ヒットマンD×D   作:arare

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原作開始
転入


《沢田綱吉side》

 

「はあぁぁぁあああ!!」

 

 ヴァーリが白銀の鎧を纏いながら、殴りかかってくる。

 俺はそれを半身で躱し、すれ違いざまに背中に炎でブーストした裏拳を叩き込む。

 

「かはっ」

 

 ヴァーリはそれによろけるも体勢を整え、追撃を加えそうとしている俺に気付きすぐに俺から離れる。

 

「本当に人間かよ、何回半減させてると思ってるんだよ」

 

《それは、俺もそう思う。英雄でもここまで持たないぞ》

 

「二人して酷いな、これでも必死なんだよ」

 

「《ならその余裕そうな笑みはなんだ!?》」

 

「これは慣れだからしかたがないんだよ」

 

 良くリボーンにボンゴレのボスたるもの常に余裕そうな笑みを浮かべていろとか、敵に動揺を悟られるなとか教え込まれたからな。

て言うか、

 

「ヴァーリだって楽しそうにしてるじゃないか。俺が戦闘中に技とか見せる度に笑みを深めやがって、この戦闘狂が」

 

 戦闘狂は雲だけで十分だ。

 

「しかたないだろ。綱との戦闘とかやる度に戦闘の仕方が変わるんだから、次に何が出てくるのかとか考えるの楽しいし」

 

《俺もそうだぞ》

 

「だからって毎日挑んで来ることないだろ。それにアルビオンは赤龍帝を探せよ」

 

《それもそうだが、まだ目覚めている気配が無いんだよ。もう次の宿主に宿ってる筈なんだがな》

 

「はぁ、まあいいか。結構長い時間やってるから次で決めるよ」

 

「それもそうだな」

 

 俺はその返事を聞いた瞬間、左手を後方に向け瞬時に柔の炎を放出し右手をヴァーリのいる方に向けXバーナーの構えをとりXバーナーを放つ。

 今回はあまり威力を乗せてないため、直ぐに放つ事が出来た。前世の最高潮時の威力と大差がないが。

 

「アルビオン!」

 

《Half Dimension Half Dimension Half Dimension》

 

 ヴァーリはXバーナーを半減しようとするが半減しきれず、食らってしまいその衝撃で土煙があがる。

 

「相変わらず凄いね」

 

 そう言うとヴァーリがほぼ無傷で土煙から出てきた。

 そして歩きながら白龍皇の鎧を解き、こちらに向かってくる。

 

「どの口が言うんだ綱。手加減してる癖にあれに特性を持たせる事も出来るんだろ」

 

「ヴァーリだって覇龍の進化したモードのやつ使って無いでしょ。まあ最もそんな事したらこのルームが壊れちゃうけど」

 

「そんなこといい始めたら、綱は禁手化を使ってないじゃないか」

 

 そんな言い合いをしていると誰かが近付いてきた。

 

「お疲れ様、綱君、ヴァーリ」

 

 現れたのは、タオルを渡してくる朱乃だった。

 

「ありがとう朱乃」

 

「ありがとう朱乃姉さん」

 

 俺とヴァーリ、タオルを持ってきてくれた朱乃に感謝をした。

 ヴァーリは朱乃の事を朱乃姉さんと呼ぶ。

 

 なぜこうなったかと言うと、ヴァーリと一緒にバラキエルさん一家にご飯を誘われ、その時にヴァーリが朱乃に、姉がいたらこんな感じなんだろうなと言ったのが始まりだった。

 

 これに対して朱璃さんが良いじゃないそれと言い始め、朱乃もヴァーリを弟のように接していたためヴァーリに姉さんと呼びなさいと言い、結果こう呼ぶようになった。

 

 この時バラキエルさんが何か言いたげだったが、朱璃さんの無言の笑みで黙らさせられていたからバラキエルさんは大丈夫かなと思っていると、夫婦仲はとても良いと朱乃が言っていた。

 

「ふふ、どういたしまして」

 

「そう言えば、朱乃姉さんも結構強いよな」

 

「ヴァーリ、こんどは朱乃に挑むのか?」

 

 俺がそう呆れた視線を向けながらヴァーリに尋ねると。

 

「違うよ。でもここにいる三人でチーム組めば最強じゃねって思ってさ」

 

「まあそうなるだろうな」

 

 このグリゴリ内では、恐らくヴァーリと朱乃は一二を争う程に強い。

 確か前に朱乃はバラキエルさんと戦って勝ってたからな。

 今ではヴァーリとも互角に戦い、お互いに技術などを高めあっている。

 朱乃には、雷の使い方や技を結構教えた.......仕方ないじゃん、白龍皇ってかなり強いし。

 

「あ、そう言えばアザゼルさんが終わったら三人で俺の所に来てくれと言っていましたよ」

 

「なんのようか聞いてる?」

 

「さあ、私は聞いていませんよ」

 

「面倒ごとじゃないだろうな」

 

「絶対面倒ごとでしょ」

 

「まあ、ここで言っても仕方がないですよ」

 

 そんなに会話をしつつアザゼルのいる場所に向かう。

 

 

~・~・~・~・~・~・~・~・

 

「ヴァーリ、綱吉、お前らには明日から朱乃が行っている学校に転入してもらう」

 

「「はあ?」」

 

 俺達はアザゼルのいる部屋に訪れ会話を始めて早々そんなことを言ってきた。

 アザゼルと言うのは、堕天使勢力のトップに立っている人物だ。俺が来る前は前世のくそ親父と引けを取らないほどのダメ人間だったが、今ではヴァーリに良い父親っぷりを見せようと、頑張っている......決して凍らせたわけではないただ説教をしただけなんだ。

 

 

「朱乃が行っている学校って確か、悪魔が自称私達が領地にしているとか言っている場所じゃないですか」

 

「なんだ知ってたのか。ならその場所についての説明をする必要はねぇな。因みに悪魔側には説明してねえから」

 

「え、大丈夫なんですか」

 

「アザゼル、戦争でもする気か?」

 

 俺とヴァーリは微妙な表情をしながらアザゼルに尋ねる。

 

「バラキエルの娘も通ってるし今更だろ。それにこれを見てみろ」

 

 そう言ってアザゼルは机の引き出しから数枚の書類を取りだし俺、ヴァーリ、朱乃にそれぞれ配る。

 

「なっ!?」

 

「おい、これ本当に大丈夫かよ」

 

「まさかこんな事になっていたなんて、気付かなくてすいません」

 

「いやこれは朱乃の問題じゃなく向こうの問題でしょ」

 

 俺達はその書類に書かれている事に驚愕し、唖然とする。

 この書類に書いてあった事に気付かなくて朱乃が謝っているが、これは仕方のないことだ。

 

 悪魔が目をきかせているため堕天使は表だって行動が出来ないのだから。能力を発動させた瞬間気付かれ敵対されるからだ。だからまともに調査も出来ないしそれに朱乃が学校に通ってるのは、朱璃さんの計らいだった。

 

 いや、だとしたらこれは

 

「そうだ綱吉が思っている事が多分正解だと思う。これは領地の主が全く気付いていない可能性がある」

 

「はぁあ!?そんな事ってあるんですか、自分の領地なのに気付かないって」

 

「どうやら領地を任されているのは、魔王の妹でまだ年齢も若く未熟らしい」

 

 アザゼルはどこか苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

 

「それらを見てこれは早急に解決すべき事案だと判断した。だから年齢とかの色々な都合上お前らに頼みたいわけだ。それに綱吉、この件の事ではお前の部下を動かしても構わない」

 

 それから色々な事をこれからどうするかをアザゼル達と話し合った。

 

~・~・~・~・~・~・~

「実はこのクラスに転入生がきます」

 

教卓に立つ先生が笑みを浮かべながら説明した。

 

「男ですか、女ですか、美少女ですか」

 

 一人の男子生徒が、女子の事を多めに聞くが。

 

「残念でした、転入生は二人とも男よ」

 

「イケメンですか!?」

 

「自分たちで判断しなさい。じゃあ入ってきて」

 

 先生に言われると二人の男子生徒が入ってきた。

 

「初めまして、今日からこのクラスに転入してきた沢田綱吉です」

 

「同じく転入してきた沢田白斗だ」

 

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