ポケモンマスターを目指して   作:無言の短パン

5 / 10
一気にセキチクシティまで飛びます。


サファリゾーン、新たなポケモンとの出会い!

 俺とポケモンたちは、あれからひたすらオツキミやまで修行を続けた。

 その甲斐あって、ヒトカゲとピカチュウはかなり強くなったと思う。

 ゼニガメ?……アイツは相変わらず俺の命令を聞いてくれないからさ……うん。

 まぁとにかく、強くなったんだ!

 それで今の俺たちならジムでもいい勝負が出来ると思い、ジムに挑戦する事にしたんだ。

 でも、タケシさんのジムに挑戦するにはまだ早いと思うから、ニビシティとは反対方向にあるハナダシティのジムに挑戦しようと決心したんだ。

 

 それからオツキミやまを下山してしばらく草むらを歩き、俺たちはハナダシティに辿り着く事が出来たんだ。

 そしてポケモンセンターでポケモンたちを休ませて、ハナダシティのジムリーダーのカスミさんに挑戦してみた。

 

 

 ……結果はスターミーに全滅されられちゃった。

 バトルの後、カスミさんに「もっと強く成ってから出直して来なさい!」って怒られちゃったよ。

 

 ……だけどさー、なんだよスターミーのスピードと技の強さ!あんなの反則だろ!

 あとバトルするフィールドがプールなら、そりゃー水タイプが圧倒的有利に決まってるよ!

 せめてゼニガメが戦ってくれてれば、スターミーは倒せたかもしれないのに。

 ……まぁとにかくまたしてもジムリーダーに、全く歯が立たなかった訳だ。

 今回は修行して自身をつけた分、特にヘコんだよ。

 

 傷ついたポケモンたちをポケモンセンターに預けて、そこで今回は何がいけなかったのかな〜って考えたんだ。

 そしてあることに気づいたんだ。俺の手持ちが少ないということに。

 

 俺の今の手持ちはヒトカゲ、ピカチュウ、ゼニガメの3匹。

 その中で戦ってくれるのはヒトカゲとピカチュウ。

 いくらこの2匹が強くても、ポケモンには相性がある。

 相性が悪ければ、どんなに強くても負ける事がある。

 現にヒトカゲはカスミさんのジムでは良いとこ無しだったしな。

 それに俺がこの先挑む予定のポケモンリーグには、6VS6のフルバトルもある。

 だからこの先絶対に、手持ちが少なくとも6匹は居ないといけなくなるんだよな。

 

 ならシゲルみたいに手当たり次第にポケモンをゲットすればいい話しなんだけど。

 俺……気にいったポケモンしかゲットしたくないんだよな。

 ポッポ、コラッタ、キャタピー、その他いろんなポケモン達に出会ったけど、なんかどいつも捕まえる気にはならなかったんだよな。

 とは言えこのままだとダメだし。

 う〜ん、どうしようかな〜。

 それからしばらく俺はこの先どうするかを考え続けて、ジムを巡る前にまず手持ちを3匹以上は増やす事に決めたんだ。

 

 そう決心した俺はポケモン達が帰ってくると、すぐにハナダシティを出た。

 それからはヤマブキシティ、タマムシシティ、サイクリングロードに行ってみたけど、結局その中で捕まえたポケモンは1匹だけだった。

 そして今俺はセキチクシティに辿り着いた所だ。

 

 

「セキチクシティか……そう言えばシゲルがこの町にはサファリゾーンとかいう場所があるって言ってたな」

 

 確かサファリゾーンには、なかなか野生で出会う事が出来ないポケモンをゲットする事が出来るって、旅のガイドブックに書いてあったな。

 しかしどうしよう、500円は痛いなぁ。

 う〜ん……あんまり期待してないけど。どんなポケモンが居るかは気になるし、行くだけ行ってみようかな。

 

 

「ブモォオーー!」パカン

 

 サファリボールから脱出したケンタロスは、雄叫びをあげながら遠くへ走って行った。

 

「クソ〜!また逃げられた〜!」

 

 これで30個も会ったサファリボールも、残り2個だよ!

 どうしよー!ケンタロスとか、サイホーンとか、ストライクとか、ガルーラとか、ゲットしたいポケモンがたくさん居るのに!!

 なんでこんなカッコいいポケモンばっかり要るんだよここ!

 

 ……はい、見事にハマってしまいました。

 だってここ、俺が欲しかったポケモンばっかり要るんだもん!

 でも夢中で欲しいポケモンにサファリボールを投げたんだけど……未だ成果は0だよ。

 サファリボールも2個しかないし……本当にどうしよう?

 

「クソ〜、ヒトカゲやピカチュウが居れば!……こっそり持って来ちゃえば良かったかな〜」

 

 今俺の手持ちは全員、係員さんに預けてる。それがサファリゾーンのルールだからさ。

 だから出会ったら即、サファリボールを投げるしか出来ないんだ。

 

「だいたい。弱らせないでポケモンをゲットするなんて、無理があるんだよ!これひょっとして……ぼったくられたかな〜?」

 

 こんな感じで俺は、しばらく不満を言い続けた。

 そしてそのまましばらく歩いていると、ふと足元でポケモンの鳴き声が聞こえた。

 

「コキコキ」

 

 足元を見てみると、いつの間にかクラブが居たんだ。

 クラブは両方のハサミをカチカチと鳴らして居た。

 

「なんだお前?何か俺に用か?」

 

 そう聞いてみると、クラブはまるで俺の事を指名するかのようにハサミで俺の事を指して来た。

 ひょっとしてコイツ……俺の仲間になりたいのか!!

 ……ってそんな訳ないだろうし。う〜ん。

 ひょっとして……なんか俺が持ってる物で、欲しいのが有るのかな?

 いやでも俺とくにそんな目ぼしい物は……あっ、腰に餌袋を下げてた事を忘れてた。

 

「え〜と、お前このエサが欲しいのか」

 

「コキコキ」

 

「じゃあほら、お食べ」

 

 エサを手に乗せて、クラブの前に差し出した。

 クラブは両方のハサミを器用に使って、エサを食べ始めた。

 はは、こうして見ると。クラブも可愛げがあってゲットしたくなって来たな。

 

 その後もクラブはエサをねだって来たから、どんどんあげた。

 ……これも、サファリゾーンだから出来る事なのかもな。

 

 

 それから沢山食べて満足したのか、クラブはエサをねだってくる事はなくなった。

 満腹になったら何処かへ行っちゃうと思ってたけど、クラブは全く逃げないで、俺の事をじ〜と見つめてきている。

 これは多分……そう言う事なんだよな。

 

「お前ひょっとして……俺の仲間に成りたいのか?」

 

「コキコキ」

 

「そうか……じゃあ、行くぞ!」

 

 俺は優しくクラブにサファリボールを投げた。

 クラブはサファリボールに吸い込まれた。

 そしてボールは全く揺れる事なくカチリと音がなった。

 

「……これからよろしくな、クラブ」

 

 

 その後、同じ方法でケンタロスをゲット出来た。

 まぁコイツはクラブと違って警戒心が強かったから、随分と苦労したんだけどね。

 ……しかしエサをもっと有効に使ってれば、もっとたくさんゲット出来たのに……トホホ。

 まぁ、今さらそれを言ってもどうしようもないか。

 

 

 しかし何はともあれ、これで俺の手持ちが……目指してた6匹だ!

 ここから……このセキチクシティから俺の本当の旅の始まりだ!

 ジムを巡って、ジムリーダー全員に勝ってみせる!

 その手始めに挑むのは、ここセキチクシティにあるセキチクジムだ!

 もう負けない!絶対にな!

 

「待ってろよ!まだ知らない、セキチクジムのジムリーダー!!絶対、負けないからな!」

 

「こら君、ポケモン達がびっくりしちゃうだろ! 大きな声で騒がないで」

 

「……すみません」

 

 そうだった。ここはまだ、サファリゾーンの中でした。

 

 

 目指せ、ポケモンマスター?

 




クラブ:♂

特性:かいりきバサミ

技:はさむ、あわ、クラブハンマー、かたくなる、なでなど


一気にセキチクまで飛ばしたのには、サファリゾーン以外にも理由があります。
因みに次はジム戦ではありません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。