旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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四肢欠損した女の子をペットとして飼いたい。

ランキングに載っているので更新。

リクエストはあと二人まで受け付け。

そして1000000UAと感想1000おめでとう&ありがとう。


260話 未来へダイブ その2

「まだまだ予約が詰まってますよー」

 

と、明石にアナウンスされる。

 

次は……、扶桑か。

 

「ふふ、よろしくお願いします、旅人さん」

 

「はー、しょーがねーなー」

 

「「フルダイブ」」

 

 

 

《遺伝情報認証、フルダイブ》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「母様、父様ー」

 

む、娘か……。

 

扶桑をそのままスケールダウンさせたような美少女だ。

 

「可愛いな」

 

「ええ、そうですね旦那様」

 

旦那様とは何かね、扶桑君。

 

「お名前は?」

 

「◯◯ですよ」

 

「お幾つですか?」

 

「今年で7つになります」

 

おー、賢い。可愛い。

 

遺伝子的には美形の遺伝子、幼いながらもかなり美しい。

 

「ふふふ、母様も父様も、いつも私を愛してくれますね」

 

にこり、と。花の咲いたような笑顔を見せる娘。

 

「この笑顔は旦那様譲りですね」

 

「そうか?扶桑も最近はよく笑うようになってきただろ」

 

「いえ、私は昔から不幸な女で……」

 

「あら、母様?いつも幸せだって言っているじゃないですか」

 

そうなのか?

 

「私がそんなことを?」

 

「ええ。愛する夫と、その娘、そして仲間達に囲まれて毎日幸せだ、と」

 

「ふふふ、そう、ですか」

 

満足そうな笑みを見せる扶桑。

 

にしても、んー、娘かー。

 

可愛いなー。

 

「えい」

 

抱っこしてみる。

 

「わあ!あ、あの、◯◯はもう抱っこをねだるような歳ではありませんよ?」

 

「えい」

 

肩車してみる。

 

「肩車なら良いとかじゃなくてですね?父様?父様ってば!」

 

むー、娘。娘かぁ。

 

ほれほれ。

 

発育具合は、っと。

 

「あうあう、父様!娘とは言えども、女の人のお胸をいきなり触ってはなりませんよ!」

 

「いやあ、扶桑の子だしな、将来的にはデカくなりそうだ」

 

「……◯◯は、父様の下品なところが嫌いです!」

 

おっといかん、好感度が。

 

「だ、旦那様、流石に娘に手は出さないで下さいね?その、お相手なら私がしますから」

 

照れた様子の扶桑。

 

「市民扶桑、お相手とは何のことですか?」

 

「その、あの、えっと、よ、夜の……❤︎」

 

「か、母様まで!自分の娘の前でそのような話をするのはやめて下さい!」

 

顔を赤くする娘。知ってんのか、ませてんなぁ。

 

「良いじゃんか扶桑。どうせVRだ、このまま娘の前で……」

 

「あっ❤︎だ、駄目ですよ、なりません……❤︎」

 

「やめて下さいってばー!!」

 

娘に引き剥がされる。おお、凄い力だ、流石艦娘の子。

 

「離せ娘。俺は扶桑とVRセッ◯スするんだ」

 

「せ、せっく……?!父様!!!」

 

声を荒げるなよ。

 

「良いですか父様!父様は父様なんですよ!もう独り身の旅人ではありません!親としてあるべき姿を……」

 

あれ、俺これ、また自分の子供に説教されてる。何でだ?

 

一応、工業哀歌バレーボーイズ並みの品格は持ち合わせているんだが。

 

「ふふふ、立派ですね、◯◯は」

 

扶桑は満足そうだ。

 

でもな?

 

「好きな人との性行為も、幸せな日常に欠かせないものではないかね?」

 

「そ、それは」

 

「お前も将来は、愛する男に抱かれることになるんだからな?……まあ、VRに言ってもしゃーねーか」

 

「わ、私は、まだ、そんなこと……」

 

んー?

 

新台家の人間にしては自立してねーな。

 

新台家の人間と言えば、立って歩く頃には自立してるもんだけどな?

 

「もう七歳なんだろ、自立しても良いんじゃねーのか」

 

「父様の感覚で語らないで下さい!私には、まだまだ父様も母様も必要です!」

 

そうなの?

 

俺、物心つく頃には自立してたし。

 

「習ってないことも沢山ありますし、まだまだ一緒にいたいのです!そんなこと、仰らないで下さい!」

 

「そうですよ、旦那様!家族は一緒にいないと……」

 

そこら辺が感覚の違いだ。

 

俺の中で七歳と言えば、もう旅に出ていた頃。

 

分からんな、普通の感覚ってやつが。

 

 

 

《ダイブ終了》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「どうでしたか?」

 

「あー、まー、娘は可愛かったよ」

 

「私の息子も可愛かったでしょう?!」

 

「は?」

 

「……まあ、良いです。さあ、次の艦娘ですよ、用意して下さい」

 

あいよ、と。

 

 

 

《遺伝情報認証、フルダイブ》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「ママー!」

 

「んー!◯◯は可愛いのね!」

 

イクか……。

 

子供の方は、と。

 

娘だ。

 

青地の髪で毛先は白、ほんわかとした顔つきで年齢は十代前半程。胸の発育はイク譲りなのか、デカい。

 

スカイブルーのビキニに黒のアロハシャツ。

 

活発ながらもセクシーな雰囲気はイクのそれだ。

 

「あー!パパだー!イェーイ!!」

 

ハイタッチしてきた。

 

このテンションの高さは俺の遺伝なのかイクの遺伝なのか。

 

アッパー系の薬でも決めてんのかってくらいハイテンションだな。

 

「……何で水着なの?」

 

「いつでもどこでも泳げるようにだよ?」

 

何言ってんのこの子。

 

「寒くないの?」

 

「ううん?別に?」

 

寒さ耐性あるんだ。

 

「パパの旅先って寒いところや暑いところもあるしねー。環境の変化でおかしくなるほどヤワな身体してないよ!」

 

俺の旅について来たのか。

 

「こんな程度、ノイエルやココット村と比べたら暑いくらいだよ!」

 

「そうか」

 

はぁーーー!!!

 

着いてくんのかよ?!旅に!俺の旅に!!

 

「パパは嫌がってたけど、私からは逃げられないからねっ!ママと一緒に着いていくんだから!」

 

クソが。

 

「パパはいろんなところに連れてってくれるから大好きだよー!また一緒にどこか行こうね!」

 

「ほえー、将来はそんなことになるのねー」

 

イクゥ……!(虎眼並感)

 

「勿論、ママも一緒だよ!」

 

「わーいなの!」

 

抱き合うイクと娘。

 

「俺の一人旅は?」

 

「駄目駄目ー!パパは一人にすると浮気しちゃうから!私が監視するの!」

 

しないで、お願いだから。

 

「浮気は駄目だよー?イクママも、ゴーヤママも、はっちゃんママも寂しがるよー!」

 

「頼むから俺から生き甲斐を奪わないでくれ」

 

「あー!なんなら私を口説いたって良いよ?キンダンのカンケーってやつ?」

 

「駄目なのー!提督はイクのなのね!!」

 

「えー?!だって私の周りにカッコいい男の子いないしー!いっそパパのお嫁さんになっちゃおうかなーって!」

 

「申し訳ないが近親相姦はNG」

 

「良いじゃん良いじゃん!私の方がママより若くてピチピチだよー?」

 

「むー!むー!怒るのー!!」

 

「あはは!ウソウソ!ママも綺麗だよ!」

 

「もー!」

 

んー、このそこはかとない無自覚に男子の劣情を煽る感じ。

 

イクのそれだ。

 

「でもでも、ママとパパの娘の私もとーっても可愛いんだから!」

 

まあ、可愛いのは認めるが。

 

「どう?パパ?私、可愛い?」

 

「あー、可愛い可愛い」

 

「じゃあ、私とえっち、したい?」

 

「しねーよ」

 

なんで近親相姦をオススメされにゃならんのだ。

 

「えー?だって私の見た目、駆逐艦のママ達と同じくらいじゃん!パパの守備範囲内かなー、って思って」

 

「流石に娘に手を出すほど落ちぶれちゃいねーよ」

 

「◯◯〜!!!」

 

「きゃー、ママが怒ったー!助けてパパー!」

 

俺の後ろに隠れる娘。

 

「趣味の悪いジョークを言うお前が悪い」

 

「ガーン!パパが私を裏切ったー!」

 

最初から味方じゃねーよ。

 

「でもパパはツンデレだから……、助けてくれるって私信じてるっ!」

 

はぁ?

 

俺がツンデレ?

 

「パパは何だかんだ言いながら、私がピンチの時には助けてくれるもん!」

 

……そりゃあ、娘だしな。ある程度は優しくするさ。

 

息子なら平気で見捨てるが。

 

「だから、ね?パパ!大好きだよ!」

 

ああ。

 

「そうかい」

 

 

 

《ダイブ終了》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「どうでした?」

 

「娘、か……」

 

いや、ちょっと考えさせられたよ。

 

「ちょっとだけ、悪くねえとか……」

 

いや、気の迷いだな。

 

俺は根無し草の旅人なんだ。

 

やっぱり、子供なんて要らねえよ。

 




扶桑
良い母親になりそう。

イク
中々にサイコパスだが、娘を愛することはできそう。

旅人
肉親でも女相手ならある程度は優しい。

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