視界に闇が広がっていく。
体に走る衝撃と、涙を浮かべて叫ぶ君の声。
痛い……!!
一瞬の出来事だった。
徐々に視界は暗転していく……。
そして何も聞こえなくなった。
……おそらく俺は死んだのだろう。
トラックに轢かれて。
思い返すと、中々に冴えない人生だったなあ。
数々の記憶が蘇る。
君と過ごした夏の思い出。一緒にはしゃぎまわった修学旅行。ああ、あのバカが鼻から牛乳を飲もうとして、先生に怒られてたなぁ。本当にいい思い出だ……。俺は死んじゃったけれど、また……君に会えるかな?
その時、視界に一筋の光が差し込んだ…。
(光……? 俺は死んだはず…。もしかして死後の世界か……?)
「ん……」
そして俺は目覚めた。
……。知らない天井だ。
ここは……どこだ?俺は……。
俺はカイ。カイ=ハイツ。
そしてここは俺の自宅。
待て!
何故ここが自宅なんだ?
そして俺はこんな名前じゃない! 少なくとも、日本人らしい名ではあった。それに……。
「何故、俺は……」
身に覚えのない記憶を持っている……!?
もしかして……俺は狂ってしまったのか!
いや、そんなわけないだろう。
もしかして……!?
これが転生というやつか……!
道理で体が縮んでいるはずだ……!「この世界」では俺は6歳だもんな。
「それにしても……」
この世界は不思議な世界だ。
まさか、またシャドウバースを体験できるとはな。
この世界について説明しよう。
なお、読むのがめんどくさいかたは読み飛ばすことをおすすめしよう。
この世界では争いごと·地位·身分、全て一つのカードゲームで決める。
正確には、TCG(トレーディング·カード·ゲーム)というのだが、それは置いておこう。
「シャドウバース」
それは前世である日本で流行っていたTCGなのだが、この世界でも何故か普及している。
また、この世界は日本と文化レベルが変わらない。インターネットは普及しているし、高層ビルもたっている。
これらは「転生者」が技術を提供したらしい。
そう!この世界では転生者は一般的なものなのだ。
もっとも、数は少なく1国に5人いたら多い方、という認識だが……。
転生者を見分けるのは簡単だ、生まれながらにしてランクが高いもの、もしくは、転生者の称号をもっているものが転生者だ。
称号?なんだそれって?俺の頭上を見てくれ。オレの頭上に名前とランク、そして称号が載っているだろう?
分かりにくい?なら、イメージして。RPGのNPCを!
頭の上に
クエスト案内人
エリカLv10
とか、書いてあるだろう?あんな、感じだ。
ちなみに俺のステータスはこんな感じだ。
名前:Kai
称号:転生者
ランク:A
こうなると、ランクの段階も気になるだろう。ってことで、これを見てくれ。
マスター:世界トップクラス
AA:国内トップクラス(国内で10番目に入るぐらい)
A:国内トップランカー(国内で100番目に入るぐらい)
B:一流
C:一般(その中でも強い人達)
D:一般
ビギナー:学生さん?
つまり俺はそこそこ強いが、かなり上がいるっていうところだ。
ちなみに、この世界では前世のシャドバと比べて少しランクが上がりづらい……。
というのもランクをあげるには試合で勝ち抜きBP(勝つと貰えるポイント)を貯めていかないといけないのだが、一日にそう何度も戦い続ける人はほとんどいないからである。
何故かって?この世界でシャドバをするということは、殴り合いをするのと一緒だ。真の〇ュエルなみに疲れるのである。