テイルズオブヴェスペリア ~転生者は錬装士(マルチウェポン)~   作: 奏

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第一相

 

「ん?……ここは…、」

 

目をあけるとそこには見知らぬ天井がある。どこのネタだと聞かれたら困るが…

 

「目が覚めたようだね。」

 

声がしたほうを向くと丁度ドアを開けながら入ってくる男性がいた。だが、よく見ると男性の後頭部から二本の青っぽい髪がたれている。

 

クリティア族か…

 

テイルズオブヴェスペリアで出てきた種族の一つであり確かこの世界テルカリュミレースの根幹にかかわる種族だったような気がするがまぁいまのところはいいか。

 

「大丈夫かい?気分とかは悪くないかい?」

 

「あ……はい、平気です。」

 

そう答えると、そうかとクリティア族の男性は安心したように言う。

 

「それにしても驚いたよ、まさか君みたいな子供があんなところで倒れているなんて…」

 

子供?いやいや一応これでも俺18だぜ?いくらなんでも子供って言うには───

 

と、自分が座っているベットの近くの鏡が目にはいった。そして自分の体を見てみると………うん、子供だね。

なるほど確かにそのまま転生させてくれるとは言ってなかったっけ。

 

「ど、どうしたんだい?鏡を見たとたん固まって?」

 

男性が心配したように話しかけてくる。

 

いや…落ち着け、もうここは俺にとって現実だ。なら受け入れていくしかないよな。

 

 

「い、いえ、なんでもないです。それより俺はどうしてここに?」

 

 

そう質問すると男性は軽く驚いたように答えた。

 

 

「おぼえていないのかい?きみは高原の真ん中で倒れていたんだ。それでその近くを偶然通りかかった私がきみを見つけてここまで連れてきたんだ。」

 

「そ、そうだんたんですか…」

 

 

オイィィィィィィ!?神様なんてとこに転生させてんだ!もしこの人が近くを通らなかったら危うく俺、気がついたら魔物の餌になってました♪みたいな感じになるとこだったじゃねえか!

 

そんなことを考えていると、男性が話しかけてくる。

 

 

「それで、きみ、両親とかは一緒じゃなかったのかい?」

 

 

両親…、この場合俺の前いた世界の両親はとっくに他界しているし、転生者である俺におそらくこの世界の両親はいないだろう。仕方ないのでその高原で倒れる前の記憶がないと男性に伝えた。

 

すると男性は少し考え込むようにしたあと…

  

 

「なら、うちに住む気はないかい?」

 

 

と、言ってきた。

 

 

「いいんですか?どこの誰かもわからない俺なんか置いても…」

 

「ならこれから知っていけばいいだけだ。それに君には行くあてがないだろう?だったら私の家にいなさい。」

 

 

クリティア族の男性はそういって笑いかけてくる。

 

俺はなぜかその言葉がとても嬉しく感じた。だから俺はその言葉を声にしていた。

 

 

「わかりました、しばらく世話になります。」

 

そういうとクリティア族の男性はまた微笑む。

 

 

「そういえば自己紹介がまだだったね。私の名前はヘルメスだ。」

 

「あ、俺の名前はリオです。リオって呼んでください。」

 

「わかったよ、リオ。それと君はまだ子供なんだ敬語なんて使う必要はないよ」

 

「わかり…わかった」

 

ん?ヘルメス?そういえばどっかで聞いたような──なぜだろうよく思い出せない。まるで記憶に靄がかかっているような感じになる。

 

そう考えているとヘルメスの後ろのドアが開き、クリティア族の特徴である青い触角をつけた今の俺と同い年位の女の子が部屋に入ってきた。

 

 

「ただいま!」

 

「やあ、おかえり。」

 

「?父さん、その子誰?」

 

 

少女は俺に気づくと父さんと呼ばれたヘルメスに話しかける。

 

 

「この子はリオ、わけはあとで話すけどとりあえずうちで一緒に暮らすことになったからね。リオ、こっちはジュディス、私の娘だよ」

 

 

ジュディスっていきなり原作キャラとエンカウントしちゃったよ…しかもなぜか小さい。

 

 

「それで、父さんなんでこういう話になったか教えて」

 

 

ヘルメスは、さっきまで俺と話していた内容をそのまま伝えた。

 

 

「そっか……、わかった。」

 

 

そういうとジュディスはこちらを振り返る。

 

 

「私はジュディスよ。これからよろしくね。」

 

「俺は、リオ。こちらこそよろしく。」

 

 

お互いに笑顔で挨拶する。

 

 

「そ、それじゃあ、私晩ご飯作っちゃうね。」

 

 

そういってすぐに部屋を出て行くジュディス。

 

 

「じゃあ今日からこの部屋はリオのだから自由に使っていいよ。」

 

「わかった」

 

 

そういって部屋を出て行こうとしたときヘルメスは何かを思い出したようにふりかえる。

 

 

「あ、そういいえばリオが倒れていた所の近くに手紙がおちていたんだけど…リオのかい?」

 

 

そう言ってヘルメスは自分のポケットから一枚の手紙を取り出して俺へと渡してきた。受け取って裏を見てみるとリオへという文字がある。

 

 

「た、多分俺のです。」

 

「そうか、それじゃあ晩ご飯ができたらジュディスが呼ぶと思うから

それまでは自由にしていていいからね」

 

 

そういって今度こそヘルメスは部屋を出て行った。そして俺はその手紙を開けて読んでみる。

 

 

 

 

”リオさんへ♪

 

どうも神様です♪この手紙を読んでいるということは、どうやらテルカ・リュミレースについたようですね。それで恐らくですが現在リオさんの体は小さくなてしまっていると思いますがこれはこちらでいくつかの不具合のせいで、本当は原作開始の一年前に送るつもりだったんですが、間違えて10年以上前に送ってしまったのでそれにあわせて体が小さくなったということです♪

 

 

なるほど、だから俺だけじゃなくジュディスも幼かったのか─

 

 

それと他にもいろいろ手違いがありまして、実は全ての碑文が使えるようになっているのと、人間としての上限が取り払われてしまっていますので♪

 

 

………は?

 

 

まぁ、要するに今のリオさんは 憑神(アバター)化できるし、鍛えれば 始祖の隷長(エンテレケイア)にだって素手のタイマンで余裕に勝てるようになるってことです♪

 

 

もうそれチートしすぎだろ。人間にボコボコにされるとか 始祖の隷長(エンテレケイア)涙目だろ。

 

 

以上がこちらの手違いですので♪第二の人生たのしんでくださいね♪        神様より

 

                                      

 

読み終わった手紙を俺はたたんで一言

 

 

「修行でもすっかな。」

 

始祖の隷長(エンテレケイア)ボコボコ上等だ!

 

そう言って俺ことリオの新しい人生が始まった。

 

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