旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

281 / 593
昨日ランキング載ってたしダブル更新。

幼少の頃、公園で近所の悪ガキと一騎打ちの喧嘩をしたことがあるんですよ。

その時、知り合いの小学生の友達の親父が現れて、喧嘩相手の悪ガキ共々説教してきたんすよ。

今になって思うんです。

平日の昼間に公園を見ている友達の親父って一体?

ご職業は?


281話 黒井鎮守府大運動会

黒井鎮守府ー!

 

「大運動会ー!」

 

「「「「わー!!!」」」」

 

「いやあ、そう言えばね、秋だよね」

 

「「「「はい」」」」

 

「ほら、スポーツの秋って言うじゃん?ってかあれだ、運動会の季節だし、なんかやろうかなーって」

 

「「「「はい」」」」

 

「んでさ、あれだよ、君達はほら、見た目的には小中学生でおかしくない子もいる訳だし?たまには学校行事っぽいことしといた方が良いかなーって思ってさ」

 

「子供扱いしないでほしいっぽい!」

 

「暁は大人のレディよ!」

 

「うちも大人やぞー!」

 

「あー、じゃあほら、あれだ。どうせ君達、学校に行くつもりなんて微塵もないんだろ?でも、人生で一度くらいは運動会を経験してみるのも良いんじゃないかな?と言う感じ」

 

「「「「まあ、それなら……」」」」

 

話がまとまったところで。

 

艦隊を四チームに分ける。

 

もちろん、艦種に偏りが出ないように均等にだ。

 

大型の艦娘はパワーと耐久性に優れ、小型の艦娘はスピードと精密動作性に優れるからな。

 

さて、見てみようか。

 

まずは赤組。

 

長門がリーダーの脳筋集団だ。

 

白組。

 

金剛がリーダー。こちらもパワー型?

 

青組。

 

大和がリーダー。技巧派。

 

黄組。

 

伊勢がリーダー。頭脳派かもしれない。

 

1チームにつき三十人くらいか。

 

そして、これは重要なことだが……、服装はブルマにした。

 

俺の趣味だ。

 

さて、準備は万端。

 

「選手宣誓とかやる?」

 

「いや、そこまではやらなくて良いだろう。しかしスピーチくらいはしたらどうだろうか」

 

「えー、本日はお日柄も良く……」

 

 

 

「じゃあ、早速競技を始めよう。まずはエクストリーム大玉ころがしだ!」

 

「ほう」

 

「それも、ただの大玉じゃないぞ!工廠製トン玉だ!」

 

「何というか、美味しそうな名前だが、何だそれは?」

 

「トン単位の玉だ」

 

「ああ、そう言う……」

 

長門が納得してくれたところで。

 

「大玉ころがし、開始ィ!!!」

 

赤組では古鷹が、白組では利根が、青組では足柄が、黄組では青葉が、それぞれ、トン単位の大玉を押す。

 

「おおおおお!!!」

 

「はああああ!!!」

 

「こんのぉ!!!」

 

「ちょ、これ、重い!!!」

 

まあ、俺もバフ全乗せくらいじゃないと動かせないくらいに重い大玉だからねえ。

 

それでも、素の力だけでころがせる艦娘のパワーってスゲー。

 

「コーナーを、曲がっ、てぇ!!!」

 

やはり、古鷹が一番速いか。そりゃそうだ、普段から牙斬刀……、身の丈以上の特大剣を片手で振り回すんだもんよ。パワーはあるだろうな。

 

次点は足柄、こちらもパワー型だ。

 

そして利根、青葉と続く。

 

成る程なぁ、大体予想通りの結果だ。

 

「ゴール!!」

 

「やりました!一位です!」

 

 

 

玉入れだ。

 

「この玉入れでは、玉の数が無限になっている」

 

「どう言うことデスカー?」

 

「まず、この元素転換装置によって創り出された何の変哲も無い玉だが」

 

「元素転換装置を使ってる時点で変哲ありマスケドネー」

 

「玉入れの籠に触れた時点で、範囲数十メートル内にランダム転移する」

 

「転移しちゃ数が分からないのデハ?」

 

「大丈夫、玉入れの籠の枠に、超高性能センサーがついていて、入った玉の数はしっかりと記録されるんだ」

 

「成る程デスネー」

 

金剛が納得してくれたところで。

 

「それでは、エクストリーム玉入れ、開始!」

 

エクストリーム玉入れが始まる。

 

「シィッ!!!」

 

「行くよっ!!!」

 

「分身っ!!!」

 

青組の時雨と、白組の島風が突出しているな。それに黄組の川内が追う形だ。赤組は駄目そう。

 

まず時雨だが……、速いのだ。

 

黒井鎮守府最速は、間違いなく島風だが、時雨は体感的に速い。

 

『加速』の秘儀を使った高速移動は、小回りが利く。切り返しや方向転換の高速化は、動きのロスを極限まで切り落とした無駄のない速さ。

 

つまり、最速の島風に対して精密動作性で挑むと言う訳だ。

 

更に、脳内の瞳を使った未来予知によって、ランダム転移した玉を効率的に回収して投げ入れている。

 

つまり、最高効率で玉入れをしているのだ。

 

一方で島風。

 

島風は、黒井鎮守府最速だ。

 

音を置き去りにして空を駆けて、圧倒的な速さで、玉を投げ入れていらっしゃる。

 

時雨といい勝負だな。

 

それに遅れて、川内が、ニンジャとしてのスキルを全開で使って追いすがる。

 

結果は……、青組、時雨か。他の白露型がいたこともデカかったな。

 

 

 

次、綱引き。

 

「あのう、艦娘の力なら、綱程度引き千切れるのですが……」

 

「だろうな」

 

艦娘の筋力はトン単位。それが複数人。

 

生半可な綱では千切れてしまうだろう。

 

「なので、今回用意したのはこちら、アダマンタイト製超硬ワイヤ」

 

アダマンタイト製と言うことで硬さはバッチリだが、重さがね。しかし艦娘なので無問題。

 

「ちょっと引っ張ってみて大和」

 

「分かりました。んー!……これなら大丈夫そうですね」

 

大和が引っ張って強度の確認をした。

 

「さて、良いかな?……エクストリーム綱引き、開始ッ!!!」

 

まあ、赤組……、長門がね。

 

「おおおおおおお!!!!」

 

下手をすれば並の艦娘十人分くらいのパワー。力こそパワーとはよく言ったもの。そのパワーは、アルティメットフォームのクウガさんに匹敵する。

 

因みに、大体、艦娘の平均的な身体能力のスペックは仮面ライダー並。俺?本気でバフを積めばなんとかライダーに追いつくくらいかなぁ……。

 

そんな感じで、綱引きは赤組の独壇場。

 

 

 

さて、騎馬戦だ。

 

「女の子に騎馬戦やらせるのもどうなん?って思ったけど、やります」

 

キャットファイトじみたエロもあるかな、と期待してのことだ。

 

「これは……、鉢巻を取ったら良いんだね?」

 

「そう、鉢巻を取られたら失格の時間制限付きバトルよ」

 

「危険は特にないですね、艦娘ですし」

 

伊勢と会話を交わして。

 

「それでは、エクストリーム騎馬戦、開始!!!」

 

始めた。

 

「はあっ!!」

 

徒手空拳が強い黄組の神通が活躍。技量タイプはここにきて強い。

 

時雨、陸奥辺りも中々。

 

技量タイプの面目躍如じゃーん。

 

ってか、割とマジでやってんのね。こう言うのはスポーツだから手を抜くもんかと思いきや、全員概ねエンジョイしてる。

 

「うりゃあああああああ!!!」

 

「はあああああああああ!!!」

 

ああ、金剛と大和がラッシュの速さ比べしてやがる。

 

もしかして、オラオラですかァーーー?!

 

 

 

借り物競争。

 

「あ、言っておくけど、俺に頼むのは禁止な。大抵のものは持ち歩いてるから」

 

出せと言われれば船からナイフまで幅広く持ってる。インベントリ、アイテム欄に。

 

「だが、そうすると、借り物を見つけるのに苦労するのではないか?」

 

「そうくると思ってあらかじめ鎮守府中にアイテムを配置しておいた」

 

「成る程」

 

長門と会話して。

 

「それでは、エクストリーム借り物競争、開始!!!」

 

開始した。

 

「バイタルスター……?何だこれは?!どこにある?!」

 

「わさビーフ……、休憩室のお菓子置き場になら!」

 

「反魂香……、反魂香?!えっ、反魂香?!そもそも存在するんですか?!」

 

「日本刀……、武器庫デスネ!」

 

「照魔鏡……、そんなものどこに……!」

 

「祭祀者の骨の刃……、何だそれは?ええい、恐らくは白露型だろう。そう言う怪しいものはあいつらだ」

 

「シャトー・ラフィット……、ワインねこれは、多分。居酒屋鳳翔に行こう」

 

皆、良い具合に迷っている。

 

良いぞ、迷え、もっと迷え……。

 

 

 

障害物競争。

 

「もちろんただの障害物じゃないよ!」

 

工廠製の非殺傷警備装置を流用した、特殊トラップの数々!

 

「致死性トラップがあっても良いと思いマスケドネー」

 

「いや、流石にそれは」

 

危ないからね。

 

「それでは、エクストリーム障害物競争、開始ー!!!」

 

さあ、走るのだ艦娘達よ。

 

さて、障害物用に用意したエロ触手。

 

「せいっ!」

 

「はあっ!」

 

「やああ!」

 

うーん、この。死滅するエロ触手君。

 

石の防壁も、

 

「おらぁ!」

 

楽々突破。

 

電磁網を、

 

「しびびび」

 

痺れながらも通過。

 

浮遊ブロックも、

 

「とっ、はっ、よっ」

 

跳ねるように通過。

 

うんうん、うん。

 

全員ゴール、か。

 

 

 

リレー。

 

「でもただのリレーじゃないよ!」

 

「このバトン……、何か細工してありますね?」

 

「リレーのバトンに重力発生装置を取り付けた」

 

艦種毎によって強弱はあるが、概ね精神と時の部屋レベルの重力がかかる。

 

「成る程、これなら、単純な速さだけではなく筋力も必要になりますから、勝負は分かりませんね」

 

大和が納得したところで。

 

「エクストリームリレー、開始ィ!!!」

 

さて、どうなる?

 

「うっ!」

 

「重い!」

 

素早さに定評がある羽黒、島風が足をとられた。筋力はないからな。

 

逆に、筋力のある艦娘……、戦艦などは、単純なスピードが遅いからな。

 

「くっ、駆逐艦で差をつけることができマセンネー!」

 

「おおおおおおお!!!」

 

力と速さのバランスが良かった黄組が優勢、か。

 

 

 

「結果発表〜!!(浜田風)」

 

さてさて、結果はー?

 

………………。

 

「あの、これさ、ちゃんと点数計算したんだけどさ」

 

「ああ、つまり、そう言うことか」

 

長門が察する。

 

「そうなんだよね……。全組、同点!全員優勝!優しい世界!!!」

 

「「「「お、おお〜?」」」」

 

「なんか、ちょっち、納得いかへんな」

 

「元はと言えば俺が艦娘の力が平均になるようにチーム分けしたからね。この結果は必然なんだよね」

 

でも、でもな?

 

「だけど、今日のこの時のために、必死になって汗を流した経験、それこそが大事なんじゃないかな?」

 

「ああ、まあ、そう、ですね」

 

「あー、うーん、せやなー」

 

「まあ、そうなんじゃ、ないですかね」

 

うんうん。

 

「今日は皆んな、素晴らしい経験ができたんじゃないかな!」

 

「そうですかねぇ」

 

「仲間との絆とか!なんかそう言うの!」

 

「あー、かもしれませんね」

 

「いやあ、めでたしめでたし!皆んないい経験ができた!絆が深まった!」

 

「まあ、私は提督の指示でやっただけですので」

 

「暇つぶしに」

 

「遊びです」

 

つまりまあ、結局のところ。

 

俺の命令で始まった運動会は、そこそこ楽しかった、との評価を受けて。

 

「「「「来年こそは勝つぞー!」」」」

 

「「「「おー!!!」」」」

 

艦娘にスポーツをする口実の一つができたって話かね。

 




艦娘
超人。

旅人
変人。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。