旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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モン娘オンライン終了により、作者が死亡したので、ベタなネタで一話潰します。まあ、ネタじゃない話なんて最初からないんですけどね。という訳で、いつにも増してガバガバのネタ回です。知能を下げてお楽しみ下さい。



ちなみに、今回の元ネタの本編はまだ見てないです。


26話 建造の涙

工廠……。この鎮守府におけるものづくりの聖地。俺と明石の城。

 

先日の海域解放作戦が終わり、この黒井鎮守府は今、お仕事が激減。俺もいつにも増して大変暇だ。鎮守府の改装工事も無事終了し、本格的にやることがなくなってきた。

 

と言う訳で、今日も今日とて工廠で暇潰しだ。明石は俺を歓迎してくれるし、何故か着いてくる大淀も機嫌が良いし、皆んな幸せウルトラハッピー。

 

 

 

「ねぇ、明石?このデカイ機械って何なの?前から気になってたんだけど」

 

「え?ああ、それは建造ドックです。呼び出したい艦所縁のものと、鎮守府の資材を使って艦娘を召喚する装置です」

 

「ほーん」

 

まあ、俺の知り合いにも蛇の抜け殻で召喚された奴おるし。

 

「……そう言えばさ、予定よりずっと早く作戦終わった訳だし、資材、余ってるよね?」

 

……そう、今現在は暇だが、この鎮守府、人手が足りない!!出来れば、皆んな週二日以上は休ませてあげたい、と言う目標がある以上、艦娘はいて困るものじゃないんだよ!

 

「ですが、失敗すると、資材が無駄に消費されてしまいますよ?」

 

成る程、そう言う仕組みか。……じゃあ、失敗しなきゃいいって事か。

 

「俺はしくじらねぇぞ!!明石!どう使うのこれ!!」

 

「ええと、資材をここに置いて、中央に艦所縁のものを置くんですけど……、あるんですか?艦所縁のものなんて?」

 

「大丈夫大丈夫!まあ見とけよ!!」

 

まず一つ目のドック。スパナを入れる。二つ目は筆ペン。三つ目はメロン。四つ目は和風パフェ。

 

「よし!(適当)」

 

「「いやいやいや!!」」

 

「どう考えても駄目ですよ!!」

 

「絶対失敗しますって!!」

 

いや、多分いける。勘だけど。

 

「イクゾオオオオオ!オアッ!イェイェー!(ガンギマリ)」

 

全力でボタンを押す。すると……。

 

「「なっ!!」」

 

どこからともなく、大量の妖精さんが現れ、四つのドックが強烈な光に包まれる。そして、

 

「はーい、お待たせ?兵装実験軽巡、夕張、到着いたしました!」

 

「給糧艦、間宮です!よろしくお願いしますね!」

 

「……な?」

 

「「ええええええ?!!」」

 

「貴方が私の提督?かっこいい人ね!」

「ええと、私は給糧艦で、戦闘はできませんが、お料理ならお任せ下さい!」

 

「あの、その、ふ、二人は、身体に異常とかは?」

 

「え?特に無いけど?」

 

「?、私も特には?」

 

「ええー?何だか、全国の提督が馬鹿みたいじゃないですかー!」

 

大淀が文句を言う。ま、出来ちゃったもんはしゃーないじゃんよ。アレ?一番と二番のドックは?

 

「なんだこれ?艤装、だけ?肉体はどうしたんだ?」

 

「え?…………あ!!あああああ!!こ、これ、私の艤装です!!!」

 

「こっちは私のですよ!!!」

 

明石、大淀が嬉しそうに言う。

 

「これで、もっと提督のお役に立てます!ありがとうございます、提督!」

 

「うーん、このクレーンの重み!やっぱりこれがないと!嬉しいです、提督!!」

 

満面の笑みで俺に感謝する二人。……今更、結構適当にやったなんて言えねぇ……。

 

「よ、よーし、この調子でどんどん建造、しよう!!」

 

誤魔化す。全力で。

 

「うーん、大丈夫でしょうか?」

 

「ええと、提督は、適合率が極めて高いので、なんと言うか、その、ぞんざいな触媒でも召喚が出来るのかと……。まあ、提督が出来ると言うなら、多分出来るんでしょう」

 

「そうですね、提督ですから」

 

と、言う訳で、明石と大淀のお許しも出た。さあ、回すぜ回すぜ超回すぜー!!

 

「一番ドック!HGガンダムバルバトス!二番ドック!シグルイ(全巻)!三番ドック!(昼の残り物の)スープ春雨!四番ドック!パンツ!おおおおお!!建造!!!」

 

 

 

「…………大淀さん、本当に大丈夫なんですか?」

 

「…………ごめんなさい、駄目かもしれません」

 

そしてまた、四つのドックは光に包まれ、中から艦娘が現れる。

 

一番ドック、駆逐艦三日月。

二番ドック、給糧艦伊良湖。

三番ドック、駆逐艦春雨。

四番ドック、駆逐艦吹雪。

 

 

 

「「…………ええー?」」

 

「貴方が司令官ですね?三日月です!どうぞお手柔らかにお願いします!!……司令官の髪、白くて綺麗ですね!素敵です!!」

 

「そうだろミカァ!!!」

 

「えっ?!はい?!!」

 

「給糧艦、伊良湖です!あっ、間宮さんもいるんですね!お料理、頑張ります!」

 

「助かるわ、よろしくね」

 

「白露型駆逐艦五番艦の春雨です、はい。輸送作戦はお任せください……です!……司令官、かっこいい……!!あの、今度、私の手料理、食べてくれませんか?!」

 

「え、うん」

 

「初めまして、吹雪です!よろしくお願い致します!!……えっと、貴方が司令官さんですか?そ、その、なんと言うか、かっこいい人ですね!」

 

「おー、ありがと、よろしくね」

 

さて、次だ。

 

「まだまだぁ!!一番ドック!黒ひげ危機一髪!二番ドック!スペースコブラのDVDBOX(無印)!三番ドック!餓狼伝説(SFC)!四番ドック!ハグロトンボの標本!はい建造ォ!!!」

 

そして現れる妙高型重巡洋艦の四人。

 

重巡か、ありがたいな。

 

だが、まだ建造を続ける。あと八人くらいは欲しいな。それだけいれば週休一日プラス、シフトによっては朝か晩に休めるようになる。

 

手持ちの使えそうなものをドックに打ち込み、ボタンを連打。触媒と出てきた艦娘はこんな感じ。

 

クラウドブレイカー(プラモ):駆逐艦叢雲

獣の槍の赤布の一部:駆逐艦潮

キラメキラリのCD:駆逐艦弥生

アーマードコア3(PSP):駆逐艦如月

遊戯王カード、蒼眼の銀竜:正規空母蒼龍

光剣サイファー:正規空母飛龍

エロ同人誌:駆逐艦秋雲

トラック:軽巡洋艦五十鈴

 

「…………ふう、こんなもんかね?」

 

大成功である。失敗は一度もなく、無駄な資材の消費は無かった。

 

「見なさい羽黒!イケメン!イケメンよ!!これは何としても手に……、あっ、妙高姉さん!いや、その、これは!!」

 

「空母戦ならお任せ!……あれ?なんで私赤いマフラーなんてしてるんだろう?まあ、あったかいからいいか!」

 

「如月と申します。お側に置いて下さいね。……ところで、私の武装に火炎放射器が付いてるのは何故かしら?」

 

「初めまして、弥生、着任……。あ、気を遣わないでくれていい……かなーって。……あれ?」

 

おー、いい感じに混沌としてきたなぁ?キャラが濃い子が集まって満足だ。

 

「じゃあ、この鎮守府の案内をするから。皆んな着いて来てくれる?」

 

「「「「はい!」」」」

 

おお、いい返事。と言うわけで、鎮守府を回って、各施設の案内をする。

 

 

 

 

 

「ここが食堂ですね!……今晩はカレーですか?」

 

と、優しげな美人さんの間宮さん。

 

「いや、カレーだけじゃなく、豚カツとハンバーグもあるよ。あとはサラダ。デザートはカスタードプリン」

 

「後で伊良湖ちゃんとお手伝いしますね!……ちなみに、誰が作っているんですか?」

 

「俺と鳳翔さん」

 

「えっ?!提督もお料理するんですか?」

 

「おー、出来るぞー。でも、手が足りなかったからさ、間宮さんと伊良湖ちゃんに来てもらって助かるわー」

 

「そうなんですか!それじゃあ、これから頑張りますね!!」

 

 

 

 

 

「ここは、居酒屋鳳翔、だと?」

 

凛とした雰囲気の美女、那智さんが言う。

 

「まあ、所謂酒保みたいなもんだね。鳳翔さんが管理してるから、迷惑かけないように。基本的に鳳翔さんが許す限りは飲み放題食べ放題だから。でも、あんまりにも高い酒が欲しけりゃ自分で買うように」

 

「酒、酒か……。いいな、艦の頃から常々飲んでみたいと思っていたんだ」

 

 

 

 

 

 

「「弓道場、ですか?」」

 

蒼龍、飛龍の二人。そのうち合体して超龍神に……、いや、やめておこう。

 

「ああ、ちなみに隣は体育館だ。好きに使ってくれて構わないよ。スポーツ用品もあるから、暇な時は遊ぶといい」

 

「遊ぶといい、って、そんな暇あるんですか?」

 

「うち、週休一日はあるから」

 

 

 

 

 

「休憩室、ですか?」

 

別の世界線では主人公になってそうな少女、吹雪ちゃん。

 

「そう、休憩室。土足厳禁と備品の持ち出し厳禁。それ以外は特にルールなし。ちなみに、隣は和室だ」

 

「へー、なんだか、至れり尽くせりですねー」

 

「あ!望月だ!おーい、もっちー!私だよー、三日月だよー!!」

 

将来的に純粋無垢なキリングマシーンと化しそうな美少女、三日月ちゃんが、休憩室のソファーの上でダラダラとタブレットでガンダムを視聴している望月に声をかける。

 

「……んぁ?三日月……?、…………!!、そうだろミカァ!!」

 

「?!!」

 

三日月ちゃん、何故か絶句。慰めておこう。

 

「すげぇよ、ミカは……」

 

「??!!」

 

 

 

 

 

 

「さて、まあこんなもんかな?じゃ、明日の朝7時までは好きにしてて良いよ。部屋は、なるべく姉妹艦毎に分かれてね。はい、解散!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

鎮守府内の案内が終わり、解散を宣言。新たに建造された艦娘達は、皆思い思いの行動を取り始めた。そして俺は、休憩室に行こうとする三日月ちゃんを呼び止めた。

 

「あ、ちょっと待って、三日月ちゃん」

 

「え?はい?何でしょうか、司令官?」

 

「これ」

 

「…………な、何ですか、これ?」

 

 

 

 

「メイス」

 

オルフェーーーンズ!!!!

 

 

 




大淀、明石
艤装が手に入ってウキウキ。

建造組
概ね初期好感度が高い。

三日月
そうだろミカァ!!

望月
気が付いたらガノタに。

旅人
性格はあれだが、スペックが高い上に顔が物凄く良い。
性格はあれだが。



あと、感想欄で言われたことについてですが、お隣の音成鎮守府は、去年出来たばかりの小さな鎮守府で、あの作戦では偵察のみを行っていました。決して、泊地棲鬼に勝てるような鎮守府ではありませんし、また、大本営に虚偽の報告もしていません。つまり、大本営自体が……?

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