旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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ネタ切れって訳じゃないんですけど、ネタ下さい。




144話 でれもっちー

「ここはベタにノエル・アンダーソンでは?」

 

「戦記はギャルゲー。モーリン・キタムラも割とアリじゃない?モーリンかわいいよモーリン」

 

「戦記はギャルゲー。メイも良かった。かわいいと言う一点ならMS戦線のアン・フリーベリちゃんだな。あれはかわいい。うちで採用したい。あとカードビルダーのレイコちゃんも」

 

「ホア・ブランシェット推しだと思ってた。意外」

 

「普通にかわいい子好きよ?望月も好き」

 

「んなっ!……もう」

 

と、そんな感じでガンダムの話。望月は基本的に今流行りのアニメ、ゲーム、漫画、もしくはガンダムの話をする。

 

うちには百人近くの艦娘が在籍してるけども、それぞれ趣味趣向は違うのだ。その中でも、望月はオタク系……。明石、夕張、漣などと同じようなタイプだ。

 

どうでも良いが、望月は、昔アイドルのプロデューサーをやっていた時に担当していたアイドルに似ているな。メガネだし茶髪だしオタクだし。いや、あの子みたいに同人誌は描かないけども。

 

そして俺の手は望月の頭の上にある。……洗ってくれとしつこく迫られたので、望月が疎かにしている髪のケアを買って出たのだ。こんなに綺麗な茶髪なんだ、適当にしておくのは良くない。いかに艦娘の身体が健康とはいえ、しっかりとケアをしなければ痛むもんは痛む。

 

「んー、枝毛。ちゃんとドライヤー当ててないなー?潤いが足りないぞー?」

 

「えー、良いよ別に。司令官はそれくらいじゃあたしを嫌いにならないもん」

 

良く分かってんじゃん。

 

「まあ、どうしてもって時はこうして洗ってあげるから。洗って欲しい、くらいなら、いつでも聞いてあげるよ」

 

「……女を駄目にする司令官」

 

人を駄目にするソファみたいな?

 

「……面倒見が良いよね、本当に。あたしみたいなの、普通は見捨てられちゃうもん。こんな駄目な女の子でも好きでいてくれるのは司令官だけだよ」

 

「そんなことないよ(サーバル感)!望月はかわいいし、優しい子だもんよ。誰も見捨てたりなんかしないって」

 

たまに、凄くマイナスなこと言うよね。

 

「いやいや、あたし、駄目な子だし。直す気もないし。でも、司令官がずっと一緒にいてくれるのは分かるよ。司令官だけは、あたしを絶対に見捨てない。絶対にあたしを守ってくれる。そうだよね」

 

「お、おう」

 

そりゃあ、望月の為なら俺の命くらいくれてやってもいいけどさ。命なんて安いものだ。特に俺のはな。実際、ノースティリスで暮らした日々は人命の尊さを忘れさせてくれましたね、ええ。

 

「……少なくとも、俺と、鎮守府の皆んなは望月を見捨てたりなんか絶対にしないぞ。俺が保証する」

 

「……うん。ありがと、司令官」

 

でれでれ望月。でれもっちー。最近はツンデレだろうが何だろうがデレしかない。嫌われたい訳じゃないけどさ。いや、好感度は少し下げたいくらいだが。

 

「ところで、身体は洗ってくれないの?」

 

「んあー、いや、二回連続でスケベはなぁ」

 

怒られたらどうしようって感じ。

 

「そんなタマじゃないでしょ!いいからほら!はよ!はよ!!」

 

急かさんといて。

 

まあ、良いかなー。望月もお年頃だし、そう言うのに興味があってもおかしくないかー。それに、誰でも良いって訳じゃなくって、俺を好いてくれてるみたいだし。

 

ま、背中でも流してあげようかね。

 

「分かったよ。じゃあ、あっち向いて」

 

「わぁい、うへへ……」

 

先ず目に入るのは肌の白さ。出不精の望月は肌が白く、筋肉量は少ない。三日月とは正反対だ。もちろん、それが悪いって訳じゃない。柔らかな肌に丁度良い脂肪の付き具合はそれだけで素晴らしい。

 

触れる。

 

「あ、んっ❤︎」

 

……見た目の通り、凄く柔らかい。手入れされたきめ細かさと言うよりも、若さ故の滑らかさと言った感じだろうか。望月の少し低めの体温は、風呂だからだろう、いつもより高い。

 

「あー、凄いこれ、凄い。駄目になる。いつも以上に駄目になる。あぁ^〜」

 

肩を揉むようにマッサージしながら、段々下へと洗い込んでいく。望月は身体のコリが多いな、あまり動かずにゲームをしているからだろう。特に肩や首のコリが酷い。

 

「ゲーム、控えろとは言わないけど……、たまにストレッチとかするんだよ。肩こり、大変だからね」

 

「あっ❤︎これヤバっ❤︎……っ、は、は〜い」

 

「疲れたらしっかり休むんだよ」

 

「う、うん……。相変わらずのバブみ……。幼児退行しそう」

 

甘やかしてるつもりはないんだけど……、艦娘的には、俺に父性を感じるらしい。

 

「父親、か……」

 

親父の記憶ねぇわ。基本うちの親族は旅人体質なもんで、直ぐに行方をくらます。親族のうち今連絡を取れるのは妹くらいだ。

 

「大変だよね、司令官。将来は大家族確定だもん」

 

「え?」

 

「え?」

 

何の話?

 

「あたし達と結婚して子供作るんだよね?」

 

「なにそれこわい」

 

確定事項かよ。

 

「ん?ああ、あたしは子供とか別に。司令官と一緒に居られればそれで。でも、子は鎹って言うし、末長く養ってもらうためにも作りたいかな」

 

いやほら、そんな理由で子作りは……。

 

「……私も出来れば欲しいです、子供。司令官は得意ですよね、育てるの」

 

ミカェ……。

 

「こ、子供の相手は大変だぞー?」

 

「そう言えば、教員免許持ってたよね、司令官。子供が出来ても安心だね、こりゃ」

 

い、いや、持ってるけども。

 

「ほ、ほら、あれだ、確かに小学校の教師もやったけど……。あれはほら、殆どやったことは地球防衛だけで!地球は守ったけど子供達の成績が良くなったとかはないし!」

 

他にも妖怪退治とかもあったっけ。まあ、何にせよ、真面目に授業やった覚えはない。

 

大体、俺の、と言うか我が家の教育方針は放任主義。それぞれ個性活かす感じでよろしくと言う極めてアバウトかつ適当なものだ。思考回路が教育者向きではない。

 

でも、俺みたいな、子供の目線になれる大人は一人ぐらいいるべきだってのも確かだが。それは確かなことだが俺みたいなのをメインに据えるのは駄目なんだよ。

 

「何のことかよく分からないけど……、子育てはあたしも手伝うからさ、大丈夫だよ」

 

「子供の名前はアカツキにしますか?被りますけど」

 

「こ、子供とか十年早いぞ!もっと大きくなってから……」

 

まだまだひよっこだぁ。そもそも初潮も来てないような子供が何を、

 

「あたし達、全員生理来てるよ?」

 

「マジかよ」

「気合いで排卵した」

 

「マジかよ」

 

初耳。排卵って気合いでどうこうできるんだ……。いや、タカさんも気合いで孕まないって言ってたし、多分どうにかなるんだろう。世界には俺に分からない不可思議なことが溢れてるなぁ。

 

「マジかぁ……」

 

「マジだよー。そろそろ現実を受け入れて子供を」

 

「それは本当に、ちょっと考えさせてくれ」

 

めんどくさい、まだまだ旅したい、それは勿論だがそれ以上に俺の子供という恐ろしい存在をこの世に生み出すことに抵抗がある。抵抗しかない。

 

立って歩けるようになれば自然と旅に出るような遺伝子なのだ、方々で災厄の種をキャプチャーして転んだ拍子にばら撒く、そんな傍迷惑な存在となるだろう。俺がそうだった。

 

俺は、世紀末幼稚園の卒園と同時に旅に出て、あらゆる土地や世界を転々として生きている。両親も会ったことすらない。育ての親である祖父も、数年間程俺を育てると何処ぞかへ消えた。

 

そんな家系の子供を、増やす?……駄目でしょ。

 

「……まあ、まだまだ時間はあるし。それは良いや。……ほら、三日月みたいに、膝の上に乗せてよ!」

 

「ん、はい」

 

成人男性の膝に座る少女。見るからにヤバい光景だ。だが、最近は吹っ切れてきて、バレなきゃヘーキくらいには考えてる。実際、バレなきゃヘーキだしな。

 

「バレなきゃヘーキとは言え、ぐりぐりするのはやめてくれ」

 

「……おかしい、勃ってない」

 

勃つかよ。ある程度は自在に操作できるし、何より相手は駆逐艦。早々勃ったりはしないさ。そこまで欲求不満って訳でもないし。

 

「こらこら、このままじゃエロ担当扱いされてしまうぞい」

 

「いやいや、エロ担当は空母とか戦艦とか重巡とか……、あれ、全員?」

 

エロ担当多過ぎ問題。

 

「取り敢えず早く風呂入って!この後宴会なんだから!」

 

ザバーっと流して風呂にゲットオン。

 

「うー、エロ展開ぃー」

 

口惜しそうに呟く望月。そんなにか。そんなになのか。

 

「ほら、撫でてあげるから我慢なさいな」

 

「んっ❤︎これ、単に猫可愛がりしてるだけで、欲情はしてないよね、司令官」

 

そりゃあなぁ。流石にロリコンではないが故に、相当上手く誘ってくれないとこの年頃の子に食指は動かないさ。

 

その点幻想郷はヤバかった。十代そこらの子供に見える女の子が何百歳とかザラで、妖艶に迫ってくるもんだから。鬼酒で酔わされて誘惑のコンボは普通に堕ちる。流石酒呑童子と言ったところか。

 

そんなのと比べれば、うちの艦娘なんてまだまだひよっこ。ちょっと迫れば赤くなるもん。

 

「そりゃあ、子供相手に欲情したら不味いだろ」

 

「如月は口説けば反応するって言ってたけど?」

 

如月は迫り方が結構上手いからな。

 

「上手く口説けば、な。簡単にはやられないさ。裏ルートだ、攻略難度は高めだね」

 

「朱鷺戸沙耶みたいな?」

 

「むしろ塚原ひびきみたいな」

 

「攻略出来ないじゃないか(憤慨)」

 

あれだよ、仲良くはなれても恋人には出来ない的な。隠しキャラですよ俺は。簡単には口説かれないんだよなぁ。

 

星の数ほど口説いたし口説かれたから、そういう事に慣れちゃってもう。慣れって怖い。

 

まあ、見た目にはそんなに拘らないし、上手に口説いてくるなら正直なんでも良いから、攻略する側からすれば多少は楽かもな。

 

「ぐぬぬ、クソゲー過ぎる……。好感度が上がらない不具合」

 

「カンストしてるよ」

 

実際、艦娘の皆んなは、ちょっとめんどくさい所もあるが、性根は良い子でそれぞれ個性的で退屈しないし、好感度的なものは上限一杯まで上がってるよ。

 

「じゃあ抱いて」

 

「はい」

 

肩を抱き寄せる。

 

「………………はぁ。本当は童貞とか、そんなオチはないよね?」

 

「ご想像にお任せします、ってね」

 

百人斬りどころじゃないからな、大っぴらには言えない。毒耐性あるからって人は元より人外まで幅広く抱いたし抱かれた。言いふらしたら怒られそうなので言わないけど。

 

「その反応、絶対童貞じゃないもんね!百人斬りに決まってるよ!あーあ、やっぱり、現実はクソゲーだー!」

 

 

 

……まあ、皆んな薄々気づいてはいるだろうし、良い加減手を出しても……。

 

いや、やめとこ。

 

 




望月
旅人にあしらわれつつも、それを楽しんでいる節がある。

三日月
実は子供が欲しい。旅人が望まなければ諦めるが。

アイドル
同人絵師系アイドルっスよ。

タカさん
腹筋バキバキ。

酒呑童子
見た目は幼女中身は女。ミッシングパワー。

旅人
遺伝子レベルで旅人。自分の子供なんて確実に碌でもない存在になることが分かりきっているので拒否。
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