ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか   作:フリーク

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第6話

ギルドを出て俺は、豊饒の女主人に向かっていた。

 

◆◇◆◇◆

 

迷宮都市オラリオに伸びるメインストリートを歩いていた。

 

何処も活気が勝っていた。

 

「やっぱり、地球とは全然違うもんだな」

 

メインストリートに並ぶ露店を見てポツリと呟いた。

 

女神アルタナが言った通りここは地球とは違う世界。

ここでは、()()ではなく()()が発達している。

決して電気を使っている物は無い。

 

だが、魔法でそれと似たようなものがこの世界にはあった。

主なエネルギーはここのダンジョンの副産物である魔石だ。

 

冒険家はダンジョンに潜りモンスターを倒し、そのドロップアイテムである魔石をギルドで換金することにより、生計を立てている。

 

まあ言ってしまえばこのオラリオは()()()、いや()()()()()により発展した都市だ。

 

()()()()と呼ばれているがその名の通り、()()()()()()()()()()で支えられているなんて⋯

 

もし()()()()()が無くなったら、その恩恵を失うことになったら、この都市(まち)はどうなってしまうのだろう

 

 

 

周囲の喧騒に佇む中、俺はふとそう思った。

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

「⋯あれ、クラウドさん?」

 

「こんにちは、シル。昨日はお騒がせしてすまなかった」

 

「いえ、気にしないでください。来てくれなかったらもっと酷いことになっていたので⋯

 

「うん⋯?何か言った?」

 

「い、いえ、なんでもありません⋯ところで今日はどうしたんですか?」

 

「昨日は色々あって何も食べれなかったからね、だから何か食べようかと思ったんだけど⋯」

 

店内をぐるりと見渡す。

 

「準備中、みたいだね」

 

「はい⋯夕方にいつもお店が開くので⋯」

 

⋯さてどうしようかな?

正直迷惑しかかけてないし⋯

 

そうだ‼

 

「ねえ、ちょっと迷惑をかけてばかりだからさ――」

 

「料理を手伝わせてくれないかな」

 

「え⋯」

 

◆◇◆◇◆

 

「それで、アンタがシルとリューが言っていた男かい?」

 

あの後シルは店内に『俺が手伝いたい』という事を伝えに行くと、凄く体格の大きい女性が出てきた。

 

正直この世界にはいない()()()という種族ではないかと、思ってしまった。

そのとき一瞬睨まれた気がした

 

「そういえば、二人共俺の事話してたの?」

 

ふとした疑問を聞いてみた

 

「そうなのニャア〜、いつもゴホッ!」

 

近くにいた猫人の店員が話そうとしていると、シルとリューが必死に口を塞いでいた

 

「どうしたの、二人共?」

 

「い、いえ、なんでもありません…」

 

何故か二人共顔を真っ赤にし、狼狽えていた。

 

「ハア…全く、話を戻すよ」

 

呆れたような素振りをし、話を戻した。

 

「それで、アンタ料理出来るのかい?」

 

「ああ、人並みには」

 

「それじゃあ、何か作ってもらおうか。こっちへ来な」

 

そう言って台所へと向かった

 

◆◇◆◇◆

 

さて、何を作るか…

正直FF11の食事は、ステータスの上昇の為にされるものだ。

ぱっとわからないようなのにするか…

 

いや、どうせなら()()()()()()()()を上げる物にしよう

 

だとしたら…

 

「すいません、ちょっと食材取ってきます」

 

「は?アンタ一体何を…」

 

「それじゃ‼」

 

何か言われている気がしたが、無視してモグガーデンに転移した

 

 

◆◇◆◇◆

 

数分後……

 

「一体いつ戻ってくるのでしょうか?」

 

「シル…私に聞かれてもわかりません…」

 

そんなやり取りをしていると

 

「ただ今戻りました」

 

突然クラウドが現れた

 

「えっと、おかえりなさい。それで食材は?」

 

「え、ああ。すぐ()()()()()()

 

そう言うと彼は厨房へと立ち、何かを操作した素振りをすると、彼の手にはいつの間にか一匹の魚が握られていた。

 

「あのクラウドさん、それは…?」

 

「ああこれですか?ラケルダっていう海水魚です」

 

いや、そういうことじゃなくて、って言うことも言えず奇妙な空気になっているにもかかわらず、彼は着々と準備を進めていた。

 

彼の手元にはご飯、二色の色の違う液体が入ったが二つの瓶、そして緑色の棒のような野菜があった。

 

そして彼は流れるような手さばきで、料理を作っていた。

 

そして、

 

「これは何だい?」

 

代表してミアが聞いた。

 

「【トロスシ】という、お寿司屋です。握った酢飯の上に、新鮮な魚の切り身を乗せたものです」

 

「そういう料理があるんだね。じゃっ貰うとするよ」

 

ミアから、順に取って口に運んでいた。

 

◆◇◆◇◆

 

結果から言うと大成功だった。

でもそれ以上に、ステータスの上昇に驚かれた。

 

実際、トロスシのヘルプテキストはこんな感じだ

 

【トロスシ】

 

炊いて握り固めたライスの上に、

トゥーナの生の切り身を乗せた東方伝来の料理。

HP+20 DEX+3 CHR+5 命中+15%

飛命+15% レジストスリープ+1

 

正直このパフがこっちでどのくらいの価値があるのか知らないが、彼女達の驚きから相当貴重なのだろう

 

「それで、雇ってもらえますか?」

 

「まあ、いいだろう。豊饒の女主人(ココ)は忙しいぞ」

 

さて頑張りますか

 

 

 

 

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