旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

186 / 593
ネタ切れ気味だなあ。

またネタを公募するかなあ。


186話 星に願いを その2

「願い?」

 

「そう、願い」

 

居酒屋鳳翔、夜の一幕。

 

足柄との酒盛り。

 

酒盛りィ!

 

失礼しました、酒盛りと出てしまいました。

 

……いやあ、足柄は良いぞ。セクハラも下ネタも冗談も通じる。顔良しスタイル良し器量良しの良い女だ。こうして酒を飲み交わしてる最中、遠慮なく接することができるからな。

 

「俺にできることなら何でもやるぞー」

 

「……毎回そんなことするから後々後悔する羽目になるのよ?」

 

はっはっは、何を仰る。

 

そんな人が脊髄反射だけで生きてるみたいに言うのは感心しないぞ!

 

俺だって色々と考えて生きているのだよ。

 

「……それで、願い、だったかしら?」

 

「おう、なんかやって欲しいことあるか、足柄」

 

響に貰ったウォッカのグラスを傾けつつ、足柄に問いかける。

 

まあ、なんだかんだ言っても足柄だ。そんなヤバいことは言わねえだろ。

 

「んー、特に無いのよねぇ」

 

「あら、意外。子供が欲しいくらい言ってくるかと思った」

 

あるぇー?おっかしいな?無欲だぞ?

 

「子供?子供ねぇ……。まだそう言うのは良いわ。第一、身重になったら戦えないじゃない」

 

おっ、バーサーカーかな?うちのカルデアにはバーサーカーしか居ないぞ!

 

「私は艦娘なのよ?貴方に勝利を捧げるために存在しているの」

 

足柄がこちらを向く。酒のせいなのか何なのか、上気した頬が色っぽい。

 

「私はね、提督。貴方のためなら何だって出来るのよ。貴方のためなら、行きずりの男に抱かれようと、死ぬより辛い拷問を受けようと構わないわ」

 

……凄い女だ。

 

足柄は覚悟している。

 

普段はただのバーサーカーお姉さんだが、その胸には確固たる意志を、決意を秘めている。やると言ったらやるスゴ味があるッ!!

 

例えば、だ。

 

例えば、足柄に、苦楽を共にしてきた黒井鎮守府の仲間を殺せと言ったらどうなるだろう。

 

例えば、足柄に、この国の総理大臣を殺せと言ったらどうなるだろう。

 

例えば、足柄に、何の罪もない赤子を縊り殺せと言ったらどうなるだろう。

 

答えは簡単。

 

殺すのだ。

 

足柄は殺す。

 

俺の前に立つ障害の一切合切を殺すのだ。

 

それが足柄の、妙高型の忠義であり、愛の形なのだ。

 

「……足柄さんよ、いつも言ってるけども、俺は」

 

「ストップよ、提督。それ以上は駄目」

 

足柄は俺の口元に人差し指を当て、屈託のない笑顔で告げる。

 

「提督、貴方はね、この足柄が全てを捧げるに値するたった一人の人よ。……好きよ、大好き。心から愛してるわ」

 

突然の告白。

 

……うあー、やっぱり、良い女だ、足柄は。

 

大人っぽい外見からは想像もつかないような明るい笑みを浮かべる足柄。綺麗だ、掛け値無しに。

 

「……ありがとう、足柄。俺も愛してるよ。だからこそ、足柄にしてやれることって無いか?」

 

こんだけ愛されちゃあなぁ。お返ししなきゃならんでしょ。

 

「良いのよ、別に。こうして一緒にお酒が飲めるだけで嬉しいわ!」

 

あれ?ひょっとして足柄って良い子?他のサイコパスの皆様方とは違って、まだまともな方向性なんじゃないか?

 

確実に、付き合いやすい方ではあるよな。

 

「そっか、じゃあ、飲むか!」

 

「ええ!」

 

ウォッカのグラスを呷る。うむ、良い女と飲む酒は美味い。

 

因みに足柄は缶チューハイ。仕事に疲れたOL感。

 

………………。

 

よし、セクハラするか。

 

いや、待ってくれ、これは違うんだ。

 

ほら、あれ、あれだよ、うちの艦娘、基本的にセクハラすると喜ぶから!スキンシップは大事だよな!

 

決して、足柄の完熟ボディにムラっときたとかそんな邪な理由は無いから!

 

し、仕方ねえだろ?!フロイト並みに全てが性に結びつく黒井鎮守府だぜ?!セクハラは基本!

 

まあそんな訳で。

 

「足柄ー」

 

「あら?やぁん❤︎」

 

ヤバいと思ったが性欲を抑えられなかった。ムラムラしてやった、後悔はしてない。

 

足柄の肩を抱き寄せ、乳房を揉みしだく。

 

おお……、これは……!

 

言っておくがな、足柄のスタイルは相当なもんだぞ!!言動はOL感に溢れているが、身体は大人の女としてバッチリ成熟していて、おっぱいだって形が良くって適度なデカさ!

 

その上、度重なる戦闘行為で鍛え上げられているから、筋肉の張りがあって……!!おっぱいに沈んだ指が押し戻されるこの弾力!!分かるか!!貴様らに分かるか!!!

 

「もう、提督ったら❤︎」

 

官能的……!!

 

なんて色気だ、おち◯ちんが破裂してしまう!!!いや、そこまでじゃねえな、俺の平常心を以ってすれば、

 

「ねえ、分かる?私がこんなことを許す男の人はね、貴方一人だけなのよ❤︎」

 

無理ですわー!無理無理!こんなことを言われたら無理!

 

男冥利に尽きるとかそんなレベルじゃねーですわー!!

 

「誘ってんのか足柄ァ!!!」

 

「私はいつでもオーケーよ!」

 

畜生!抱きたい!突っ込みたい!ナニがとは言わないがガンガン突っ込みたい!!

 

良いんじゃないかこれ?良いんじゃないの?

 

あっ、駄目だ。もしもここで抱いてみろ、監視している艦載機やカメラからバレて鎮守府崩壊。

 

クッソ、監視を振り切ってホテルにでも転がり込むか?

 

いや、それも駄目だ、白露型とか古鷹型に勘とか匂いとかで見事にバレる。

 

どうあってもセッ◯ス出来ないのか俺は!!

 

畜生、こんな世の中間違ってる!

 

変えてやる……!

 

俺が世界征服してエロに溢れる世界に変えてやるんだ!!

 

「んうっ❤︎提督、触り方、気持ち良いわ❤︎」

 

変えてやるんだ!!!

 

 

 

 

 

さあて、足柄との一幕でアンダーテールばりに決意を胸に秘めた俺は、新たな艦娘の願いを叶えに行くのであった!

 

お次のターゲットは、鳳翔だ。

 

黒井鎮守府の母、皆んなのママ、鳳翔だ。

 

別に母の日とかそう言うあれでもないけど、願いを聞こうじゃないか。

 

……良く考えたら、俺に母親は居なかった。いや、生物である以上母親は居たんだろうけど、物心つく前に両親は蒸発してたんだよね。

 

だから母親ってのがどんなもんなのか良くわからんけども、それでも鳳翔はこの鎮守府の母親的な立ち位置にある、と思ってる。

 

そんないつも頑張ってくれている鳳翔に、感謝の気持ちと愛をお届けしてやるぜ!

 

「と言う訳だ鳳翔!」

 

「は、はあ……」

 

「良いか鳳翔、この黒井鎮守府はアルファコンプレックス並みに幸福が義務付けられてるからな!」

 

艦娘、幸福は義務です。

 

「そ、そうなんですか?私、既に十分過ぎるくらいに幸せで……、願い事なんてありませんよ?」

 

無欲ッ!!!

 

清廉潔白かよ。人間、強欲なくらいで丁度良いってのに。

 

「駄目だ鳳翔、我儘を言え」

 

「わ、我儘を言え、ですか?」

 

すると鳳翔は口元に手を当て、視線を右上にやり、考える素振りを見せた。やがて、考えがまとまったのか、手を叩いて、言った。

 

「では、こうしましょう。休んで下さい、旦那様」

 

「ん?休みが欲しいの?良いよ、一週間くらい休暇出すから」

 

「いえ、そうではなく、旦那様に休んで欲しいんです」

 

「………………は?」

 

は?ちょっと何言ってるか分かんないですね。

 

「ちょっと、ちょっと待って、俺は鳳翔のお願いを聞きに来たんだ。何で俺が休むなんて話になるんだ?」

 

「いえ、だって……、旦那様はいつもお料理やお掃除に戦闘指揮に戦闘行動、色々頑張って下さっているではありませんか」

 

いや……、いや、ここ最近頑張った記憶が無いんだけども。

 

「いつも私達の為に尽力して下さっている提督がお休みしてくれるのが、私のお願いです」

 

美しい、実に美しい笑顔で告げる鳳翔。地上に舞い降りた女神かよ。APP18超えるぞこれ。

 

先程明石に「何か俺にお願いとか無い?」って聞いたら、速攻で「一発ヤッて下さい」って返って来たのに。欲望に塗れていたのに。

 

薄々気付いてはいたが、やっぱり鳳翔は女神だったんだ。

 

だがな!!!

 

「駄目だ!そうじゃないんだ!そうじゃないんですよ!!」

 

俺は許さない!!

 

そんな答えは許さない!!!

 

絶対に許さないぞドンサウザンドォォォォォ!!!!

 

「え?え?」

 

「俺は!鳳翔の!お願いが!聞きたいの!!!」

 

駄々をこねる!!!◼︎◼︎年間もの間社会に甘えて来た旅人の駄々!舐めるなよッ!!!

 

「え?あ、ええ?じゃ、じゃあ、そうですね……」

 

また、先程と同じ、考え込む仕草。

 

 

 

「で、では、その……、頭を、撫でて頂けませんか?駆逐艦の皆んなにするみたいに……」

 

 

 

………………。

 

「鳳翔」

 

「……す、すみません。変なこと、言っちゃいました。わ、忘れて下さい」

 

「鳳翔」

 

「わ、私、もう行きますね?これからお洗濯しなきゃいけませんから」

 

「鳳翔ォォォォォ!!!!」

 

「きゃあ?!」

 

駄目だ駄目だこれは駄目だ。反則過ぎる。美人なのに可愛い。可愛いのに美人。

 

もう辛抱たまらん!思いっきり遠慮なく抱きしめ、頭を撫でた。髪はふわふわ。撫で心地最高。俺の知り合いの医者は嫁を撫でてたら一日が終わってたって言ってたけどこれマジだな。

 

「あっ……❤︎」

 

「よしよし、良い子だな、鳳翔」

 

うむうむ、鳳翔の体温が伝わってくるぞ。あったけえ……。安心する温度、そして匂いだ。

 

「いつもいつも、家事も出撃も頑張ってくれてありがとな。感謝してるぞ」

 

「そんな、私は……❤︎」

 

「大好きだ鳳翔。一生幸せにしてあげるからな。ずっと一緒だぞ」

 

「………………はい❤︎」

 

俺としては、ちょっと強引に迫るくらいが丁度良いと思ってるんだが、たまにはこうやって純愛するのも良いよね。

 

んー、ラブラブですわ。

 

石破ラブラブ天驚拳放てそう。

 

「……あの、旦那様?」

 

「ん、何だ鳳翔」

 

「その、もしも、もしもよろしければ……、また今度も、撫でて頂けませんか……?」

 

今じゃ!パワーを純愛に!

 

「いいですとも!!」

 

……と、言う訳で、鳳翔を存分に愛でた俺は、次のターゲットの艦娘を探して鎮守府を巡るのであった。

 

次はどんな出会いが待っているのだろう。

 

今から楽しみだ。

 

……生きて帰れるかな、俺。

 




足柄
ぱっと見まともそうだが、中々の気狂い。旅人の命令に忠実な僕。命令一つで何でもやる。

鳳翔
女神。浮気しても怒るくらいで済むので、安パイ枠だと言える。

知り合いの医者
田舎町で奴隷の少女と仲睦まじく暮らしている。

旅人
最近は気を抜いた時セクハラしてしまうのが悩み。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。