その名も、「女の子の料理床にぶちまけたい欲」です。
分かりますかね、こう、女の子が一生懸命作って来てくれたお弁当を、その手を払いのけて地面にぶちまけたいと言う欲求。
それで女の子はまず、払いのけられて、「あ、ご、ごめんね、嫌いなものでも、入ってた?」ってなって、そして段々と押し寄せる悲しみに耐えられなくなって、涙声で「ごめんね、ごめんね」って謝り続けるんですよ。
違うんですよ、女の子を悲しめたくなんてない。でも絶望に打ちひしがれるその顔が一番可愛いんだ。(支離滅裂な思考・発言)
俺、大淀、明石がいる、執務室から話は始まる。
「黒井鎮守府、目安箱〜」
「悪質なパクリでは」
バレなきゃヘーキよ、ヘーキ。
「え?これは私……、頭巾とか用意した方が?長門さんや赤城さん、島風ちゃんも呼びましょうか?」
「私も包帯巻いた方がよろしいでしょうか?」
「いや駄目だ、そこまでパクったらKAD◯KAWAに怒られるやもしれん」
「そろそろ各方面から怒られてもおかしくないですよね……」
「俺達はもう、そういう路線でやっていく方針だから」
邪道を往く。
「さあて、そんな訳で、見ていこうか……」
『提督が私を陵辱レイプしてくれません、どうすれば良いでしょうか?(大淀)』
俺は無言でお便りをゴミ箱へ捨てた。
「どうしました、提督?」
「いや、ちょっと……」
「あ!これ私のお便りじゃないですか!捨てるなんて酷いです!」
「問題外だったから……」
「私を思いっきり露出調教陵辱するだけなのに、何を躊躇っているので?」
「せめて普通にエッチしない?何でそんな酷いプレイを」
「しゅみです」
趣味か……。
さて、こっちは?
『夕張ちゃんも呼んで3Pなんてどうでしょうか?(明石)』
「まあどうもこうもないよね」
ゴミ箱行き。
「あ、これ、私の!何でゴミ箱行きなんですか?!」
「自分の胸に手を当てて考えてごらん」
「分かりました!……あっ❤︎」
揉めとは言ってないんだがね!!!
「気を取り直して次だ」
『提督と二人でベットの上でやる格闘技をしたいな。良い汗をかこうじゃないか!(武蔵)』
んんー、プロレスごっこかなー?
『p.s.勿論セッ◯スのことだぞ』
クソが。
これもゴミ箱行き、と。
次だ。
『提督と思いっきりハメ撮りして、海外のアダルトサイトに動画を投稿してみたいです❤︎(鹿島)』
駄目に決まってる。
ゴミ箱行き。
次だ。
『ケッコンして大分経つのに、初夜はまだなのかしら?(如月)』
ませたロリ娘め、十年早い。
ゴミ箱行き。
セッ◯スしろ、青姦しろ、調教SMプレイしろ……。
「君達はそんなんばっかか!!!」
「ええっ、お、怒らないで下さい!どうしたんですか?」
「どうもこうもないわ!君達は何を考えているんだ!!」
「主に性的なことを考えております!」
「分かってた!分かってたけどね!!」
畜生、駄目だこの子達は。
「まともなお便り、まともなお便り……」
『ゴーヤでち。いい加減ろーちゃんにでっちって呼ぶのやめさせてほしいでち。(ゴーヤ)』
あった!
なるほど、あだ名の変更か……。
「よし分かった、行こうか」
「と、言う訳で、でっち呼ばわりはやめようね!」
「え?でっちはでっちだよ?」
「彼女はでっちではない(無言の腹撫で)」
「うきゃー!」
わさわさわさわさ。
どしたのわさわさ。
腹を撫でる。
ろーちゃんを膝に乗せ、腹を撫でながら話す。
「いいかろーちゃん、でっちというのはな、日本では、丁稚……、つまり弟子や平社員のことを指すんだよ。あまりいい言葉じゃないんだ」
「?、ふぁ、あん❤︎」
「雑用や使い走りをした存在のことだから、人の呼び名としてはあまり良いものではないよね」
「ああっ❤︎イくっ❤︎」
「だから今後は、そういう呼び方を控えるようにして欲しいんだ、分かるかい?」
「あ、ああっ、駄目っ❤︎イってるのに❤︎」
いや、駄目じゃなくて。
「ここは俺の顔に免じてさ、どうか頼めないかな?」
「イぃ〜ッ?!!!ああああっ❤︎❤︎❤︎」
良いの?
良かった。
「……あの、提督」
「何だ大淀」
「言いづらいのですが、ろーちゃんは気絶しています」
え?
「お、おおっ?!何でだ?!」
「提督の見事なポルチオマッサージによるものかと」
「俺はそんなことしてないぞう!」
「いえ、恐らくは無意識下なのでしょうが、下腹部を触っていました。瞬時にポルチオを開発されたろーちゃんは、キャパオーバーの快楽により、気を失った、ということです」
「なんてことだ……」
無意識って怖い。
今じゃ無意識に性感帯の開発をしてしまうのか俺。
ってか、これ、どれもこれもスキンシップ=セクハラにさせた艦娘に責任があるんじゃ……。い、いや、やめておこう、俺が悪いんだ。
初の依頼は失敗してしまった。
「次こそは、次こそは……」
熱く燃え上がる俺。
次こそは失敗しないぞ。
「はいお便りドン」
『アイヌ料理が食べたいです。(神威)』
「なるほど」
ん?そういや何でアイヌなんだ?名前が神威だから?
君、アメリカ出身じゃ……。
いや、やめておこう、この辺の事情を突くのは良くない。藪蛇だ。
「どうするんですか?」
「作るよ」
「ではまず材料が必要ですね。本格的なものを、となると、やはり北海道に飛ぶ必要が?」
「あるねー」
「私も手伝いますよー!ゴールデンカムイ読んだので大丈夫です!」
と、明石。
「ははは、心強い。じゃあ、北海道に飛ぼうか」
帰還の巻物、北海道へ飛ぶ。
「さて、熊数匹鹿十匹ってとこか」
「では私のギークガンで!!」
「威力過多だねー」
俺がハンターボウを取り出す。
「では、私達は何をすれば?」
大淀が問う。
「見てて。何にもやんなくていいから」
「「はい!」」
さてと……。
一時間後、目標数を狩り終えた俺は、鎮守府に帰還し……。
「今日のお昼ご飯は〜、っと、アイヌ料理?……何で?」
「鮭のチタタプって何?」
「オハウとは?」
作った。
「何でアイヌ料理なんて作れるんですか?」
「ああ、昔ちょっとな」
色々とな。
「え!今日はアイヌ料理なんですか!エヤイコプンテク!嬉しいです!」
喜ぶ神威。
うん、成功だな!
さあ、次のお便りは……?
『強者との戦いを楽しみたいであります。(あきつ丸)』
「ワァーオ、バイオレンスー」
怖いなー。
「あ、でも、気持ちはわかります。無性に戦いたい時ってありますし」
えぇ、怖っ。
「私達は兵器ですからね、戦いたい時があるんですよ」
「私もよくストレス発散代わりに出撃してます」
そんな健康法みたいな……。
兎に角、戦いか。
最近、新大陸でイビルジョーが発見されたらしいし、連れてってやるか。
「あきつ丸ー」
「はい」
「ちょっとおいでー」
「はい!」
さて、転移、と。
「クエストを受注してと」
「あの、どこへ?」
「君の望む戦いになるかどうかは分からないが……、たまにはハンティングなんてどうだい?」
「おお、良いでありますな」
狩場にて。
『ギャオオオオオオ!!!!』
「ほう、良きかな、であります……」
『ガァアウ!!!!』
「ふっ!」
『シィィ!!!』
「おお、避けるでありますか!勘のいい!!」
割と接戦か。
いや、あきつ丸が加減してるなこりゃ。
戦いを楽しむために手を抜いていやがる。
更木剣八みたいな戦い方しよってからに。
「ではもう一段上げるでありますよ」
『ギガァッ?!!!』
イビルジョーの身体に槍の傷痕が走る。
『ガァァァ!!!!』
「おお、お怒りでありますか?」
『ガガガァ!!!』
「では、そろそろお開きにするであります」
『ガギッ?!!!』
「死ね」
『ガ、ア……』
たっぷり三十分かけて嬲り殺しにしたあきつ丸。
闘牛のような魅せプレイを見せてくれた。
「楽しめたか、あきつ丸」
「はい、中々でありますな」
まあ、ストレス発散になったなら、いいんじゃない?
「いやー、中々に解決できたんじゃない?」
「ええ、提督のご活躍、素晴らしかったです!艦娘の悩みを解決しようと尽力して下さり、ありがとうございます!」
ふふふ、美女から感謝されるのは嬉しい。
いいことしたなー!
「ですが、まだまだお便りは残っていますよ!」
「いや、それはゴミ」
「残っていますよ!」
「捨てたんだって」
「残っていますよ!」
だから、八割はセッ◯ス関連だったから!!!
聞けないお願いも、あるのだ。
艦娘
基本的に脳内ピンク。
旅人
艦娘の要望は基本聞く。