ブリューヌ王国の六英雄   作:暗黒騎士2世

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第2話

 

 

 

そんな日が何日も続いた、ある日……

〝ディナントの戦い〟が始まる、約一週間前……王都ニースの王宮ではアグニ騎士団による、会議が行われていた。

 

「よし!全員集まったな?ヴァンベルク!頼んだ!」

アグニ騎士団の団長 ヴァルガスが副団長である、ヴァンベルクに会議の議題を発表させた。

 

「うす 今回の議題はもうすぐ、ジスタート王国と行われる戦いに我ら、アグニ騎士団からも王を守れとのことで参陣せよとのお達しがくだった。だから、出陣の準備をしなくてはならない。我々は総勢五百名の騎士で構成されている。今回は全員参加だ!わかったな?」

 

ザワザワ……動揺があるのか、隣の奴と話すものがいたが、それは戦うことに対してではなくーー

 

「副団長!質問よろしいでしょうか?」

一人の騎士が手をあげる。会議室にいるのは、騎士団の中でも、それぞれ隊を持つ者だけだ。かくいう、俺も二百人いる槍隊で五十人隊を預かっている。彼は五十人いる騎兵隊の隊長ファルオン=バース…この騎士団でトップ3には入る、実力者だ。ちなみに1位は団長、次に副団長である。多分、ダンさんと五分五分くらいだな。

 

「なんだ?ファルオン」

 

「今回はそれなりの数が動員されると聞いておりますが、我らはなんのために戦うのですか?」

 

それは俺も気になっていたことだ。ファルオンさんは真面目だから、自分がなんのために戦うのか、理由が欲しいのだろう。

 

「ああ それはな、今回の戦いは、ジスタート王国だ」

ザワッ!ここにいる驚愕の顔をしていた。かくいう、俺もだ。

 

「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

団長が一番ビックリしてるよ……。あんた会議出てなかったら、聞いてなかったのか。

 

「我らブリューヌ王国とジスタートが戦うのは実に二十年ぶりくらいだな。まあ、戦う理由はしょぼいが……」

ヴァンベルクさんは首を横に振りながら、呆れた感じでそう呟いた。

 

「どういうことだ?」

 

「ああ、争いの原因は、国境線となっている川が大雨で増水し、氾濫を起こしたのだが、被害を受けた住人がお互いに非を押し付けあって、いさかいを起こしたのです。陳情を受けた国もそちらの国の治水対策に問題があったと言い張って譲らず、双方の軍に出征を強いられた……そうですよ」

 

「はぁ?」

団長が露骨に変な顔をする

 

「俺も最初、会議で聞かされた時はなに言ってんだ、と思ったが問題はそこじゃない。面子の問題だ」

 

「面子だと?」

 

「ああ 今回の戦……レグナス王子が参加される。なので、王は今回の戦いは王子に経験を積ませ、これだけの大軍にしたのであろう」

 

あー……なるほどね。王は一人息子のために勝たしてあげたいのと、経験を積ませることが目的なのか。

 

「子供の喧嘩に親が介入したようなもんじゃねえか!やる気がでねぇぜ……」

団長も乗り気ではない様子だな。まあ、俺もなんだが……。

 

「私たちを合わせ、王都にいる3つの強力な騎士団のうち、2つが参加している。我らアグニ騎士団は前線に、もう1つはセレナさんが率いるサーマ騎士団が殿下の周りを守る布陣だ」

 

「姉さんも参加するのか……」

そんなこと家では一言も言わなかったから、知らなかった。

 

「おい ランセルの野郎たちはなにするんだ?」

団長が3つあるうちの騎士団 ヴリクシャ騎士団の動向を聞いた。ヴリクシャ騎士団はランセル=ドレヴァスが率いる騎士団である。彼らの騎士団は結束力が固く、団長を中心にまとまりが良い、騎士団である。副団長 兼 軍師のエステル様が作戦を立案し、非常に隙のない集団になっている。

 

「ヴリクシャ騎士団は怪しい動きを見せる、ムオジネルの牽制のため、南東の砦に赴いている。そのため、今回の戦いではこちらには参陣しないのだ」

 

「ほーう……奴らも大変だな……。今回の戦はどうなるやら……」

団長は上を向きながら、やる気なさげにそう呟く。俺は姉さんやこの騎士団のみんなが死なないように頑張るだけだ!俺がそう思っていたら、ヴァンベルクさんから、まだ話があると言われ、そっちに注目した。

 

「ジスタート王国は将軍の情報によると、七戦姫の一人が指揮を執るそうだ」

 

「なにぃ⁉︎それを先に言え!それさえ聞きゃあ、戦が楽しみだぜぇ…」

団長が一気に息を吹き返した。俺はまだ一度も戦ったことはないが、団長はあるのか?

 

「団長 団長は戦姫と戦ったことがあるのですか?」

 

「いや ない!」

ないのかよ!

 

「だが、噂はブリューヌ王国にまで届いているだろう?誰か来るかしらんが、戦姫とやり合うのは俺にとっちゃ誉だな!」

団長は意気揚々と語ってくれた。誉……か……。強いやつと戦いたいのはやっぱり英雄の血が入ってる証拠かな……。

 

「団長らしいですね!」

 

「俺らもやるしかねぇよな……」

 

「ワシからも1つ良いか?」

俺たちが覚悟を決めようとしたときにダンさんが手を挙げた。

 

「? なんでしょうか」

 

「戦力はどんなものになるじゃろうか?予想だとかなりな数になると思うのぅ〜。おそらく、貴族連中は自分は行かず、子供を行かせるだろう。殿下に気に入られれば、後々、有利になるからのう……」

 

確かに、貴族連中も自分の子供に活躍させるために戦力を揃えて来るはずだな……

 

「はい それなんですが……相手はおそらく、五千 こちらは二万五千を超えると思われます」

 

「⁉︎ それはまた……なんとも……」

 

「……王も過保護じゃのう……」

 

「俺は戦姫と戦えればそれでいい!」

 

上から順にファルオンさん ダンさん 団長で三者三様の反応だ。俺もだが、さすがにそれは負けた時がやばいだろ……。

 

「……」

 

「おいおい!なに黙り込んでだよ?俺たちのやることは変わんねぇだろう?俺たちの役目は仲間を……王を……国を……守ることに変わりはないんだ!」

 

「! ふ……それもそうじゃな」

 

「ですね」

 

「初めて団長がまともなこと言った気がする……」

あ つい本音が

 

「こら!テメェ、カル!初めてとはなんだ!初めてとは!あとで修練場に来い!鍛え直してやる!」

 

「え〜⁉︎」

 

「ははっ!そうですね!団長の言う通りだ!では団長、ダンさんはここに残って、編成を考えましょう。いいですか?」

ヴァンベルクさんがまとめに入っていき、それにダンさんが了承の意を伝えた

 

「では!各隊長は隊員に戦闘の準備を促してください。今回の会議はこれで解散!お疲れさまです」

 

「「「「「了解」」」」」

 

さて……俺も鍛錬してから、家に帰るか……。姉さんにも聞きたいこともあるし……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




短くなりましだが、次は長ーく行こうと思います!
ディナントの戦い終わって、さらにザイアンくんが攻めて来るあたりまでかな?
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