

一年前のキャノンボール・ファストの時にあの女が使った、あれが再び前に現れたのだ。

 

「裡覇……加奈」

 

驚きの余りに回避が遅れる。

須佐能乎は教室の壁を壊しながら、セシリアたちを薙ぎ払った。

 

「キャアアア!!」

 

室内では狭すぎて完全展開できないことが仇となり、彼女らは大きくダメージを受けた。

フードの者は須佐能乎を解除し、セシリアたちに近づく。

 

「隙ありだぁ!!」

 

最初にダウンした箒が起き上がり、雨月を突き立てる。

箒の雨月はフードの中へと入り、それを破った。

そして、その者の顔が姿を現す。

 

「な!?」

 

箒がその者を見て、驚きを隠せなかった。

そして、その隙に箒の首を掴み、持ち上げる。

 

「な、なんで……」

 

箒は持っていた雨月を思わず落としてしまうが、その者の腕にしがみ付く。

 

「なんでだ……何故お前が……」

 

意識が戻り始めたセシリアたちがフードの者を見て、言葉を失った。

フードの者の正体が……

 

「答えろ……一夏ァ!!」

 

行方不明の織斑一夏だったのだから。

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