ポケモンマスターを目指して   作:無言の短パン

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サンはポケモンリーグに挑むところまできました。
四天王とチャンピオンが誰なのか楽しみです。
挑むメンバーはガオガエン(♂)、アマージョ(♀)、ドデカバシ(♂)、グソクムシャ(♀)、ワルビアル(♂)、ニンフィア(♂)です。
ボックスにはバタフリー(♀)、クロバット(♀)、ジバコイルが控えてます。


メタモンマスターを目指して!

 バトルの後イミテは、得意なモノマネを披露してくれた。

 ジョーイさんやジュンサ―さん、カスミさんのモノマネも披露してくれた。

 イミテのモノマネは、ほとんど違和感がないと言えるくらいに似ていた。

 

 

 あ~あ……まさかニセモノに負けちゃうなんてなー。

 ショックじゃなかったと言えば嘘になる。でも、結果には納得してる。

 だってあれは、メタモンも凄かった事もあるけど。それ以上にイミテのトレーナーとしての実力が凄かった。

 現にイミテは俺よりも、クラブの技をうまく使って戦ってた。

 よくよく考えてみれば、メタモンを使いこなすにはへんしんするポケモンの事、そしてそのポケモンが覚えているいる技の事も良く知ってないといけないからな。

 俺と同い年ぐらいなのに、凄いやつだよ。

 きっとイミテはシゲル並みに、凄いトレーナーなんだろうな。

 

「ねぇ、カズちゃん。聞いてる」

 

「あ…ああ、確か子供の頃からモノマネが好きだったんだろ」

 

「うん。だからね、あたしはメタモンマスターを目指してるの。早い話が、究極のモノマネ芸人」

 

 メタモンマスター、究極のモノマネ芸人か。なんだか面白そうな夢だな〜。

 

「だけどね。この子、変な癖を持ってたの」

 

「目がメタモンのままのこと」

 

「うん、そうなの。……やっぱりお客さんはメタモンの完璧なへんしんを見たいのよね。この子も頑張ってへんしんをマスターしようとしてるんだけど。……クセがなかなか治らなくって」

 

 メタモンマスターを目指してるのに、手持ちのメタモンが完璧にへんしんが出来ないか。

 イミテもイミテで苦労してるんだな。

 ……そんなの当たり前か。どんな凄い奴にだって悩みはあって当然だ。

 シゲルにだって、タケシさんやカスミさんにだって、ポケモンたちにだって、きっと悩みはある。

 みんな、悩みを抱えながら頑張って生きてるんだ。

 

 

「そう言うことだったらさ。……俺もその癖を治すのに協力させてくれないか」

 

「へっ……い、いいの?」

 

「うん。雨宿りさせて貰ってるし、ほんのお礼代わりだよ。……えーと、もしかして迷惑かな?」

 

「ううん、そんな事ない。むしろすっごく嬉しいよ」

 

「それは良かった。……あっ、でも……過度な期待はしないでくれよ。あくまで癖を治すのを手伝うだけだからさ」

 

 そう……手伝うだけ。俺が治すわけじゃない。

 

「でも……一体どうやってメタちゃんのクセを治すの? あたしが思いつく限りの事は全部やって、それでも治らなかったんだよ」

 

「それにはコイツの協力が必要なんだ。出て来い、ケンタロス」

 

「ブモォー」

 

「へっ、ケンタロス?」

 

「そう、ケンタロス。イミテ、まずはメタモンにケンタロスにへんしんするように、命令してくれ」

 

「う、うん分かったわ。メタちゃん、あのケンタロスにへんしんして」

 

「モンモン……ぶもぉー」

 

 メタモンはあっという間に、ケンタロスにへんしんした。

 やっぱり目だけはメタモンのままだ。

 

「そして、メタモンにケンタロスに向かって、にらみつけるを命令してみてくれ」

 

「分かったわ。メタちゃん、ケンタロスに にらみつけるよ」

 

「ぶもぉー」ジー

 

「モウ?」

 

 メタモンに にらみつけられたケンタロスは、明らかに困惑していた。

 何故なら、メタモンのにらみつけるは普通の時の顔とほとんど変わってなかったからだ。

 これじゃあ、全然怖くない。

 

「それじゃあ、ダメだぞメタモン。お前のにらみつけるは全然怖くない。そんなんじゃ、にらみつけるとは言えないぞ。ケンタロス、本当のにらみつけるをメタモンに見せてやれ!」

 

「ブモォォー!」ギロリ

 

「も、もぅー」ビクビク

 

 うぉ、こわ!ケンタロスのにらみつけるは迫力が違うな。

 ケンタロスににらみつけられたメタモンは萎縮してしまった。

 

「おいおい、どうしたメタモン。俺のケンタロスのにらみつけると全然迫力が違うぞ!まねることしか取り柄がないくせに、それすらちゃんと出来ないなんて……お前かなりダサいぞ」

 

「もぅ……ぶもぉーー!」

 

 バカにされたのが悔しかったのか、メタモンは目に見えて怒りだして、俺のことをにらみつけてきた。

 よし、いい感じに挑発に乗ってきてくれたな。

 後は、ひたすら罵りまくれば……きっと。

 

「ちょっと!なに突然、メタちゃんの悪口言ってるの!」

 

「イミテ。これはメタモンのクセを治すために必要なことなんだ。今は黙って見ててくれ」

 

「う……うん、分かったわよ」

 

「なぁメタモン。そんなもんか……お前のマネる力はその程度のもんなのか!」

 

「もぅ…ぶもぉぉーー!」キッ

 

「あれ……メタちゃんの目が」

 

 メタモンの目が少しだけど、ケンタロスに似てきた。

 後もう一押しかな。

 

「それがお前の全力か?……もしそうならもう2度と、へんしんはしない方がいいと思うぞ」

 

「もぅぅ。……ぶ、ぶもぉーー!」クワッ

 

「メタちゃん。……メタちゃんの……癖が、癖が治ってる」

 

 そう。イミテの言う通り、メタモンの目がケンタロスと瓜二つになっていた。

 

「やった……やったね、メタちゃん!メタちゃん、完全なへんしんをマスター出来たんだよ!」

 

 イミテは歓喜に震えながら、メタモンに抱き付いていた。

 

「もぅ?」

 

 メタモンは何が何だかよく分かってないみたいだな。

 まぁ、メタモンに自分の姿は見えないんだから当然か。

 

 

「ありがとう……本当にありがとうね、カズちゃん」

 

「どういたしまして。……でも喜ぶにはまだ早いと思うよ。多分まだ完全に、メタモンの癖は治ってないと思うし」

 

「へっ、そうなの?」

 

「うん。癖ってそう簡単に治るものじゃないし、今は一時的に出来てるだけだよ。多分、今のへんしんを解いてまたケンタロスに へんしん したら、元に戻ってると思う」

 

 実際にへんしんを解いてもう一度へんしんしてみると、メタモンは元の目に戻っていた。

 

「な、何で? さっきはちゃんと出来てたのに?」

 

「あれは俺にバカにされたのが悔しくて、見返すためにいつも以上に必死になったから出来たんだと思う」

 

「そうだったんだ。……やっぱり、そう簡単にこの子の癖は治らないよね」

 

「そんなに落ち込むことないんじゃないかな。一時的とはいえ、完全なへんしんは出来たんだし。……もっと修行すれば、きっと癖は治せると思うよ」

 

「そっか……うん、そうだよね。……カズちゃん、いろいろありがとね。あたし絶対に、メタちゃんの癖を治してみせるよ」

 

「うん、その意気だよ」

 

「よーーし、メタちゃん!メタモンマスターを目指して、あたしと一緒にこれからも頑張ろうね!」

 

「モンモン」

 

 

 ふぅ、取り敢えず俺に出来るのはここまでかな。

 後はイミテとメタモン次第だな。

 

 ……でも良かった、あれでメタモンの癖が完全に治らなくって。

 俺がメタモンの癖を治したら、それはメタモンマスターを目指してるイミテのためにはならないからな。

 ポケモンのそういった悪いとこを治すのは他人じゃなく、そのポケモンのトレーナーの役目だ。

 そうやってさ、ポケモンと一緒にいろんなことを頑張る事で、ポケモンとの絆は深まるんだと思う。

 

 ……やっぱり俺もそろそろコイツ……ゼニガメとしっかりと向き合わないとダメだよな。

 気は進まないけど、ゼニガメがどうしても俺がトレーナーなのが嫌なら。……シゲルには悪いけど、逃してもいいって思ってる。

 

 

 ……でも、それはジム戦をやった後だ!

 もし俺がセキチクシティのジムリーダーに勝てれば、ゼニガメも少しは俺のこと見直してくれるかもしれない。

 そうすれば俺の命令を、ちゃんと聞いてくれると思うし!

 よし、雨も上がったみたいだし。ジム戦に備えて特訓の続きをしよう!

 

 

 目指せポケモンマスター!

 




次回はいよいよキョウとのジム戦です。
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