僕はあの時死ぬはずだった。
この世界には神様も守護天使さえもいないと思った。
この世界は残酷なんだと…………
だが、例え神様や守護天使がいなくてもこの世界には彼らがいる。
どんな困難やピンチも覆してくれる人々。
彼らの事を僕等はこう呼んだ、
『ヒーロー』と。
5年前
「ひっぐ……やめてよぉ…」
少年は目の前に現れた怪物のようないでたちの男に迫られていた。無力である少年は泣く事しかできなかった。しかし少年は逃げるような事はしなかった。男は無情にも近づいてくる。
「ヒッヒッヒッ、怖いかぁ坊主?安心しろや、直ぐに終わらせてやるからよ」
「誰か……助けてよぉ」
男が手を振りかざした瞬間、赤い何かが何処からともなく飛んできて男を殴り飛ばした。
「ぐっ………もうきやがったか!」
「大丈夫かい!?」
泣いている少年は涙顔を拭い自分を助けてくれた人を見た。彼の体は丸みを帯びた二頭身の人?であった。上にたんと跳ね上がった髪がトレードマークと言っても過言ではなかった。
「こんな子供にまで手を出して恥ずかしくないのか!?」
「ハッ、そんなの関係ない!」
「許せないね………!」
「じゃあゲーム開始だ!!」
「ならノーコンテニューでクリアしてやるぜ!!」
少年はひたすら眺めていた、助けてくれた人と自分に手をかけようとしていた男との戦いを。今思えばあれは必然だったのかも知れない。数分後助けてくれた人は見事に男を倒してくれた。
「ふぅ……最近オールマイトばっかり活躍してるからな。これで少しは役に立てたかな」
彼はたコスチュームの汚れをパンパンとはたき落とし少年の元に戻った。そしてゆっくりと少年を抱きしめた。彼はとても暖かくそして優しかった。少年は安心したのか泣くのをやめた。彼は少年に聞いた。
「君どうして逃げなかったの?」
「あの人、仔犬を殺そうとしてたんだ………それで僕思わず蹴っちゃって」
「………そうか!君の個性は『アクション』か。僕と同じ個性だね」
「おじさんと同じ?」
「おじ……そう僕も同じ個性なんだ。でもこういう事は危ないから周りにいる大人の人に言うんだよ?」
「うん!」
「君の名前は?」
「僕、あそう エム!」
「エム君だね、これはご褒美と言ってはなんだけど」
すると彼はポケットから緑色のゲーム機を取り出した。そしてそれを少年に手渡した。
「このゲームは凄く面白いんだ、僕の宝物なんだけど君にあげるね」
「いいの?」
「勿論!仔犬を助けた君は僕と同じ『ヒーロー』だ。ヒーローにはご褒美をね」
「ありがとう!」
その直後辺りは一瞬でパトカーやら救急車やらで囲まれた。そして少年は警察官に連れられパトカーに乗った。
「ねえおじさん!名前はなんていうの?」
「僕?僕はアクションヒーローマイティ!」
「ありがとうマイティ……!」
この瞬間が後に世界を救うニューヒーローのオリジンである事をこの場の誰もが知る由もなかった。
麻生永夢 /仮面ライダーエグゼイド
ネタバレ注意
今作の主人公、メガネをかけている時は内気であるがゲームの話やメガネを外すと強気になり一人称が僕から俺に変わる。5年前、ヴィランに襲われたところをアクションヒーロー『マイティ』に救われる。その時彼のゲーム機を貰いそれ以降ゲームに夢中になった。
衛生省が誂えたコスチュームはほとんどエグゼイドであるが、頭部ら口元が開いてゴーグルになっている。あくまでもコスチュームなので肌の露出が多く見られる。ガシャコンブレイカーを腰の後ろに装備している。ヒーローネームはマイティX。
個性『アクション』
自分の身体能力を普通の人間の50倍に引き上げる事ができる。更に底知れぬ体力の持ち主である。だからニューマリ的な事も安易に行えるのだ!ただしオールマイトほどの力は出せないぞ!
アクションヒーロー『マイティ』
個性『アクション』
見た目はそのまんま。オールマイトと同期である。しかしゼロデイの時バグスターウィルスに犯され死亡した。永夢に上げたゲーム機はマイティの宝物であった。