旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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またセクハラ編書きたいぞい!

リクエストとかあれば活動報告とかに言ってね!

今のところ大淀、最上、三日月、武蔵、夕立、ポーラは書いた。

旅人は一体誰にセクハラすりゃ良いんだ?!


305話 黒井鎮守府クイズ大会

「黒井鎮守府!クイズ大会ーーー!!!!」

 

叫ぶ大淀。

 

「どうした大淀」

 

流石大淀だ。黒井鎮守府のマジキチのトップ層とまことしやかに囁かれているだけはある。因みにトップは俺。

 

「提督、私、思いついたんです!」

 

「おう、何を?」

 

「愛の証明ですよ!」

 

うーん端的。

 

「すまない、説明してくれるかい?」

 

「はい!……私は常に、提督へ愛を伝える方法を考えています。そして今回、『好きな人のことは何でも知ってなきゃならない』理論により、クイズ大会を開催することになりました!もちろん、クイズの内容は提督についてです!つまり、提督についての知識を見せつけることで、提督への愛の証明とするのです!」

 

はっはっはっ、相変わらずだなぁ。怪しげな企画を立てさせたら黒井鎮守府一だな!

 

「クイズの形式は?」

 

「問題毎にフリップボードに答えを書き込み、答えられなかったら脱落!生き残りサバイバルです!」

 

「なるほど」

 

その形式なら、大人数の鎮守府でも上手くまとまるな。

 

「会場は悪ノリした明石さん達の手で既に完成しています!艦娘も集めました!後は提督の許可があれば、すぐにでも始められます!!」

 

「よっしゃ!やるか!」

 

「はい!!」

 

楽しそう。

 

理由はそれだけで十分だよなぁ?

 

 

 

 

 

「さあやってまいりました黒井鎮守府クイズ大会!参加者は黒井鎮守府全員!」

 

休憩室の一部が、臨時のクイズ大会会場に。うちの艦娘は全員集合。因みに、まだ入って日の浅い新入りは参加しなかった。

 

「音成鎮守府も参加するぞ」

 

「楽しんで下さいよ、日向さん!」

 

「また突飛なことを……。お前達、どんどん旅人に似てきていないか……?」

 

さて、役者も会場もバッチリだ。

 

「え?私は司会なんですか?」

 

音成鎮守府の提督の守子ちゃんも呼んだ。

 

何か知らんけど、問題は俺が出して良いらしい。俺が問題を出し続けて、答えが正しいかどうかの判定も俺がやるそうだ。

 

一見ガバガバなシステムだが、まあ何とかなるだろ。

 

「じゃあ、早速出題して良いか?」

 

「あ、マイクどうぞ。海原提督も」

 

『お、ありがと』

 

『あ、はい、どうもありがとうございます』

 

んじゃ、一丁やりますかァ……。

 

『じゃあ……、俺の妹の名前は?』

 

何処かで言った気がするな。多分これは皆んな知ってるんじゃない?

 

「はい!」

 

「余裕です」

 

「む……」

 

さて、そろそろ良いか?

 

『そこまで!……答えは、花凛だ!』

 

俺の妹の名前は、花凛。新台花凛だ。何人かの艦娘には話した覚えがあるからな。それくらいは皆んな覚えているか。

 

『へえ、花凛さんって言うんですか』

 

『ああ、俺と違ってインドア派でマッドサイエンティストのニートだ』

 

……脱落者は無し。音成鎮守府の艦娘も知ってるみたいだ。

 

……にしても、明らかに話した筈のない艦娘まで知っているとは恐れ入る。

 

『じゃあ次だ……、俺の得意料理は?』

 

これも知ってるだろう。

 

「よし」

 

「余裕なのね」

 

「楽勝デース」

 

書くのが早いな。やっぱり皆んな知ってるか。

 

『よし、答えはビーフシチューだ!』

 

はい、全員正解。

 

『洋食が得意なんですよね』

 

『日本より海外にいた頃の方が長いからね』

 

次だ。

 

『俺が好きな映画は?』

 

「これです!」

 

明日へ向かって撃て、正解!

 

『どんな映画なんですか?』

 

『ワイルドバンチって言う盗賊団が馬鹿をやる話だよ』

 

次。

 

『俺の身長は?』

 

「これだ!」

 

195cm、当たりだ。

 

『背高いですよねー』

 

『大き過ぎると困ることの方が多いね』

 

うーん、当ててくるなぁ。

 

じゃあこれはどうだ?

 

『最近俺がショックを受けたことは?』

 

誰にも話してないことだ。

 

「分かりました」

 

「上々ね」

 

「簡単っぽい」

 

マジかよ。

 

「「「「秋山と言う男との料理対決に敗れたこと」」」」

 

『…………正解』

 

『その、何があったんですか?』

 

『中華料理で勝負をしたところ負けてね。ボロクソ言われたよ。ショックだった』

 

何で知ってるんだー?誰にも言ってねーぞー?

 

次。

 

『俺の最終学歴は?』

 

「「「「ミスカトニック大学考古学部」」」」

 

お、正解。

 

『海外の大学ですか?』

 

『ああ、編入転入を繰り返して、最後はアメリカのミスカトニック大学を卒業したんだ』

 

大学院まで行った。

 

因みに、これも殆ど誰にも話した覚えがない。

 

 

 

にしても大変だなこれは。

 

脱落者が出ない。

 

『……俺の昨日の入浴時間は?』

 

「「「「9時14分から10時17分」」」」

 

『……俺が今朝起きた時間は?』

 

「「「「午前5時半」」」」

 

『……俺が得意な魔法は?』

 

「「「「自己強化全般」」」」

 

………………

 

…………

 

……

 

『あー、えーと、靴のサイズ』

 

「「「「32cm」」」」

 

『……これもう勝負つかないでしょ』

 

100問くらい出したが、誰一人として脱落者は出ていない。どうなってんの?

 

「提督のことなら、何でも知っています」

 

「司令官さんのこと、ずっと見てますから」

 

「あんたの行動なんてお見通しなのよ!」

 

んー、そうなの?

 

『……た、旅人さん……?』

 

真っ青になって震える守子ちゃん。

 

『皆んな物知りだねー』

 

『いやこれ、監視されて……。いえ、やめておきます』

 

うん、賢明だ。

 

さて、困ったぞ。このままじゃクイズ大会として成立しない。皆んなが答えられないような問題を出さねば。

 

あ、そうだ。

 

 

 

『俺の好きな人は?』

 

 

 

「「「「私です!!!」」」」

 

そして始まる口論。

 

「提督は私を愛してるの!他の誰でもない、私を!!」

 

「ノー!私こそ提督の正妻ネー!!」

 

「提督は私のものよ!!」

 

ンッンー、クイズ大会からダンガンロンパになってしまいましたなぁ。

 

『ど、どうするんですかこれ』

 

いや、大丈夫だ。収拾はつく。

 

『こんなこともあろうかと、会場のいたるところに爆弾を設置しておいた』

 

『?!?!!!』

 

『つまり、爆発オチで締めろ、という訳だ』

 

『いやいやいやいや!何言ってるんですか危ないですよ!!』

 

『大丈夫、何時ぞやの、服と建物だけを吹っ飛ばすご都合主義のスペシャル爆弾だから』

 

『そう言う問題じゃ……!!』

 

『それじゃあ、景気良く行ってみようか!はい、ドーン!!!』

 

『ちょっ、待っ、あああああああああ!!!!』

 

 

 

 

 

部屋と服は吹き飛んだが口論は止まった。結果的に大成功と言える。

 

「な、な、な、何やってるんですか旅人さぁん!!」

 

「いやあ、やっぱり信頼と安心の爆発オチかなー、と思って」

 

「駄目だ、一番ぶっ飛んでるのは旅人さんの頭だった!!」

 

「大丈夫、ダメージを受けたのは空母だけだから」

 

ほら。

 

「うう、一航戦の誇りが……」

 

「ふ、太ってないです……。肥えてないです……」

 

「そ、その、これは……」

 

「多聞丸に顔向けできない……」

 

流石は体脂肪率ランキング上位陣。肉付きが違うぜ。

 

「……な?」

 

「な?、じゃないですよ!服を着てください!あとこっち見ないでください!」

 

「そんなに怒らないでよ。ただ部屋を爆破しただけじゃん」

 

「自分の鎮守府を爆破することがありますか!!」

 

そうかな?

 

俺はオチの為なら何だってするぞ。

 

それにな、

 

「俺の特技、見えちゃいけないところは謎の反射光で見えなくなる効果を広域に渡ってばら撒いたからな。艦娘達もバッチリ見えてないぞ」

 

「何を言って……、あ、あれ?本当だ?!見えちゃいけないところが謎の光で見えなくなってる!!」

 

「最近はこの技の範囲を広げることに成功してな、ほら、艦娘達も乳首と股は謎の光で隠れてるだろ?」

 

「うわ、本当だ……」

 

「まあこんなもんよ。ほら、取り敢えず守子ちゃんはこれ着て」

 

「あ、はい……」

 

さて、黒井鎮守府クイズ大会……。

 

引き分けだ。

 




旅人
オチのためなら建物一つ吹っ飛ばすことに躊躇いはない。

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