IS 女神と少年の物語【作者の受験により投稿停止中】   作:シアン

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本当にありがとう御座います!
今回は、セシリアと決闘することになる回です。
では、どうぞ! (`・ω・´)


戦いの予兆

 一時間目の休み時間。俺はシアと話していた。

 

「ふぁぁあ、寝ないようにするのが一番難しい」

 

「集中ですよ。集中すれば眠くなりませんから」

 

「だってなぁ、もう知ってることだし……」

 

「それでもですよ。そんなことだと、いつか織斑さんに抜かされますよ」

 

 想像してみよう。勉強が出来る一夏を。………………ダメだ、イメージ出来ない。

 

「それは…ないな。うん」

 

 キーンコーンカーンコーン。

 

「あ、二時間目が始まりますね。そせれじゃあユウ、また後で」

 

「おう」

 

 にしても……俺達を遠巻きに見るのは止めて欲しい。俺は動物園のパンダじゃないんだぞ。チャイムがなったから、自分の席に戻っているが。

 廊下でも、一夏と箒と呼ばれていた女子が話していたようで、俺達を見る女子はまだ少なかった。

 

 そして、二時間目が始まる。相変わらず、ISの説明で一夏がダウンしていた。俺は、集中して眠気を抑えるのに精一杯だった。

 そんな二時間目が終わり、再びの休み時間だ。ダウンしていた一夏は少しだけ回復していた。

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「ん?」

 

「へ?」

 

 立て巻きロールの金髪、碧眼のいかにもお嬢様と言ったような、女子突然話してきてきて、素っ頓狂な声を二人揃って上げる。

 ……俺の勘が告げている。なにか、面倒なことになる、と。しかし、逃げたくとも、件の女子に道を塞がれている。嗚呼、無情なり。

 

「訊いています? お返事は?」

 

「訊いてるけど……何の用だ?」

 

仕方なく、俺が答えると女子はわざとらしく声を上げる。

 

「まあ! なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

 ほらな、既に面倒くさい。こういう、お嬢様の相手は疲れるんだよなぁ。しかも、他人を見下してる感がすごいし。

 

「ああ、悪い。誰だか知らないかならな」

 

「わたくしを知らない? イギリス代表候補生のこのセシリア・オルコットを!?」

 

「知るか、そんなもん。自分の名前が世界に轟いているとでも思ってんのか」

 

「な、な、な、なんですの!? わたくしとクラスが一緒なだけで、奇跡的な事だというのに、その言いぐさは!?」

 

「へー、そいつはラッキーだなー」

 

 面倒なので、適当に棒読みで返す。

 

「ふざけてるんですの!? あなたは、男でISが操縦出来るというだけで入学したんですの!? もっと、知性あふれる方を想像してましたわ!!」

 

 声でけぇよ。ほら、まわりの女子が引いてるから。

 

「勝手に想像しとけ、そんなもん」

 

「あなたねぇ!?」

 

 ここで、今まで蚊帳の外だった一夏が、セシリアに話しかける。

 

「あー、すまん。質問いいかな」

 

「っ──! なんですの?」

 

「代表候補生って、何?」

 

 素晴らしいタイミングで爆弾投下したな、一夏。

 

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」

 

「おう、知らん」

 

「信じられませんわ! 極東の島国はここまで未開なんですの!? テレビすらないんですの!?」

 

「テレビ位あるわ。見ないけどな」

 

 いや、一夏さすがにテレビ位見ようよ。俺も人のこと言えないけどさ。隠れ家でに、テレビ無かったし。

 

「ふん。まあいいですわ。わたくしは優秀なのですし、優しいですから、泣いて頼まれればISのこともを教えて差し上げてもよくってよ。何せ、入試で唯一の教官を撃破したものなのですから」

 

 入試? あのIS動かして戦うやつか? それなら……

 

「俺も倒したぞ」

 

 面倒だったから、一撃でダウンさてやった。まわりの人が呆然としてたけど。

 

「あ、俺も倒した」

 

 一夏もか。やるなあ。

 

「…わ、わたくしだけと聞いていたのですが?」

 

「女子ではってオチなんじゃないか?」

 

 ピシッ。何だろう、硝子かなんかにヒビが入ったような音がした気がする。

 

「あ、あなた達まで……」

 

 プルプルと震えているセシリア……なんだっけ? まあいいや、耳塞いどこ。高周波がくるだろうし。

 

「あなた達ま───」

 

 キーンコーンカーンコーン。

 ナイスタイミング。三時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。

 

「っ────!! またあとで来ますわ! 逃げない事ね! よくって!?」

 

「はいはい、わかったよ」

 

 適当に返す。いや、まあ本当は来んなって話なんだけど。

 

「さて、では授業を始めるぞ」

 

教卓には織斑先生が立っていた。あれ? 山田先生はノート持ってるな。そんな、重要のことを話すんだろうか。

 

「が、その前に再来週の行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める」

 

対抗戦? そんなもんまであるのか、この学校は。

 

「クラス代表者は、対抗戦に限らず生徒会の開く会議や委員会への出席がえる……まあ、クラス長だな。クラス対抗戦はクラスの実力推移を測るものだ。一年間変わることは無いからそのつもりでな」

 

クラスがザワザワし始める。ふむ、クラス長か……。面倒くさそうだな、やりたくない。

 

「はいっ、織斑くんを推薦します!」

 

「私は、千代紙くんを!」

 

 そうか、そうか……まて、何故俺達をクラス長にしようとする。やめろ。本気でやめてくれ。

 

「ふむ、織斑と千代紙だな。他にいないか? 自薦他薦は問わないが。…いないなら、決選投票を行うぞ」

 

「ちょっ、待ってくれ。俺はそんなのやらな──」

 

 一夏も焦ってる。そりゃ、ISの事をほぼ知らないんだし焦るよな。

 

「自薦他薦問わないと言った。他薦された以上、拒否権は無い。覚悟を決めろ」

 

「あ、いや、でも──」

 

「納得いきませんわ!」

 

 えーと、セシリア……某でいいや。それで、セシリア某さんが机を叩いて立ち上がった。

 いいぞ、もっとやれ。

 

「そのような選出は認められません! 男ごクラス代表だなんて、いい恥さらしですわ! わたくし、セシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

 あ、オルコットだったか……あれ?

 

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります! わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ! いいですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ! 大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で──」

 

 イラッときた。俺は基本的に温厚だ。面倒くさいのも嫌いだしな。

 でもな、自分が一番、自分こそが絶対とか思ってるやつは本当に嫌いなんだ。

 更に言えば、ああいう風に力をなりふり構わず振るうやつは更に嫌いだ。

 守る力、助ける力。力には様々な種類があると思う。けど、それを誰彼構わず振るうならば、それは力じゃない。ただの暴力だ。

 

「猿だなんだってうるせえな、立て巻きロール。自分大好きなのはよくわかったから、黙れよ」

 

「何ですって!?」

 

「黙れって、言ったんだ。そんなに、クラス代表やりたいんだったらやれよ。一々小言を言わないと死ぬのか、お前は。それと、イギリスも島国だろうに」

 

「あっ、あっ、あなた!! わたくしとわたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

「人の祖国に侮辱しといて、その言いぐさか。これだから、自分大好き人間は」

 

 すると、セシリア・オルコットは顔を真っ赤にしてこっちを睨んできた。

 

「決闘ですわ!」

 

 机を勢いよく叩くセシリア・オルコット。(長いからもう、セシリア某でいいや)手は痛くないのだろうか?

 

「いいぞ。騒がれるよりましだ……それで? ハンデはいるか?」

 

 そこで、クラス中から笑いが起きた。

 

「千代紙くん、さすがにそれはっ…ぷすっ」

 

「本気、本気なの?」

 

 あー、そうか。こいつらは、俺の過去を知らないんだった。(世間一般では

『破壊の天使』とか言われてるらしい。厨二くせぇ)

 

「本気ですの? ハンデ等つけたら、それこそ勝負になりません事よ?」

 

「要らないなら、それでいいけどな」

 

「ふふっ、では剣一本で戦え、と言ったらどうしますの」

 

「それで戦うけど?」

 

 すると、セシリア某は今度こそはっきりとした嘲笑を浮かべた。

 

「まあ、いいですわ。わたくしは優しいですから、ハンデはつけないであげましょう」

 

「そうか、それじゃあそれでいいぞ」

 

「さて、話はまとまったな。それでは勝負は1週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。千代紙、織斑、オルコットはそれぞれ用意をしておくように。それでは授業を始める」

 

「やっぱ、俺もなのか……」

 

隣で一夏がぼやいていた。

 

 

**********************

 

 

 さて、放課後だ。が、何だこの有様は。昼休みもそうだが何故こんなにも人が集まる!? まんま、パンダじゃないか。ちなみに何故教室に残っているかというと、先生に言われたからだ。一夏もね。ちなみにシアは先に寮に向かわせた。こうなることが、わかっていたからな。

 

「あ、二人とも。お待たせしました。これが寮の鍵です」

 

 俺達は番組の書かれた鍵を受け取った。

 

「それじゃあ、時間を見て寮に言ってください。千代紙くんの荷物は部屋にもう、置いてあります。織斑くんのは、織斑先生が手配してくれたようなので。それでですね、夕食は六時から七時に一年生用の食堂で取ってください。シャワーは各部屋に備え付けですから。…えっと、大浴場は今のところ二人は使えません」

 

「わかりました。ありがとう御座います」

 

「いえいえ、先生ですから」

 

 先生にお礼を言って立ち上がる。取りあえず部屋に行くか。

 

「夕音もいっしょに行くか?」

 

 一夏に声をかけられる。

 

「そうだな。取りあえず」

 

 俺達は寮へと向かうことにした。

 

 

**********************

 

 

 しかし、部屋に向かう途中あることに気が付いたのだ。それは……

 

「1025じゃない?」

 

「ああ。俺のは1030になっている」

 

 そう、部屋の番号が違うのだ。男子なんだし同じ部屋だと思ってたんだが……。

 

「まあ、いい。明日、先生に聞いてみよう」

 

「そうだな。千冬ね…織斑先生にでも聞いてみるか……っと、ここか。それじゃあ、夕食の時に呼びに行くよ」

 

「おう。じゃあな」

 

 そして、すぐに俺も部屋の前までやってきた。

 

「不安だ……」

 

 元の世界でも、ろくに人と会話してなかったのだ。しかも、相手は女子。

 

(やれるのか……?)

 

 ………ええい、迷っていても仕方ない。ままよっ!

 

「入って大丈夫か?」

 

 ドアをノックし、中の人に確認を取る。着替え中だったらヤバいしな。

 

「ああ、うん。どうぞ、開いてるよ」

 

 聞き慣れた声が耳に入ってきた。もしかして……

 

「あ、ユウ。ユウが相部屋なんだね」

 

 シアが居た。

 

「よかった。シアが相部屋で………他の女子だったら死んでるところだった」

 

「うん、私もユウと相部屋で嬉しいよ。よろしくね」

 

 そう言って、笑うシアはものすごく可愛かった。

 まあ、俺達の生活は、結局今までと変わらないようだった。

 




次回も早めに投稿したいですね。
何とか頑張りましょー!
それでは(。・ω・。)ノシノシ
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