旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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そろそろ一週間経つよね。時間の流れ早過ぎない?

休日返して。


151話 旅人強度1000万パワー

「どうしよう大淀、今朝から他人にプロレス技をかけたくてたまらないんだ」

 

「夕張さぁーん!!!とっとと出頭なさって下さーい!!!今ならまだ許しますよぉー!!!!」

 

またアホなことを……!!

 

 

 

「いや、やってないわよ!」

 

「嘘はいかんぞ!!」

 

はい。

 

それはもう凄いスピードで事を理解した皆さんが協力してくれて、夕張さんは敢え無く御用。

 

長門さんに担がれた夕張さんは、必死に自己弁護をしています。

 

「う、嘘じゃないって!プロレスなんて知らないもん!!」

 

「うあー駄目だごめんね加減するからアームロック!」

 

「あっ❤︎良いよ司令官❤︎もっと強く……❤︎」

 

どうやら、またもや呪いの類らしいそうで。何時ぞやの言語汚染の時と同じような術式だとか。

 

今はマゾ……、いえ、響ちゃんがご褒美を……、いえ、犠牲になっているところです。なんて事でしょう、お優しい提督が、望んでいない暴力を私達に……。提督次は私もお願いします。

 

「待てぇい!!マゾと言えば私が」

 

「本当にごめんアルゼンチンバックブリーカー」

 

「んああああっ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 

チッ、何処から湧いて出たんですか若葉ちゃんは。

 

「か、考えてもみてよ!この私が、前と同じような術式をそのまま使うと思う?!改良するに決まってるでしょ?!!」

 

「……確かに」

 

それもそうですね。夕張さんのことですから、術式をより凶悪にしてからやるはずです。

 

じゃあ、一体誰が……?

 

「……ッ!!」

 

「あっ、明石が逃げたぞ!追え!!」

 

 

 

「私は悪くない!!深夜テンションが悪いのよ!!!」

 

「大人しくしろ!!!」

 

はい。

 

やりました、事件解決です。このまま、明石さんから解呪の方法を聞き出して、提督を元に戻、その前に一度技をかけてもらってから元に戻します。

 

別にマゾって訳じゃありませんけれど、あんな風に密着して、気道を絞められたり関節を極められたりしたら、提督に自らの命を弄ばれているかのような気持ちになれてさぞ気持ちが良いでしょう。

 

「さあ、解呪の方法を吐いて下さい!黙秘権はありませんよ!!」

 

後で必ず解呪しますから。後で。

 

「そ、それが……」

 

 

 

「分からない、ですって?」

 

「ご、ごめんなさい、完全に深夜テンションで作ったから、設計図すら無くって……」

 

はい?

 

何言ってるんですかね明石さんは。

 

「仕方がなかったの……。怒涛の四徹で意識が曖昧になった所でキン肉マンを読んでしまって……。曖昧な状態のまま曖昧なものを作って、提督の部屋に放り込んだんです」

 

は?

 

「こら明石、徹夜は身体に悪いからやめなさいってコブラツイスト」

 

「あんっ❤︎もっとぎゅーってして下さい、提督❤︎❤︎❤︎」

 

は?何やってるんですか明石さん!!

 

「次は私の番ですよ!!!!」

 

「……いや、そうじゃないだろ大淀……。解呪の方法を……、……まあ、後で良いか」

 

何ですか長門さん。今は解呪とか後回しで良いでしょう?!何だって良い、提督とイチャつけるチャンスです!!

 

「はっはっは、困るんだけどレインメイカー」

 

「ああんっ❤︎」

 

ああ、左手を強く強く握られてっ❤︎提督の筋肉に包まれた太い右腕で首を❤︎はあっ❤︎気持ち良いっ❤︎❤︎❤︎

 

あー、駄目ですねこれは。これは駄目です。じっくり一晩くらいかけて解呪してもらわないと。

 

「はぁ、はぁ……❤︎……何やってるんですか明石さん!とっとと比較的ゆっくり解呪の方法を探して下さいっ!!!時間は待ってくれないんですよ!!!」

 

「は、はい!……はい?」

 

「大淀、自分がなんて言ったか分かってる?判断力失ってない?ツームストンパイルドライバー」

 

あああああっ❤︎❤︎❤︎腰を強く押さえてっ❤︎提督の顔が私の股間にっ❤︎

 

「大淀ー!早く代わるネー!」

 

「うちもうちもー!!」

 

「ろーちゃんもやりたいでっす!」

 

 

 

×××××××××××××××

 

若葉だ。

 

黒井鎮守府に遊びに来たところ、面白いことになっていた。

 

あの優しい旅人が、艦娘にプロレス技をかけて回っているではないか。

 

遂に私好みのドSになってくれたかと思うと、胸が熱くなるな。もちろん、物理的に熱いものを垂らしてくれるのも歓迎だ。蝋燭とか熱湯とか。

 

……まあ、実際は、ドSに目覚めてくれた訳ではなく単に呪われていただけだったが。残念だな。

 

だがしかし、それはそれ。あの旅人がプロレス技をかけてくれるのは事実だ。

 

ふふふ、分かるか?プロレス技だぞ?絞めたり極めたりするんだ。……良いぞ?

 

……調査の結果、かけるプロレス技は旅人が選べるそうだ。よって今は、体育館の真ん中に長蛇の列をなす艦娘、リクエストした技をかけてくれる旅人、という奇怪な集団ができている。

 

……何故、ここまでの列になったのか。それは簡単だ。プロレス技は、相手と密着するからだ。要するに皆んな、なんだかんだと理由をつけて、旅人に触れて欲しいのだ。

 

……しかし、列が長いな。しょうがない、技をかけられている艦娘を見て待機するか。

 

 

 

今は金剛の番だ。

 

「キャメルクラッチをお願いしマース!!」

 

「……あのさぁ、一昔前に流行ったJKリフレじゃないんだからさ、プロレス技を態々かけられに来るのはどうなの?キャメルクラッチ」

 

「ああん❤︎」

 

……普通に凄いな、一瞬で床に倒した。足を引っ掛けて腕を引っ張ったのか。あまりにも綺麗な投げだ。あれじゃ痛くないだろう。

 

「んっ、良いですヨー❤︎❤︎❤︎癖になりそうデース❤︎❤︎❤︎」

 

うつ伏せに倒した金剛の上に馬乗りになって、両手で首を、背筋が反るように極めている……。普段は絶対にやらないだろうな、こんなこと。

 

加減はしているみたいだが、酷く倒錯的な絵面だな!良いぞもっとやれ!!

 

 

 

「……はい、次!一人二分なんでしょ!」

 

「あーん、もうちょっとお願いデース!!」

 

「駄目駄目、終わりにしなさい」

 

「もー、並び直すネー!」

 

「っしゃあ!次はあたしだ!!」

 

次は摩耶か。

 

「さ、三角絞めを頼む!」

 

三角絞め……。座らせた相手の後ろから、脚を使って、首と片腕を極める技だな。

 

「はいよ、三角絞め!」

 

「くうっ❤︎がっ❤︎❤︎❤︎」

 

腕をガッチリとホールドされるからな、アレは。身体を旅人の股下に挟まれる形になるから、相当に気持ち良いだろう。

 

「肩が……、気持ち良いっ❤︎❤︎❤︎」

 

プロレス技である以上負荷はかかるはずだが、そこは旅人。限りなくダメージをゼロにしている。むしろ、整体のようにコリをほぐしてすらいる。どうやっているかは謎だ。

 

にしても凄まじい密着度だな。がっちりとホールドされている。

 

「ん、あああ、ああああああっ❤︎」

 

締め上げられる度に、良い具合に筋肉や関節が伸ばされて、所謂「痛気持ち良い」状態だ。喘ぎ声を上げるのも無理はない。

 

「はい、次ー」

 

「ちっ、もう終わりか。しゃあねえ、また並ぶか」

 

「よし!次はこの武蔵の番だ!!提督、ブレーンバスターを!!」

 

次は武蔵か。

 

「はいはいブレーンバスター」

 

「ぐおっ、良いぞ!もっと強くだ!!私に提督の男を感じさせてくれ!!」

 

成る程、ブレーンバスターか。逆さになるように抱えて、頭から地面に叩きつける技だ。関節技ではなく叩きつける技も良いな!キリキリと締め付けられる痛みとは違ってこれもまた……。

 

「もう一丁!」

 

「うおあっ!そうだ、その調子だ!!」

 

だが、またもや、地面に叩きつける瞬間に力を逸らして、ダメージをゼロにしている。徹底して、暴力を振るうつもりはないらしい。そもそも、女性に暴力は(できるだけ)振るわない主義だそうだ。

 

「はいよ、終了!次は?」

 

「お、おう!俺だ!パワーボムってのを頼む!」

 

なっ、天龍め、パワーボムだと?!

 

これも、相手を地面に叩きつける技だが、問題はその体勢……。

 

「パワーボムなんて確実にパンツ見えるけど良いんだねパワーボム!」

 

「おあっ❤︎」

 

先ずは体勢を崩し、前屈みにさせ……、

 

「うおお❤︎」

 

首を股で挟む。そして、上から腰を抱きしめて……、

 

「あああああーーーっ❤︎❤︎❤︎」

 

抱き上げて、地面に叩きつける!……この時、股が大きく開いて、下着が見えてしまう!何でスカートなんだ天龍!!

 

「満足かい?」

 

「ん、おお、いや、まだだ❤︎もっとやってくれぇ❤︎❤︎❤︎」

 

結果、四回ものパワーボムを受けた天龍は、満足げに去っていった。

 

「じゃ、次だ。……何やってんだろうな俺」

 

「は、はい!私には、卍固めを……!!」

 

衣笠め、卍固めだと?

 

「えーとね、分かって言ってるんだよね卍固め」

 

「あん❤︎」

 

片腕で相手の片腕を極めつつ、頭に脚をかけて、尚且つ、もう片方の腕で臀部を押さえる……。

 

「て、提督ぅ、もっと!もっと強くぅ❤︎」

 

確信犯だなあれは。臀部に触れて欲しいが為に卍固めを……。なんて奴だ、衣笠。末恐ろしいな。

 

「ああ、あああ、ああああああっ❤︎❤︎❤︎」

 

うむ、二分持たずにダウンしたみたいだ。刺激的な技は時間一杯まで楽しめないのが難点か。

 

「次ー、若葉だぞー」

 

「む、私か。そうだな……」

 

うむ、かけてもらう技は事前に決めてある。

 

「キン肉バスターだ……!!」

 

ふふ、周囲が騒つくのも無理はないか。何せ、キン肉バスターは危険な技だ。全身に負荷がかかるからな。

 

流石の旅人もこれは加減できんだろう……。

 

「ん、良いよキン肉バスター」

 

よしきた!身体を逆さに、首と首を合わせるようにし、両足首を掴み……。

 

さあ、背骨、首、股にダメージを!!

 

「ははははは!さあ、私を痛めつけろ旅人!!リョナ同人誌みたいに!リョナ同人誌みたいに!!……あれ?」

 

い、痛くない……?!

 

「はーい、健康になろうねー」

 

くううううう!!全身の筋が刺激されて……!!ほとんど痛くはないが気持ちが良い!!!とんでもない技量だ!これほどの大技でも痛みをもたらさないとは!

 

「た、旅人ー!もっと力を入れてくれー!!」

 

しかし、それでは困る!暴力を振ってもらわねば!!

 

「タルンダタルンダタルンダタルンダこんなこともあろうかと自分にデバフかけまくっといて助かったぜタルンダ」

 

「チクショーーー!!!」

 

 

 

と、言う訳で。

 

私達は、全身を程よくマッサージされてから解放されたのだった。

 

覚えておけ、旅人!私はいつだって、お前のドSへの目覚めを心待ちしているからな……!!

 




若葉
痛みは生きている実感に繋がるとのこと。

大淀
本人は賢そうにしているが、基本的に頭の中はピンク色。

旅人
呪いをかけられるのは良くあることなので慣れている。生命維持に関わらない面白おかしい呪いには何故か弱い。
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