どうしても「ここのネタ知りたい!」と言うことがあれば、感想欄や活動報告の方に書き込んで下されば解説します。
ふー。
なるほど、なるほど……。
「おはよう」
「おはようございます、提督」
さて、朝起きて、まず気付いたこと。
全裸だ。
自発的に脱いだ覚えがないと言うのに、全裸だ。
そして次に、鼻につく女の匂い。
なんていうか、ヤった後の……。
………………。
………………?!
「古鷹」
「はい?」
「ヤってないよな?」
「うふふ、何もしていませんよ?」
ほんとぉ?
「ただ、私は、提督の『息抜き』をお手伝いしただけですよ」
息抜きとは。
ナニを抜いたんですかね。
「可愛かったですよ、提督❤︎」
何が?
怖いんだけど。
俺、何されたの?
記憶ないんだけど、寝てる間に何されたの?
うっわ、怖い。
え?
本当に何?
ついに逆レされた?
「本当に何もしていないんだな?」
「はい、何も」
ニコニコ笑顔の古鷹。
本当?ねえ本当?
いきなり子供連れてきて貴方の子よ!とか無しね?
「提督?」
「何?」
「男の人のアレって、あんなに沢山出るものなんですね」
アレとは。
「二回目三回目も同じくらい沢山出て……。凄かったですよ、提督❤︎」
何が?
何?
何されたの俺。
……まあ、良いか。
忘れよう。酔ってやったことは忘れてOK。
どうせ大したことじゃねえよ。
さーて、風呂入ってこよう。
「おおう、全身キスマークだらけだ」
大浴場の姿見で身体を確認したところ、全身くまなくキスマークだらけだった。
変わりどころで歯型、注射痕なんてのもある。
本当に俺は寝ている間に何をされたのか。謎は深まるばかりだ。
そんなことを思いつつ、大浴場でシャワーを浴びる俺。
「お、司令官じゃん。……ってかキスマーク凄っ」
ん、望月か。
「本当にな、凄いキスマークだよなこれ」
「まああたしもキスマーク付けたんだけど」
ブルータスお前もか。
「この辺だったかな」
と、脇腹あたりを突いてくるもっちー。
「む、くすぐったいな」
「ほれほれ」
と、一頻りいちゃついて。
自然な流れで俺の隣でシャワーを浴びる望月。
「司令官、昨夜はお楽しみでしたね」
そんなドラクエの宿屋みたいなこと言われましても。
「昨夜は何されたんだ俺」
「空母に齧られて、白露型に血を抜かれて、あとは、ほら、『息抜き』のお手伝いをね」
だから、息抜きとは一体なんなんだ。
「ところでさ」
「何?」
「でっかかったよ」
何が?
「そんで、沢山出てた」
だから何が?
「あたしも触ったけど、熱くて硬かったよ」
何が?ナニの話?
「はー、さっぱりした。先に上がるねー」
謎は深まるばかりだ……。
×××××××××××××××
「さて、夕張ちゃん!」
「何ですか明石さん!」
「作ってあそぼの時間ですよー!」
「わーい!」
何を作ってあそぼーかなー!
はい!
今日はー!
「今日はホムンクルスを作ります!」
「わー!」
ホムンクルス……。提督の持っていた書物にあった魔法生物ですね!
錬金術の本に書いてありました!
生命倫理?知りませんねぇ、そんな言葉は。
「これで、私の体細胞と、昨晩提督から採取した白くべたつく何かをレッツラ混ぜ混ぜ!」
「こっちには私の体細胞を使いますよー!」
「錬金陣を描いて、と」
「描きまして、と」
「エネルギーを流します!夕張ちゃーん!ジェネレーター持ってきて下さいー!」
「はーい!」
さて、準備OKです!
「行きますよー!!」
「ドキドキですね!!」
せーの!!
「「通電!!!」」
『『キ……、ギ……、ギガギ!キシェオアアアアアアア!!!!』』
「あっはっは、夕張ちゃん」
「あっはっは、明石さん」
「「失敗ですね!!」」
やっちゃいました❤︎
いやー、失敗失敗。
何が悪かったんでしょうか?流すエネルギーを電気にしたこと?そもそも人外の提督と私達の体細胞を使ったこと?それとも普段の行いとか?
まあ、何にせよ。
「化け物ですねぇ」
「そうですねー」
鋼鉄の機械の様なフレームに、黒いコールタールみたいな体液が滴り、獣や鳥、魚、樹木の様な組織を持ち爛々と輝く臙脂色の瞳が多数。悪魔の様な翼と、棘のついた尻尾。辛うじて人型ですが……、原型をとどめていませんね。
私の作った方は重厚なフォルムで、夕張ちゃんが作った方はシャープなフォルムが特徴的ですね。
『ギギッ……、チェ、イン!デ!カッター!!!』
『ガガッ……、カデン!リュ、ウシ!ホウ!!!』
「「うっひゃいあーーー!!!」」
なるほどなるほど、私達の体細胞から、私達の性質を受け継いでいる、と。
「どうします、明石さん!」
「取り敢えず、逃げましょう!」
逃げて、適当な艦娘に押し付けちゃいましょう。
建物を破壊しながら、逃走する私達に追いすがる二体のホムンクルス(?)。
「明石さん、暁型の皆んなです!」
「おーい!皆んなー!!」
前方に見えた暁型の皆んなに手を振る。
「あら?」
「ん?」
「明石さん?」
「え?」
『『ガガガギギギ!!!』』
「「助けて下さい!!!」」
「「「「う、うわああああ?!!」」」」
「明石さん、今度は何したの?」
軽く怒った様な目線を向ける響ちゃん。
「私と提督の愛の結晶を作り出すつもりが、失敗してこんなことに!うう、悲しいです、私は!!」
「洒落になってないからね、あんな化け物。取り敢えず全員で足止めするよ。夕張さんは応援を呼んできて」
「はーい!!」
元気よく返事して、本館に走って行った夕張ちゃん。
私は、暁型の皆んなと足止めだそうです。
「豪熱マシンガンパンチ!!!」
雷ちゃんの鋭いパンチがホムンクルス(?)のボディを貫く。
しかし、
「ッ?!再生?!!」
『ギギッ!!!』
ホムンクルス(?)は、欠損した肉体を再生させたのだった。
「再生か……。まるで司令官みたいだ」
「そりゃそうですよ、提督の白くべたつく何かを使って作ったんですから。再生もするでしょう」
「……何でそんな馬鹿なことしたんだい?」
「だって、提督と私の細胞から作り出したホムンクルスですよ?間接的とはいえ、愛の結晶と言っても過言ではないでしょう!!愛する人との愛の結晶が欲しい、女の子の当然の欲求です!!」
「……明石さん、やっぱり貴女は気狂いだ」
酷いですねー!狂ってなんかいませんよ!
『グググルルル……!!!ブン、マー!スパナ!!!』
「くっ……!明石さんの性質と司令官の性質を持つ化け物……!厄介だね」
私のブンマースパナを模した兵装で暴れるホムンクルス(?)。
パクリですよ!悪質なパクリです!
「しょうがない、外だし良いか。炸裂!ガイアクラッシャー!!!」
響ちゃんが両拳を地面に叩きつけると、瞬く間に大地は隆起して、その鋭い土の牙でホムンクルス(?)を貫いた。
『『ガギッ?!!』』
「今だ電、暁!!!」
「宝華教典・五火七令羽旗!!!」
「ローゼスハリケーン!!!」
電ちゃんのフェイロンフラッグによる電磁拘束、暁ちゃんのローゼスビットによるエネルギーの渦での拘束。
それにより、二体のホムンクルス(?)の動きを完全に止める。
「ふう、これで抑えられるだろう。応援が来るまで待とうか」
「はーい」
それにしても、何で失敗しちゃったのかしら?うーん、私の予想だと、提督に似てカッコいい男の子が生まれると思ったんですけどねー。
そーんな可愛い我が子に、「ママー!」なんて呼ばれたら……!
「うへへ、うへへへへへへ……!!」
「……?明石さん、どうかした?」
「響ちゃん、今ちょっと妄想が良いところなの。邪魔しないでね」
「……やっぱり、気狂いだ」
「応援じゃぞ!」
「今度は何したのよ明石さんは!!」
現れたのは利根ちゃんと五十鈴ちゃん。
なるほど、ビームで再生する前に吹き飛ばす作戦ですね!
「ビームキャノンじゃ!!!」
「ツインバスターライフル!!!」
「「消し飛べ!!!」」
『『ガァァァァァァ!!!!』』
二人の砲の銃口から溢れた破壊の閃光は、二体のホムンクルス(?)を飲み込んで、やがて消えた。
二人の武装の設計は夕張ちゃんだったかしら?うーん、素晴らしい出来ね。エネルギー系武装ならやっぱり夕張ちゃんね!
「ありがとー!助かったわ!ごめんね皆んな!」
「明石さん、ごめんと思うなら、こんなことしないでもらえると嬉しい」
響ちゃん、なんか私に当たり強くない?!
「お詫びに、次は成功させますね!」
「もうやらないでくれ、と言ってるんだがね」
それはちょっと無理ですかねー。
ま、なんにせよ……。
「取り敢えず、あの化け物が壊した建物、ちゃんと直してね、明石さん、夕張さん」
「「はーい!」」
仕事が増えました、ねぇ。
古鷹
美女。
望月
美少女。
工廠組
マッド。
暁型
シャッフル同盟。