許せ、サスケ。
ーーーこの物語は!
「っしゃぁ!!押さえたぞー!!狩人さんはやく!オルゴール!!オルゴール鳴らして!!!」
「グルルオォオォオ!!き、貴様も、貴様も獣にィイイィイ!!!」
「パパ!!頑張って!!病気になんて負けないで!!」
「貴方!お願い!!正気に戻って!!」
「狩人さん、輸血!!輸血して!!もう総入れ替えするカンジで!!つーか喋れ!!」
「すまない、助かった。お前達のお陰で、獣に成り下がらず済んだよ」
「じゃあ、近場の教会の警備頼めます?一応安全なんで。黄色い服の人とカラスっぽい服の人が目印です。おい狩人さん、次は下の方に行くぞー。あと喋れ」
ーーー世界各国を旅した、
「あんたのせいで新車がメチャクチャだよ!このハゲ!!タコ警官!!そんなんだから嫁に逃げられんだよ!!」
「うるせぇ!!黙ってろ若白髪!!テロリストに国をメチャクチャにされるよりはマシだぁ!!」
「……ちょっと待て、何か聞こえないか?」
「……そういや、何か落ちてくる様な音が……」
「「……ミ、ミサイルぅぅぅ?!!」」
「ウギャー!!痛え!背中打った!!思いっきり打った!!」
「畜生、今夜はクリスマスだぞ?!何で俺ばっかりこんな目にぃ?!ホリィィィ!!……」
ーーー世界一破茶滅茶な旅人が、
「あっ、お久しぶりです若先生。先週中国に寄ったんすけど、海皇さんメッチャ怪我してましたよ。あっ、そう言えば、会長は元気ですかって、ええっ!何で片腕ないの?!!俺が居ない間に一体何が?!!」
「おォ!久しぶりだなァ……新台ィ!腕はチョット前の立会いでなァ……。親父は今いるぜ、顔見せてやんなァ……」
「貴様とは
「うわぁぁぁぁ!!!何であの化け物がいるんすか?!!聞いてないよ若先生ぃぃぃ!!!」
ーーー日本へ里帰りし、
「こんにちは教授。まーたヒトデの研究っすか?あっ、これお土産の酒です。あとコーヒーガムとさくらんぼ。あの人にはエジプトで直接お土産を押し付けてきました」
「ああ、日本に来てたのか、真央。お土産はありがたく貰っておこう。あいつらも喜ぶ」
「で、ちょっとお願いが……」
「……何だ?」
「ちょっと東北まで船回して下さらない?」
「……お前も良い加減定職に就け。俺が受け持った学生の中で、進路希望書に世界征服なんて書いたのは、お前が最初で最後だ。幸い、お前は頭がいいし、器用で、身体も丈夫だ。何より、人間関係を築くことに長けている。良ければスピードワゴン財団に渡りを付けて……」
「やめて!正論はやめて!!その術は俺に効く!!」
ーーー世界征服を目標に旅していたところ、
「おお!久しぶりだな!マオ!相変わらずデカイな!!まあ、兄者程じゃないがな」
「あっ、お久しぶりですねぇ〜。でぇ、弟さんは結婚したらしいですけどぉ、貴方はぁ〜?」
「やっ、やめてくれぇ!あ、兄より優れた弟など存在しねぇ!!」
「ジャギ様ぁ、いい加減アンナさんにプロポーズしましょうよぉ」
「姉さん、ずっと待ってるんすよ?」
「だっ、黙れぇお前らぁ!!」
「南斗獄屠拳!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
「天才の俺が何故こんな目にぃ?!」
「馬鹿野郎!何であいつを煽った!!「初恋の人がご結婚なされたらしいですけど、ねえどんな気持ち?ねえどんな気持ち?」じゃねえよ!!!」
「煽りは基本!そして対策は万全!!すいませんKING!!違うんです!!こいつがKINGを煽らないと木偶にするって俺を脅したんです!!!」
「貴様かぁ!!アミバぁぁぁ!!」
「な、何ぃ?!!」
「よし今だ逃げろ!!」
「ちょ、ちょっと待て、俺はそんなこと、うわらば!!!」
ーーー最近巷を賑わしている艦娘に出会い、
「おい、大丈夫か、お嬢さん?!」
「榛名は、うぅ、榛名は大丈夫です……」
「いや、駄目だよ!!微塵も大丈夫じゃないよ!!ちょっと待って、直ぐに手当てするから!!」
「榛名は、榛名はぁ、こっ、こんなに、こんなに人に優しくして貰ったのは初めてです!うっ、ううぅ」
「えぇ……、紅茶とお茶菓子程度でマジ泣きって、君んとこキツすぎない?」
ーーー何だかんだで、所謂ブラック鎮守府を救い、
「何だあの白服ヤロー。裸同然の女の子をぶん殴ってるぞ。メッチャ許せんよなぁ〜!!」
「やめて下さい!あの人は……!!」
「や、やめて下さい提督!!殴るなら僕を!!」
「やめて時雨!!私は大丈夫だから!!」
「貴様ら、碌な戦果も出せないゴミの分際で!!「うおおおお!!覇王翔吼拳!!」ホギャァァァ?!!」
「悪は去った!!」
ーーー何だかんだで、提督になり、
「貴様が殴ったのは阿志岐大将のご子息だぞ!!」
「何てことを……!」
「貴様、この国でまともに生きていけると思うな!!」
「あっ、じゃあまた海外に旅に出るんで」
「提督適合率測定不能だと?!!」
「異例だ!こんなことは……!!」
「ありえん……!!」
「どうせなら、あの鎮守府を引き継がせればどうでしょう?これ程の逸材、有効活用せねば……」
「……そうだな、よし、貴様には罰として黒井鎮守府への着任を命じる!!」
「えっ、なにそれこわい」
ーーー持ち前のDIY精神と、数々の苦難で手にした経験、そして溢れんばかりのバイタリティで、ブラック鎮守府を立て直し、
「なにこれぇ、あもりにも酷すぐるでしょう?直さなきゃ……!!(使命感)」
「すみません、提督……。資金が無くて……」
「大本営の嫌がらせぇ?なーに、大丈夫だ!安心しろ!俺が直す!!(T○KIO感)」
「おっ、良い山だなぁ、こーんなに豊富な自然の資源があれば、金なんていらないんじゃないかな?」
「雨漏りが直りましたわ!!」
「新しい提督がお部屋を直してくれたでち!お休みもくれたでち!やったでち!!」
「採れたて野菜の浅漬け、産地直送の牛肉と畑で採れたジャガイモを使った肉じゃが、食後の手作りアップルパイ……。流石に気分が高揚します」
「お代わりもあるぞ!!」
ーーーやがて、艦娘達の信頼を得て、
「私は貴様を信用していない!提督など、どうせ皆同じだ!!」
「今更優しくされたところで……!」
「しゅみです(秘密結社感)」
「どうやら私が間違っていたようだな……。この長門、提督の為に命を懸けて戦おう!!」
「貴方は本物の提督なのね〜。天龍ちゃんにも優しいし、私も良くして貰ってるし……。お触りは禁止だけど、提督になら……❤︎」
「あっ、そっかあ。晩ご飯はカレーだから。じゃ、よろしくぅ」
ーーー世界征服を成し遂げる、壮大な物語である!!
「HEY!提督ぅー!大本営のクズ共を捕まえて来たネー!!今までの分をお返ししてEXECUTION!!しまショー!!」
「自分が二重スパイをした甲斐がありますな。ゴミがいなくなって上層部の風通しが良くなりました。これを機に、一気に軍部を掌握しましょう、提督殿。提督殿こそ、この国の、いえ、世界の頂点に立つべきお方です」
「司令官の夢は、この鎮守府みんなの夢なんや!もうちょっとでみーんなの夢が叶うで!あは、あはははは!!アははハハハハははは!!!」
「やべぇよ、やべぇよ……!!」←提督業もひと段落ついたので、また旅に出る気だった
ーーー……壮大な物語である!!!!
新台 真央 : 旅人
高身長、白髪、ハンサム。
趣味と特技はKARATEとものづくり。基本的に何でもできる。
あと世界征服。
旅の行く先々でトラブルに巻き込まれ、最終的にチート化した。