旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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女の子の命乞いを聞きたい。

基本的に性根が腐りきっているので、他人が無様な姿を晒すのがだーいすき!

気丈な女の子が弱々しく惨めに命乞いするシーンを眺めたいよね!

「ほ、ほらっ!た、助けてくれたらさ、何でもしてあげるから!え、えっちだってしてあげる!処女なんだ、ねっ、助けてよ!お願い、お願いします!助けて下さい!命だけは、命だけは許して下さい!」

とかそう言うの。

良いよね!


304話 お昼時コンツェルト

昼前になると俺は辻斬りのようにエンカウントした艦娘に質問を投げかける。

 

「今日の昼飯は何が良い?」

 

「カツ丼!」

 

「唐揚げ!」

 

「刺身!」

 

ふむふむ、なるほど。

 

中には、食べさせてもらえるだけで幸せなので、リクエストするのは不敬ではないか、とする艦娘も多いが、こちらとしては俺の好みで作ると肉多めカロリー高めになってしまうことが多いので、なるべく要望を聞いていきたい。

 

「海外艦は?」

 

「ピッツァ!」

 

「ハンバーガー!」

 

「グラタン!」

 

海外艦は海外艦で、味覚がイマイチ違う。ご飯も好きだがやっぱりパンとのこと。なので毎回パンも焼く。

 

とすると、汁物は豚汁にして……、お好みでバターを入れてくれ、みたいな。コーンポタージュも作ろう。

 

さて、艦娘達の要望から脳内でメニューを形成していく。

 

それを、食堂のホワイトボードに書き込む。

 

まずは……。

 

1:麦飯

 

2:白米

 

3:バゲット

 

4:クロワッサン

 

5:チーズ入りカンパーニュ

 

6:メロンパン

 

7:クリームパン

 

8:ロッゲンミッシュブロート(ライ麦パン)

 

と、パンと飯を用意して……、あとはスープだ。

 

9:豚汁

 

10:コーンポタージュ

 

11:ミネストローネ

 

そしてメイン……。

 

12:揚げたてトンカツのザクザクカツ丼

 

13:鶏の唐揚げ(マヨネーズ、甘酢あん、ネギ塩)

 

14:旬のお刺身三点盛り(マカジキ、マダイ、サンマ)

 

ここで更に旬の野菜を使ったサブメニューを追加。栄養のバランスから野菜も食べて欲しい。

 

15:ピリ辛きんぴらごぼう

 

16:じっくり煮詰めたカボチャの煮物

 

17:ルッコラと大根のサラダ

 

そして洋食枠……。

 

18:ピッツァマルゲリータ

 

19:旅人特製ハンバーガー100%ビーフ

 

20:グラタンドフィノワ(じゃがいものグラタン)

 

更に気まぐれメニュー。

 

21:きのこたっぷりクリームソースパスタ

 

22:ナスと豚肉の味噌炒め

 

23:イワシのマリネ

 

デザートはモンブランとスイートポテトを用意してますよ、と。

 

ご飯はやおかずは小(150g)、中(250g)、大(350g)、特大(700g)、日本昔ばなし(1000g)から選べる。それより食うならおひつごと持ってきてとか言えば対応します。

 

さあて、黒井鎮守府食堂、開店だ。

 

 

 

と、それと。

 

今日は料理の研究のため、艦娘達から感想を聞きたいと思う。

 

さて、行くか。

 

 

 

「はぐっ……、んんんんん〜!Delicious……、本当にDelicious……」

 

まずはアイオワだ。アイオワはハンバーガーを所望した。アイオワはアメリカンなので月に一回はハンバーガーを食べないとエラーを起こして死ぬのだ(本人談)。

 

「アイオワ、味はどうだ?不満とかない?」

 

「何言ってるのよAdmiral?!不満なんてある訳ないじゃない!!この完成されたハンバーガー……、こんなにも美味しいものが地球に存在して良いのかしら?!」

 

そこまで?

 

「こんなに美味しいハンバーガー、Americaじゃ食べられなかったわ!牛肉100%のジューシーなパティに新鮮なレタスとトマト!オニオンとチーズも入って完璧!兎に角完璧なの!」

 

確かに、素材には拘ったが。それは料理人として当然の心構えではないかね?

 

「付け合わせのポテトも、ちゃんとした油で揚げられたほくほくの美味しいお芋だし、ピクルスも自家製でよく漬かってるわ!」

 

「改善点は?」

 

「無いわ。これは完全なハンバーガーよ。大統領閣下にも食べさせられるわよ」

 

うーん、参考にならねえ。

 

隣にいるサラを見る。

 

「提督この日本のこの惣菜パンとか菓子パンとかって凄いですよね!Americaじゃこんなパンはありませんよ!」

 

メロンパンとクリームパンがお気に入り、と。

 

「提督知ってますか、アメリカのクリームはこんなに優しい味じゃないんですよ?これでもかって甘くした品質が怪しい卵とミルクで作られたただ甘いだけの怪しいものなのに、ここのクリームと言ったらもう!」

 

「味はこんなもんでいいの?」

 

「excellentです!」

 

そっか。

 

次は……、白露型に聞いてみるか。

 

「時雨」

 

「何かな?」

 

「美味しい?」

 

「とても美味しいよ」

 

そっか。

 

時雨は麺好き。

 

パスタが一番好きらしい。

 

「僕は提督の作る料理が一番好きでね、外では食事しないんだ」

 

あら、嬉しい。

 

「このクリームパスタ……、しいたけとしめじと舞茸がたっぷり入っていて、それでいてえぐみは一切ない。クリームのまろやかな味わいを胡椒の風味で引き立てている」

 

まあ、実を言うと、時雨はパスタが好きらしいので、時雨向きに作っている。

 

時雨はまろやかな味わいが好きっぽい。

 

「こっちのサラダも新鮮だ。野菜の苦味と仄かな甘味がたまらないよ」

 

成る程。

 

「ミネストローネも素晴らしい出来だね。野菜の旨味が凝縮されているよ」

 

……日本の艦娘なのに洋食の方が好きなの?

 

「うん、そうだね。気付けば洋食派になっていたよ」

 

そうなの。

 

「江風は?」

 

「私は和食派」

 

ふむ。

 

白露と五月雨、涼風、春雨は和食派、残りは洋食派らしい。山風はどっちも好きだとよ。

 

「お味の方はいかがでしょうかねえ」

 

「んもー、最高!こーんなに美味え唐揚げを出せる店、日本に幾つあるんだか!」

 

そこまでじゃないけどね。探せば名店なんていくらでもあるもんさ。

 

「あ"あ〜、ナスおいひぃ……。麦ご飯とめちゃくちゃ合う……。豚汁も最高……。黒井鎮守府特製豚汁……」

 

と、春雨。

 

「うーん、より美味しいもの作りたいから、改善点を探してるんだけど」

 

「「「「完璧です」」」」

 

これだからなぁ。

 

次は……、こっちか。

 

隼鷹が日本酒片手に刺身と白米を。きんぴらごぼうとナス味噌炒めも。カボチャの煮物も頼んだみたいだ。

 

「あ"あ〜、酒が進むぅ〜」

 

酔いどれ隼鷹。

 

いつものことだ。

 

「お味はいかが?」

 

「最高ぉ〜」

 

べろんべろん。

 

「いやー、白米に刺身だよぉ、贅沢だぁ……。最高……。いつ死んでもいい……」

 

「そんな悲しいこと言わないで」

 

「冗談冗談〜、提督との子供が一人前になるまでは死ぬに死ねないよぉ」

 

「そんな予定も立てないで」

 

「いや、私の夢は自分の子供と飲むことだからねえ」

 

「はっはっは、そんな日は永劫来ねえぞー」

 

「まあ、まだ良いよ。深海棲艦とか色々わちゃわちゃしてるし。でも、平和になったら、ね?」

 

ね?じゃねーが?

 

「にしても刺身美味いねえこれぇ。新鮮な魚だよ。サンマなんてほら、コリコリで最高!きんぴらごぼうも子供でも食べられるくらいの辛さでピリ辛、ナス味噌炒めは麦味噌で甘めにできていて美味いしぃ、カボチャもよーく煮込まれてねっとりしてる……。あー、美味い」

 

「和食は鳳翔主体だからなぁ、どう?」

 

「最高ー」

 

「そうか、伝えておくよ」

 

さて次。

 

ポーラ。

 

「どう?」

 

「もぐもぐ……、おいひぃれすよぉ〜」

 

ピッツァマルゲリータ……、本場の味を再現した。

 

「提督ぅ、分かってますねぇ!イタリアでは余計なものを乗せないんですよぉ!シンプルイズベストです!バジリコとモッツァレラチーズとトマトソース、それだけで十分なんです!」

 

定番だよな、マルゲリータは。

 

「でも、赤ワインには合わないんでビールにしますね〜」

 

「飲むのをやめると言う選択肢は?」

 

「無いですねえ」

 

成る程。

 

「このイワシのマリネも良いですねえ、イタリアの料理がよーく分かってますね!」

 

俺、海外生活長かったから、どうしても外国っぽい料理になっちゃうのよね。

 

さて、近くのテーブルに目を向けると。

 

「う、うぅう……」

 

スプーンを咥えたまま涙を一筋流すコマンダン・テストが。

 

「どうしたテスト、味が悪かったのか?」

 

「いえ、違うの……。これは故郷の味なのよ……」

 

グラタンが?

 

「提督、貴方、分かってて作ったでしょう?」

 

「まあ、狙ってはいたよ。フランスの子に喜んでもらおうと」

 

「懐かしい味なのよ……。私の中の何かが過去に想いを馳せているわ……」

 

美味しいならそれでいいけど……。

 

「おまけに出来も最高よ。生クリームに溶け出したジャガイモのデンプンでとろみができて、美味しいグラタンになっているわ」

 

そう言う料理だしね。

 

「味も完璧よ。微かなニンニクの香りも甘い生クリームの舌触りもジャガイモのホクホクさ加減もバッチリ」

 

「改善点とかは?」

 

「これが黄金比よ」

 

はい。

 

続いてぇ、武蔵!

 

「がつがつがつがつ!さくっ、もぐもぐ!」

 

おひつ(五合)で特大カツ5枚を平らげる。

 

分かる分かる、カツ丼って無限に食えるよね。

 

「美味い……、美味いぞ!!!」

 

「味に問題はない?」

 

「そんなものある訳がない!ああ、こんなにも美味いものが毎日食えるとは、私はなんて恵まれているんだ!!」

 

お、おう。

 

「このカツの良質な肉特有の甘み、衣の香ばしさ、そして新鮮な卵と玉ねぎ!一口ザクッと齧れば夢見心地だぁ!そして、すかさずタレの染み込んだ白米をかき込めば……!!うまっ、まぁ……!!」

 

「は、ははは、よく噛んで食べるんだよ」

 

 

 

うーん、改善点は見つからなかったか……。

 

正直、俺くらいのレベルになってくると、欠点を探すのは難しい。

 

でも、個人的にはまだまだ甘い点がある、と思う。

 

海原雄山に文句つけられないレベルの腕前を身に付けたいもんだ。

 




旅人
料理の腕前は一流並。海原雄山が文句を言いながらも完食するくらい。
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