紫が開いたスキマを通ると穏やかな雰囲気の村の入口に着いた。
「平和な所だな。ここが幻想郷か?」
「そうよ、ここは幻想郷の人里と呼ばれる所よ」
「なあ、流されるままここに来ちまったが俺はどこで寝泊まりすれば良いんだ?」
すると、紫な穏やかに微笑み
「その点は心配ないわ、あなたがあちらの世界で開いていた事務所をそのまま持ってきたわ」
「は?」
冗談だろ?建物一つを持ってきただと?
二階建ての小さいビルだが、小さいとはいえビルだ建物だぞ?
「新しくあなたの拠点作るよりは楽なのよ」
「まあ、それなら良いんだが」
一応屋上にはソーラーパネルもあるし問題なく今まで使っていた機材も使えるだろう。
「案内するわ」
「助かる」
〜少年少女移動中〜
「着いたわ」
「マジか…本当にそのままだな」
人里から少し離れたところに俺の元の世界での事務所兼自宅がそこにあった。
「水は近くの川から引いてあるから。電気は
ソーラーパネルがあるから、まあ、大丈夫でしょう。」
「ホントに、常識なんて通用しないんだな…」
「それが、幻想郷なのよ」
どうやら、向こうの世界の常識なんて持つだけ無駄なようだ。
そういう風に納得した。
「そうか」
「じゃあ入って、何か足りないものが無いか確認してちょうだい。」
「分かった」
〜少年確認中〜
確認を終え、特に何が無いという事も無かったため安堵していた。
その事を紫に伝えたところ
「そう、ならいいのよ
あ、そうそうここのお金はあなたの世界で使っていた円よ。元から結構あったでしょ?そこでの援助は特に要らないわよね?」
仕事が仕事だったからな。こちらの物価が分からないが
元の世界でなら何もせずとも3年は何もせずとも暮らせるだけの金がある。
「ああ、大丈夫だ、女性にたかるような真似したくないしな。」
「あら、気にしなくても良いのに」
紫は機嫌が良さそうに笑う。すると
「そうそう、あなたが向こうでは隠していた能力と武器
ここでは有効に使いなさいね。」
「!?、なんで知っているんだ?」
「あら、あなたの事が気になっていたんだから調べるくらいするわよ。でも、見たことは無いわね。見せてもらってもいいかしら?」
「…まあ、いいか、仕方ない」
俺は紫の視覚を錯覚させて俺が4人いるように見せた。
「一応言うな、俺の能力は錯覚を操る程度の能力だ。」
「フフッ、知ってるわよ。…でも実際に体験すると凄いわね」
「お褒めに預かり光栄のですって所だな。さて、もういいか?」
「ええ、ありがとう、じゃあ行きましょうか」
「は?どこにだ?」
「博麗神社、ここの結界を守ってる巫女がいる神社よ。一応あなたを連れてきたことと異変が起きた時に解決を手伝ってくれるって事を紹介しなきゃ行けないしね。」
「なるほどな…じゃあすまないが、また案内をお願いしたい。」
「ええ、最初からそのつもりだったけどね」
紫はいたずらっぽく笑うと
「じゃあ、行きましょうか」
そう言ってスキマを開き入っていった。
俺は紫の後ろ姿について行った。
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