ポケモンマスターを目指して   作:無言の短パン

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ジムリーダーとのバトルで色々な事を学ぶのは基本です。


初めてのジム戦、ニビジム

 ピカチュウをゲットした後は特に何もなくトキワの森を無事に抜けて、俺はニビシティにたどり着いた。

 俺はすぐにポケモンセンターに直行して、ヒトカゲとピカチュウをジョーイさんに預けた。

 2匹を預けた時には夕方になっていたので、俺はその日はポケモンセンターに泊った。

 

 そして次の日、元気いっぱいになったヒトカゲとピカチュウを連れて、ニビジムに向かった。

 そして今。俺はジムの前に居る。この門を開ければ、ジム戦だ!

 いざ!

 

「たのもーー!」

 

 俺は勢いよく門を開けて、ジムの中に入った。

 ジムの中は大きな岩がゴロゴロしているバトルフィールドがあり、一番奥に目の細い男の人がいた。

 あの人がここのジムリーダーかな?

 

「君は挑戦者か?」

 

「えっ…あ、はい。このジムに挑みに来ました!」

 

「そうか、俺はニビジムリーダー。タケシだ」

 

「自分はマサラタウンのカズトです!」

 

「一つ聞く。君はポケモントレーナーになってどのくらいたつ?」

 

「え…よ…4日ぐらいですけど」

 

「そうか……だとしたら挑戦はやめておけ。おそらく、勝負にならないぞ」

 

「そんな!そんなの、やってみないと分からないですよ!」

 

「そうか……どうやら口で言っても分からないようだな。なら仕方ない。使用ポケモンは2体だ!いいな」

 

「はい!」

 

 なんだかよく分からないけど、いよいよ俺もジム戦デビューか。

 絶対に勝ってみせる。

 

「では……試合開始だ! いけ、イワーク」

 

「イワーーーク!」

 

 な、なんだこのポケモン!?めちゃくちゃでかい!

 俺のヒトカゲやピカチュウの10倍以上はあるぞ!

 こ、こんなポケモンに勝てるのか?

 

「ふっ。……イワークの存在感に萎縮したか。だからジム戦はまだ早いと言ったんだ」

 

「ちょっとイワークがデカくてびっくりしただけだい!頼むぞ、ピカチュウ!」

 

「チュウ」

 

「電気タイプのピカチュウか」

 

「良し!先手必勝だ、ピカチュウ!イワークにでんきショックだ!」

 

「ピカ…チューウ!」ビリビリ

 

 でんきショックはしっかりとイワークに命中した。

 なのにイワークはぜんぜん平気そうな顔をしている。

 

「愚かな。ポケモンの相性も知らないのか……」

 

「くっ、威力が足りないのか? なら、今度は必殺の十まんボルトだ!」

 

「ピーカー……チューー!」バリバリ

 

 10まんボルトもしっかりとイワークに命中した。

 だけどやっぱりイワークはぜんぜん平気そうな顔をしていた。

 

「そんな、なんでピカチュウの技が効いてないんだ?」

 

「……イワーク、あなをほるだ!」

 

「イワーー!」

 

 イワークは勢いを付けて、あっという間に地面に潜ってしまった。

 

「なっ、あんなにデカイのになんてスピードだよ!?」

 

「イワークは元々、素早いポケモンだ」

 

 マズイな。このままだとイワークが何処から攻撃を仕掛けて来るのか分からない。ピカチュウも困惑してる。

 何かないか!何か……そうだ!ピカチュウには確か、尻尾を立てることで周りの気配を感じ取ることが出来るって図鑑が言ってた。

 この力を使おう!

 

「ピカチュウ!尻尾を立てて、イワークの気配を探れ!」

 

「ピカ!」

 

「いい判断と言いたいところだが、もう遅い!行け、イワーク!」

 

 ピカチュウの真下から地響きとともにイワークが出てきた。

 ピカチュウは避けられる訳もなく、イワークに吹き飛ばされて地面に叩きつけらた。

 

「ピカチュウ!」

 

「チュウー」戦闘不能

 

「戻れ、ピカチュウ!……い、一撃で倒されるなんて」

 

「イワークがあなをほるスピードは時速80キロと言われている。対応が遅かったな」

 

「くっ……行け、ヒトカゲ!」

 

「カゲー!」

 

「今度は炎タイプか」

 

 

「ヒトカゲ、ひのこ!」

 

「カゲー!」ポポポ

 

「イワーク、たいあたりだ!」

 

 イワークはひのこを受けながらも、ヒトカゲにたいあたりを当ててきた。

 ひのこじゃ大してダメージにならないみたいだな。

 あの技を使うしかない!

 

「ヒトカゲ、最大パワーでかえんほうしゃ!」

 

「カゲーー!」ボォォオーー

 

「イワーーク!」

 

 良し、これは効いてるみたいだ!

 

「いいぞ!そのまま押し切れ!」

 

「そう上手くいくかな。イワーク!いわおとしだ!」

 

「イワーー!」

 

 イワークは口から岩の塊をヒトカゲに向けて放って来た。

 その岩はヒトカゲに命中した。

 

「カゲ!!……カゲカゲ〜」戦闘不能

 

「ヒトカゲ!! そんな……」

 

 ま、全く……相手に成らなかった。

 これが……ジム戦。……これが、ジムリーダーの実力なのか。

 

「戻れイワーク。ご苦労だったな」

 

「あっ!戻れ、ヒトカゲ。……あ、ありがとうございました」

 

「……お前は基礎がなっていない。ポケモンの事、相性、特性、技。……そう言ったことを知らなければ、バトルには勝てないぞ」

 

「…はい…」

 

「例えばさっきのバトル。お前はイワークに電気タイプの技を使っていたが……イワークはいわとじめん、2つの異なるタイプを持つポケモンだ。そして、じめんタイプに電気タイプの技は効果がない。だから、ピカチュウの電撃は効いて無かったんだ」

 

 そうだったんだ!だからイワークは、ピカチュウの十まんボルトを受けても平気な顔をしていたのか。

 

「そして次のヒトカゲの炎。いわタイプのポケモンに炎タイプの技は効果がいまひとつだ。だからイワークはヒトカゲの炎を受けて大したダメージにはなってなかった」

 

「さらにお前はかえんほうしゃを出し続けるように指示を出していたが……技を同じ様に出し続ければ、それは大きな隙を作る事になる。現にお前のヒトカゲは、かえんほうしゃを出している間はその場から動くことが出来てなかっただろ。あれでは格好の的だ」

 

「……」

 

「いいか。今のお前の実力では、俺や他のジムリーダー達に勝つことなど、夢のまた夢だ。もっと強くなってから、挑戦しに来るんだな。その時を待っている」

 

 そんなタケシさんの言葉を背に、俺は逃げる様にジムから飛び出した。

 

 

 ジムを出た俺はポケモンセンターに直行して、傷ついたヒトカゲとピカチュウをジョーイさんに預けた。

 ……はぁー。負けた……負けた……ボロ負けだ。全く相手にならなかった。

 タケシさんが言ったことは、全部あってる。俺はトレーナーとして本当に未熟だ。

 くそー、もっとポケモンの勉強をしとくべきだったなー!

 今の俺じゃあ、タケシさんには絶対に勝てない。

 タケシさんに挑むのは、もっと成長してからにする。

 成長した俺の姿をタケシさんに見せてやる!

 よし!そうと決まれば、もっといろんな場所に行って色んな経験をしよう。そうすれば、俺はもっと成長するはずだ!

 待ってろよタケシさん!絶対にもっと成長して、強くなるから!

 

 

 うーん。タウンマップで調べて見たら、ニビシティから近い場所は……オツキミ山か。……よし!オツキミ山に行こう。そこで猛特訓だ!

 それにオツキミ山には、珍しいポケモンが出るって噂も聞いたことある。気に入った奴は片っぱしからゲットしてやる。

 よし、ヒトカゲとピカチュウの治療が終わりしだい、直ぐにオツキミ山に向かおう。

 待ってろよ、オツキミ山!

 

 

 目指せポケモンマスター!




敗北から学ぶ事も有ります。それがジム戦ならなおさら。
というわけでボロ負けです。
まぁ、初心者で手持ちがヒトカゲとピカチュウの時点で、結果は決まっていたようなものですけど。
カズトがタケシにリベンジするのは、しばらく先になります。
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