冴えないヒロインと捻くれ者   作:リヨ

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ifストーリーです


番外編 結婚生活

英梨々の場合

 

「おい飯できたぞ」

「ありがと。食べよっか」

俺は英梨々と結婚した。

まぁ理由は…察してくれ。

ちなみに俺は専業主夫となった。まさか本当になるとはな。

英梨々は当然、絵の仕事だ。

「相変わらず美味いわね」

「そりゃどうも。締切間に合いそうか?」

「うーん、まぁギリギリかも。今も必死にやってるわ」

「頑張れよ」

「八幡に素直に応援されるなんて…」

「なんだよ」

「……ス…れ…し…も…」

「あ?」

「だ、だから!……き、キスしてくれたら仕事が捗るなぁ…って…」

…なにこの可愛い生き物。ほんと丸くなったよなこいつ。

というかR18の絵も書いてるこいつがキスという単語で顔赤くするところがまた可愛い。

「……」

「な、なによ!別にいいでしょ!夫婦なんだし!これぐらい!」

「ま、待て待てキレるな。誰も嫌だなんて言ってないだろ」

絶対恥ずかしさに耐えきれなくなってキれただろ。

「な、なら…早くしなさいよ!」

「はいはい……っ」

「っ……えへへ。さぁ!充電も完了したし頑張るわ!」

「おう」

 

fin

 

 

 

霞ヶ丘詩羽の場合

 

「先輩、ご飯できましたよ…って寝てるし」

まぁ仕事して疲れてたんだろう。ご飯はラップして置いとくか。

「…ん……八幡…くん?」

「あ、起きましたか。ご飯できましたよ」

「あらそう……おはよう」

「おはようございます。まぁ夜ですけどね」

先輩は寝る時間が不規則だ。徹夜とかだって当然してる。

「いつも悪いわね。作ってもらって」

「仕方ないですよ。先輩は作家ですし」

「…八幡くん」

「なんですか?」

「呼び方、いつまで先輩呼びなのかしら?それにまだ敬語だし。もう半年よ?」

「あー…なんか気恥しいといいますか…」

「はぁ…告白の時はあんな情熱的にしてくれたのに…」

「あ、あれは勢いというかなんというか…」

「夜もあんなに激しいのに…」

「まじで恥ずかしいんでやめてください…」

「ほら、練習で言ってみて。詩羽」

「……う、詩羽……さん」

「愛してる」

「あ、あいし…ってなに違うセリフも言わせようとしてるんですか」

「ちっ」

「舌打ちした?ねぇ?」

「八幡くん、こうでもしないと言ってくれないもの」

「…時々は言ってますよ」

「あなたと恋人、夫婦になってになって5年。愛してると聞いたのは5回だけね。一年に1回ってなめてるの?」

「こ、怖いですから」

「……名前呼びくらいいいじゃない…」

……罪悪感すごい。

「……詩羽さん」

「っ!な、なにかしら?」

「今は無理でも少しずつ治してくんで…今は名前呼びだけで勘弁してもらえませんかね?」

「はぁ…まぁヘタレだしね。そういうところも可愛いんだけど」

「ヘタレですみませんね…」

「今日は久しぶりにしましょうか。あの時だけだし八幡くんが男になるの」

「生々しいからやめてください」

 

fin

 

 

 

 

加藤恵の場合

 

「八幡くんご飯できたよ」

「おうありがとな」

俺は恵と結婚した。専業主夫専業主夫言ってた俺だが結局就職もした。まぁ家族のためだしな。

恵は家事の方を頑張ってくれている。

「仕事最近大変なんでしょ?」

「まぁ今が山場って感じだな。ここを乗り越えたら少し休憩できる」

「そっか。頑張ってね」

「……ここを乗り越えたらどっか行くか?」

「…デートのお誘い?」

「ま、まぁそうだな」

「珍しいね。八幡くんから言うなんて」

「最近家帰ってくるのも遅いし…なんか悪いからな。嫌なら別に…」

「ふふっ、嫌なわけないでしょ?今の八幡くん、プロポーズの時の同じ顔してるよ?」

「うぐっ…」

「…私は八幡くんか好き。これはずっと同じ気持ちだよ?」

「…あぁ。ありがとな」

恵はいろんなところで支えてくれた。サークルの時もそうだった。

何かとどこかに必ず恵がいた。

「…俺も好」

「あ、そういえば報告があるんだ」

「いや、聞けよ…」

俺からの好きだよ発言は中々聞けないんだぞ!

「3ヶ月だって」

「…………………………………………は?」

「ついに新しい家族ができるね」

「………え、まじ?」

「まじまじだよ」

「……ありがとう恵。俺頑張るから…!」

「もうっ、泣かないでよ。無理しちゃダメだよ?」

「あぁっ」

「…八幡くん大好きだよ」

 

 

fin

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