旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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洋画見てるとブロンドの美女とヤりたくなりますね。


265話 未来へダイブ その7

「分かったから、やりゃあ良いんだろオラ」

 

「はい、やりゃあ良いんです」

 

「次は誰だ」

 

「はーい、私だよー」

 

川内か。

 

どうせ忍者だろ。

 

 

 

《遺伝情報確認、フルダイブ》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「拙者、◯◯でござる。ニンニン!」

 

「やはり忍者か……」

 

歳の頃は十代半ば、黒の忍装束に身を包む。

 

「よいしょ」

 

「おろろ、頭巾を取らないで欲しいでござるよ」

 

髪型は黒のウルフカット。顔立ちは日本人風なハンサム顔。目線を読まれないためなのかなんなのか、糸目だ。

 

「へー、結構可愛いじゃん!」

 

「おやおや、これはこれは。母上殿ではありませんか」

 

背丈は……、川内より大きいな、170後半くらいか。

 

「そうそう!母上だよー!」

 

「は、母上殿、この歳で頭を撫でられるのは恥ずかしいでござるよ〜」

 

「遠慮しない遠慮しない!うりうり〜!」

 

「うああ〜」

 

楽しそうだな。

 

「そらよ」

 

「痛っ?!な、なんで向こう脛を蹴られたんでござるか?!」

 

「なんか、ムカついて」

 

「酷いでござる!」

 

大体にしてありえねえんだよなぁ。

 

どう言う教育をしたらこんな変な人間が出来上がるんだ。

 

「ござる口調の人間ってイラつかない?」

 

「これはキャラ作りみたいなもんでござるよ。忍者アピールでござる」

 

なんでまたそんなこと……。

 

「黒井鎮守府の面子はキャラが濃いですが故。モブキャラにはなりとうないのでござるー」

 

下らないこと気にしてる。

 

そこら辺は俺の遺伝だろうか。

 

「でも実際、マジで忍者でござるからな。隠密暗殺情報収集なんでもござれの忍びでござるよー」

 

「本当ー?ちゃんと修行してるー?」

 

川内が尋ねる。

 

「勿論でござるよ!拙者、ナルトを読んで育ったので、友情努力勝利の三点はしっかりと押さえてあるでござる!」

 

エセ忍者じゃねーか。

 

「尊敬する人はハットリくんでござる」

 

エセ忍者じゃねーか。

 

「所構わず現れて他の忍者をスレイしたりは?」

 

「しないでござるよ、そんな怖いこと!拙者、優しい忍者でござる!」

 

優しい忍者とは。

 

なんて言うか、行動の一つ一つがカンにさわる野郎だなー。

 

「趣味はそこらの観光客に忍術を披露して忍者の存在を認知させることでござる」

 

馬鹿だこいつ。

 

「で?実際どれくらいだ……?」

 

瞳を使って見る。

 

……嘘だろ、神通の子供と同じくらい強い?

 

「お前は……」

 

「……ふふ、修行は欠かさないのでござるよ」

 

なるほど、ふざけているのは、相手を油断させるための手段の一つか。

 

そう考えると、できるな、こいつ。

 

「ねえ、◯◯?母上は好き?」

 

「え?まあ、はい、好きでござるが……、面と向かって言うのは恥ずかしいでござるな」

 

照れんなや、気色悪い。

 

「じゃあ、父上は?」

 

「好きでござるが、それを伝えると、冷たい目で、『気持ち悪いわー、男に好きとか言われたくないわー』とか言われるので……」

 

「提督酷い!」

 

いや、だって、息子だし……。

 

実際に息子がいたら割と塩対応になると思うよ。

 

「まあでも、何だかんだ言って、役立つことを教えてくれたり、遊びに連れて行ったりはしてくれるでござるし。父上殿も割と優しいでござるよ」

 

「そうなんだ!」

 

いや、俺はそんなことしねーし。……子供ができたら丸くなるってことか?はー、嫌だねえ。

 

「いや、そんなことないぞ。俺の息子とか、事故か何かでぽっくり逝って欲しいくらいに思ってるぞ」

 

「ははは、であれば、子供のうちに縊り殺しているでしょうに。貴方はそう言うお人だ。殺しくらいで心は動かないでござろう」

 

それは、そうだが。

 

「父上殿は父上殿なりに、拙者のことを愛しておられる。拙者は幸せ者でござるよ」

 

……チッ。

 

べ、別に、愛してなんかいねーよ。

 

 

 

《ダイブ終了》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「俺は、別に、子供を愛したりなんかしないさ」

 

「そうですか?提督は愛情に溢れた人間だと思いますが」

 

「俺の愛は女性にだけ向けられるんだよ、それも、美人にね」

 

「なら、次は提督好みの美人とのシミュレーション!行ってみましょうか!」

 

「ああ、はいはい、逝きますよー」

 

 

 

《遺伝情報確認、フルダイブ》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「英国紳士の◯◯でーす!」

 

あー、はいはい。

 

「金剛」

 

「大正解デース!」

 

十代後半、肩にかかるくらいの茶色の長髪を編んでいる。紳士的なジャケットにシルクハット。手元には紅茶。それと英字新聞。

 

顔立ちは銀河で英雄の伝説を紡げそうな凛々しい顔。柔らかな微笑みを浮かべている。

 

「ティータイムにしましょう、マミィ、ダディ」

 

「イエース!」

 

「まあ、良いさ……」

 

慣れた手つきで紅茶を淹れて、どこからかスコーンを取り出す息子カッコカリ。

 

「さ、いただきましょうか」

 

「ああ……」

 

紅茶を一口。

 

……ほう、美味いな。中々のレベルだ。

 

「うん、上々デース!」

 

金剛も上機嫌だ。

 

「はは、ですが、まだまだダディには敵いませんから」

 

そりゃあな。

 

ふう、一服して。

 

「で?」

 

「はい?」

 

「お前は今、何をやってるんだ?」

 

「はい、ロンドンのグラッセンヘラーカレッジで大学生を」

 

成る程な。

 

「学科は?」

 

「考古学です」

 

俺と同じか。

 

「研究室、まさか、レイトン教授んとことか言うなよ」

 

「そのまさか、ですよ」

 

成る程な。

 

「経歴パクるんじゃねーよ」

 

「はは、いえ、ダディが学んだことを僕も学びたいと思ったので」

 

ふーん。

 

「じゃあ、旅をしな。俺が学んだことは学校よりも旅の中での方が多い」

 

「ええ、勿論ですとも。こうして、大学の長期休暇の折には、諸国を旅しているのです。今は、たまたま帰郷していまして」

 

「そんじゃとっとと消えちまいな、ここは俺と金剛の愛の巣だ」

 

「て、提督ー!ちょっと酷いデース!優しくしてあげて下サーイ!」

 

「冷たいですね……」

 

ちょっとショックを受ける息子カッコカリ。

 

「人恋しけりゃ女でも買えよ。俺んとこに来るんじゃねー」

 

「そんなことを言わずに、抱きしめるくらいはしてくれても良いじゃないですか」

 

「はっ、嫌だね」

 

「よしよし、私が抱きしめちゃいマース!」

 

金剛がフォロー。

 

「マミィ……。嬉しいです、貴女は優しいお人だ」

 

「おーっとー?マザコンかなー?」

 

煽る俺。

 

「い、いえ、マミィのことは好きですが、決してマザコンなどでは……!」

 

「女受け悪いぞ」

 

「女性にモテるかどうかで物事を考えることはありませんから!」

 

少し怒ったような顔をする息子カッコカリ。

 

「全く、どうして貴方は意地悪なのですか?息子である僕をしっかりと愛してくれても良いじゃないですか」

 

「嫌どす」

 

「はぁ、貴方と言う人は……。まあ、ですが、学費や生活費だったりは全部出してくれますし、それを愛情だと思えば……」

 

それは親としての義務感でやってるだけだから。

 

「子供の頃はよく親子皆んなで遊びに行ったり、料理を振舞ったりしてくれたと言うのに!最近の貴方は些か冷たい!」

 

「男ってのは下の毛が生えたら大人なんじゃい。てめーのことはてめーで面倒見やがれ。甘えんな」

 

「あ、貴方が何と言おうと、僕は貴方が好きだし、尊敬しています!」

 

「おいおい、ファザコンか、ホモか?」

 

よろしくないねー。

 

「もう少し、構ってくれても、良いじゃないですか……」

 

「寝言は寝て言え」

 

「辛辣?!!」

 

 

 

《ダイブ終了》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「……なんか提督、冷たくないデスカー?」

 

「男だし」

 

相手が男なら俺はこんなもんだぞ。

 

「私のことを愛してくれるその半分でも良いので、子供を愛してあげて下サーイ」

 

「おう考えておくよ」

 

考えるとは言ってない。

 




川内
経験値泥棒。

金剛
英国淑女。

旅人
(美女に対しては)それなりに紳士。
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