旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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いやちょっと聞いて欲しいんですけど、普通男なら日に一度はエロい妄想するじゃないですか。するじゃないですか!それで、俺の中でのエロい妄想のブームが、けものフレンズのキャラの放尿シーンの脳内再生なんですよ。いや、ちょっとウロフィリア拗らせてて。大丈夫大丈夫変態じゃない大丈夫。それで、その、なんて言うか……、キタキツネちゃんのおしっこ飲みたいな、と。あー、あーあーあー、違います違います、変態じゃないです。あれなんすよほら、おしっこを我慢するキタキツネちゃんに腹パンしてお漏らしさせて、その後びちゃびちゃになった下着と靴下を嗅ぎたいな、と。そのまま首絞めレイプに移行したい。首絞めックスは至高。


272話 黒井鎮守府修学旅行ローマ編 後編

二日目、ローマでの朝。

 

「飯、飯ー、っと」

 

朝食のバイキングで五人前ほど頂く。

 

流石イタリアチーズが美味い。

 

パンも美味いなー。

 

ハムエッグも中々。

 

あ、コーヒー美味え。

 

「朝から食べるね、提督」

 

おや、山風。

 

「ああ、俺はな。尤も、イタリアの人は朝はコーヒーとビスケットくらいで済ませるらしいが」

 

つまり、星なしホテルで出されるような朝のコーヒー一杯が正しいイタリアの朝食ってことよ。

 

三つ星以上のホテルで出されるバイキングは外国の形式って訳。

 

俺?俺は食うぞー、どこでも食うぞー。

 

俺は食える時にはしっかりと食うタイプだ。

 

長い旅の中、突然食えない時だってある。

 

食える時に食わなきゃ、死ぬのだ。

 

俺は極限状況で腐った人肉を口にしたことも、敵のモンスターに噛り付いたこともある。

 

今でこそ、なんでも食べられるが、若く未熟な頃は悲惨だった。

 

艦娘達には美味しいものをたくさん食べてもらいたいものだ。

 

「私は、カプチーノと、クロワッサンで良いよ」

 

「そうか?そうだな、折角ローマに来たんだし、昼はカルボナーラなんてどうだ?デザートはティラミスで」

 

「……提督にリクエストすれば、本場のより美味しい外国の料理が食堂で出るよね。態々外国で食べる必要、あるかな?」

 

「あるぞー、俺なんて精々並の一流並だからな、本場の超一流の味ってのを知ると良い」

 

まあ、ローマの飯ってそんなに美味くもねーけどな!!

 

 

 

市場にて。

 

俺は買い出しだ。

 

隙あらば食い物を買って、四次元ポケットに放り込むのがもう癖みたいになってる。

 

多分もう四次元ポケットにある食材だけで何千何万トンとあるが……、それでも買う。

 

いつ俺に惚れた超常的な能力を持つ女に監禁されるか、いつ謎の神話的現象に巻き込まれて食事できなくなるか、分からないからだ。

 

っと、おや、古鷹と加古だ。

 

「へー、色々あるねえ」

 

「お野菜が色とりどりで綺麗ね」

 

話しかけよう。

 

「なーにやってんの?」

 

「あ、提督」

 

「市場を見て回ってました。こういうの、見てるだけでも楽しいですよね」

 

あー、確かにな。色々あるし、見て回るだけでも楽しいよな。

 

「欲しいものあるかい?買って帰って、料理するよ」

 

「え?良いのー?じゃ、生ハム買って」

 

「こら、加古ー?わがままは駄目だよ?」

 

「はは、良いよ、生ハムな。後でハムも買うから」

 

取り敢えずは、ここら辺の野菜……、日本ではあまり手に入らないやつ。

 

プンタレッラ、フィノッキオ、チコリ、ロマネスコなどなど。

 

「うわー、色が凄いね、食べれるのこれ?毒とかない?」

 

「はは、ないよ、食べるとどれも美味しいよ」

 

「でも、本当に、どうやって食べるのか分からないくらい個性的ですね」

 

「んー、これはサラダ、パスタに混ぜたり、ピクルスにしたりしても美味しい、こっちは香味野菜だね」

 

と、四次元ポケットから取り出した野菜を見せながら買い物をしていると。

 

『な、なあ、あんたのそれ、魔法か?』

 

あら、見られてた。

 

まあ、俺は魔術の秘匿とかどうでも良いと思ってるし、バレたところで何も困らないんだけど。

 

『魔法使いが食材を買っちゃ悪いかい?』

 

『い、いや、悪くないさ、それで?何が欲しい?うちの生ハムは絶品だよ!』

 

味見を勧める店主。

 

遠慮なく古鷹達と味見して、と。

 

「あ、美味しい」

 

「うん、美味いよ」

 

『よし、買った!あるだけくれ』

 

『あるだけ?!わ、分かった』

 

と、塊の状態の生ハムをいくらか買って。

 

『な、なあ、疑う訳じゃないんだが、魔法で金の複製とか……』

 

『はは、そんなことはやってないさ。疑わしいなら貴金属や宝石で払っても良いよ』

 

『いや、分かった、大丈夫だ、信用する』

 

と、信用<80>を活かして。

 

いやあ、買った買った。

 

 

 

昼、予告通り山風とカルボナーラを。

 

「あ、美味しい……」

 

満足気な山風。

 

「美味しい!」

 

「お、ンまい」

 

改白露型の二人もついて来た。

 

「デザートはティラミスな。食べ終わったらジェラート食べ歩きしながら観光名所見て回るよー」

 

「あたしも、着いて、行って良い?」

 

「なら、お姉さんも行くわよ山風」

 

「え?じゃあ、私も」

 

などと、会話をしつつカルボナーラだ。

 

カルボナーラ……。

 

ペコリーノ・ロマーノやパルミジャーノ・レッジャーノの風味がたまらないでおじゃるな!

 

よし、味覚えた、再現できる。

 

さて、ティラミスはー、と。

 

「んー、美味いな」

 

マスカルポーネの濃厚なクリームがね。

 

よし、こっちも覚えた。

 

「それで、ジェラート食べ歩きだって?」

 

「ジェラートって何?」

 

「あー、アイスクリーム、かな」

 

「へえ、アイスか。暑いし、丁度いいな!」

 

と、四人で店を出て、ジェラート店へ。

 

「ここではマロン味が美味いらしいぞ」

 

まろーン。

 

「へえ」

 

「じゃあそれを」

 

「クリーム乗せられんの?」

 

「ああ」

 

クリーム乗せが美味いのよー!これまたねぇ!

 

『ピスタチオ味一つ』

 

『マロン味、クリーム乗せで』

 

『チョコレート味、クリームを少し乗せて』

 

あれ?

 

「君ら、イタリア語喋れたの?」

 

「え?魔導書読むのに使うし……」

 

あ、なるほど。

 

「最近はムー大陸語を習ってます」

 

「誰に?」

 

「時雨姉さんにです」

 

海風が答える。

 

あ、なーるほど。

 

白露型は知能が高いんだなぁ。

 

 

 

サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。

 

え?

 

知らない?

 

あれだよほら、ローマの休日だよ。

 

オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックが真実の口に手を入れてイチャイチャしたあそこだよ。

 

ここには……、おや、鳥海。

 

「あ、司令官さん」

 

「どうした鳥海」

 

「司令官さんと……、いえ、私如きが……」

 

 

「何だ?遠慮はいらないぞ?」

 

「で、では、し、司令官さん!よろしければ、一緒に写真を!」

 

なんだ、その程度か。

 

一緒に写真を撮る。

 

にしても真実の口か。

 

世の中には本物も存在すると知ったら、鳥海はどう思うんだろうな。

 

「これで良いのかい、王女様」

 

「はい!」

 

「それで、次は?可愛いサンダルでも買うか?それとも髪でも切る?スクーターで街中を疾走して煙草でも吸うかい?」

 

「そんな、私なんかが……」

 

「はっはっは、君は俺にとって王女様だよ」

 

「言い過ぎですよぉ」

 

 

 

夜だ。

 

さーて、そこらで売春婦でも……。

 

「提督、どうしたの?」

 

「何でいるかね、愛宕」

 

「提督が声をかけようとした子より、私の方がスタイル良いと思うわー」

 

確かに、それは……。

 

ぼん、きゅ、ぼん。

 

……ゴクリ。

 

「愛宕は、一晩幾らでお相手してくれるんだ?」

 

「タダよ❤︎」

 

「ひゃっほう、お買い得ゥ!!」

 

「て・い・と・く!」

 

おおっと高雄。

 

「私の方がお得ですよー」

 

「ほう、その心は?」

 

「え?えーと、低反発枕もつけちゃう!」

 

「通販かよ」

 

笑える。

 

 

 

と、なんだかんだで二日目も無事終了し、最終日。

 

「ガサ、お土産買うよー」

 

「はいはい」

 

無事お土産も買って、帰りの飛行機。

 

ネアポリス付近なら、知り合いのマフィアと会っていたんだけど……、艦娘を態々マフィアと合わせるのもどうなん?と思ってやめた。

 

ベタにローマ行ったけど良かったかな。

 

「楽しかったか、村雨」

 

「え?うん。楽しかったよ。また連れてってね!」

 

艦娘が楽しんでるなら良いかー。

 




白露型
旅人とデートできて満足。

重巡
旅人とデートできて満足。

旅人
風俗に行けないストレス。

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