旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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フランちゃんうふふ。


221話 衝撃!挨拶回り編 その4

更に、挨拶回りだ。

 

どこに来てるかと言うと……。

 

「高雄型、散開!!」

 

「ファイアドレイクが来たわよ!」

 

「任せろ!」

 

『ライトニングボルト!!』

 

ノースティリスだ。

 

……今日は、ノースティリスの「あいつ」に会いに来ている。

 

だが……、あいつは俺と同じくらいの冒険好きの冒険野郎。会いに行ってもいるかどうか……。

 

まあ、会えなきゃ会えないでノースティリスを観光して帰るだけだから。

 

ノースティリス……。ノースティリスはなー、そう、そうだな、け、景色が良いぞ!

 

……それを補って余るほどのクッソ厳しい環境、三ヶ月に一回吹く肉体の変異を誘発するエーテルの風、凶悪なモンスター、突如現れるダンジョン、明らかにやばい盗賊とか、色々アレだが。

 

で、でもまあ、腕に覚えがあるなら、一度行ってみても良い土地だ。

 

暮らす、となるとちょっとばかし辛いが。俺も何度死にかけたことか……。

 

「やぁぁぁ!!!」

 

おっと、そろそろ勝負が決まったかな。

 

「やるねぇ、皆んな」

 

「へっ、この程度の奴らなら、目隠しして座ってても勝てるね」

 

と、摩耶が微笑む。

 

まあ、正直、外で鉢合わせるモンスターは大して強くないからな。俺でも対処可能なくらいだ。

 

厄介なのはダンジョンのモンスターだろう。高レベル帯のドラゴンなんて強いのなんのって。

 

グリーンドラゴンの無属性ブレスが耐性パズルに引っかかんなくて一番効くのよね。

 

ああ、ああ、嫌な思い出が蘇る〜。

 

高レベル帯のキューブがダンジョンを埋め尽くした時とか!不可視の南瓜にポーション投げつけられて人間じゃなくなった時とか!!死の宣告に間に合わなくて死んだ時とか!!!

 

うん……、うん。やっぱりノースティリスはクソだわ。景色くらいしか良いところねーわ。

 

あっ、強いて言うならあれかな、艦娘にバレずに風俗に行けるって点かな。おお、こりゃデカイ利点だ。凄いぞノースティリス。

 

「んじゃ、あいつの国へ行くぞー」

 

「「「「了解!」」」」

 

さあて、あいつの国へ行くとしますか。

 

いるかな、あいつ。

 

 

 

「ゲギャ、は、ははは、また来たのか、旅人」

 

結果:いた。

 

いましたよ、こいつ。

 

うーん、来ておいてなんだができれば会いたくなかった。

 

何せカルマ-100……、大量殺戮者、サイコパス、ノースティリスのヤベーやつなのだから。

 

顔色ひとつ変えずに女子供を殺害し、人間牧場、無差別テロなんでもござれの悪魔超人(比喩にあらず)だからな。

 

今、こうして話している瞬間にも、気分ひとつ変われば俺の首を刎ねるだろう。

 

兎に角ヤバい。超ヤベー。

 

その上強い。

 

もうおかしいくらい強い。バランスブレイカーだ。

 

格ゲーの強キャラとかそう言う枠組みじゃなく、一人だけチートコマンドって感じ。なんて言うかそれくらい強い。

 

俺の知り合いの中でもトップクラスに強い奴だ。こいつより強いってなるともう、スーパーロボットでも連れてくるしかないってレベル。

 

艦娘の皆んなも強いが、こいつと戦ったら三秒も保たないだろう。

 

まあ、実際に戦うとなると存分に嬲られ、死ぬまで陵辱されるだろうけどな!こいつ、度を越したサディストだから。

 

自分を慕ってくれている少女やお嬢様、血の繋がらない妹などを、公衆の面前で殴ったり犯したりする精神破綻者だからな。

 

「何だ、それは。お前のペットか?」

 

艦娘に視線を向けるあいつ。

 

「まあ、仲間だよ」

 

「ほう……」

 

ギラギラとした、血に飢えた魔物のような目で見つめてくるあいつ。

 

「う……」

 

警戒する艦娘。

 

はっはっは、無駄だよ。警戒なんて意味ないない。こいつがその気になれば一瞬で殺されるんだから。

 

「艦娘……。ローランに近い種族か」

 

まあ、女の子しかいないからね。ローランに近いかもしれない。

 

「提督、とは面白いのか」

 

「いや、基本書類仕事だよ」

 

やってねーけど。

 

「ふん、つまらんな……。お前の世界も、退屈そうだ」

 

万物を力でしか計れずに、混沌と暴力に生きるお前からすれば、大抵の世界はつまんねえよ。

 

ああ、いや、悪く言ってる訳じゃない。この広い世界、こいつみたいな奴もいるだろう。許容しよう。ゆるすよ。

 

「うん、だから来んなよ」

 

「頼まれても行かねえよ。俺は退屈が嫌いなんだ」

 

良かった、世界滅ばなくて済んだ。

 

「……それで、何しに来た?」

 

「んー、観光?」

 

「ハッ、観光?ノースティリスにか?相変わらず面白いジョークを言うな、お前は」

 

ウケた。

 

「冗談じゃないけどね」

 

「まあ良い。来い、飯くらいなら馳走してやるぞ」

 

「おっ、良いの?行く行くー」

 

そう言って厨房に消えるあいつ。

 

……あいつは万能だ、もちろん料理の腕だって一級。

 

「ほら、できたぞ」

 

ほらね、料理スキルで一発ですわ。

 

「女共も食え」

 

「あっはい、頂きます」

 

少しの逡巡の後、出された料理に口をつける高雄型……。

 

ん、待て、これは……!

 

「おい、しい?何の肉でしょう?」

 

「初めて食べる味ね……」

 

「本当ね」

 

「まあ、美味いんじゃないか」

 

「待て、食うな!」

 

これは……。

 

「人肉だ!」

 

「「「「………………え?」」」」

 

高雄型の手が止まる。そして、数秒。

 

「う、ええええ……!!」

 

「そ、そんな……」

 

「えええええ?!」

 

「嘘だろ……」

 

阿鼻叫喚。

 

「うん?何だ?若い女の肉だぞ?」

 

「あのな、良いか?俺達は、人肉は、食えない」

 

まあ俺は食おうと思えば食えるが。

 

「な、な、なんてもんを食わせやがる!」

 

摩耶が食ってかかる。

 

「だから、人間の、若い女の肉だ。美味いだろう?」

 

駄目だぞ摩耶。こいつに俺達の常識は通用しないからな!

 

「ふ、ふざけんなよ!人の肉をいきなり食わせるやつがあるか!!」

 

「ふむ、なるほど。なら、こいつの肉ならどうだ?」

 

へ?俺?

 

「……提督の肉なら、ちょっと食べてみたいかも」

 

「なら調理してやろう」

 

へ?あ?

 

 

 

ギャーーース!!!

 

 

 

 

 

ふー、痛え痛え。一秒しないうちにダルマにされたぜ。リョナラーさん歓喜のダルマにな。

 

で、俺のダルマとか誰得?

 

結局あの後、高雄型は俺のハンバーグ(原材料的な意味で)を味わい、帰っていったよ。

 

ノースティリスは駄目だな、人の心が失われる。

 

道徳心とか人間性とか大事でしょ。

 

あ〜、さてさて、次はどこに行こうかなっと……。

 

「ちょっと、ちょっと」

 

おや、空間に裂け目。

 

「貴方、新年も明けたんだから、幻想郷に挨拶しに来なさいな」

 

「ゆかりん……」

 

「……世界広しと言えど、この大妖怪八雲紫をゆかりんなどと呼ぶのは貴方だけよ」

 

ゆかゆかーゆかりん。少女臭がするぞ。兎に角、呼ばれて飛び出てなんとやら。来いって言うなら行くさ。ゆかりんのお願いは断れない。

 

「んじゃ、行こうか……」

 

「はい!」

 

「ええ、いらっしゃい」

 

………………ん?

 

鹿島?

 

「何でいるの?」

 

「え?いやだって、提督お一人でお出かけなんて駄目ですよ!護衛の一人くらい連れて行ってくれないと!」

 

いやいや、俺は何様だよ。

 

VIPかよ。VIPでやれ。

 

「あら、可愛らしい護衛ね」

 

「勘弁してくれよ……」

 

 

 

スキマで送られはい到着。

 

忘れられたものが行き着く最後の地、幻想郷だ。

 

俺達は、その幻想郷の中でも一等危険な地、紅魔館に来たのだ。

 

「フランちゅわーん!!!」

 

「真央ーーー!!!」

 

「「ぎゅー!!!」」

 

ウウッヘァ!フランちゃんかーわーいーいー!!!

 

何が吸血鬼だァッ!美少女ならそれで良いだろうがァッ!!

 

「て、提督?!待ってください!その子とはどういうご関係なんですか?!」

 

鹿島に怒られる。でも鹿島はあまり怖くはない。鹿島で良かったなお前、鹿島じゃなかったら死んでたぞ。うん、助かったぜ!

 

「ガールフレンドよ、ガールフレンド」

 

「ガ、ガールフレンドですか……?」

 

そう、ガールフレンドだ。何もおかしくはないな!

 

「ねえ、真央?血を吸わせて?」

 

「ああ、いいとも」

 

フランちゃんを抱き上げる。うっは、軽ぅい!

 

「んー、かぷっ」

 

「ぐっ」

 

首筋に痛みが走る。そして、それから来る虚脱感。俺、今、吸われてる!!

 

「あはっ❤︎美味しっ❤︎」

 

「あ、あ、そんな、提督……!!」

 

あたふたと慌てる鹿島を他所に、どんどん血を吸われてく俺。

 

「フランちゃん可愛いいいイェア!!!」

 

フランちゃんは可愛い。可愛いので俺の血を無制限に吸っても許す。可愛いは正義よ、正義。

 

「提督!提督ー!私以外の女の子に鼻の下伸ばして……、でも、提督がNTRられるって言うのもありかも……?」

 

何言ってんだ鹿島。

 

「んーん、真央、この人、だあれ?」

 

鹿島か?鹿島は俺の……、

 

「部下、かなぁ」

 

恋人、と言いたいのを堪えて、波風を立てない答えを。

 

「へえ……。ねえ、真央?真央は私のものだよね?」

 

「んああ、ううん、そうかもねぇ」

 

「……余所見しちゃ、駄目だよ?」

 

「お、おう」

 

いや、俺は誰のものでもないんで、とか言いたかったが、言った場合キュっとしてどかーんだ。

 

ご機嫌を損ねれば彼女の『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』で爆散する羽目になる。逆らっちゃいけない。

 

まあまあ、可愛いもんよ。子供の独占欲となんら変わりはない。

 

「ねー、真央、旅の話聞かせて?今度はどこに行ったの?そうだ!またお姉さまに内緒でお外に遊びに行こう!幻想郷の外とかにも興味あるかも!」

 

「おっ、そうだな」

 

「提督……、提督が私の目の前で知らない女の子にNTRれ……!ああっ、そんな、提督ぅ❤︎」

 

くねくねする鹿島を放置して、フランちゃんを抱き上げ、移動する。

 

この調子で幻想郷を一回り挨拶して回って……、それでいいか。

 

仙術の師匠である青娥、酒飲み仲間の勇儀、魔法を教えてくれたパチェ、元バイト先の霖之助さん……。挨拶する人数は多い。

 

「さあ、行こうかフランちゃん。まずは図書館だ」

 

「うん、良いよぉ」

 

「だ、駄目です提督!私の目の前で他の子とえっちなこと……❤︎あああっ❤︎」

 

脳内ピンク色の鹿島の首根っこ捕まえて、と。

 

「旅人、行きまーす!」

 

宙を、蹴った。

 




高雄型
一流冒険者並みの強さ。

鹿島
エロ鹿島。

ノースティリスのあいつ
ゼオライマー並みに強くて神話生物並みに邪悪。

フランちゃん
美少女吸血鬼。

旅人
妖怪からすると、その血肉は相当美味しいらしい。
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