旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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ふいー、ゆゆゆ全部見ました。

後半のあの、友奈ちゃんの日記のシーンで、甘酒を飲んで美味しかったけど、家帰って辛くて吐いたって自供で勃起。勃起が止まらん。いやちょっとエメトフィリア拗らせてて。

どうせなら吐いたシーン放映してくれれば良かったのになあ。

友奈ちゃんみたいな子が呪いに苦しんでゲーゲーしちゃうところをよしよししてあげたいあー可愛い。

待ってくださいエメトフィリアは一般性癖ですよ。弱ってる女の子にキュンとするだけですからね。

同じ理由でウロフィリアとリョナと人外も一般性癖。


278話 黒井鎮守府修学旅行幻想郷編 後編

太陽の畑にて。

 

「うわあ!綺麗よ!とっても綺麗!」

 

夏、という事で、咲き誇る太陽の花。

 

「ははは、おっと、摘んだりするなよ」

 

「そんなことしないわよ」

 

「死ぬぞ」

 

「摘んだら死ぬの?!!」

 

振り向いて驚愕するビスマルクに。

 

「ええ、殺すわ」

 

緑髪が綺麗な彼女が話しかける。

 

「あら、貴女は?」

 

「ここの管理人、ってところかしら」

 

日傘をさして、優雅に歩く。

 

「彼女は、花妖怪……、風見幽香。ここいらで最強の存在だ」

 

「最強……」

 

実際、ビスマルクでどこまでやれるか?

 

んー、硬さは戦艦以上、火力も要塞並、速力は超人……、あれ?これ結構いい勝負しそうじゃない?

 

「やあ、幽香。ご機嫌麗しゅうございまっす」

 

「貴方に会ったせいかしら、少し虫の居所が悪いわ」

 

はっはー、酷〜い。

 

「……確かに、強さは魔物のそれだけど、形は人と変わらないのね」

 

ん?そうだね。

 

「……これも、艦娘ってやつかしら?」

 

「ああ、そうだよ」

 

「そう、中々楽しめそうね」

 

サディスティックな瞳で見つめてくる幽香。

 

「おやおや、弾幕ごっこなら俺が相手になるぞー」

 

「嫌よ、貴方、当たらないじゃない」

 

まあね。怒首領蜂大往生をクリアする程度の能力だから。弾幕避けるのとかヨユー。

 

「でもまあ、その子の目の前で貴方を甚振るのも悪くないかもね」

 

おやおやおやおや、サディスティックー。

 

「……提督に暴力を振るうなら、私が相手になるわ」

 

おっと、一触即発?

 

「大丈夫だ、ビスマルク。幽香はただ、構って欲しいだけだから」

 

その瞬間飛んでくる超高速のストレートパンチ。

 

吹き飛ぶ俺。

 

「は、はぁ?馬鹿言ってるんじゃないわよ。貴方なんて眼中にないわ」

 

「て、提督ー?!」

 

「ツ、ツンデレ……」

 

「死ねっ!!!」

 

「あぎゃあ」

 

 

 

頸椎を砕かれた。

 

ははは、致命傷で済んで良かった。

 

さて、今は寺。

 

まずは豪族に会ってこよう。

 

「貴女が、聖徳太子様なのね?女の人だとは思わなかったわ」

 

と、着いてきたウォースパイトが言う。

 

「そうか?アーサー王も女だぞ?」

 

「あら、本当?びっくりね」

 

「ところで太子様」

 

「何だい、真央」

 

「送った青のジャージ、着てくれないんですか?」

 

「……何で外の世界の服を渡されるのか分からないんだが、デザインが気に食わなくてね」

 

「飛鳥文化アタックは?」

 

「何だいそれは」

 

「ハーブの香り〜、聖徳太子〜♪モテモテ過ぎて〜、困っちゃうな〜♪とか歌わないんですか?」

 

「ひょっとして馬鹿にしているのかな?」

 

いえいえいえいえ、馬鹿にしてるなんてとても。

 

「……にしても、君の欲はとてつもないな。良い女を抱きたい、美味い飯を食いたい、酒を飲みたい、賭け事をしたい……、と、実に俗なことから、世界を征服したい、自然を守りたい、文化を守りたい……、など、大それたことまで。面白い男だよ、本当に」

 

「まあね、女性を楽しませるのは得意なんだよ」

 

特に太子様みたいな美人は。

 

んー、良い女だな太子様。一晩お相手できないかな?

 

「……おや、私を抱きたい?過ぎた欲望だね」

 

そうかな?

 

「ならば、ふむ、君が道教をしっかりと信仰し、私の部下になると言うならば、考えてやらないこともないよ?」

 

「マジで?!」

 

なりゅー!!

 

と、言おうとしたところ。

 

「Admiral」

 

微笑むウォースパイト。

 

………………。

 

はい、ごめんなさい。

 

 

 

次も寺。

 

ひじりんに会いに行くのだ。

 

着いて着たのはテスト。

 

「日本のmonstre、気になるわね」

 

「ほら、見ろよ見ろよー。あれが船幽霊だ」

 

「あら、キソに似てるのね」

 

そこにつっこんではならんぞ。

 

「あれが鵺」

 

「ヌエって何?」

 

「キマイラ」

 

「……私には女の子にしか見えないけど」

 

女の子だよ?

 

「あれは入道」

 

「ニュウドウ?」

 

「坊主頭の妖怪のことさ」

 

「隣の子は?」

 

「入道使い」

 

「ニュウドウ使いって何よ……」

 

何なんだろうな、俺にもわからん。

 

「そして、彼女がここのボス、ひじりん」

 

「聖です」

 

「あら、私はコマンダン・テストよ、よろしくヒジリン」

 

「聖です!貴方と言う人は……。また女人を誑かしているのですか!」

 

「ひじりんも俺に誑かされてみるかい?」

 

「お断りしますっ!」

 

「そんな寂しいこと言わないでくれよ?俺は聖が好きだよ?」

 

「………………貴方が正式に仏門に入り、悪戯に女人を誑かすことのないよう自制を覚えたら、その時は」

 

「その時は?」

 

「………………こ、交際、するのも、吝かではありませんよ?」

 

よっしゃ!俺、仏門に入っちゃうぞぉ!

 

と、言おうとしたら。

 

「提督!もう、駄目よ!宗教にハマるのはよして頂戴!」

 

「えー」

 

テストに怒られてしまった。

 

ちっ、コマちゃんめ。

 

 

 

神社。

 

今は山の方の神社に来ている。

 

山の方の巫女、やまみこに会いに行くぞ。いや、実際は風祝だが。

 

「早苗」

 

「ああ!真央さん!お久しぶりです!!」

 

「ああ、久しぶり!元気だったかい?」

 

「ええ、とっても!真央さんも元気そうですね!」

 

「提督、知り合い?」

 

プリンツに問われる。

 

「あ、ああ、知り合いさ」

 

「いえ!真央さんは私の大切な人です!」

 

「は?」

 

ああ、いや……。

 

「一緒に現人神になって、守矢の信仰を集めていく約束をしました!」

 

し、したよーな、してないよーな。

 

「何言ってるの?提督は私の王子様なんだよ?」

 

ん、んん。

 

「私のです!」

 

「わーたーしーのー!」

 

「おやおや、いかんな、喧嘩しちゃ」

 

「真央さんは私と現人神になるんですよね?」

 

「ああ、いずれね」

 

「私とドイツに帰るんです!」

 

「そのうちね」

 

「「早苗はやらんぞーーー!!!」」

 

グワーッ!神二柱!!!

 

 

 

神二柱から有り難い蹴る殴るの暴行を受けた俺。

 

酷い、なんてことだ。世も末だ。

 

俺はただ美少女を口説いて回っているだけなのに、何故怒られなきゃならないんだ!!

 

「どう言うことなんだにとりッ!!!!」

 

「ひゅい?!!!し、知らないよぉ〜!盟友の女癖が悪いんじゃないかー!!」

 

そうか?

 

「俺は悪くねぇ!!」

 

「何で自信満々なのさ?!悪いからね?!」

 

「そうね、Admiralが悪いわ」

 

と、アイオワ。

 

声を大にして言いたい。俺は一片も悪くねぇと。

 

「ところで貴女、本当にカッパ?ネットで見たのと違うわ」

 

「?、河童だよ?」

 

「ちょっと失礼……」

 

にとりから帽子を取るアイオワ。

 

「頭にお皿、ないじゃない」

 

「ないけど……?」

 

「……ただのengineer?」

 

俺も思ってるけど、言うな、アイオワ。

 

「じゃあなにとり、今度デートしような」

 

「え、えぇ?だ、駄目だよぉ、雛に悪いし」

 

「まあまあ、そう言うなよ、一晩だけ!お友達から!」

 

「わ、悪い気はしないけどね?」

 

「にとり愛してる」

 

「もー!」

 

「……ほら、Admiral!帰るわよ!!」

 

あいたたた、引っ張るな、アイオワ。

 

今はにとりを口説くのに忙しい。

 

 

 

夜。

 

博麗神社で宴会。

 

酒と料理は俺と紅魔館、白玉楼、博麗神社が提供した。他にも、皆ちょこちょこと持ち寄って来たみたいだ。

 

「真ー央!」

 

「よお、萃香」

 

「飲んでるかー?」

 

「おう」

 

「……で?いつ本格的にこちら側に来るんだ?」

 

「まだ人でいたいかな」

 

幻想郷にいると様々な派閥から勧誘される。

 

萃香からは鬼にならないかと誘われている。

 

「なんだよぅ、待ってるんだぞ私はー。お前が私達のものになるのをなー!」

 

「むうう!提督はやらんぞ!悪魔め!」

 

と、ウォッカ片手にガングート。

 

「悪魔じゃないよー、鬼だよー」

 

「どちらでも変わらん、悪しき者だろう」

 

「むっ、何だい何だい、横から急に。真央は私と一緒に鬼になって、長い長い時を共に過ごすんだぞー!」

 

「舐めるなよ貴様!!」

 

「やるかー!!」

 

「「弾幕ごっこだ!!!」」

 

「あーあーあー」

 

喧嘩すんなっつったんだがねー。

 

 

 

さあ、宴もたけなわ。良い感じ。

 

「Admiralは渡さない!!!」

 

「提督は私のものだ!!!」

 

「Amiralは私の旦那様よ!!!」

 

乱痴気騒ぎはいつのまにか弾幕ごっこ会場に。

 

光弾飛び交う博麗神社で、俺は酒を飲みながら弾幕ごっこを眺める。

 

まあ、弾幕ごっこだし、死にはしねえだろ。

 

ん?

 

「どうしたもこたん」

 

「あ、ああ。いや、お前、また新しい女を誑し込んだんだな」

 

「人聞きの悪い、皆平等に」

 

「愛してるってんだろ、はいはい。まあ……」

 

ん?

 

「いずれお前には、蓬莱の薬を飲んでもらうからな。私と、永遠の時を生きてくれるんだろう?それまで死ぬなよ?」

 

あ、ああー、そんな約束もしたっけか。

 

覚えてねえわ。一々自分の言う口説き文句を覚えてると思うか?俺が。

 

まあ良いや、もこたんが一緒にいたいって言うなら、いてあげよう。

 

でも。

 

「今はまだその時ではない」

 

「そう、か?なら私は待つさ。ふふ、待つのは得意なんだ……」

 

俺の人生の終着駅は、もこたんと永遠の時を共に過ごすこと、らしい。

 

なんか知らんがそう言うことになった。

 

 

 

さて、次の日。帰還日だ。

 

飲み過ぎと弾幕ごっこで倒れた艦娘達を回収して、と。

 

片付けを手伝ったところで。

 

「んーーー、それじゃあ俺は帰るわぁ」

 

「ん、そう」

 

寝ぼけ眼の霊夢に告げる。

 

「また、異変があったら遊びに来るわ」

 

「口説きに来るの間違いじゃないかしら」

 

ははっ、そうとも言う。

 

「でも、まあ……、異変がなくても、暇なら遊びに来なさいよ」

 

「……ああ、分かった」

 

俺は霊夢にそう言って、艦娘達を連れて鎮守府に帰って行った……。

 




海外艦
弾幕ごっこ開始。

旅人
ヘリウムより軽い男。女の子に手を出す。

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