インフィニット・ストラトス 仮名   作:ぬっく~

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コメント内に一夏の眼鏡姿を見てみたいとあったので……描いてみました!!


【挿絵表示】



第7話

一夏がIS学園に入ってから半年が経ち、亡国機業はとある作戦を実行することになった。

 

「そう言えば、今日から学園祭だったね」

 

「えぇ。Xにも行ってもらうわ」

 

加奈はスコールから渡されたIS学園に入る為に必要なチケットを受け取る。

IS学園は完全予約制のため、一般人が入ることは滅多にない。

それだけ警備が厳重なため入るだけでも一苦労なのだ。

 

「オータムの方は?」

 

「彼女は既に現地に行ったわ」

 

「そう」

 

今回の作戦は一夏の持つIS《白式》の強奪に加えて、殺害が目的だった。

もちろん、暗殺は加奈がしなければならないため、今から現地に向かわなければならない。

 

「軽く同窓会をしてくるわ」

 

加奈はそう言って、行ってしまった。

 

 

 

 

「鈴ちゃん、一夏は元気にしているかな……」

 

IS学園の正面ゲート前で、加奈はIS学園を眺めていた。

 

「さてと、私の役目を果たしましょうか」

 

加奈はスコールから渡されたチケットを係員に渡し、すんなりとゲートを通過する。

そして、人混みに混じりながら、一夏のいる一年一組の教室を通過した。

 

「私があげた眼鏡、使ってくれたんだ……」

 

微かに見えた一夏の姿に加奈は、ちょっと複雑な気分になった。

 

「ん? どうしたんだ、鈴?」

 

「今、加奈がいた」

 

「え?」

 

鈴が慌てて教室を出て、周りを探すが加奈の姿は既になく。

 

「どこに居るんだ? それより、加奈がここに来れる訳がないだろう」

 

「うっ、あたしは確かに見たんだからね!」

 

「痛て、蹴るなよ」

 

鈴は一夏にゲシゲシと蹴りを入れる。

一夏と鈴が教室に戻り、加奈はかなり離れた所にいた。

 

「まさか、鈴ちゃんに見つかるとは思わなかったな……」

 

加奈は一組に鈴がいたことには気づいていたが、まさかあの一瞬で見つかるとは思ってもいなかった。

 

「まぁ、いいか。どうせ、また会うことになるだろうし」

 

そう言って、加奈は再び人混みに溶け込んだ。

 

 

 

 

「ねぇ、ねぇ、訊いた? 今、第三アリーナで……」

 

「うん、うん。一夏くんが出るって」

 

開園してから、それとなく時間が経った時だった

生徒からある話が盛り上がっていたのだ。

 

「演劇ねぇ……」

 

生徒会からの出し物で第三アリーナで演劇をやるらしい。

その中に織斑一夏が出るということで、騒がしくなっていた。

 

「オータムもこの気にやるでしょうし、私も動きましょうか」

 

そう言って、加奈も行動に移す。

しかし、加奈が向かったのは第三アリーナではなく、その下にある更衣室に向かう。

そして、既に戦闘が行われており、オータムが追い詰められていた。

 

「なぁっ!? 一体どうやって―――」

 

「知るか! 食らえぇ!!」

 

大きく頭上に振り上げられた《雪片弐型》を振り下ろす一夏。

しかし、その刃はオータムに届くことはなかった。

一夏とオータムの間に割り込んだ一つの影は、一夏の《零落白夜》を蹴り止めたのだ。

 

「な!?」

 

割り込んで来た者よりも一夏が驚いたのは、その者の止め方だった。

いくら靴底に鉄板を仕込んであろうとも、ISの一撃を止めることはできない。

だが、現に一夏の《雪片弐型》は止められた。

 

「オータム!!」

 

「命令すんな! X!!」

 

オータムが加奈のコードネームを口にし、天井に向けて何かを打ち込んだ。

天井に穴が開くと同時に入って来た光が一夏の《雪片弐型》を止めている者を映し出した。

 

「……加奈!?」

 

止めていたのは、あの日失踪した裡覇加奈だった。

加奈はその一瞬を逃すことなく、一夏の剣を弾き、そのまま一夏の脇腹に一撃を入れる。

 

「ぐっ!!」

 

僅かな時間を稼ぎ、加奈はオータムの方へと下がる。

 

「ま、待て! 加奈!!」

 

オータムと加奈は共に、開けた穴を登っていく。

一夏もその後を追う。

そして、出た先には騒ぎを嗅ぎつけたセシリアたち専用機持ちがいた。

 

「そこまでだ! 貴様らは既に包囲した。大人しく投降しろ」

 

既に戦闘態勢に入ったセシリアたちは、ラウラの言う通り、逃げるのは一苦労な状態だった。

しかし、そんな中一人だけ、構えていなかった者がいた。

 

「なんで……」

 

「おい。鈴、どうした」

 

「なんで、あんたがそこにいるのよ」

 

ラウラの呼び掛けに答えない鈴。

 

「久しぶりね。鈴ちゃん」

 

「裡覇……加奈」

 

失踪したはずの加奈が目の前にいたのだ。

鈴が動揺しない筈がなかった。

 

「加奈!!」

 

一夏も追いつくと同時に加奈の名前を叫ぶ。

 

「やぁ、一夏。久しぶりね」

 

役者が揃い、加奈は笑う。

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