旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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吸血鬼になって女の子の首筋に噛みつきたい。

吸血は食欲と暴力欲と支配欲と性欲を満たせるので最高においしい。


295話 悪質な質問ばかりだな

俺、大淀、明石がいる、執務室から話は始まる。

 

「黒井鎮守府、質問箱〜」

 

「なんかこの流れ、前回もやりませんでした?」

 

「まあ、文句は言いませんけど」

 

良いじゃん別に。

 

「さて、質問箱ですか?」

 

「どういった趣旨で?」

 

「いや、この前ウォースパイトに、恋愛は相互理解が大事だって言われてな。俺のことを艦娘の皆んなに知ってもらおうと」

 

「なるほど」

 

「そう言われれば、私達って提督の過去をあまり知りませんよね」

 

「だろう?だから、君達とより親睦を深めるためにも、質問箱を設けたんだよ」

 

「素晴らしいお考えです」

 

だろ?

 

「じゃあ、早速見て行くか」

 

どれどれ、最初のお便りは、と。

 

『お好きな体位は?(大淀)』

 

「まただよ(笑)」

 

ゴミ箱行き。

 

「え?あ!これは私のお便り!そんな酷い、私の質問にはお答えして下さらないのですか?!」

 

だって下ネタだし……。

 

「駄目ですよ、質問箱を設けた以上、答える義務があります」

 

えー……。

 

「ええと、特にこだわりはないけど……」

 

「強いて言えば?」

 

「分かったよ、耳貸して」

 

「はい!」

 

「ごにょごにょ……」

 

「背面座位?」

 

「ああ、もう、折角ごにょごにょで誤魔化したのに……」

 

「何故背面座位がお好きなのですか?」

 

「ず、ズケズケ聞くね……」

 

「お答え下さい」

 

「分かった、分かった。ごにょごにょ……」

 

「胸が揉めるしキスもできるから?身体を預けられるのが好き?」

 

「だーかーらー」

 

大淀、下ネタはやめよう。

 

そろそろ怒られるからね?

 

「分かった、この話はやめよう。ハイ、やめやめ!」

 

話を切り上げる俺。

 

次のお便りを見る。

 

『お好きなプレイは?(明石)』

 

「だからさ、だからさ」

 

ゴミ箱行き。

 

「……あ!やっぱり私のだ!何で答えてくれないんですか?!」

 

「そりゃあ、これはさ、男同士の酒の席での質問くらいでやるなら分かるよ?けど、これ、質問箱に入れるものじゃないでしょ」

 

「今後の参考になるかと思いまして」

 

「何の?」

 

はー。

 

「で?お好きなプレイは?」

 

はー!

 

「……あー、特にこだわりはないよ」

 

「強いて言えば?」

 

食い下がるんじゃないよ!

 

「……女の子を甘やかしてあげるのが好きかな」

 

「赤ちゃんプレイ……」

 

「いや、そこまでじゃねえけど。やっぱり、男として、頼られるのが良いかなーって」

 

クソ、恥ずかしいぞ!何答えてるんだ俺!

 

「男らしいですね!提督、好きです!」

 

「俺も好きだよ明石」

 

「「えへへへへ」」

 

さて、次だ。

 

『好みの女性のタイプはなあに?(雷)』

 

んー。

 

「本当に特にないんだよね、可愛ければそれで良いよ」

 

「いつもそう言いますよね」

 

「正直疑わしいです」

 

なんでや。

 

「いや、本当だって。女性にはそれぞれが固有の美しさを持つから。順位つけることなんてできやしないさ」

 

「ほら、自立している女性が良いとか」

 

「確かに、自立している女性はカッコよくて素敵だが、俺を頼ってくれる女性も愛おしく思うよ」

 

「体型とか」

 

「胸から上が人間の形してるなら何でも。ラミア、ケンタウロス、ハーピーでも良いよ、可愛いなら」

 

「守備範囲広過ぎでは?」

 

そうかい?

 

「そう言えば深海海月姫も口説いてましたよね」

 

「ああ、彼女は美しい」

 

「……つまり、女なら何でも良いんで?」

 

「いや、不細工には厳しいよ?」

 

「でもあれ、顔半分が……」

 

「もう半分は美しいだろう?」

 

「そう言う問題なんですかね……」

 

美的センスの違いというやつか。

 

ハイ次。

 

『好きなエロゲは?(望月)』

 

「えぇ……」

 

俺は困惑した。

 

「あ、私も気になります」

 

「そんなもん知ってどうすんのよ」

 

「後で買ってプレイしておきます」

 

えぇ……。

 

「デモンベインかなぁ」

 

「エロよりロボが好きなだけでは?」

 

と、明石。

 

「うん、ロボ好き、カッコいい」

 

「流石は提督、少年ハートを忘れない」

 

「装甲悪鬼村正とか」

 

「やっぱりエロよりカッコいいのが好きなんですね?」

 

まあ、正直に言えば、普通に街でナンパすればワンナイトラブが楽しめるし、態々エロゲやる必要性がないのよね。

 

「ランスや炎の孕ませシリーズ、対魔忍は?」

 

「……いや、やったことはあるけど、何そのチョイス」

 

「提督もああなってほしいなー、と」

 

やだよ。

 

次。

 

『そう言えば年齢は?(漣)』

 

「だから、分からんのよ」

 

「でも、誕生日は昭和◾︎◾︎年ですから……、三、四十歳ですよね?」

 

「異世界で過ごした分、歳取ってるから。まあでも、その分若返ってるから、年齢は謎」

 

「いい歳ですよね、三、四十歳って」

 

「心は二十代だから」

 

よし次。

 

『好きな漫画は?(秋雲)』

 

「んー、色々あるぞ、バジリスクとか」

 

「またマニアックな」

 

「いや、本当に何でも読むからな。コロコロコミックとかでもない限り、大抵は。ジャンプもサンデーもチャンピオンも買ってるよ」

 

「提督、何の漫画の話にも対応しますよね。でも、いつ読んでるんですか?」

 

「こうやって」

 

ジャンプを取り出して、速読。

 

「……五秒で読めるんですか?」

 

「うん、面白かったよ」

 

「ははあ、成る程、速読ですぐ読んじゃうから、色んなことができるんですね。ADVとかでもとんでもない速さで文字送りしますもんね提督」

 

「分身して、アニメ見ながらゲームやって漫画を読んだりしますもんね」

 

いつだって楽しむことに全力なのさ。

 

ハイ次。

 

『ベンチプレスは何kgほど上げられるのか。(長門)』

 

「普通に二、三百だけど」

 

「あれ?そんなもんですか?」

 

そんなもんだよ。

 

「意外と力は弱いんですね」

 

「バフ込みなら何十トンくらいか」

 

「あ、あー、そうですね、提督にはバフがあるんですよね」

 

スキル魔法フル活用でトン単位のパワーを発揮する。

 

「って言うか、バフ率おかしくありません?何十何百倍じゃないですか」

 

「いや、一つのバフだけじゃなく複数のスキルや魔法を組み合わせるからな」

 

「なる、ほど?」

 

「例えば速度バフなら、ノースティリスの魔法、『加速』で速度を増やして、ヴァナディールの『ヘイスト』で時間的に加速、『とんずら』で速度アップ、そこに『タイムアルターダブルアクセル』で更に時制御、倍速になり、エナドリによる『エナンザム』で身体能力を数倍にして、『ブーストダッシュ』、『北斗無想流舞』、『トリックスタースタイル』、ヤーナムの『加速』で瞬間速度の向上。これで大抵のやつは追いつけない」

 

「は、はあ」

 

何だ?実は結構自慢なんだぞ、俺の速度。

 

次だ。

 

『好きな食べ物はなんですか?(鳳翔)』

 

ふむ。

 

「俺、好き嫌いないから」

 

「確かに、提督はなんでも美味しそうに食べますね」

 

ただし、比叡カレーは勘弁な!!!

 

「強いて言えば肉かな」

 

「クスッ……」

 

「ん、何だよ」

 

「いえ、子供のような答えだったので」

 

「おかしいかよー」

 

「ああ、いえ、悪く言っている訳ではありませんよ。その、なんだか、可愛らしいなと」

 

そうか。

 

「あとは甘いお菓子と酒かなぁ」

 

「ははあ、成る程」

 

「……あ、そうだ、逆説的に、嫌いな食べ物を知れば」

 

「そうですね、その方が参考になりそうです」

 

と、明石と大淀。

 

……何の参考?

 

「では提督、嫌いな食べ物は?」

 

「腐った人肉とかかな」

 

「それは食べ物ではないかと」

 

「あとは鉄とか石とか」

 

「それは食べ物ではないかと」

 

「混沌系モンスターの肉とか」

 

「それは食べ物ではないかと」

 

んー?

 

「嫌いな食べ物を聞いているのです。食べられないものの話はしていません」

 

「嫌いなものは沢山あるんだがなぁ」

 

「人肉は食べ物ではないかと思います」

 

「食べれるよ」

 

「……食べたことがおありで?」

 

「ああ、何度か食べざるを得ない状況になって」

 

人肉は割と美味い。

 

さて次。

 

『趣味、特技は?(グラーフ)』

 

「KARATEとものづくりですかね」

 

「KARATEって空手とは違うので?」

 

「俺のKARATEは総合格闘術と化してる節があるから。最早空手とは別物」

 

「ものづくりとは具体的には何を?」

 

「色々だよ。料理だったり服飾だったり建築だったり、DIY全般だね」

 

「素敵なご趣味ですね!」

 

「ありがとう。まあ、他にも、読書や音楽、映画にダンス、アウトドアとか、一通りやるしできるけどね」

 

「多趣味ですよねー。色々なことに興味が持てるって凄いことだと思いますよ。少なくとも私はインドア派なんで、アウトドアを楽しめる提督が羨ましく思います」

 

と、大淀。

 

「大淀は読書が趣味なんだよな」

 

「ええ、官能小説ですが」

 

「そ、そうか」

 

ま、まあほら、読書はいいことだから。

 

 

 

こんなもんか。

 

「あと聞きたいことは随時受け付けるから。ストーキングとかする必要はないよ」

 

「では、最後に一つだけ、よろしいですか?」

 

「何?」

 

何でも聞いてくれ。

 

「女性遍歴についてですが」

 

「あ!!!そろそろ晩御飯の時間だ!!!支度をしなきゃ!!!あー!!!忙しいなー!!!」

 

「あの」

 

「忙しい!!!忙しい!!!忙しいから後でな!!!」

 

「女性遍歴は」

 

「いや!!!ちょっと!!!忙しいから!!!」

 

逃げよう。

 




艦娘
基本的にエロいこととヤバいことしか考えてない。

旅人
人はエロのみに生きるにあらず。

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