ランキングに載っているので更新。
リクエストはあと二人まで受け付け。
そして1000000UAと感想1000おめでとう&ありがとう。
「まだまだ予約が詰まってますよー」
と、明石にアナウンスされる。
次は……、扶桑か。
「ふふ、よろしくお願いします、旅人さん」
「はー、しょーがねーなー」
「「フルダイブ」」
《遺伝情報認証、フルダイブ》
×××××××××××××××
「母様、父様ー」
む、娘か……。
扶桑をそのままスケールダウンさせたような美少女だ。
「可愛いな」
「ええ、そうですね旦那様」
旦那様とは何かね、扶桑君。
「お名前は?」
「◯◯ですよ」
「お幾つですか?」
「今年で7つになります」
おー、賢い。可愛い。
遺伝子的には美形の遺伝子、幼いながらもかなり美しい。
「ふふふ、母様も父様も、いつも私を愛してくれますね」
にこり、と。花の咲いたような笑顔を見せる娘。
「この笑顔は旦那様譲りですね」
「そうか?扶桑も最近はよく笑うようになってきただろ」
「いえ、私は昔から不幸な女で……」
「あら、母様?いつも幸せだって言っているじゃないですか」
そうなのか?
「私がそんなことを?」
「ええ。愛する夫と、その娘、そして仲間達に囲まれて毎日幸せだ、と」
「ふふふ、そう、ですか」
満足そうな笑みを見せる扶桑。
にしても、んー、娘かー。
可愛いなー。
「えい」
抱っこしてみる。
「わあ!あ、あの、◯◯はもう抱っこをねだるような歳ではありませんよ?」
「えい」
肩車してみる。
「肩車なら良いとかじゃなくてですね?父様?父様ってば!」
むー、娘。娘かぁ。
ほれほれ。
発育具合は、っと。
「あうあう、父様!娘とは言えども、女の人のお胸をいきなり触ってはなりませんよ!」
「いやあ、扶桑の子だしな、将来的にはデカくなりそうだ」
「……◯◯は、父様の下品なところが嫌いです!」
おっといかん、好感度が。
「だ、旦那様、流石に娘に手は出さないで下さいね?その、お相手なら私がしますから」
照れた様子の扶桑。
「市民扶桑、お相手とは何のことですか?」
「その、あの、えっと、よ、夜の……❤︎」
「か、母様まで!自分の娘の前でそのような話をするのはやめて下さい!」
顔を赤くする娘。知ってんのか、ませてんなぁ。
「良いじゃんか扶桑。どうせVRだ、このまま娘の前で……」
「あっ❤︎だ、駄目ですよ、なりません……❤︎」
「やめて下さいってばー!!」
娘に引き剥がされる。おお、凄い力だ、流石艦娘の子。
「離せ娘。俺は扶桑とVRセッ◯スするんだ」
「せ、せっく……?!父様!!!」
声を荒げるなよ。
「良いですか父様!父様は父様なんですよ!もう独り身の旅人ではありません!親としてあるべき姿を……」
あれ、俺これ、また自分の子供に説教されてる。何でだ?
一応、工業哀歌バレーボーイズ並みの品格は持ち合わせているんだが。
「ふふふ、立派ですね、◯◯は」
扶桑は満足そうだ。
でもな?
「好きな人との性行為も、幸せな日常に欠かせないものではないかね?」
「そ、それは」
「お前も将来は、愛する男に抱かれることになるんだからな?……まあ、VRに言ってもしゃーねーか」
「わ、私は、まだ、そんなこと……」
んー?
新台家の人間にしては自立してねーな。
新台家の人間と言えば、立って歩く頃には自立してるもんだけどな?
「もう七歳なんだろ、自立しても良いんじゃねーのか」
「父様の感覚で語らないで下さい!私には、まだまだ父様も母様も必要です!」
そうなの?
俺、物心つく頃には自立してたし。
「習ってないことも沢山ありますし、まだまだ一緒にいたいのです!そんなこと、仰らないで下さい!」
「そうですよ、旦那様!家族は一緒にいないと……」
そこら辺が感覚の違いだ。
俺の中で七歳と言えば、もう旅に出ていた頃。
分からんな、普通の感覚ってやつが。
《ダイブ終了》
×××××××××××××××
「どうでしたか?」
「あー、まー、娘は可愛かったよ」
「私の息子も可愛かったでしょう?!」
「は?」
「……まあ、良いです。さあ、次の艦娘ですよ、用意して下さい」
あいよ、と。
《遺伝情報認証、フルダイブ》
×××××××××××××××
「ママー!」
「んー!◯◯は可愛いのね!」
イクか……。
子供の方は、と。
娘だ。
青地の髪で毛先は白、ほんわかとした顔つきで年齢は十代前半程。胸の発育はイク譲りなのか、デカい。
スカイブルーのビキニに黒のアロハシャツ。
活発ながらもセクシーな雰囲気はイクのそれだ。
「あー!パパだー!イェーイ!!」
ハイタッチしてきた。
このテンションの高さは俺の遺伝なのかイクの遺伝なのか。
アッパー系の薬でも決めてんのかってくらいハイテンションだな。
「……何で水着なの?」
「いつでもどこでも泳げるようにだよ?」
何言ってんのこの子。
「寒くないの?」
「ううん?別に?」
寒さ耐性あるんだ。
「パパの旅先って寒いところや暑いところもあるしねー。環境の変化でおかしくなるほどヤワな身体してないよ!」
俺の旅について来たのか。
「こんな程度、ノイエルやココット村と比べたら暑いくらいだよ!」
「そうか」
はぁーーー!!!
着いてくんのかよ?!旅に!俺の旅に!!
「パパは嫌がってたけど、私からは逃げられないからねっ!ママと一緒に着いていくんだから!」
クソが。
「パパはいろんなところに連れてってくれるから大好きだよー!また一緒にどこか行こうね!」
「ほえー、将来はそんなことになるのねー」
イクゥ……!(虎眼並感)
「勿論、ママも一緒だよ!」
「わーいなの!」
抱き合うイクと娘。
「俺の一人旅は?」
「駄目駄目ー!パパは一人にすると浮気しちゃうから!私が監視するの!」
しないで、お願いだから。
「浮気は駄目だよー?イクママも、ゴーヤママも、はっちゃんママも寂しがるよー!」
「頼むから俺から生き甲斐を奪わないでくれ」
「あー!なんなら私を口説いたって良いよ?キンダンのカンケーってやつ?」
「駄目なのー!提督はイクのなのね!!」
「えー?!だって私の周りにカッコいい男の子いないしー!いっそパパのお嫁さんになっちゃおうかなーって!」
「申し訳ないが近親相姦はNG」
「良いじゃん良いじゃん!私の方がママより若くてピチピチだよー?」
「むー!むー!怒るのー!!」
「あはは!ウソウソ!ママも綺麗だよ!」
「もー!」
んー、このそこはかとない無自覚に男子の劣情を煽る感じ。
イクのそれだ。
「でもでも、ママとパパの娘の私もとーっても可愛いんだから!」
まあ、可愛いのは認めるが。
「どう?パパ?私、可愛い?」
「あー、可愛い可愛い」
「じゃあ、私とえっち、したい?」
「しねーよ」
なんで近親相姦をオススメされにゃならんのだ。
「えー?だって私の見た目、駆逐艦のママ達と同じくらいじゃん!パパの守備範囲内かなー、って思って」
「流石に娘に手を出すほど落ちぶれちゃいねーよ」
「◯◯〜!!!」
「きゃー、ママが怒ったー!助けてパパー!」
俺の後ろに隠れる娘。
「趣味の悪いジョークを言うお前が悪い」
「ガーン!パパが私を裏切ったー!」
最初から味方じゃねーよ。
「でもパパはツンデレだから……、助けてくれるって私信じてるっ!」
はぁ?
俺がツンデレ?
「パパは何だかんだ言いながら、私がピンチの時には助けてくれるもん!」
……そりゃあ、娘だしな。ある程度は優しくするさ。
息子なら平気で見捨てるが。
「だから、ね?パパ!大好きだよ!」
ああ。
「そうかい」
《ダイブ終了》
×××××××××××××××
「どうでした?」
「娘、か……」
いや、ちょっと考えさせられたよ。
「ちょっとだけ、悪くねえとか……」
いや、気の迷いだな。
俺は根無し草の旅人なんだ。
やっぱり、子供なんて要らねえよ。
扶桑
良い母親になりそう。
イク
中々にサイコパスだが、娘を愛することはできそう。
旅人
肉親でも女相手ならある程度は優しい。