ラブライブ!サンシャイン!すれ違う2人   作:異魔神

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初投稿です!

ラブライブ!サンシャイン!作品を読んでいて自分にも書けるかなと思い書いてみました!

至らぬ点があるので暖かい目で見守っていただけると嬉しいです!

本編をどうぞ!


1話 始まりはジャンケンからと決まっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備はいいか?」

 

 

 

快晴の空の下で何かをしようとしている3人の青年。

 

 

 

「ああ」

 

 

 

 

 

「OKっす!」

 

 

 

 

「よし……じゃーんけ───、」 

「いや、待て」

 

青年の言葉を遮るようにもう1人の青年は言った。

 

「なんで止めるんだよ」

 

始まろうとしたジャンケンを止められジト目で青年を見つめる青年──紀州桂馬(きしゅうけいま)本作の主人公にして普段からふざけており、その性格さから高校では有名人。違う意味で……

 

「どう考えてもおかしいだろ」

 

1人は両手を上げ片足を上げていつでもジャンケンをする体制でいる。つまり荒ぶる鷹のポーズをしながらジャンケンをしようとしているというこだ。

 

「お前本気か?」

「割とガチっす」

 

割とガチなのは四条兵衛(しじょうひょうえい)。今年から高1になる16歳のお調子者。その性格から女子からは子供みたいと言われて居るが本人は全く気にしていない。ある意味バカ。

 

「いや、それはねぇだろ」

「お前も人のこと言えないからな」

 

1人は戦闘でもするかのような体制でジャンケンをしようとしていた。とてもジャンケンをするような格好ではない。

 

「どっからどう見ても孫悟空だろそれ。オッス!オラ悟空だろ」

「はぁ?孫悟空?なにそれ?」

「誰ですか、それ?」

「はぁー。お前ら鳥山先生に謝れ」

 

ため息を吐いてツッコミを入れたのは藤堂蒼也(とうどうそうや)。この3人の中では一番の常識人の17歳。高校に入ってから数回告白されているが全部断った。そのことを桂馬にブーブー文句を言われた。

 

「それより早く今日の習慣少年ジャンピングを買う人を決めるぞ!」

「決められないのはお前達2人のせいだからな?」

「いやいや、僕のせいではないです」

 

どう考えても2人のせいなのは明確だが否定する桂馬と兵衛。すると蒼也は無理やりジャンケンを再開した。

 

「もういい。最初はグー!」

「「「みーのもんた!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラブライブ!サンシャイン!

    すれ違う2人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンビニから少し厚い本を持って出てくる兵衛。

 

「僕の残り少ないお金が……」

 

自分の財布を揺らしながら桂馬と蒼也の居るコンビニの隣に戻ってきた。

 

その姿を見るなりニヤける桂馬。

 

「ジャンケンに負けたのが悪い」

「それは桂馬の言うとおりだ兵衛。買った分最初に読めるから良いだろ?」

 

と桂馬とは違い兵衛をフォローするように話し掛ける蒼也。

 

「これで最初に読めなかったらどうかしてますよ!」

「残念。どうかしてますよ~このグループは」

 

みかんを1つずつ上に投げて口でキャッチしながら言った桂馬。たまに2つ投げ両方口に器用に入れる。

 

残ったみかんの皮を捨てにゴミ箱に向かった。

 

「桂馬先輩って器用ですね」

「あいつは器用だが、性格に問題ありだな。どうにかならんものか……」

「なりそうもないですけどね……」

 

すぐにどうにかならないと結論を出すと、ちょうど桂馬が戻ってきた。

 

何故かジト目で見られる桂馬はこの状況を理解出来なかった。

 

(なんでそんなジト目で見られてるんだ?)

「とりあえずこの後どうするんだ?」

「そうだな~。ジャンプを読むためにいつもの海にでも行くか~」

 

暇になれば海に行くことになっている。内浦で育った3人はやることがなくなった時、週刊少年ジャンプを読む時は決まって海に行く。

 

内浦で育ったと言っても桂馬は内浦に来てまだ5年しか経っていない。ある理由から中学1年生の時に内浦に引っ越してきた。

 

その過去はいまだに桂馬に重くのしかかって居るが、そのことを知る者は内浦には家族を除いて居ない。

 

 

 

 

 

理由はその過去を話さないから。

 

 

 

 

 

当たり前のようで当たり前じゃない理由。5年経った今も誰1人に自分の過去を打ち明けていない。

 

そんな重い過去を持つ桂馬は蒼也と兵衛との出会いによって少しずつ変わっていった。

 

2人と過ごす度に変わって行った。変わり過ぎて桂馬達が通う高校───私立桜浜高校では知らない人は居ないくらいの有名人だ。

 

性格と普段の行動は周りからみればただの変な人。そのため桂馬は桜浜高校では有名人なのだ。

 

しばらく歩いて着いたのは近くに旅館がある浜辺。

 

「兵衛、読んだら次俺な」

「蒼也先輩は良いんですか?」

「ああ、別に構わん」

 

習慣少年ジャンプの読む順番はいつも決まっている。桂馬が買わない時以外は2番目。蒼也は買った時以外最後。兵衛は買った時以外2番目。

 

中学の時に決めてから5年間ずっとこのルールでジャンプを買って読んでいる。

 

浜辺に並んで座わり兵衛はジャンプを読み始めた。

 

「今日も暇だ~~」と言いながら浜辺に寝転がる桂馬。

 

(空は広いな~。青空……か…)

 

どこまでも広がる青い空を見るとどうしても思い出してしまう。あのことを……

 

だから目を瞑むる。

 

こうすれば青空を見なくて済むから……意味のないことだとしても思い出したくないことを少しでも早く忘れられるなら………

 

 

 

 

雲1つない青空が広がる空の下少女が青年に叫んだ。

 

「桂馬君!どうしてなにも言ってくれないの!?」

 

濃いピンク色の髪が背中の辺りまで伸びていて黄色い瞳の少女は帰ろうとする桂馬に叫んだ。

 

一瞬後ろをチラッと見たがすぐに前を向いて歩き始めた。

 

「言ってくれないと……わからないわよ……」

 

少女の目には涙が光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きろ桂馬」

「(夢……か……)んぁ?後5分……」

「ここはお前の家じゃない。ジャンプ読まないのか?」

「読むに決まってるだろ」

 

急にシュッと起き上がりジャンプを受け取り読み始めた。

 

あのことを思い出す度に思う……今頃どうしてるだろうと。気にならないと言えば嘘にのる。時々青空を見てなくても思い出してしまう。

 

桂馬が一番嫌いな授業は音楽の授業。体育館も好きではない。そのため音楽を聴くことはほとんどない。

 

彼はある物が嫌いなのだ。

 

「あっ!蒼也くーん!兵衛くーん!」

 

2人の名前を呼んだオレンジ色の髪で左は三つ編み、右は三つ葉のクローバーのピン留めで留めていて、頭のてっぺんにはアホ毛がぴょこんと出ている少女───高海千歌。

 

「千歌と曜か。どうかしたか?」

「おっす!千歌先輩!曜先輩!」

「相変わらず元気だね兵衛君」

 

と言うのは千歌の隣に立つグレーのショートカットで瞳の色は青の少女───渡辺曜。

 

この千歌と曜は蒼也の幼なじみでこの3人と仲が良い。

 

「待て待て、バカ千歌。なんで俺の名前は呼ばないんだ?あん!?」

 

ジャンプを閉じて千歌の方をを見ながら文句を付けた。

 

「だってジャンプ読んでる時に呼んだら、うるさいって言ってたから」

「それは銀魂を読んでる時だったからだ。一応ってものがあるだろ一応が」

「もぉ~めんどくさいな~」

 

がっくりする千歌を横目に「あははは」曜は苦笑いをした。

 

すると桂馬は読み終わったのかジャンプを蒼也に渡して立ち上がり浜辺に降りると何かを探し始めた。

 

すると、気になった千歌が話掛けた。

 

「なに探してるの?」

「石だよ、石。………あった、あった」

 

平べったい石を千歌に見せながら言った。

 

「こないだの借りを返そうかと思ってな。水切り勝負だ」

「なるほど。また返り討ちにしてあげるよ」

「なめんなよ!こないだの俺とは少し違うぜ」

 

そう言うと石をお互い5個ずつ探し始めた。

 

「またやってるのかあの2人は」

「こないだ負けて練習してましたからね~」

「桂馬君も意外と負けず嫌いなんだよね」

 

曜はそう言うと蒼也の隣に座った。

 

「そう言えば兵衛君はもう高校の準備終わってるの?」

「もち。終わってるっす。準備終わってむしろもう行きたいくらいっす!」

 

元気よく言うと兵衛は立ち上がりポケットからサイコロを2つ取り出した。

 

「さあ!さあ!この水切り勝負!どちらが勝つか!どちらに賭ける?」

「俺は桂馬に賭ける」

「じゃあ、私も桂馬君に賭けるよ」

 

それを聞いた千歌は曜達に向かって叫んだ。

 

「なんで私には賭けてくれないの!?」

「リベンジで桂馬が負けたことがないからだ」

「千歌ちゃんには悪いけど私も同じ意見かな」

「なにそれ~」

 

不機嫌な表情で曜達を見る千歌。その近くで石を集めながらクスクスと笑う桂馬。ジト目で見ながらも石集めを再開した。

 

「じゃあ俺は千歌先輩に賭けます!」

「ホントに!?ありがとう~兵衛君!よーし!こうなったら本気で勝ちに行くぞー!」

「ほざけよ、本気なのはお前だけじゃないんだぞ」

 

石を5個ずつ集めると桂馬と千歌は波打ち際に並んだ。

 

「さて!さて!お互い1つずつ投げて1番多く水を切った方が勝ちで2人共、よござんすね!?」

 

今更だが兵衛は賭けごとになると性格が変わるように喋り方が変わる。

 

兵衛の賭けごとの強さは本物で今居る4人の中では1番強いが負けることも少々ある。

 

「いいよ!」

「お前はどこの島左近だ。俺も構わない」

「では!まず桂馬先輩からっ!」

 

兵衛の合図とともに始まった水切り5番勝負。

 

桂馬は野球のアンダーハンドの容量で石を海に向かって投げた。

 

すると水面を6回跳ねるように水を切って沈んだ。

 

「前より上手になってる!?」

「当たり前だ。俺に出来ないことはないからな」

 

蒼也は曜に聞こえる程度の小声で話しかけた。

 

「ああ言ってるが本当はめっちゃ水切りの練習してたんだからな」

「そうなんだ。負けず嫌いなんだよね。桂馬君は」

 

2人で話していると千歌の番になり、石を投げた。石は5回水面を跳ね海に沈んでいった。

 

千歌の1回目は桂馬に1回少なく負けてしまった。残りの勝負はあと4回。この4回で逆転出来なければ蒼也と曜の勝ち。逆転出来れば兵衛の勝ち。

 

果たしてどっちに転ぶのか……

 

 

 

 

 

 

 

「だぁー!まさかの素寒貧だ……」

「悪いな千歌、兵衛。俺の方が1枚も2枚も上手だからな」

 

両膝と両手を付いて落ち込む兵衛。肩に手を置いて「ごめんね」と声をかける千歌。

 

「悪く思う必要はないさ千歌。悪いのは全部そこの元ヤンだから」

「元ヤンとは失礼な」

 

そう言いながら近くに落ちていた木の棒を手に取り、少し離れて振り始めた。振る度にブンと音がなる。

 

「なにが失礼な、だ。こっちに来てからもたまに不良と喧嘩してるくせに」

 

「しかも木刀でボコボコに……」と言いながら手の砂を払いながら兵衛は立ち上がった。

 

「一切記憶にございません」

 

惚ける桂馬を横目に蒼也は腕時計で時間を確認した。時間はすでに午後5時を過ぎていた。

 

「そろそろ帰るか」

「そうだね。明日入学式だし」

 

この場で解散となり曜、兵衛はバスに乗って帰っていった。千歌、蒼也、桂馬は歩いて帰った。

 

蒼也は今居る海から歩いて帰れる距離に家があり、千歌はすぐ目の前に家がある。桂馬の家も千歌の家の近くにある。

 

みんなと別れた後に家に帰るために歩いている桂馬は通りかかった家の表札に目が入った。

 

「………桜内?」

 

表札にはしっかりと桜内と書いてあった。ずっと見ていても変わるわけでもなったかった。

 

その名字には見覚え……いや、あのことに関する単語だった。再び思い出されるあの出来事。

 

「まさかな」

 

桂馬はその過去を振り払うようにその場を後にした。

 

まだ桂馬はわかっていなかった。これから自分の運命が変わることに………。再びあの子に再会する事になるとは………

 

するとその家に帰ってきた少女が居た。ふと前に目を向けると、道を1人で両手にポケットに入れて歩いてる青年を見つけた。

 

(近所の人かしら?……桂馬君に少し後ろ姿が似てるわね)

 

少女は歩く青年から目を外し家の中には入って行った。

 

(桂馬君……今なにしてるのかしら)

 

これはすれ違ってしまった元ヤンの青年とピアノを弾ける少女のお話………

 

To be Continue.




どうでしょうか?

主人公の闇はかなり深いです。幼なじみは最初の時点でわかりましたよね?

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