旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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エロを書こうと粘ってみたが断念。

絶望的にエロを書く才能がない。

やっぱり俺エロくない人なんやなって。


249話 カウンタードッキリ

この前のエイプリルフールは、あろうことが騙される側になった俺。

 

ぐぬぬ、許せん。

 

許せん、ので。

 

ドッキリを、します。

 

違えるな、俺はいつでもトリックスター。

 

掻き乱す側なんだよ!

 

 

 

ターゲット1:レーベ

 

さて、先ずはレーベだ。

 

レーベにドッキリするぞ。

 

俺は悪魔に魂を大安売りした。

 

レーベのような純朴な天使にも平気で酷いドッキリしちゃうもんね。

 

さあまず、レーベの部屋で首を吊ってと。

 

自殺ドッキリだ、どうだ?

 

はい、ドアがガチャリと音を立てて開く、と。

 

「……あ!提督!」

 

首を吊っている俺に抱きついてくる。

 

「僕に会いに来てくれたの?嬉しい!」

 

ちょ、ちょっと待ちな?

 

ほら、提督首吊ってるよ?

 

死んでるよ?

 

おたくの愛する提督さん、自殺してますよー?

 

「よいしょっと」

 

俺の身体を引っ張り、無理矢理ロープを千切る。

 

そして俺を抱えると、ベッドに寝かせた。

 

そして。

 

「えへへ、提督、提督……❤︎僕だけの騎士様……❤︎」

 

いや、ちょっと、待って?

 

さっきまで死んでたよ?

 

呼吸も心臓も止めてるんだけど?

 

おーい、ちょっとー?

 

「そうだよね、提督は僕だけの騎士様だもんね!愛するお姫様に会いに来てくれるんだよね!二人の愛は永遠だよね!!」

 

ガン無視でござるか。

 

「提督?ちゅー❤︎」

 

あ、キスされた。

 

「えへ、キスしちゃったぁ❤︎」

 

可愛いんだがね、だがね、ほら、確認して、心停止してるから。

 

ベッドの上に寝せられ、身体を弄られながら、全身を擦り付けられる俺。

 

「お姫様と騎士様は結ばれて、一緒、二人で、幸せに暮らしましたとさ……❤︎」

 

もう一度キス。

 

「でもね、二人の物語はまだまだこれからだよ❤︎永遠に続くラブストーリー……❤︎一緒に歩んで行こうね❤︎」

 

言い切ると、さらにもう一度キス。

 

「ううー、もう駄目!えっち、しよ……?」

 

服を脱ぎ始めるレーベ。

 

おい待てや。

 

「お姫様と騎士様は、身も心も結ばれなきゃ駄目なんだよ❤︎僕、初めてだけど、騎士様が優しくリードしてくれるもんね❤︎」

 

待て待て、脱ぐな、脱がせるな!

 

死んでるんだぞー!!

 

俺死んでるんだぞー!!!

 

「あは❤︎大っきい❤︎こんなの挿入るかな?でも、愛があれば大丈夫だよね❤︎」

 

待ちなされー!!

 

暫し待たれよー!!!

 

「でも、ぼっき、だっけ?もっと大きくなるんだよね?僕、知ってるよ?今、気持ちよくしてあげるね……❤︎」

 

う、お……!

 

「おあーーー?!!待てぇい!!レーベこら待てぇい!!」

 

「?、どうしたの提督?」

 

「どうもこうもねーよ!今死んでたじゃん俺!死んでたじゃん!!」

 

「?、生きてるよね?」

 

「そう、だけど、そうじゃねーのよ!思いっきり首吊ってたのにノーリアクションなのおかしいでしょー!おかしいでしょー!!」

 

「だって、提督は死なないんだよ?」

 

「いや、俺も死ぬときゃ死ぬよ」

 

「ううん、そんなことないよ!僕の騎士様が死んだりする訳ないじゃない!騎士様はお姫様とずっと一緒で、固い絆で結ばれてるんだよ!」

 

あ、あー?

 

これ、話通じてない?通じてないな?

 

「それより、ほら❤︎えっち、しようよ❤︎僕、頑張って可愛い赤ちゃんを授かるからね❤︎」

 

流石ドイツ艦、脳内お花畑だ!!

 

「まあ、いいか」

 

ヤれんならヤるか。

 

「レーベ!駄目っ!Admiralは私の王子様なのー!!」

 

「提督は私に会いに来てくれたの!」

 

しかしプリンツとマックスの乱入でお流れになる。

 

ぐぬぬ。

 

ドッキリもセッ◯スも失敗か。

 

次こそは!!!

 

 

 

ターゲット2:野分

 

のわきん!のわきん!のわきん!の、わ、きん!(スカイリム的なノリで)

 

野分だ。

 

さて、執務室で、十字架に自分を括り付けて、と。

 

適当な槍で胸を貫く。

 

どう?聖者は十字架に磔られましたって言ってるように見える?

 

それとも、人類は十進法を採用しましたって見えるか?

 

そーなのかー?

 

どうでもいいか。

 

さて、そろそろ野分が来る時間だ。

 

どうだ……?

 

コンコン、とノックされる。

 

そして入室する野分。

 

「野分です。お呼びでしょうか?」

 

さあ、どうだ!

 

「あの、司令?」

 

の、野分?

 

「新しい遊びでしょうか?」

 

野分ー?!

 

「取り敢えず、槍を抜きますね。痛ましいですから」

 

のわっちオイ!

 

「あっ、血が沢山……。すいません、私には司令を癒す方法がありません」

 

のわっちぃ!!

 

「それで、命令はなんでしょうか?」

 

心配してよぉ!

 

おたくの司令、槍刺さってたんだよぉ?!

 

「あ、あの、無視は、困ります……」

 

死んでることに言及しろおおおおお!!!

 

「わ、私、何か気に障ることでもしてしまいましたか?司令、司令?」

 

揺さぶられる俺。

 

ああ、もう。

 

「……はぁー、あのさぁ、折角自殺したのにノーリアクションなのはねーわよ?」

 

「え?いつものことなので」

 

そうかぁ?そんなに自害してるかぁ?

 

ランサー並の自害率だと思うんだけど。

 

「定期的に自害なさるので、そう言う趣味なのかと」

 

「んな訳あるかい。自害したら痛いんだぞう」

 

「ですが司令は嫌なことがあるとすぐに自害なさるので」

 

そこまでじゃねーよ。

 

そんなメンヘラ女のリストカットみたいな言い様は酷い。

 

 

 

ターゲット3:葛城

 

分かったこと。

 

死亡ドッキリじゃ駄目だ。

 

なんだか知らんが俺は天膳殿並に死んでると思われてる。

 

つまり、パンチが弱い。

 

威力が低い。

 

ならば、より悪趣味なドッキリに移行するだけのことよ!!!

 

「葛城、俺、瑞鶴とセッ◯スしたんだけど」

 

欺瞞!

 

だが趣味の悪い最低のジョークだ!!

 

憧れのあの人と上司が懇ろな関係だったら?

 

ショックだろう、かなり。

 

さあ、どうだ?

 

「え?そうなの?良いなぁ」

 

え?

 

「そろそろ私も抱かれたいなー」

 

え?

 

「はっ、つまりはこれで、私も瑞鶴さんと本格的に姉妹に?!」

 

え?

 

ちょっと……、何言ってるか……、分からない、です、ね。

 

「く、くくく、瑞鶴の奴、良い声で鳴いてくれたぜ」

 

「そうなんだー。私も声出ちゃうかも?気持ちいい時に出る声を聞かれちゃうのって、なんだか恥ずかしいわね」

 

えっと、えっとね?

 

「お、お前の憧れの人が上司と懇ろになっていたんだぞ」

 

「うん?貴方は私の旦那様でしょ?旦那様が私の憧れの瑞鶴さんもまとめて一緒に愛してくれるんだよね?」

 

ん、あ?

 

えっとね、えっとね、何かが違うぞ。何かがおかしい。どこかが壊れてる。

 

「いや、おかしいだろ?そこはショックを受けるべきところだろ?」

 

「え?艦娘は全員まとめてお嫁さんにしてくれるのよね?」

 

「い、いや、そんなことを言った覚えは」

 

「ってか、私達もう結婚してるのよね?」

 

「カッコカリな!!カッコカリだかんな!!!」

 

違うからな!そこら辺大事だかんな!!

 

「私達皆んなを愛してくれるのよね?」

 

「まあ、愛してはいるがね」

 

美人は誰だって愛している。

 

「じゃあ今晩は私ね!」

 

「い、いや、そうじゃなくって」

 

「天城姉と雲龍姉も呼んで一緒にする?」

 

姉妹丼?!

 

実に興味深い!!

 

じゃ、じゃなくって!!

 

「うっ、嘘だよ、ヤってないから!!」

 

「そう?私はいつでも構わないからね?」

 

 

 

ターゲット4:多摩

 

「何にゃ?」

 

葛城は駄目だった。

 

あれはない。

 

あれはおかしい。

 

あってはならない。

 

多摩……、多摩は、そうだな。

 

「ちょっと来い」

 

「分かったにゃ」

 

さて、自室のベッドに放り投げて、と。

 

「多摩、今からお前を、犯す!!」

 

最低なこと言うー。

 

人として許されないドッキリだが、艦娘達にはこれくらいやらねーと効かないだろうと思いまして。

 

報いは受ける、全てが終わった後でな。

 

さあ、どうだ、多摩ァ!!!

 

「ん、勝手にするにゃ」

 

んんんんんんんーーー!!!

 

「ほ、ほら!酷いことされちゃうんだぞ!滅茶苦茶滅茶苦茶にされちゃうんだぞ!良いのか?!」

 

「まあ、提督以外に襲われたら殺してるけど、提督なら別に良いにゃ」

 

「んんんんんーーー!!!駄目でしょー!女の子なんだから!襲われたら悲鳴の一つでも上げるべきでしょ!!!」

 

駄目だー!

 

この子も駄目だー!!

 

「初めてだから優しくするにゃ。壊れ物を扱うように丁寧にするにゃ」

 

「するけどぉーーー!!!仮に抱くなら優しくするけどぉーーー!!!」

 

ちーがーうーだーろー!!

 

「後球磨型の皆んなもちゃんと抱くにゃ、可愛がるにゃ」

 

「あああああああ!!!そうじゃないだろ!!!そうじゃないだろうがぁ!!!」

 

「特に木曾はああ見えてデリケートなやつだから優しくするにゃ」

 

違うのー!!

 

「服は脱いだ方がいいかにゃ?それとも脱がせたいにゃ?はたまた着たままがいいかにゃ?」

 

「脱がせたい」

 

脱がせんの好きなのよ俺。

 

女の子の身体を守る服を一枚一枚優しく剥いでいくってのはサディスティックな喜びが……、違う違う!!

 

「じゃあヤるにゃ」

 

「ヤるけどぉ!!!」

 

「やらせませんよ提督!!」

 

大淀が乱入。

 

「あああああああ!!!」

 

 

 

 

 

黒井鎮守府ドッキリ計画、結論:セッ◯スできなかった。

 




レーベ
メルヘンの本場、ドイツからの艦娘。基本的に頭の中お花畑。言葉が通じないことが多々ある。

野分
真面目ちゃん。戦闘時には三枚のコアメダルを組み合わせて戦う。

葛城
人としてどこかが壊れている。このように倫理観がぶっ壊れている艦娘が多々いるのが黒井鎮守府の現状である。

多摩
超cool。旅人にならいきなりぶち犯されても許しちゃう。抱かれるときは優しいラブラブえっちを望んでいる。

旅人
頭は良いが下半身や好奇心で動くので結果馬鹿。艦娘に手を出したいが毎度毎度絶妙なタイミングで何者かに邪魔され、誰も抱けていない。

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