旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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要注意団体:黒井鎮守府
SCP-◼︎◼︎◼︎◼︎、keterクラスオブジェクトである旅人を首魁とした、比較的新しい要注意団体です。出所不明の未来技術や、魔法など、様々な分野で多大な戦力を所有しています。世界征服を目標としていますが、運営は通常の鎮守府と変わりありません。


198話 帰宅後

はいどうも、ただいま日本。

 

と言う訳で、門の創造で帰国した俺、と響とガングート。

 

響にガングートを任せて、俺は、業務に戻る。

 

業務と言う名の遊び歩きにな!

 

「俺がいない間に何かあったかー?」

 

指を鳴らすと、どこからともなく川内が現れ、

 

「特に何も。これ、大淀さんから」

 

俺にメモを手渡した。ゴウランガ!

 

手元のメモを読むと……、ふむ。俺がいない間に東弊重工さん来てたのか。取引先だ。それと、反戦団体の活動家を追い返した、と。テンプル騎士団も攻め入って来てたのか。

 

まあ、何だ。いつも通りだな。

 

 

 

うちの治安はロアナプラ通り越してヘルサレムズロット並みだけど、私は元気です。

 

 

 

そんなことを考えながら、鎮守府を歩く俺。俺が歩くと厄介ごとの方がやってくるので楽しい。

 

さあさあ、今回の厄介ごとは何かな〜?

 

「出来ましたよ、提督!!」

 

お、明石かぁ!明石は良いぞぉ、毎度毎度面白おかしいことをしでかしてくれるからな。

 

「今度は何やったんだ明石?」

 

「魔剣です!」

 

よぉーし!魔剣かー!

 

「最上ちゃんに依頼されて、魔剣を造ったんです!」

 

んー、閻魔刀に近い見た目。

 

あ、閻魔刀ってのは、昔会ったデビルハンターの兄貴が持ってたマジパネェ日本刀のことね。何でも、人と魔を分かつ剣なんだそうだ。

 

「まあ、リソースの殆どを強度と斬れ味に注ぎ込んでますからねぇ。提督が見た本家大元にはまるで届かないんですけど」

 

「そらそうよ。あのレベルの魔剣がホイホイ創造されてたまるか」

 

あれはやばいぞ、俺にも特効だ。俺も魔にカウントされる存在だからな、よく効く。……俺本人は人間のつもりだが、何故か魔にカウントされる。悲しい。

 

「それじゃ、テストお願いします!」

 

「え、俺が?」

 

刀とか使えないんだけど。戦闘は苦手だとあれ程。

 

「いやいや、最上呼びなよ。俺、剣術の心得とかないからさ」

 

「……えっ、そうなんですか?!何でも出来るもんだとばっかり」

 

何でもは出来ないよ。俺にだって苦手なこととかある。戦闘は苦手なことの最たるものだ。

 

そもそも、戦闘に使えるスキルが少ないんだよな。俺のKARATEは守るためのものだし、その他武術も受け流しが基本。強いて言えば弓、投擲くらいか。銃器も駄目だ。

 

「だから、いつも言ってるけど、戦闘に使えるスキルは殆どないんだよ俺」

 

「いやあ、ノリノリで前線に出るもんだからてっきり……」

 

戦闘スキルがない奴が前線に出ちゃ悪いか!……悪いよな、冷静に考えて。俺、艦娘の皆んなの負担になってるよなぁ。不甲斐ない……。

 

「でもまあ、ものの良し悪しくらいなら俺にも分かるよ。サーチ、歴史的遺物!」

 

「は?」

 

「分かった、すまない」

 

イセスマはお気に召さない?そうかい、そうかい。

 

あー、俺も異世界転生してハーレム築きてえなぁ。

 

……なーんちゃって!既にこの世界でハーレム築いてるもんねー!侍らせちゃってるもんねー!

 

まあ、このハーレムに手を出したら死ぬんですけど。鎮守府崩壊デッドエンドですけど。

 

さあ、そんなことより、この魔剣を鑑定してみようじゃないか。

 

『鑑定』

 

どれどれ……?

 

☆《閻魔刀・レプリカ》(8d7)(5)

貫通30%

完全貫通の機会[*****+]

クリティカルの機会[*****+]

混沌耐性[***]

地獄耐性[***]

魔法耐性[***]

 

ってところか。かなりの高性能だ。神器クラスだな。

 

このクラスを作れるとなると、一流と言っても良いだろう。

 

「流石だ明石。素晴らしい出来だ」

 

「お褒めに預かり恐悦至極!」

 

恭しく傅いて見せる明石。芝居がかった態度。

 

全く、可愛い奴め。

 

 

 

「出来ましたよ、提督!!」

 

お次は夕張のターンだ。

 

「どっから現れた」

 

「転移装置、実装しました」

 

そうかい。

 

「それより見て下さいこれ!提督の旅の記録からインスピレーションを得て作り出したこれ!」

 

「何だい?」

 

「コアメダルです」

 

「それ以上いけない」

 

「十枚では何も起こりませんが、九枚にすることにより欲望が生まれて」

 

「ヤメロー!オーズ君呼ばなきゃならなくなるだろー!!」

 

「……と、言うのは冗談で、三枚しか作ってません。しかもレプリカです。陽炎型に渡しておきますねー」

 

良かった、本当に良かった。あのレベルの怪人が湧いたら、俺じゃどうにもならないからな。

 

ライダー案件はキラーパスよ。何だって俺は人外と縁があるのか。

 

「まあ、本当は、艦娘の身体に直接メスを入れてインプラント!超強化!とかやってみたいんですけどねぇ。残念ながら生命工学はからっきしで」

 

「はっはっは、倫理って言葉知ってる?」

 

「うふふ、知りませんねぇ」

 

流石はプロフェッサー夕張。マッドだ。

 

「面倒臭いんですよ、そんなもの。何の意味もない。技術の進歩に対して、やれ禁忌だ、やれ神の怒りだと……」

 

このプロフェッサー夕張に倫理観や道徳心と言うものはないのだァーーー!!

 

まあ、俺も、色々と人間やめてる要素あるし、強くは言えないんだけど。そもそも、俺も倫理観や道徳心は無いしな。

 

クローンやサイボーグや戦闘機人の知り合いがいるが、皆んな葛藤はあれど、思い思いの人生を過ごし、その分野で活躍してるんだから良いんじゃない?みたいな。

 

日本生類創研?如月工務店?知らん、そんなことは俺の管轄外だ。でも、俺の見えるところで女の子に酷いことしないようにね。やったら叩き潰す。

 

 

 

夕張と別れ、居酒屋鳳翔へ。

 

「出来ましたよ、旦那様!!」

 

と、鳳翔に話しかけられる。

 

「はいはい、何だい?」

 

「居酒屋鳳翔の新メニューです!!」

 

「おお、できたのか。そうか、そうか」

 

そういや、メニュー増やしたいとか言ってたっけ。

 

色々と相談に乗った記憶がある。

 

「たくさんのアドバイスをくれた旦那様に、一番最初に食べて貰いたくって……❤︎」

 

可愛いこと言うじゃないの、鳳翔。

 

君が望むなら何だって食べるさ、毒だろうと何だろうとね。

 

艦娘にはよく血液入りの手料理やお菓子を食べさせられるし、正直何でも食える。怖いもんなしだぜ。

 

でも、比叡カレーは勘弁な!

 

「まずはこちら、ロール白菜です!」

 

「ほう……」

 

土鍋が出てきた。だし汁の香り……。

 

もうこの時点で美味しい。

 

「どれ、いただこうか」

 

和風スープを一口。くっ、美味い。やはり和食じゃ敵わないな、鳳翔には。

 

そしてロール白菜を一口。うーん、良いね。鶏肉を使ってるのかこれ。淡白な味わいだ。ヘルシーで美味しい、良いと思う。

 

「お次はこちら、茄子の豚肉巻きです!」

 

「ほほう……」

 

茄子の豚肉巻き……。

 

主な味付けはポン酢だな。

 

程よい酸味が食欲を促進する。茄子もジューシーで非常に美味い。秋茄子は嫁に食わすなとはよく言ったものだ。

 

「最後はこれ、揚げ鶏のネギソースかけです!」

 

「なるほど」

 

揚げ焼きにした鶏肉にたっぷりのネギソースをかけたこの一品。

 

ネギのシャキシャキ感に、鷹の爪のピリ辛さ。

 

文句なしに美味い。

 

「……ご馳走様。流石だ鳳翔、美味しかったよ」

 

「旦那様にそう言っていただけるのが、何よりも嬉しいですよ!」

 

「今晩飲みに行くから、その時また作ってくれ」

 

「はい!」

 

 

 

さあ、定時だ。

 

業務終了の時間だ。

 

うちは名前に反して白い鎮守府だからな。ホワイト企業だからな。自ら進んで夜戦と言う名の残業をしてくれる熱心な子もいるが、基本的にはお仕事は終わりの時間だ。

 

最近の艦娘の皆んなは、一日百殺のノルマを課されていることになっている(俺がいないところでそう決まったらしい)、が、個人個人が強過ぎて、一時間もしない内にノルマ達成、後は鎮守府で思い思いの時間を過ごす、ようになっている。

 

つまり、何が言いたいのかと言うと、うちの艦娘は、就職活動が終わった大学生くらい暇だ、と言うこと。

 

「出来ましたよ、提督」

 

「何がだい、赤城」

 

「暇な時間が、です。さあ、提督?鳳翔さんのところでお酒飲みましょう?お酌しますから、ねっ?」

 

「そりゃあ良い、最高だ」

 

いやー、今日も一日、頑張って……、ねえな。でもアフターファイブだ!飲み行くぞ!

 

 

 

「ところで赤城、獣耳はどうした」

 

「提督、アズールレーンのやり過ぎで頭が……?!」

 




工廠組
いつもの。

鳳翔
お料理。

赤城
獣耳はない。

デビルハンターの兄貴
ダァーイ。

旅人
アズールレーンで頭がおかしくなった。

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