ダンまちの世界で怪獣の能力を使って生きていく 作:アルプスのラスカル
最近スランプ状態で、大体一ヶ月に1話ぐらいの頻度でしか上げられないアルプスのラスカルです。
私生活が忙しかったってのもありましたけどね。
自分は見てくれている人の為に頑張ってこの駄文を書き続けますので、全作品を消す事はありません!
ここまで来れたのも、皆さんのお陰ですので、頑張れれば転スラの方もまた描き始めたいなぁ。
皆さんまた気長に待ってて下さい……( ̄▽ ̄)
オラリオは予想もしていなかった災害が起きた。
それはかつてセオロ密林で猛威を振るったモンスターとそれと同じぐらい巨大なモンスターの戦い、そして装備を付けているモンスター達と冒険者の混戦。
それはある猪人の耳に届いていた。
「…………」
それはある塔の中に特別に作られた、闘技場の様な広さを誇る空間にその男が素振りをしていた。
オッタルは昨日からこの様な調子で日が昇る前に起きてひたすら素振りを続けている。
主神はそれを少し遠くから眺めているだけで、止める事はせず子を見守る母親の様に見ている。
そして素振りを終えると、次はそこから動く事もせずに瞑想に入る。
「はぁ……ちょっと妬けちゃうわ。こんなにあの子が必死になってアレに勝とうとするのを見ると」
「……あいつめ、主神よりも戦いが大切なのか!?」
彼女の近くにいる男は瞑想をしているオッタルを見て怒りが湧いたのか、殴りかかろうとして主神に止められる。
「オッタルはある事に関しては、絶対に引かないわ。彼が慢心していた時に現れた絶対強者と同等になりたいから……簡単に言うと彼は負けて悔しいから勝ちたいのよ」
「……チッ。フレイヤ様が止めてなかったら襲い掛かる所でした。すみません、頭冷やして来ます」
猛者は戦いの為にコンディションを完璧にし、更に自分を鍛えていく。
今の彼が考えている事は、もう一つしかない。
奴に勝つ事もあるが、奴の強さに追いつきたいのだ
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「大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だよ……それにしても臭いがきついな」
眼が覚めると薄暗く、少し変な臭いがする場所に寝かされていた。
アヤメが言うには逃げようとしたが、冒険者が警備をしていたらしく脱出する事は不可能だったようで、仕方なく下水道に逃げ込んだらしい。
「黒とポチは何処にいるのか分かるか?」
「黒とポチは、今の所この下水道の中に居ますね。呼びますか?」
アヤメは「少し待って下さい」と言って下水道の奥へと進んで行き、数分待っているとアヤメが黒とポチを連れて戻ってきた。
(レオお兄ちゃん大丈夫?頭が爆発してたけど……)
「クゥーン」
「あー……そんなに心配しなくても大丈夫だぞ?」
予想以上に心配されているから、少し大丈夫な事を知らせると二人とも感極まってこちらに飛び付いてきた。
黒に体当たりされても大丈夫だが、ポチから体当たりされたら今の状態だと大怪我しそうなのでアヤメに視線を送ると、アヤメはアイコンタクトで分かったのか糸でポチを止めてくれた。
「ふぅ……自分が意識を失ってからどれぐらい経ってるんだ?」
「レオさんが意識を失ってから、大体1日経ってますね。上では冒険者達が私達の同族を捕らえようとしていますので、私は戦いに行きます」
自分はゼノス達を助けると決めたのだから、行かなければならない。
「アヤメ……ポーション貸してくれ」
「あっ、はい。どうぞ」
ポーションを二本貰うと、蓋を開けて中の液体を一気飲みすると、さっきまで傷が痛んでいたけど、その痛みが大分和らいで来た。
取り敢えず生き残っているかもしれないソルジャーレギオンをここに集めて攻めていくしかない。
ソルジャーレギオンを呼び集めた結果……100体を超えるぐらいの数になった。
「……さぁ、進撃を始めようか!」
(やったー!さっきまで外にトラップ仕掛けてたんだ!)
「私も準備はいいですよ。行きましょうレオさん」
そうして自分達……イレギュラーの集まりは時を静かに待つ。
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ーオォォォォォォオォォ!ー
彼らがそんな事をしてから数時間が過ぎた頃、警戒している冒険者いるせいで静寂を保っていたダイダロス通りに、モンスターの咆哮が様々な場所から放たれ始めた。
「おい!野郎共行くぞー!」
その声が聞こえた途端に冒険者は一人にならずにグループを作って、ダイダロス通りの狭い通路を駆け巡って行く。
その狭い道には人と同じぐらいの大きさの蟲の死骸が転がっていたが、その死骸が動き始め、冒険者に襲い掛かる。
「おいおい!蟲が動き始めたぞ!」
「わかった!俺たちが討伐してやるぜ!」
いつもは自分の身を優先している冒険者とはいえ、大概の冒険者はオラリオを守る為に利益など関係なく協調しているようだ。
「ガルァァァァ!」
静かな街にその咆哮が轟く。
まるで雷が自分の近くに落ちたかと錯覚するほどの声の大きさで、冒険者も驚きの余りその場で尻餅をついた者もいれば、失禁してしまった者もいる。
その咆哮を上げた主は、まるで闇夜に溶け込んでいるかのような黒色をした竜であった。
「グルルルルル……ガルァ!」
そしてよく見るとその竜に何か人が乗っている様に見えてしまった。
竜は軽やかに着地すると、冒険者達を一瞥しその場から立ち去って行く。
「あれはなんだ?……おい!誰かロキファミリアの誰かに報告してこいッ!彼奴らは 俺たちじゃどうしょうもねぇぞ!……気絶してる奴は片っ端から起こせェ!」
その竜が咆哮するだけで、冒険者の気合や士気を削り取ってしまい、その場から動けない者や錯乱、気絶した者が殺到してしまった。
そして勇敢にも気絶などせずに魔法を撃とうとした魔法使いは、魔法を撃とうとしても魔法陣が反応せずに困惑した。
「な、なんでなんだ!?魔法がッ!
そして視界が白に染まり、次の瞬間には衝撃が身体全体に襲い掛かった。
冒険者達は魔法を使ってはいけない事を伝達され、困惑する。
そんなモンスターがいるのかと……だが冒険者達が苦戦している中、彼らは縦横無尽に駆け回っていた。
大半の冒険者がその竜に注意が向けられ、その間にゼノス達は行動を開始し始める。
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「ふぅ……こりゃキツイな」
「大丈夫ですよ、今の所戦力を分散させれていますしね。レオさんの蟲達の死骸も良い感じです」
アヤメは自分の指の先から出ている糸を、澄ました顔でソルジャーレギオンの死骸に絡ませて操っている。
動きが不自然なのはしょうがないけど、アヤメが操って冒険者達を追い込んでいる。
自分は大剣を振り回したりなどせずに、ヒップノックの睡眠の鱗粉を出会い頭に冒険者に当てて、無抵抗にするぐらいしかしていない。
もう先程から嫌な予感を感じているのは気のせいだと思いたい……そう思いながら駆け足で密集している家の屋根を移動する。
「生きてるソルジャーレギオン達も、100体でごり押ししながら突撃させているけど、案外戦局は変わらないな」
「はい、結局冒険者達にはロキファミリアの強者が揃っているから、戦局がそう簡単に変わる事はありませんし、私達の警戒などしていなかった事でしょうね」
「あぁ、そっか。昨日自分達が暴れたから注意がそっちにいってるのか……」
自分が言った事が正しかったのか、アヤメは深く頷き肯定してくれた。
そうやって敵を撹乱させていると、不意に後ろから視線を感じ振り向く。
「どうしたんですか?背後から何か来てますか?」
「いや、何か見られている様な感じがして振り返っただけだよ」
気のせいと思い走り出そうとした瞬間だったが、奇妙な音が聞こえて来た。
ブツッ……ブツッと何かを引き千切る音が微かに聞こえてくる。
「……ッ!?レオさん!何かがこちらに接近して来てます!」
「なっ!?」
アヤメが後ろに向かって粘着力のある糸を飛ばしたが、その瞬間に軽い音がして糸が一刀両断された。
急いで急停止し、ギロンをその方向に構えるとそれが姿を現した。
「やっと見つけたぞ……俺の好敵手よッ!」
その猪人はもう何回も見た事がある男だった。
このオラリオ最強にして猛者オッタルの2回目の遭遇である。
どうして自分はこんなに強者と遭遇する確率が、高いのだろうとどうでも良い考えをしていると、目の前にいるオッタルを観察してみる。
原作ならばこんなに戦闘が好きそうなイメージは無かったんだけど、こっちの世界では噂によるとほぼ毎日ダンジョンに潜って己を鍛えているらしく、ステータスのレベルは9になったとか。
「何を他の事を考えているんだ……俺と戦え。今、手に持っている剣を構えて始めよう」
「アヤメ……先に行っててくれ。俺はここでちょっと殺し合うから」
「レオさん……わかりました。あとは任せてください」
オッタルはアヤメの姿が見えなくなるまで、その場から動く事なく大剣を構えたままであった。
「いつ終わったか?では始めようじゃないか」
「……」
そうして猛者のリベンジマッチが始まった。
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その竜はまるでこの地形を熟知しているかの如く、冒険者たちを撹乱させては逃げる。
また魔法を使えば魔法が発動せずに何処かが爆発し、二次災害を巻き起こす。
だが不思議な事にその竜は冒険者に攻撃を仕掛けていない……魔法を使わなければだが。
そんな大混戦を引き起こした竜をロキファミリアが見逃す訳なく、アマゾネス姉妹の姉が向かっていた。
(チェーースト!)
「ガル!グルァ!」
周りの建物を破壊する事なく、前が行き止まりならその建物を飛び越える様にして戦場を縦横無尽に駆け回る……が何処からともなく飛んで来たナイフによりポチはその歩みを止めた。
飛んで来ているナイフは当たればポチは余裕で耐えれそうだけど、黒が当たると骨をやらかしそうだ。
「見つけたわ!貴方達が団長の作戦を滅茶苦茶にしているモンスターね!」
「グルァァァァァ!」
またナイフを無数に投げポチに当たるが、ポチの鱗を傷付ける事は出来ても貫通する事は出来ずに、弾かれ地面に落ちてしまう。
黒の方にもナイフは風を切る様なスピードで迫ってくるが、羽根を飛ばし威力を相殺させてしまい戦いは、平行線を保ったままだ。
「ああもう!どんだけ硬い鱗してんのよっ!」
「ガルァ!グラァ!」
その小さい身体あら繰り出される攻撃一つ一つが重たく、衝撃も半端じゃなく強いせいかポチは斬撃を食らうと、衝撃の所為で足が少し地面から離れる。
黒といえばポチの身体から離れ、アマゾネスに近接で攻撃を仕掛ける。
アマゾネスはグルァ黒の攻撃を躱そうとするが、そこにポチが的確に攻撃を当ててくる所為で、攻めるタイミングを失い、防戦一方であった。
「グッ!相当強いじゃないのコイツら」
段々動きが鈍くなったのを確認したポチがここで始めて、前に詰めて来てアマゾネスを口で咥える。
「ちょ!ちょ!待っ!?」
ポチはその場で少しジャンプし、適当な所に向かってアマゾネスをぶん投げた。
(……やり過ぎだよ!ポチ!)
「……クゥーーン」
(さっ!まだまだ戦場を掻き乱して行かないとね!)
竜と鳥娘はまた戦場をかき乱す為にまた、ダイダロス通りを駆け巡る。
次回の更新は未定ッ!
何時も見てくれてありがとう!