あと、長門は結構な筋肉質。腹筋とか割れてる。ストリートファイターの人ですか?みたいな身体。いや、異論がある方もいらっしゃるかもしれませんが、筋肉質な女の子が好きなんで。こういう、いかにも女捨ててますよ、みたいな子を雌の顔にするの大好き。快楽漬けにしたい。
《05:30》
はい!おはようございます!!青葉です!!前回は、この黒井鎮守府全体の取材をしましたが、今回は、司令官への密着取材です!!
いやあ、良いですねぇ、「密着」取材!これを機に司令官との距離を…………?!
……何で、司令官の部屋から大淀さんが……?
「あら?おはようございます、青葉さん」
あ、はい、おはようございます、大淀さん……、じゃなくて、何で司令官の部屋から出て来たんですか?!!
「ああ、提督を起こしにきただけですよ」
……本当ですか?何だか、肌がつやつやしているような……?
「さあ、気のせいでは?……ところで、取材をするんですよね?提督から聞きました。今、提督はお着替え中だそうですよ」
そうですか、分かりました、では早速取材を……。
「駄目です!」
くっ!離してください!!大淀さんは司令官のせくしーな裸体の写真が要らないと言うんですか?!!
「………………わ、私は何も見てませんでした、はい。……写真は後で下さいね(小声)」
……よし!司令官、おはようございます!と同時に激写!!
「……え?あの、着替え中なんだけど?」
なるほどなるほど、司令官はトランクス派、と。んー、良いですねぇ!あ、後ろからの写真も欲しいんで、後ろ向いてもらえます?
「まあ、良いけどさぁ?……こう?」
あぁ〜!良いですねぇ〜!!広背筋が!肩が!あっ、髪を上げてうなじも見せてもらって良いですか?!!
「どこに需要があるんですかねぇ?」
ここに!!
《06:30》
「いやー、間宮さんと伊良湖ちゃんが来てから、料理が楽で良いわ」
確かに、最近はおかずの種類が増えたりして、色々と充実してきましたねー。
「ふふ、そう言っていただけると嬉しいです、提督。……ドレッシングはこんな感じで良いですか?」
「…………うん、オッケー、サラダは上がり。あとはホイル焼きと、トマトのオーブン焼き、ポークソテーだな」
「ホイル焼き、上がりましたよ、提督」
「あっ、どう、鳳翔さん?一つ開けて、味見してみて?」
「…………はい、大丈夫、美味しいです!……提督もどうぞ、はい、あーん」
「あーん…………、おお、やっぱりパプリカは入れて正解だったな」
「ええ、しめじもシャケも美味しいですね、相変わらず、洋食では敵いません。流石は提督です!」
は?何、自然体で夫婦みたいなことをしてるんですか鳳翔さん?
「そうですよ!鳳翔さん、ずるいです!」
「間宮さんの言う通りですよ!」
「……あら?何か問題でも?」
大有りですよ!!!
「はい、青葉ちゃん、あーん」
はーい!司令官!あーん!…………うん、美味しいです!!
「ほら、間宮さんも、伊良湖ちゃんも、あーん」
「「わーい!!」」
《08:00》
午前8時です。この時間帯は、食堂がもっとも混む時間。本来は、長門さんや一航戦の皆さんと食事を摂る提督の隣で、私も食事を摂っていますが……。
「もぐ……、もぐもぐ……、ふぅ、ポークソテー……、洋食も美味いものだな!提督!!」
「……このトマト、塩気が強めでご飯にも合いますね!」
「クリームシチュー……、流石に気分が高揚します」
し、食欲が!食欲が吸い取られる!!……そうなんですよ、こうなるから、皆んな司令官と食事を摂れないんですよ!!だって……、
「朝はパンだよなー、あんまり米に慣れないし。……あれ?青葉ちゃん、食べないの?」
だって、フランスパン一本丸ごとを、バケツ一杯くらいのクリームシチューに浸けて食べる人なんですから……。
…………あ、シチュー美味しい。
《10:00》
「あれー?どこやったっけかな、アレ」
ここは倉庫、鎮守府の改装が終わって、暇を持て余した司令官が作った新たな建物。司令官の長い旅の過程で手に入れたものが保管されているとか。司令官にとっては殆どが使えないものらしく、欲しければ艦娘達に譲る、とのこと。
この前は、夕立さんがおかしな剣を、時雨さんが変わった形の刀をもらったそうです。他にも、空母の皆さんは弓をもらって喜んでいましたね。
ところで、司令官は何を探してるんでしょう?
「ん?ああ、長門にお守りをあげようと…………、あ、あったあった、『壊し屋のお守り』」
はあ、何のご利益があるんですか?
「壊し屋スタイルの攻撃力が1.2倍になる」
……その、確かに、長門さんの戦い方はかなり乱暴ですけど、壊し屋って言うのは酷くないですかね?
「そうかな?あ、あとこれもだ、陸奥に『ダンサーのネックレス』を渡さなきゃな」
えぇ……?長門さんと差があり過ぎませんか?
「ああ、そうじゃなくって、戦闘スタイルの話。長門は壊し屋スタイル、陸奥はダンサースタイルに近いから、多分このアクセサリーで補正が入るってこと」
……はあ、その、それを持っているだけで強くなれると?
「まあ、疑わしいのは分かるけど、ここに置いてあるものは、一応無害で、尚且つ有益なものだよ?……例えば、ほら、これ、『白い偽りの指輪』って言うんだけど、これを装備すると……」
?!、し、司令官?!!真っ白ですよ?!!何ですかそれ!!
「この指輪は、つけた奴を霊体の姿にするんだよ。まあ、使い道はまずないけど」
び、びっくりしました!怪しげなものばっかりなのであんまり信じてませんでしたけど、本物なんですね!……私も、何かもらっても良いですか?
「良いよー。青葉ちゃんには……、『太陽の王女の指輪』なんてどう?」
わあ、綺麗な指輪ですね!この指輪には、どんな効果が?
「毎秒HPを2回復する」
……HP?
「まあ、ほんの少しずつ傷が治る、魔法の指輪だよ。……結構レアだから、なくさないでね?」
それはもう!司令官からいただいた指輪ですし!!
「あの、ナチュラルに左手の薬指にはめるのは止めよう?まだ所帯を持つ気はないよ俺は?」
《12:00》
お昼です。司令官は今朝余ったシチューをマカロニグラタンにしていますね。司令官は、必ず余った料理は後日何らかのアレンジを加えて出すか、首輪付きさんに上げるかして、絶対に食材を無駄にしませんから。
「よーし、終わり!……今日は米食うか」
あ、珍しいですね。海外生活が長いから、お米には慣れないと今朝言っていたのに。
「いやぁ、皆んな美味しそうにご飯食べるからさ?俺もつい、ね?」
……なるほど、ですが、その、それはもう……、な、何合あるんですか?
「え?ああ、グラタンとかもあるし、少なめに三升だけだよ?」
……えっと、あの、その、失礼ですが、司令官はお腹の中に化け物でも飼っていらっしゃるんでしょうか?
「まあ、結構食う方だけどさー。……ほら、赤城、加賀なんてもう六升目だよ?長門も同じくらい食ってるし。普通じゃない?」
比較対象!!比較対象が駄目です!!
「それに、炭水化物はあんまり得意じゃなくてさ。肉なら、牛一頭くらい食べられるんだけど」
「あ、良いですね、私、焼肉が食べたいです、提督」
「焼肉ですか、たまには良いですね」
「ああ、そうだな、肉は良いぞ、肉は」
「ククク、そう来ると思って今晩は焼肉にします!!トン単位の肉!!という訳で今晩は汚れても良い服で食堂に来ること!!」
「あら、じゃあお昼は腹八分にしておきましょう」
「やりました」
「おお!それはいい!」
あーもう滅茶苦茶ですよ。
《15:00》
おやつタイム、ですが、司令官は今晩の焼肉に向けて、乾燥させてある炭を集めています。……いつの間に炭なんて作ってたんでしょう?
「あ、青葉ちゃん、どう?」
そして私は、司令官が懐から取り出したテーブル席で、チョコレートケーキを食べている。……手伝おうとしたところ、「バレンタイン近いし、チョコ力(ぢから)を取り戻す為修行する」と言われ、さっきからチョコレートケーキの味見をさせられています。……何なんですかね、チョコ力って。底力みたいなものでしょうか。
……って言うか美味しい!なんですかこれ!美味しい!!
「どう?どれが一番いけそう?」
決められないですよぉ!世界各国のチョコレートケーキを食べさせられて、どれが一番か、なんて!!
……紅茶は少し濃いめのアールグレイ、柑橘系の香りがチョコレートとよく合います。
まずはジャーマンケーキ。アメリカのケーキらしいです。言わば、チョコスポンジのケーキと言ったところですかね。……チョコスポンジはふわふわ、間に挟まれたバタークリームは濃厚!文句無しの美味しさ!!
次にザッハトルテ。なんでも、チョコレートケーキの王様なんだとか。こちらもバターの風味がする濃厚なチョコレート味の一品ですけど、挟まれた甘酸っぱいジャムがいいアクセントになって……!
ドボシュトルタ……、少しビターなチョコクリームと生地を何層か重ね、その上にカラメルを、というケーキ。甘すぎず、くどくなく、素朴で安心する味です!!
……そのあとも、沢山の美味しいケーキを食べ、満ち足りた時間を過ごせた。……けど、一つ問題が。
……こんなに料理が上手い司令官に、バレンタインは何を渡すべきなんですかね?!!足元にも及ばないんですが!!!
《19:00》
「肉だぁぁぁぁぁ!!!」
「「「「わーーー!!!」」」」
大盛況です。鎮守府全員がここで大騒ぎしてます。……最近は、この辺りの海域を解放したお陰で、パトロールの数すら減りました。夜通し見張ったりする必要はないので、皆さんも安心です。
まあ、でも、お肉が美味しいのでなんでも良いですね。……私も重巡とはいえ艦娘。人よりは食べますよ、そりゃ。んー、焼肉はご飯じゃなくてサンチュですかねー。
で、司令官は、というと……。
「さーて、メインディッシュはー?このー?分厚いステーキ肉(5ポンド)沢山をー?惜しげも無く!鉄板で!!焼く!!!」
「「「うおおおおお!!!」」」
ああ、またですか。
「更にィ!!特製のガーリックソース!!刻んだ玉ねぎ!!コーン!!付け合わせに焼き野菜もつけちゃう!!!」
「…………んん〜〜〜!!お、美味しいです〜!!!」
「このソース、醤油ベースですね?ご飯との親和性が!!」
「うーまーいーぞー!!!」
「勿論……、お代わりもあるぞ!!!」
「「「わああああああ!!!!」」」
く、狂ってる!!もうあの空間は駄目だ、大人しく、ガサと一緒に食べておこう。
「うわぁ……。凄いね、あっち」
ガサ、見ちゃ駄目です。あれはなんか、こう、私達とは違う生き物です。
《20:00》
お風呂です。……その、司令官?お風呂ですよ?あの、未だにドラム缶風呂なんですか?
「うん、好きなんだよね、ドラム缶風呂」
いや、まだまだ外も寒いですし、いっそ、私達と一緒に大浴場に……。
「いやいや、流石に駄目でしょ。常識的に考えて」
司令官に常識なんてあってないようなものでしょう?……少なくとも、私は構いませんよ?
「青葉ちゃんとならまだ許されるかもしれないけど、空母の子達とかとは一緒に入れないしなー。俺は外で良いよ。青葉ちゃんも入ってきなよ」
むぅ、今日は密着取材なのに!
「……じゃあ、ドラム缶風呂に一緒に入る?」
……え?えっと、その、は、はい。
「あ、うん(冗談のつもりだったんだけど)」
…………あの、近く、ないですか?これってもう、抱きついちゃってると言うか、私、司令官の膝に座っちゃってると言うか……。
「そう?これでも特注の大型ドラム缶で、かなり広めなんだけどね」
……私、恥ずかしくて、頭がフットーしちゃいそうです。
「おっ、大丈夫か大丈夫か?」
ひゃああ!おでこ!くっつけられると!か、身体が密着してぇ!!!
《22:00》
あ、あのあと私は、鼻血が出ちゃいまして、司令官に笑われちゃいました。うう、ウブなのは仕方ないじゃないですかー!
……でも、司令官のオールヌード写真は入手済みです!その辺りは抜かりありません!!
そして今は、寝室にいます。司令官の。
「あのさ、青葉ちゃん?密着取材は許可したよ?でもさ、寝る時まで密着するのは、違くない?」
いえ、密着取材ですから。
「いやほら、前も言ったけど、青葉ちゃんみたいなかわいい女の子が隣にいるとなると、男の人は狼さんになってしまうのですよ?」
いえ、密着取材ですから。
「そのね、足まで絡めてくるのはいけないよ?」
いえ、密着取材ですから。では、お休みなさい。
「青葉ちゃーん?これ、男にとっては拷問だよー?青葉ちゃーん?」
……もう。
……手を出しても、良いのに。
大淀
毎朝キスするついでに起こしてくれる。むっつりスケベ。
厨房勢
和食は鳳翔、和菓子は間宮と伊良湖、洋食と洋菓子は旅人が得意。
大食い勢
旅人、長門、赤城、加賀のトップ4。物理的におかしい量食べる。次点で蒼龍、飛龍、金剛型もよく食べる。
旅人
青葉ちゃんはまだ子供と必死に自分に言い聞かせ、この夜を乗り切った。物理的な回避力だけでなく、修羅場の回避力も極めて高い。