旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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あー、ゼロ魔のss書きたいよぉ〜。

HSDDでも可。

俺つえーss書きたい。


118話 イタリアのチーズはガチ

「ッスゥー、すまないね、守子ちゃん。俺がいない間、うちにいてくれて」

 

「ちょ、ちょ、ちょ!な!何で全裸なんですかーーー!!!!」

 

何でって、艦娘に剥ぎ取られたに決まってんじゃん?いやぁ、今日もヤバかった。どうやら、新たな艦娘の増加に危機感を覚えたらしく、暴走した数名の艦娘に襲われたのだ。無論、性的な意味で。あ、安心してほしい、捕まってはいない。

 

まあ、いつものことよ。しかしだ、もう着る服がない。着ても持っていかれる。故に、このまま逃げて来たんだが。何の問題ですか?

 

「守子ちゃん、大丈夫だよ、俺は絶対に見えちゃならないところは謎の反射光で隠すことができるから」

 

なお、BD版では謎の反射光も剥がれてしまうのだが、これはssなのでその問題は回避した。

 

「いや!倫理的に!!倫理的に駄目ですよ!!」

 

倫理?いやー、ここ、悪の組織なもんで。すいません、それ、来月からなんですよ。

 

しかしあれだな、全裸は不味いらしいな。じゃあ鎧でも着ておくか。これなら簡単に脱がせられないし。服とか、脱がされたり新品とすり替えられたりはするけど、壊したりはしないからな、あの子ら。複雑な構造の鎧なら、簡単に剥ぎ取られはしないだろう。

 

「ごめんごめん、ほら、ちゃんと着たよ」

 

「……なんですか、その鎧」

 

ドヤ顔フルハベル。ロードラン、ドラングレイグ、ロスリック……、様々な地で俺の命を守ってくれた愛用の防具だ。話すと長くなるのであまり言わないが、これを着ていると落ち着く。防御力的な意味で。一先ずはこれでいいや、この後着替えるから。

 

「まあまあ、それで?何か変わったことは?」

 

「うーん、特には。厨房の皆さんがやたらと気合い入っているくらいですね」

 

あー、あれかな、俺の伝手で連れて行った店に触発されたのかな?

 

「まあ、よくあるよくある」

 

「そうですね、前も同じようなことありましたし……」

 

前回は寿司だったっけ。知り合いのいる寿司屋に連れて行ったら、「お、美味しい!……私達も負けていられませんね!」とか言い始めて。俺も久し振りに寿司を握る羽目になったっけなぁ。

 

「そうだねぇ……、ま、退屈しないで良いんじゃないかな?」

 

「んー、そうかもしれませんね。料理とか雑用とかなら、私もお手伝いできますし」

 

はー、近年稀に見る良い子かよ?何もやらなくていいのに、ちゃんと働こうとするのか……(困惑)。

 

「……艦娘の皆んなは、あんなに沢山怪我をしながらも頑張っているんです。私も、何か出来ることをやらなきゃ……」

 

大正義過ぎる。守子ちゃんも大概だよな、勇気や優しさがあり過ぎるっていうのも異常者だと思う。

 

まあ、俺みたいに、自分や仲間が傷付くことに慣れている人間よりはよっぽど良いんだけど。

 

「な、なんちゃって、えへへ。ちょっと、カッコつけちゃいましたけど、何もやってないと落ち着かないってだけですよ」

 

やめて守子ちゃん、やめて?今君の目の前に何もやってない人いるから。

 

「ま、まあ、兎に角、今日のお仕事は終わりだね。お疲れ様、泊まっていくかい?」

 

「はい、旅人さんこそ、遅くまでお疲れ様です!お言葉に甘えて、今日はお泊りさせてもらいますね!」

 

ぐうっ、違う、違うんだ、鎮守府としてじゃなくて、俺個人としての仕事だったんだ……。提督として働いた訳ではないのだ……。

 

……黙っとこ。

 

 

 

さて、イタリア、フランスの艦娘は、明日の朝にアメリカからの艦娘が来るとのことで、それを出迎えてから鎮守府の案内を一緒にしようと思っている。

 

なので取り敢えず、部屋まで送って、今日のところは休んでくれと命じておいた。俺は着替えてから、酒を飲みに居酒屋鳳翔へ。

 

『んふふ〜、ニホンシューですか〜?美味しいですね〜、ワインにも負けないかもしれません〜!』

 

『ポーラ!も、もう!皆さんすみません!』

 

「んー?よく分からないけども、いーのいーの!さ、飲んで飲んで!……おーおー!いける口じゃないか!」

 

「大分飲むやん!隼鷹くらいのペースやなー、凄いわー」

 

……命じておいた、はずなんだがなぁ。

 

『はっ?!て、提督!!す、すみません!ポーラにはよく言っておきますから!どうか、どうか……』

 

ザラちゃん、君本当にイタリア人?何その綺麗な土下座?

 

『ま、まあまあ!怒ってないからさ!頭上げて、ねっ?』

 

『で、でも……』

 

『あ、提督〜?日本のお酒も美味しいですね〜、食べ物も中々……』

 

『ポーラァァァ!!!!』

 

『まあまあ、怒らない怒らない!』

 

きっちりとしたザラと自由奔放なポーラ、黒井鎮守府の新たな凸凹コンビだ。

 

ポーラは隼鷹や俺と同じタイプだな、酒の匂いがするところにふらりと現れるのだ。まあ、しゃーない。酒美味いし。

 

……俺も飲もう。昼間は結局、なんだかんだであまり飲めなかったしな。

 

『ほらほら、ザラちゃんも飲みなよー』

 

明日、二日酔いとかにならない程度なら、飲んでも良いんじゃない?

 

『え、あ、私は……』

 

『あらら?お酒飲めない人?』

 

『い、いえ、多分飲めますけど……』

 

ちらり、と。ポーラのほうを見るザラちゃん。あー、あれか、自分が酔ったら誰がポーラの面倒を見るのか、みたいな?

 

『大丈夫大丈夫、そんなに沢山飲まなきゃ良いのよ!それに、帰りは部屋まで送るからさ!』

 

『そ、そんな、ご迷惑を……!』

 

何言ってんの、ここにいる子達、隼鷹も龍驤も多分酔い潰れてここで寝るんだからね?それを運ぶのは俺と鳳翔だよ?

 

酷い時は武蔵と那智、足柄に長門とかも酔い潰れてるからな?今日はいないみたいだけども。

 

まあ、という訳で、一人二人増えたところで困らないぞ、と。

 

そういう事。

 

『良いから良いから!ささ、飲みなよ!白ワインとかどう?』

 

『そう、ですか?その、それじゃあ……、ん、美味しい!』

 

満面の笑みを浮かべるザラちゃん。いやあ、可愛いな。女の子はやっぱり、笑っている時が一番可愛いと思う。

 

「鳳翔、チーズくれる?」

 

「はい、ここに」

 

「ん、ありがと」

 

チーズ、チーズである。

 

『……ザラちゃんもどう?』

 

イタリアで酒のお供っていうと、チーズもそうだけど、ポテチとか、サラミとか、ブルスケッタにオリーブとかだよな。まあ、飲むのは夕食前だったけども。

 

『あ、ありがとうございます!……あ、これ、イタリアのですか?』

 

『そうだよー、今朝、イタリアで買ったんだよー?』

 

そう、今朝、ナポリで取引をする前に、市場でこれでもかと酒とかを買っておいたのだ。

 

酒やチーズは産地のものを使いたい。肉や魚、野菜なら、ここで獲れるものを使えば十分だが、一部の食材はやはり、その国特有の味が色濃く出るからな。

 

特に、イタリアのチーズは凄いんだ、産地のものを態々買うのも当然の美味さとバリエーションがある。

 

『ん〜、美味しい、美味しいですね〜!日本だから、故郷のものは食べれないなと思っていたんですけど〜、買っておいたんですね〜!』

 

『ふふふ、当然よ、抜かりはない。ワインも樽で大量に買っておいた……!』

 

『わーい!提督大好き〜!一生ついていきます〜!』

 

よせやい照れるぜ。……おお、ポーラ、おっぱい大きいな。くっ付かれると良い具合にモチモチ感が伝わってきてbuono。

 

……つーかこの、ポーラの艤装の服の、脇のところのデザインなんなの?スケベ過ぎない?犯罪でしょこれ。

 

『こら!ポーラ!提督にくっ付くんじゃありません!危ないでしょ!!』

 

えー、もうちょいくっ付いてて良いよ?

 

『いやぁ、ほら、飲み食いした分は提督に身体で払おうと思って〜』

 

『な?!ななななななな!!ポーラァァァァァ!!!!』

 

マジ?やったぜ。……と言いたいところだが、そりゃ無理だ、申し訳ないけど。

 

「なんやなんや、なに言ってるかは分からんけど、目の前でイチャイチャしよって!うちも構ってや!」

 

「そーだそーだ!私も構っておくれよー!」

 

機体がダメージを受けてまーす。……酔った勢いで、フルパワーで抱きついてくる龍驤と隼鷹。

 

一般的な成人男性なら、ラーメンマンにキャメルクラッチを喰らったブロッケンマンみたいになっているであろう威力。俺が座っている椅子は、そのパワーの余波で砕けてしまった。

 

もちろん、本人達に悪気は一切ない。ただ酔っ払っているだけだ。許そう。

 

 

 

『…………!!、は、離れなさい!!提督が死んじゃう!!!』

 

そこに、真っ青になったザラが割り込んできた。

 

「うおっ?!な、なんや?血相変えて?」

 

「な、何言ってるか分からないんだけど?」

 

『何を考えているんですか?!艦娘が人間に抱き着くなんて!!』

 

ん、どうしたんだ?

 

「何だか怒られとる?!」

 

「えー?何か悪いことしたかな?」

 

『提督!大丈夫ですか提督!!』

 

あ、そうか。

 

普通は、艦娘に抱きつかれたら死ぬのか。

 

『心配する必要はないよ、ザラちゃん。俺は頑丈なんでね』

 

『?!!、な、何で?!!』

 

何でって言われましても。

 

『提督はルー・ガルーですもの、艦娘くらい何ともない、という訳ですわね?』

 

おーっと?どっから湧いて出たコマンダン・テストちゃん?

 

『ルー・ガルー……?』

 

『そうですわ、提督の正体は、白くて綺麗な人狼なのです!……あの時の提督は素敵でしたよ、月明かりに照らされ、白い毛並みをたなびかせ、紅い瞳が夜の闇に輝いて……』

 

うわー、しかも、あれを見られてたのか……。獣化だの変異だのした時の俺とか、極力見なかったことにして欲しいんだけども。

 

『うーん、やっぱりそうなんですか〜?深海棲艦と生身で戦うような人だから、ポーラも、この人は只者じゃないな〜って思ってたんですよ〜』

 

『えっ?!何それこわい!!』

 

まあまあ、俺は人間だよ?

 

おっと、ポーラも遠慮なく抱きついてきた。

 

『て、提督?本当に大丈夫?』

 

『大丈夫大丈夫!ほら、全然痣とかないでしょ?』

 

軽く服を捲って見せる。

 

『ほ、本当だ……!』

 

ぺたぺたと俺の身体を触るザラちゃん。高校生ほどのイタリア人女性に身体を触らせる成人男性……、絵面は最悪だ。

 

『えーと、だからね、ザラちゃんも俺に遠慮とかしないで良いんだよ?あ、もちろんポーラも、テストちゃんもね』

 

壊れ物を扱うかのように、おっかなびっくりで対応されるのは嫌だしね。

 

『……はい!』

 

 

 

……と、まあ。このようにして、新しい艦娘ともスキンシップをとれた。

 

お次は、明日来るアメリカ艦だな。

 

さて、どうなることやら……。

 




海原守子
優しく勇気ある女性。しかし、大概の人間はもっともっと弱いものだ。あらゆる困難を乗り越え、恐れずに艦娘に寄り添える彼女もまた、異常者なのだろう。

飲兵衛
飲む。そりゃあもう飲む。

ポーラ
甘え上手。

ザラ
旅人とスキンシップがとれて嬉しい。

コマンダン・テスト
旅人の正体が狼人間だと誤解している。

旅人
酔い潰れた子を部屋まで送るマン。
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