雄介が出した条件……。
それは、彼の母校である音ノ木坂学院の講堂で踊る事だった。しかも、大先輩の雄介の教え子である事から講堂は、超満員になった。
憧れのμ'sも使ったこの講堂で踊る千歌達にとってそれは、超難関の試練だった……。
【???編】
私は、海外やいろんな世界に行って路上ライブをやったりしていた。世界という大きな舞台で活躍したいと思ってた。
そんな私は、今母国である日本に帰ってきた。
(???)「音ノ木坂学院へ。」
私は、タクシーにそう言って乗り込んだ。
昔より、髪は長くなり横で結ぶことはなくなったけど……。
私は正真正銘、高坂穂乃果です!
【千歌編】
「ワァァァァァァァァァァッ!!!!!」
1曲目の「決めたよHand in Hand」を歌い終わると大歓声が私達を迎えてくれた。でも、私達の体力は残り少なかった。息も切れていて胸が苦しくなっていた。それでも、私達の踊りを喜んでくれる人が前にいる。私は、最後の力を振り絞った。
(千歌)「次の曲は、私達がスクールアイドルを始めるきっかけをくれたμ'sの曲です!!!聞いてください。」
私は、そう言うとピアノの美しいメロディーが、会場に流れると私達は、歌いはじめた。
2曲目は、「START:DASH!!」
何があってもこのまま歌いきる!
それが私の気持ちだった。
【啓介編】
俺は、先生を探していた。
練習2日しかやってない3人の頑張りを認めてもらいたかった。それが俺に出来る最低限の事だと思っていた。
(啓介)「本郷先生!!」
(雄介)「お!啓介。どうした?」
(啓介)「先生、認めやってください。アイツらは、本気でスクールアイドルをやろうとしてるんです!だから、その気持ちだけでも認めてやってください。」
俺は、そう言うと頭を深々と下げた。
(雄介)「とりあえず、頭を上げてくれ。」
そう言われると俺は、ゆっくり頭を上げた。すると、先生はステージを見て語り始めた。
(雄介)「本気でやりたいという気持ちは、そいつの瞳を見ればわかる。でもね、スクールアイドルはそこまで優しくないんだよ。
人気が出れば、それだけの人が見に来るし、逆に人気がなければライブをしても人は来ない。それは、都会と田舎だからと言う事ではない。彼女達に人を魅了する力があるかどうかなんだ。当然、始めたばかりってのは人気もない状態だから、人が来ない。誰もいない所で一人寂しくライブをしなければならない。
だから、スクールアイドルの9割がキツイ事だらけなんだよ。体力を増やす練習だってあるし、時間いっぱいまでダンスの練習もする。
それでも、彼女達は穂乃果達μ'sが作った輝きを求めて走り出すと言うなら……
俺は、手伝う。それだけだよ。」
(啓介)「じゃあ、何で満員の講堂にしたんですか?もし失敗すれば……」
俺が言いかけたその時、ステージで千歌が倒れた。
(雄介)「ことり!照明を消して!!」
(ことり)「任せて!」
そう言うと南さんは、ステージの照明の電気を消した。
(雄介)「誰もいない場所なら簡単に出来る。でも、こんな大人数で見てもらうことの大変さを今日は、知って欲しかったんだ。」
(啓介)「じゃあ、千歌達の誰かが失敗する事を予想してたのですか!?」
(雄介)「当たり前だ。俺は、元スクールアイドルμ'sのマネージャーだぞ!?彼女達が短期間であそこまで出来たのはビックリだけど……それは、1曲に限度がある。何曲も踊るには、相当なスタミナが必要だからね。」
この人は……スクールアイドルを熟知している。
それが俺の感想だった。
とても新任の教師とは思えない。そして、流石はμ'sのマネージャー。千歌達の状態をも考えてここを選んだのか……。
(絵里)「雄介、そろそろかしら?」
(雄介)「あぁ、高海達も無理だろう。」
(啓介)「何をする気ですか!?」
(雄介)「お前は、高海達をステージ横に誘導してくれ。ここからは、俺達のステージだ。」
俺は、そう言われると早速ステージへ行き倒れ込んでる千歌を横へ連れてきた。すると、カーテンがしまった。
(曜)「啓介君、何するの!?」
(千歌)「そうだよ……私達なら…まだ……」
(啓介)「無理だ。それに、これは本郷先生の指示だ。」
俺は、そう言うと千歌達は落ち込んでしまった。
もしかしたら、顧問の件はなくなったのかもと思ったのだろう……。
(絵里)「惜しかったわね。でも、短期間でオリジナルの曲を作るのはたいしたものよ。」
そう言って絵里先生が励ますも千歌の表情は、変わらない。
(千歌)「でも……お客さんをガッカリさせちゃう……。」
(雄介)「お前達の尻拭いなら任せろ。」
(??)「そうね……。まぁ、先輩の使命ってやつにこ?」
(真姫)「キモチワル。」
(千歌)「嘘……。本物???」
そう、今ここに伝説のスクールアイドルμ'sのメンバーが勢ぞろいしていた。ひとりを除いて。
(海未)「また、遅刻ですか!?」
(ことり)「しょうがないよ。だって、穂乃果ちゃんだもん。」
(凛)「久々のライブ……テンション上がるニャ!!」
(花陽)「そうだ、美穂ちゃんにセンターやってもらうのは!?」
(美穂)「嫌よ。私は、マネージャー見るだけ。」
高坂穂乃果と凄い似てる人物がそう言った。
(曜)「嘘!?μ's全員揃ってないの?」
(千歌)「私も穂乃果さんだと思ってた。」
(美穂)「良く間違えられるのよね。」
(希)「しょうがないやん、穂乃果ちゃんのDNAなんやから。」
(絵里)「こら希。そういう事言わないの。」
(梨子)「それって一体!?」
(海未)「まぁ、細かい事はほっといて……。雄介、修也や翔一達は???」
(雄介)「あぁ、修也と翔一は会場で後輩達とトーク中だ。和也と丈二は、機械室で曲の準備してる。お前達こそ、数年ぶりだからって振り付け忘れてないか?」
(凛)「大丈夫ニャ!」
(花陽)「μ'sで過ごした時間は私達の宝物だもんね!」
見てるだけでオーラが違う……。
なんだろうな……、俺達は何年かけてもこの人達に追いつかない。そんな気がした。
【雄介編】
(???)「ごめーん!!!音ノ木前渋滞で……遅れちゃった。」
(海未)「まぁ、渋滞なら仕方ありませんね。」
(ことり)「穂乃果ちゃん、久しぶり!おかえり。」
(穂乃果)「うん!海未ちゃん、ことりちゃんただいま!」
俺は、遅れてきた穂乃果の前に行くと穂乃果は、少し嬉しそうにそして、照れながら俺に向かって
(穂乃果)「ただいま。」
と言った。
(雄介)「おかえり。」
俺は、そういった。穂乃果は世界中を飛び回り歌を歌うシンガーソングライターとして活躍中なのだ。
それも全てのきっかけは、このスクールアイドルでの4年間だとか……。
(穂乃果)「今日歌う曲は?」
(絵里)「この娘達が歌ってくれたSTART:DASH!!よ。」
そう言うと絵里は、そこで落ち込んでしまっている千歌達を穂乃果に教える。
(穂乃果)「そうか……。」
そう言いながら穂乃果は千歌達のところへ行く。
(穂乃果)「初めまして、私は高坂穂乃果。宜しくね!」
(千歌)「高海千歌です。宜しくお願いします。」
(穂乃果)「何で……私達の曲を歌ったの??」
(千歌)「私は、μ'sに憧れて……μ'sみたいに輝きたくて……。」
千歌は、泣きそうな声でそう言った。最後まで歌えれなかったのが悔しいのだろう……。
(穂乃果)「そうか……。ありがとう!今までμ'sを……私達をそう思ってくれて。じゃあ、見てて!これが私達のステージだよ!」
穂乃果は、そう言うと立ち上がりμ's全員が揃った。
そして、衣装に着替えると千歌達の前で話しながら準備していた。
(雄介)「高海、渡辺、桜内、良く見てろ。これが……お前達の憧れたμ'sのステージだ。」
俺は、そう言うと千歌達は黙って目の前の光景を見てた。
そう、
今日はμ'sが初めてライブをした日だったのだ……。
あの時は、ショッカーに邪魔されたけど……
伝説は、そこから始まったと改めて思った。
(穂乃果)「みんな!久々に行くよ!」
(8人)「「「えぇ!」」」
穂乃果は、深呼吸すると大きな声であの言葉を言った。
(穂乃果)「μ's!!!!!!!」
(μ's)「「「「「「「「「MUSIC……START!!」」」」」」」」」
そして、大歓声と共に王者μ'sのステージが始まった。
《次回予告》
大成功で終わったμ'sのライブ……。
今でも衰えないその輝きに千歌達は翻弄された。
そして、後片付けの途中にネオ・ショッカーによる再生改造人間が東京に、現れる。
第6話「襲撃!再生怪人集団!!」