ヒットマンD×D   作:arare

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プロローグ

《???side》

 

「ここは、どこだ」

 

 周りを見渡すが、何処までも真っ白なで何もない空間が広がっている。

 でもなぜ俺が此処に居るのかは理解できる。

 

「多分、俺は死んだんだろうな」

 

 確か、背後からの狙撃だったようなきがする。

 本当に不思議だった。超直感が発動しなかったし、身動きがとれなかった。誰かの能力だと思うが、ボンゴレが無くなった今になって俺を殺すか? いや、必要が無くなったから殺されたのか。

 

 ふと、死んだと思われる原因であろう場所を触るが、黒いスーツに赤黒い血が付着しているが特に目立った外傷はない。

 

「本当にどうなっているのだろうか」

 

 することないから、しばらくここら辺をさ迷いながら時間を潰そうかな。

 

「なら今から説明しようかの、」

「っ!?――」

 

 いきなり背後から声が聞こえたので慌てて前に跳ぼうとする。が、まるで金縛りにあったかのように身動きがとれない。

 

「そう慌てるでない、別に襲いかかろうとしとるわけないんじゃから、」

 

 

「何者だ、」

 

少し身構えながら、声の主を見るために振り返る。

 

「そうじゃのまずは自己紹介かの、妾は主らで言うところの神様。まあ、原初の神といったところか」

 

 その人物は圧倒的な神々しいオーラを発していて、巫女服を纏った女性がいた。

 

「原初の神か、そんな人物が本当にいるわけ......」

 

 何の冗談かと笑い飛ばしたかった。

 でも笑い飛ばそうとした瞬間、さっきより圧倒的なオーラを発されて口を開けなかった。まるで何かに押し潰されるように。

 

 今までの非日常からしたら、別にある程度の危険は覚悟しているはずだった。

 

 最初は中学の頃、赤ん坊にマフィアのボスになれと言われた事から始まった。

 

 その赤ん坊はすらすらと言葉を発して、今ではかけがえのない大切な存在だった家庭教師。

 

 そこから普通に暮らしていては出来ないような苦楽を共にした守護者達。

 

 仕舞いには、マフィアの組織を解体するまで手伝ってくれた仲間。

 

 何れも一歩間違えれば死ぬような事も沢山あった。

 

 今までだって圧倒的な存在でさえ命がけで戦ってきた。

 

 だがそれらはあくまでも、()()同士の争い。

 

 目の前の存在は文字通り格が違った。

 

「お? あ、済まぬな神力が漏れとったは、今のお主には毒にしかならぬな」

 

 そう原初の神?が言うと、さっきまでの圧迫感が急に消えた。

 

「はぁはぁ、どういうことだ」

 

「今のお主は肉体が存在せず魂だけの存在だ。そんな状態で我の神力を直接浴びたんじゃからそのまま浄化され消えるところだったのじゃ」

 

「魂?」

 

「そう魂じゃ。普通死人は死んだ後、肉体、記憶が消滅し浄化され、清らかな魂となって輪廻転生の輪にながされ新たな生を歩み始める。じゃが、お主の死には少しばかりイレギュラーが発生し、そのまま記憶が消されずに、輪廻の輪から外れてしまった。つまり輪廻から外れたお主はそのまま転生することなく消滅するところだった」

 

「そのイレギュラーっていうのは?」

 

「お主の行動が問題だ。お主は未来に何度も訪れ歴史を改変したり、色々な力を自分の力として扱っていたから魂がぼろぼろで限界がきたのじゃ。たしか死ぬ気の零地点突破・改だったかの」

 

「でもそれは、」

 

「そうじゃ、それはお主の運命上しかたなかった。でもお主のその技は、魂に多大な負荷をかけていた。本来は相手の力を吸収し己のエネルギーとして仕様するのにはそれ相応の代償がいる。例えば、その力を使った後は身体が筋肉痛でしばらく回復が必要だとか、使用後には物凄く空腹感に襲われ食欲が異常に増すとかの。でもお主は、無意識に魂を代償として能力を使い続けた。幸いお主は魂の器の大きさは膨大で代償には十分だった。だから能力を使い始めて10年は無事に生きる事が出来た。でも限界が来たのじゃ、だから妾はお主の人格、能力、記憶を包み込む魂が崩壊して暴走する前に殺した」

 

「ちょっと待ってくれじゃあ、貴女が俺を殺したのか」

 

「そうじゃ。もしそのまま生きていたら魂が崩壊して、まずお主の人格が消滅、その後は知性を持たず獣の如く人間の三大欲求に従って能力を使ったりして暴走していたのじゃ」

 

「うわぁ」

 

 それは嫌だな、なら俺はこの人?に助けられたとでも思えばいいのかな。一応、パンツ一丁で走り回ると言う黒歴史が存在するが、流石にそこまで堕ちたくない。人間の三大欲求だけで危険の香りがする。

 

「およ? 意外じゃな、お主の場合イレギュラーじゃが此処まで言うと『ふざけるな』とかいっていきなり殴りかかってきたり『殺されてやったんだから特典寄越してさっさと転生させろ』とか『お前の能力全部寄越せ』とでも言うと思ったのじゃがな。まあ、そんなこと言ったら即魂を修復して輪廻の輪に戻してていたのじゃがの」

 

 何だその例えは、体験談か?それにさっきから気になっていたけどナチュラルに心読んでるし、

 

「当たり前じゃ、そのくらいやらんと神を名乗れん。じゃがお主の世界では別に珍しくもないじゃろ」

 

 確かに、リボーンとか普通に読心術とか使うからな。

 

「そうですね。まあ話を戻しましょうそれで俺に何の用ですか」

 

「そうじゃの、お主には別世界に転生してもらうんじゃ」

 

「別世界って白蘭の能力であったパラレルワールドとは違うのか」

 

「それはあくまでもお主の物語の一つでの話だ。例えばお主の世界にもあったじゃろ。漫画、小説、アニメ、ゲームなどの物語の数だけ世界が存在する。その内の一つに転生してもらうんじゃ」

 

 つまり昔読んでた二次元小説の如く、アニメの世界に入りこんだり出来るって事か。

 もう此処までくるとマフィアのボス何て小さく見えてくるな。

 

「お主の世界も大概じゃろ。さてそろそろ時間じゃの」

 

「え、ほとんど説明ないんですけど」

 

「心配せんでもいい、能力はその世界の形となって残っておる。それにお主の場合、大抵の事が超直感で何とかなるじゃろ」

 

 能力がその世界の形になって残るってことは、少なくともその世界は、非日常なのか。

 

「まあそうじゃの。少なくとも異形の類いが存在しておる」

 

「じゃあ俺はそこで何をすればいいんだ」

 

 じゃないと転生させる意味がないだろ。例えば、世界を救ってくれとか、ある人物を殺せとか。

 

「別になにもせんでいい」

 

「は?」

 

「お主の好きにすればいい。世界を壊してもいいし、救ってもいい。はたまた前の世界で経験出来なかった、平凡な日常を過ごしてもいい」

 

 フフン、と絶対何か企んでそうな顔をしているが、超直感がなにも反応しないってことは、世界を壊しても、本当に不干渉なんだろう。

 

「そうか、なら好きにさせてもらう」

 

 そういった瞬間、自分の身体が発光しだし足元から徐々に光の粒子となって消えていく。

ってはぁ!?

 

「安心しんするんじゃ、その世界に適応出来るように能力が再構築されているだけじゃ。多分その世界では最も強力な武器として。それに妾もお主の能力を何点か追加するからの」

 

 そんな言葉を最後に段々意識が薄れていく。だが意識を手放す寸前で、神様がぼそぼそと喋っていた言葉が聞こえた。

 

「まあ、お主の意識が戻る頃には波乱万丈な人生が待っていると思うがの沢田綱吉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目覚めた先には、二人組でコウモリみたいな翼を生やした人達と、足元に真っ赤な血だまりと頭と胴が離れた二つの死体があった。

 

 

 

 

 

 

 

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