偉人の生まれ変わり 作:ぱーん
可愛いは罪だ。
同年代の『偉人の生まれ変わり』である河辺さんはその美貌からかすぐにクラスの人気者となった。変な喋り方の癖に。
そして河辺さんは何故か僕の後に付いて回るようになった。多分、最初に遭遇してしまったからだろう。なんて面倒なんだ。
正直上から目線だし喋り方うざったいし無駄に整った顔がイライラする。そして今なお喋りかけてくるその子はやる事があるはずなのに僕から離れない。あれか、刷り込みってやつかお前は雛鳥か。いい加減一人になりたい・・・・・。こういうタイプにはもういっその事ズバンと言ってしまった方が楽なのかも知れない。
「あのさぁ〜河辺さん・・・・・」
「何か御用?」
いやそれ僕が一番聞きたいよべったりくっつきやがって。
「僕図書室に行きたいんだけど」
「あら、じゃあ行きましょうか」
いやなんでだよ離れろって意味だよ。もうめんどくせェなハッキリ言っちまおう。
「僕、一人で行きたいんだよね・・・・・」
「まぁ、この私がわざわざ貴方のために時間を割いて一緒にいるというのに・・・・・その好意を無下にするおつもりかしら?」
・・・・・
・・・・・
(#^ω^)ビキビキ
これは1発ビビらせた方がいいかもね☆
ボゴォッ!!
僕は昔から怪力なのだ。力加減を間違えれば学校の壁など意図も簡単にへこませることが出来る。普段はしないのだが、イライラしすぎてついにやってしまった。だってうざったいんだもん。
「自惚れんな美少女。お前並みの美少女なんて東京に行きゃいくらでもいんだよ。なんでもその顔で思い通りになると思うんじゃねぇ。いいか、僕は一人になりたいんだ。いっつもいっつも僕にべったりくっつきやがって僕のプライバシーとか自由とかどこいったお前が縛っていいもんじゃねぇだろ分かるよなってか分かれ」
あ、やり過ぎた。流石にイライラしていたとはいえ、美少女相手にこの言葉遣い(と、内容)はやばい。いつ泣かれても面倒くさい。すっごい俯いてプルプルしている。どうしよう、慰めるのは苦手だしなんで慰めなきゃいけないんだという感情が現れる。取り敢えず声かけるか。
「おい、聞いてんの?」
「・・・・・よ」
何か言ったようだが小さくて聞こえない。正直聞かなくてもいい気がする。顔は俯いたままだが、今度はちゃんと聞き取れる声量で河辺さんが言った。
「先程の力・・・・・貴方、偉人の生まれ変わりかも知れませんわ。ちょっと私達のところへ検査しに来てもらうわよ。」
「は?はぁ!?僕がァ!?なにかの間違いでしょ!?ていうか僕図書館行くの!!流石にウザイ!離せ!」
「・・・・・私に対してうざいですって・・・・・?いい度胸ね」
河辺さんがそういうと急に辺りがぐにゃぐにゃと曲がり暗くなり、僕はどこかの研究室へとつれていかれたのだった。