旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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黒井鎮守府の艦娘は、割とフォローできないレベルの蛮族です。


284話 大西洋攻略作戦 開戦編

既に名乗りは済ませ、戦場の真ん中で。

 

目に見えてローテンションの深海双子棲姫に声をかける。

 

「いや本当に、残念だよ」

 

『『……ハイ』』

 

「何で降伏してくれなかったのかな?」

 

『『……上カラノ命令デシテ』』

 

なるほど、君達も大変なんだね。

 

『『ソノ、手加減トカッテ……』』

 

「皆んなー、手加減してくれるー?」

 

「「「「嫌です」」」」

 

「……だ、そうだ」

 

『『ヒ、ヒィィィ……!!!』』

 

すまんな、俺にも止められないんだわ。

 

『ドウシヨウ、シロ……!』

 

『ソ、ソウダ!クロ!』

 

んんー?どうするんだー?

 

『『ウ、ウフーン❤︎』』

 

なるほど、色仕掛けか……。

 

甘いな。俺がそんなものに惑わされるとでも思っているのか。

 

「そんなものに釣られクマー!!!」

 

『『アッ、釣レタ!!!』』

 

はっ?!つ、捕まってしまった?!!

 

『『ヨ、ヨシ!提督ヲ殺サレタクナカッタラ撤退シロー!!』』

 

「作戦開始っ!殺せえええええ!!!!」

 

「「「「おおーーー!!!!」」」」

 

『『ナッ、ナンデエ?!!!』』

 

「まあそうなるな」

 

俺に人質としての価値はない。

 

逃げ出せるからだ。

 

『『撃ツヨ?!本当ニ撃ッチャウンダカラネ?!!』』

 

「小ぶりなお尻がキュートだねえ。痩せてるみたいだし、後でお腹いっぱいご飯を食べさせてあげるからね」

 

折角だから、ということで、二人のお尻にタッチ。

 

『『キャン?!エッチ!!』』

 

殴られる、が避ける。

 

「まあ、死ぬ前にはちゃんと止めるから。多分」

 

『『多分?!!!』』

 

 

 

さて、脳内の瞳を使って、戦場を俯瞰する。

 

因みに、俺自身は深海双子棲姫ちゃんと追っかけっこしてる。可愛いなぁこの子達。深海棲艦は陶磁器のような白い肌が素敵よね。人外の輩だけど抱き心地も良いし。

 

どうなってるかなー、と。

 

軽巡棲姫のところにはー?

 

おっと、この経験値を泥棒してきそうな音楽は!

 

「イヤーッ!!!」

 

川内!!

 

『グワーッ!!!』

 

川内がニンジャしてる。

 

ラブサバイバー川内、彼女はニンジャだ。

 

おお、ゴウランガ!

 

『クッ、コノ、対艦娘用大太刀デ……!!』

 

軽巡棲姫は、自身の複製である量産型姫クラスと共に、刃を振るうが。

 

『クソ、当タラナイッ?!』

 

圧倒的に速さが足りない。

 

『『『『オオオオ!!!』』』』

 

襲いかかる量産型軽巡棲姫は。

 

「遅いなあ」

 

工廠特注の、ナックルガードが付いた川内愛用の忍者刀で斬り刻まれる。

 

「ほい」

 

『ア"』

 

頸動脈を斬られて、間欠泉のように血を噴き出す個体。

 

それに、

 

「そりゃ」

 

『ゥア?!』

 

突きを放ち、確実に心臓を貫く。

 

「終わりっ」

 

『ガ』

 

それの口に忍者刀を差し込むように、突く。

 

これで、失血と脳幹の破壊で完全に機能を停止させた。

 

やっぱり、人型なのがなぁ。

 

急所が多いから……。

 

確かに、川内には、一太刀で姫クラスを沈めるような火力はないけど、その分を圧倒的な手数で補ってくるからな。

 

戦場を駆ける川内はまさに、死の旋風だ。

 

『当タレエ!!!』

 

「残念、それ残像」

 

『グアッ?!!』

 

肩を斬られる軽巡棲姫本人。

 

「雑魚を潰すまでちょっと待っててねー、後で嬲り殺しにしてあげるから」

 

『ヒ、ヒィ?!!』

 

「神通!那珂ちゃん!」

 

「はい」

 

「はーい!」

 

「雑魚の相手、お願いね!」

 

「ええ、了解です」

 

「りょーかい!」

 

駆け出す三人。

 

神通……、サムライ女。

 

刀を使った剣術で堅実に量産型を片付けていく。

 

「疾ッ!!!」

 

那珂ちゃん、アイドル。

 

歌って踊って戦える、スーパーアイドル。

 

武装はタクティカルアームズと言う特大剣と、ナイフ。

 

「よい、しょっと!」

 

そして、川内は。

 

「はぁぁぁ!!!」

 

『グッ、ガアッ?!クソォ!!!』

 

予告通り、軽巡棲姫を嬲り殺しにしている。

 

「そろそろ終わらせるよ」

 

おお、素晴らしい分身だ。

 

「えい!」「やー!」「てぇい!」「はぁ!」「おおおおおおお!!!」

 

分身体が一斉攻撃して、フィニッシュ、か。

 

『グオオアアアッ!!!!』

 

倒れる軽巡棲姫。

 

「んー、やっぱり、物足りないなあ」

 

 

 

×××××××××××××××

 

ここは海中、水の中。

 

私達、潜水艦の相手は、潜水棲姫とその量産型の群れ。

 

ふふ、はちの圏内だよ、そこ。

 

ゴーヤがハンドサイン。

 

《殲滅でち》

 

私もハンドサイン。

 

《了解》

 

……海中では基本、皆んな喋らない。

 

いや、今では工廠の謎技術のお陰で、水中でもコミュニケーションを取れるんだけど、何となく皆んな喋らないでハンドサインでやり取りしちゃう。癖なのかな。

 

兎に角、漁の始まりだ。

 

まずはいつも通り、ウィーとろーちゃんが先行。

 

敵を引きつける。

 

二人は、天使のように水中を舞い、敵のターゲットになった。

 

そのまま、退く。

 

そこで、待ち構えていた私達が……!!

 

撃つ!!!

 

ウィーとろーちゃんが囮になり、引きつけた敵を撃つ、潜水艦の基本方針だ。群狼作戦釣り野伏せ、そんな感じ。

 

『『『『?!!!』』』』

 

私の魚雷弾幕が、イクの正確な魚雷が、波状攻撃となって襲いかかる。

 

爆音。

 

水中での爆発音はよく響く。人間なら、とっくに鼓膜が駄目になっているところだろう。

 

艦娘である私達にとってはなんて事はないけど。それは、深海棲艦にとっても同じみたいで。

 

『!!!』

 

潜水棲姫が何らかの指示を出すと、魚雷を撃ち返してくる量産型。

 

でも、その程度でどうにかなる程ヤワじゃないんだよね。

 

甘い。

 

私は心の中で呟くと同時に、魚雷を召喚。迎撃する。

 

ゴーヤも危なげなく回避して、敵に接近、叩くと同時に体表から魚雷を召喚、爆殺する。

 

イムヤも前に向かって回避。間合いを詰めて格闘戦を始めた。水中での格闘戦なら、イムヤに敵うものはいない。

 

しおいはマイペースに晴嵐を出している。

 

じゃあ、私も殺すかなー。

 

『!!!!』

 

何かを叫びつつ、虚空から異形の魚雷を百数本召喚してくる潜水棲姫。

 

だから、甘い。

 

甘いのよ。

 

『ーーーッ?!!!』

 

馬鹿な?!だろうか。

 

またもや叫ぶ潜水棲姫。

 

残念だけど、貴女と私じゃ格が違うんだよね。

 

魚雷弾幕、同時展開数、三百六十。

 

アハトアハト、同時展開数、百二十。

 

ーーー弾けろ。

 

『ーーー?!!!』

 

海の中だから聞こえないけれど、悲鳴をあげたであろう潜水棲姫が吹き飛び、海中の爆発から押し上げられる。

 

……手足が吹き飛ぶのが見えたけど、深海棲艦はそれくらいじゃ死なないと思うし、良いよね。

 

ふふ、殺した殺した。

 

後で提督に褒めてもらおう。

 




川内
ラブサバイバー。

はち
忠犬ハチ公。物量の鬼。
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