IS 女神と少年の物語【作者の受験により投稿停止中】   作:シアン

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シアン「遅れてすまない。まさかインフルにかかるとは思ってなかった。つまり、俺は悪くない。インフルがすべてわr……ぐはぁ!」

千代紙「馬鹿なこと言ってないで始めるぞ」

シアン「貴様、何故ここに……!?」

千代紙「では、どうぞ!」(華麗なスルー)



幕間 Shopping!

 どうも皆さんこんにちは! さて、俺は今何処に居るでしょうか?

 

 答えはCMの後で! じゃねぇよ。

 

「お父さん、こっちですよ!」

 

 正解は……ここでーす。ここここ。正解はショッピングモール『レゾナンス』に来てます。

 どうしてこうなった。

 事の発端は月曜日。綾の服が無い事が判明したのだ。まあ、よく考えれば当然だが。今までシアの服でやりくりしていたがいかんせん大きさに問題がある。そう言うわけで、日曜日の今日買い物に来たのだ。だが、

 

「……おーう、今行くよ」

 

 買い物に来たのはいい。問題ない。丁度、欲しい物もあったしね。だ・が、公衆の面前でお父さんと呼ばれることを加味してなかった。迂闊、俺! 

 どうすんだよもう。ここら一帯での俺の世間体がとんでもないことに。視線が冷たくて痛い。絶対零度である。-273℃である。

 そろそろ逃げたしたくなる。けどまあ、()くしか無いんだ。覚悟を決めろ、俺。

 世間体など気にしたら負けだ。そんなことを考え現実逃避しながら歩いて()くのだった。

 

 

**********************

 

 

「お母さん、どう、似合う?」

 

「うん、すごく似合ってる。ユウもそう思いますよね?」

 

「ああ、似合ってるぞ」

 

「やったぁ!」

 

 場所は変わって洋服屋。ユ◯クロである。安くて良いよね、ユニク◯。『財布に優しい』マークを作っていいと思うまでですらある。

 まあ、それは置いといて。何で俺だけ視線が痛いのか。シアには温かな視線が向けられている。これが、女尊男卑の弊害なのか。言い出した奴、誰だよ。魔女狩りしてやりたい。

 綾はこういう場所は初めてだからか、服を試着室で着ては脱いでを繰り返している。いつもなら、頬が緩むだろうが今そんなことをしたら通報される。多分。なので鉄仮面のように表情を一切変えずに椅子に座っている。

 そんなことをしていたら、

 

「ユウ、何でそんな不機嫌何ですか?」

 

シアにそんなことを聞かれた。

 

「いや、すまない。不機嫌な訳じゃないんだ。ただ、周りの視線が痛くてな、このままじゃ通報されかねないんだ。警察来たら面倒だから、鉄仮面状態なんだよ」

 

 『IS学園の生徒、警察に捕まる。』なんて新聞の見出しになったらたまったもんじゃない。

 

「……そうですか? 温かい視線しか感じませんけど」

 

 周りの見渡しながら言われた。その通りです。シアに向けられる視線は温かいんだよ。俺のは冷たいのにな。家に帰りたい。

 

「お母さん、お父さん!」

 

「ん? どうした、綾」

 

 綾が試着室から出てきて服を引っ張る。そして、綾が口を開こうとしたとき、きゅるると、綾のお腹が可愛らしく鳴いた。

 

「はは、腹減ったんだな。飯食いに行くか」

 

「あうぅ……」

 

 顔が真っ赤になっている綾の手を取って、歩き出す。はっ…寒気が! 

 まあいい、取りあえずお会計だ。つか何枚有るんだ、これ……。

 かなりのボリュームの服を抱えてレジへ向かうのだった。

 

 ちなみに総勢、四万円であった。

 

 

**********************

 

 

 はい、フードコートでごさいます。大きなショッピングモールだけあってフードコートも大きい。モス◯ーガーやらマッ◯やらバーガー◯ングなんかもある。ハンバーガー押しすぎだろう。しかも三つ並んでる辺り店側に悪意があるとしか思えない。ライバル店並べんなよ……。

 取りあえず、席を確保した。時刻は1時をまわった所だが、休日ということもあってかまだまだ混み合っていた。すぐに席を確保出来たのは行幸だった。

 

「綾、何食べたい?」

 

「ん~……うどん!」

 

「渋いな……」

 

 いや、うどんが渋いのかは知らんけど、子供が食べたいって言い出すようなものではない気がする。普通、ハンバーグとかじゃないのか。まあ、いいか。

 

「よし、じゃあそこにあるはな◯るうどんでいいか」

 

 定番だよね、はなま◯うどん。俺はなかなか好きだ。元の世界でも通ってた、ファストフード店の一つだ。取りあえず、『ぶっかけ』の小、中、大を一つづつ頼み、それぞれにかき揚げを追加。出てきたそれを運んで再び席につく。

 

「さて、食うか」

 

「いただきまーす!」

 

「ふふっ、いただきます」

 

 分かるとは思うが俺が大、シアが中、綾が小だ。

 

「しかし、人多いな。気が滅入る」

 

「休日ですしね。人が多いのは仕方ないですよ。それより、ユウも何か買いたい物があるって言ってましたけど……」

 

「あー……今日はもういいかな。また今度買いに来るよ。今日はもう疲れたし、もう帰りたい」

 

「そうですか? それじゃあもう少ししたら帰りましょうか」

 

 そんな他愛のない会話をする。綾は食べるのに夢中で会話には入ってこない。相変わらず、向けられる視線は冷たいがもう無視することにした。

 綾が食べ終わって、うとうとしてた時、突然悲鳴が聞こえた。

 

「なんだ? 騒がしいな」

 

「悲鳴が聞こえましたね」

 

「んにゅ?」

 

 シアが綾を抱き上げて立ち上がり、周りを警戒する。椅子から立ち上がって悲鳴が聞こえた方向に注意を向ける。聞こえたのは吹き抜けホールの方からだった。

 取りあえず移動開始。シアと綾は出口に向かわせて、俺は悲鳴の聞こえた吹き抜けホールへ。

 一応、物陰に隠れつつ移動して吹き抜けホールを覗くと結構な野次馬が集まっていた。野次馬の視線の先、5階には覆面をした男が一人。拳銃を持って女を人質に取って叫いてる。

 

「この女を殺されたくなかったら、上に来るな! 近づくな! 近づいてきたら殺すからな!」

 

 なんか、派手にやってるな。というかあんなテンプレな覆面、初めて見た。穴が三つ目と口の部分だけ見える覆面だ。色は黒。いかにも強盗です、見たいな格好だ。なる程、これが2ちゃんでよく見るwktkってやつか(錯乱)

 さて、どうするか。取りあえずあの女の人を助けないとな。

 義眼のハイパーセンサーを使って建物の構造を完全に把握する。階段は直ぐそこにある。物陰に隠れながらなら5階までは問題なく上がれるだろう。問題はその後だ。5階からは物陰に隠れつつ行動しなければならないが柵が透明な素材で出来ているから動きがばれやすい。一応拳銃は持っているし、狙撃してもいいんだが後から問題になるのは避けたい。だって持ってる拳銃、博士お手製のチートみたいな物だから。拳銃なのにスナイパーライフルみたいな狙撃出来るってどゆこと? 弾変えればショットガンにもなるってなに? 構造が理解できん。

 緊急事態だし、ISの展開も許可されるだろうが、やっぱり後の処理が面倒くさい。結論「よし、素手で行こう」

 とは言ったものの、どうやってやるか。結局振り出しに戻った。

 取りあえず、5階まで非常階段で移動。ドア開けてちらりと覗いたが、見晴らしがいい。少しでも動けば見つかるだろう。

 どうしよう。

 ……………………………………あ、そうだ。上に行こう。

 と言うわけで6階。上から強襲すればええやん、ということで移動開始。1階上がるだけで厚い床に阻まれて端を移動すれば気づかれることも無い。

 途中の登山用品店で丈夫な紐と鶴橋を頂戴して即席のかぎ縄を作る。

 柵に登ってそこから7階の床と柵の間に鶴橋を横にして差し込み、縦にして固定。後は降りるだけだ。紐はしっかり手に巻き付けて持って下には垂らしてない。ばれたらいっかんの終わりだからな。

 さて、行くか。

 紐を弛ませてダイブ。良い子は真似しないでね!

 咄嗟のことで反応が遅れた犯人に拳をプレゼント。銃を手から落としたので、後ろに回って首を絞める。もがこうとして女性を解放したのでそのまま、地面に倒して手を後ろで固定。

 この間僅か五秒ほど。女性は何があったのかわからず呆然としている。よし、今のうちに逃げよう。目立ちたくないし。

 

「あー、俺のことは忘れて下さい。通りすがりの一般人なんで」

 

「え、あ、はい………っていやいや、そんなわけ無いでしょう!? 上からきたわよ!?」

 

 チッ、そこに気づくか。というかなかなか切れのある突っ込みだな。

 

「……いやー、偶然頑丈な紐持ってたんでバンジーしてただけですよ」

 

「嘘にしては無理が有りすぎるわよ!?」

 

「まあ、そういう訳なんで。それじゃ!」

 

 よし、勢いで押し切れたぞ。後は逃げるだけだ。兵法三十六計逃げるにしかず。ふははっ、逃げるんだよぉ!

 

「あ、ちょ、ちょっと!」

 

 俺は何も聞いてない。あー、あー、聞こえないなぁ。

 

 そう言うわけで何とか逃げ切れた。学校とかで話題になるのは避けたい。

 今は帰路についている。

 

「また何かやらかしたんですか?」

 

「いや、俺は何もやってない、聞いてない」

 

「ふふっ、相変わらず、嘘が下手ですね」

 

「ぐっ……」

 

「お父さんかっこよかったよ!」

 

「そうか……っていやいや、おかしいだろ。何で綾が見たかのように言うんだ」

 

 出口に向かわせたよ? まさか見てたのん?

 

「いやー、ユウには悪いと思ったんですけど……どうしても見たいって言ってたので……」

 

「全然悪いって思ってないだろう」

 

「あはは、ごめんなさい。でも、かっこよかったですよ?」

 

 やめてくれ。そんな眩しい笑顔で見るな! 恥ずかしいから! ほんとに勘弁してくれぇ。

 

「いいじゃないですか。人助けはいいことですよ」

 

「はぁ、これからもお前に丸め込まれていくのかねぇ」

 

「お父さん、お父さん」

 

「はいはい、わかったよ」

 

 ねだる綾を抱きかかえ、歩いていく。

 空は少し赤くなってきていて、影はアスファルトに伸びる。

 なんてこと無い日常の話。このまま永遠に続けばいいと思ってしまうほど幸せな時間。

 明日から、また学校が始まる。

 




第2巻に入るといったな、あれは嘘だ。
たまには日常回もいいかなと思いまして。
急遽変更しました。
と言うわけで、次回こそは第2巻に入ろうと思います。
ではまた次回(`・ω・´)ノシ
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