旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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次の話は、艦娘の働きに報いようとする旅人が、艦娘の願いを叶える話にします。

どの艦娘について書くか教えて下さい(安価)。

活動報告の方に黒井鎮守府の保有艦娘一覧あげといたんでよろしくです。


184話 お見舞いをお見舞いしてやるぜ

守子ちゃんが泣きながらビデオカメラを返却してきた。

 

何だってんだ一体。

 

ビデオはー、っと。

 

よしよし、まあまあ撮れてるじゃんか。

 

あとはこれを編集して完成ってところかな。

 

さて、と……。

 

休めと言われた以上休まなきゃな。

 

実際、足が無いんじゃ出来ることは少ない。

 

魔道書でも読みながらゆっくり過ごすか。

 

「司令官」

 

……そんなことを考えたその時、自室の扉がノックされる。

 

この声は、響か。

 

「入って、どうぞ」

 

「やあ、お見舞いに来たよ」

 

お見舞い……。

 

お見舞い。

 

嬉しいな、お見舞いとは。

 

美少女のお見舞いと言うのはかなり大きなご褒美では無いだろうか?ポイント高い。

 

これも日頃の行いって奴だな。神様は見てるんだ。尤も、俺の信仰する神はこの世界にはいないが。

 

「嬉しいよ、響。来てくれてありがとう」

 

「良いんだ、司令官。気にしないで」

 

ウォッカストリチナヤの瓶を酒の棚に置いて、俺のベッドに自然体で潜り込んでくる響。

 

「ウォッカは後で飲んでね」

 

「ああ、ありがとう」

 

んー、ぬくい。ぬくぬくだ。響の体温を感じる。響は子供だから体温が高い。子供だなどと本人には言えないが。

 

「ねえ、司令官?」

 

「どうした、響?」

 

「……もしも、司令官が、原型が分からなくなるくらいバラバラに吹き飛んだらどうなるの?」

 

え?何でそんなこと聞くの?怖っ。

 

「いや、普通に頭から再生すると思うけど……」

 

「……不死身?」

 

「死ぬ時は死ぬさ。当分その予定はないけど」

 

「……じゃあ、今回も、死んじゃうかもしれなかったの?」

 

んー。

 

「死なないさ。俺は死なない。死ぬ訳がない」

 

例えば、今この瞬間に核ミサイルが降り注ごうと。

 

例えば、今この瞬間にバイオハザードが起きようと。

 

例えば、今この瞬間に魔帝が蘇ろうと。

 

俺が死ぬ訳ないのだ。

 

絶対に死なないと言う自信がある。

 

「本当に?」

 

「冗談は好きだが、嘘は言わないさ」

 

ああ、あれか。

 

心配されたのか、俺は。

 

そりゃそうだわな、意識不明の重体だった訳だし。

 

頭でも撫でて誤魔化そ。

 

「んぅ……、誤魔化されないよ、司令官」

 

あら、そう?

 

「司令官は、絶対に死なないって言う自信があるみたいだけど、本当に死なない訳じゃないんでしょ?少しは気を付けてよ。司令官がいなくなったら、私……」

 

「分かったよ。ただ、仮に俺がいなくなっても、自殺とかはしないようにね。それだけは約束してくれ」

 

いや本当に。死んでも生き返る自信はあるけど、死なれると生き返さなきゃならなくなるから。

 

「……駄目。万が一にも、いなくなっちゃ駄目」

 

「はいよー、はいはい」

 

旅人にいなくならないで、か。難しいことを仰る。

 

まあ、俺も悪魔じゃない。こんな不安定な子達を置いて姿を消すことは出来ないさ。

 

「ずっと一緒にいような、響」

 

「……うん!」

 

 

 

響は俺に一頻り甘えると、満足して帰って行った。

 

その響と入れ違いで訪ねて来たのは……、一航戦、赤城と加賀だ。

 

「「失礼します」」

 

「ん、赤城と加賀か。どうしたの?」

 

「お見舞いです」

 

そう言って、机の上にフルーツバスケットを置く加賀。

 

いやー、加賀もお見舞いに来てくれたのかー。モテモテだなー。モテモテ過ぎて困っちゃうなー。

 

「心配しました、提督……」

 

俺の胸に飛び込んでくる赤城。

 

そっかー、心配だったかー。

 

美人に心配されるのって、意外と悪い気分じゃねえな、とか思いつつ赤城の頭を撫でる。

 

うむうむ、髪はサラサラ良い匂い。しっかりと手入れしているようで何より。

 

「……何故あのようなことを?」

 

加賀は、神妙そうな面構えで俺に質問してきた。

 

「あのようなこと、とは?」

 

「聞けば、ライブの演出のためと言う理由を借りて、強力な爆薬を大量に精製したとか」

 

ああー、はいはい。

 

「いや、あれはライブ以外にも何かしらで使うだろうと思って、多めに作っておこうとしたのよ。そしたら手を滑らせて」

 

すると、加賀は溜息をついて、頭を押さえながらこう言った。

 

「……率直に言いますが、頭がおかしいのですか、提督は」

 

ひどーい!

 

「おかしくねーよ?」

 

「まず……、まずですね、提督と言う立場にありながら何故こんな危険なことを?」

 

「俺の立場はいつだって一人の旅人なんだよ。危険を恐れる必要がない」

 

「爆薬を精製した理由ですが、使う機会が他にあるとでも?」

 

「魔物と戦う時とかに使うじゃん」

 

「手が滑ったら死にかけるようなことをやる程の価値がある行動でしたか?」

 

「まあ、ハイリスクっちゃあハイリスク」

 

……相変わらず、加賀は頭を抱えている。

 

何だ?俺は何かおかしなことを言ったか?

 

「お願いですから、もう少し大人しくして下さい。もう、自分一人の命と言う訳ではないのですから」

 

そうなの?初耳。

 

「この鎮守府は、貴方がいるから一つになっているのです。逆に言えば、貴方がいなければ崩壊するのですよ」

 

それは知ってるけど……。

 

「俺がいなくなったら、ここら一帯更地になるだろうね」

 

多分、俺が失踪すれば、艦娘達はドッタンバッタン大騒ぎだろう。

 

「分かっているのなら」

 

「でも」

 

でもね……。

 

「でも、大人しくなったら負けだよ。青春なら、やりたいことやったもん勝ちなのだ」

 

「……青春という歳でもないでしょうに」

 

いやいや、俺は永遠に青春、一生毎日が夏休み。死んでも遊んで暮らすって決めてるから。

 

「……兎に角、気を付けて下さい。今後はこのようなことが無いように!」

 

「ははは、善処します」

 

 

 

と、このように。

 

加賀に説教され、赤城に抱きつかれたりして、一航戦のお見舞いは無事終了した。

 

その後は、また、一航戦と入れ違いになって新たな艦娘が。

 

「司令官❤︎」

 

「……春雨か。もしかして、お見舞いか?」

 

とってもラブリーな美少女、春雨のエントリーだ。かわいい。

 

「そうでーす!大好きな司令官に、お見舞い、しちゃいます❤︎」

 

わーい、嬉しい。

 

「はいっ、春雨特製の、麻婆春雨ですっ!」

 

麻婆春雨。

 

そろそろお昼だしな、ありがたい。

 

「じゃ早速、いただきます」

 

んっ、これは!!!

 

ステロイド、アルカロイド、増血剤、麻酔、錬金術で作り出されたポーション……!!

 

混入している数多くの薬品が俺を癒すッ!!!急速再生するっ!!!

 

「うあ"あ"あ"あ"あ"っ!!!!おあっ、あ"あ"あ"っ……、お、美味しいよ春雨ェ!!」

 

失くした足がボコボコと音を立てて再生する。臓器も同様にだ。

 

「うんうん、司令官は元気一杯な姿が一番ですからね❤︎」

 

まさか強制的に元気一杯にされるとは思いもよらなかった。

 

「ありがとう春雨、元気一杯になったよ」

 

そう言って、力こぶしを作ってみせる俺。失くした足も臓器も再生して、血液も増えて元気になったからな、実際元気超元気。

 

「うふふ、じゃあ、元気になった司令官にお願いがあるの❤︎」

 

「何だい?」

 

すると春雨は注射器を取り出して、言った。

 

 

 

「司令官の血液、頂戴?」

 

 

 

ああ、何だ。

 

「その位なら、幾らでも」

 

「あは❤︎やったあ❤︎」

 

 

 

春雨は 『旅人の輸血液』 を 手に入れた !

 





ウォッカはストレートで。アルコールの味を楽しみたい。

一航戦
もちもちぼでぃ。無茶やってばかりの旅人を心配している。

春雨
ラブリーチャーミーな淫乱ピンク。

旅人
再生の反動で体力が持ってかれた。

プライズ『旅人の輸血液』
各種耐性に+5%、CON+1、DEX+1、正気度低下、幻覚作用。
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