旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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なんか前も言ったかもしれませんけど、調教がしたい。

暴力を振るって、そのあとは優しくして、というのをランダムに繰り返して、媚を入れるようになってきた卑屈な女の子を愛したい。

ベタベタに依存してくる女の子を飼いたい。




323話 たびびととあそぼ

「子供達と遊んであげよう」

 

大正義俺、駆逐艦と遊ぶ。

 

そんな暇はあるのか、やはりロリコンだった!などのバッシングはあるだろう。

 

でも今の駆逐艦は凄いぞ、最高だ。

 

それに子供と遊ぶのってなんか慈善っぽくて良いのでは?

 

「おや、遊んでくれるのかい?」

 

すうっと、物陰から現れたのは時雨。

 

「ああ、遊んであげるとも」

 

「それは良い、それじゃあ、僕達と『お医者さんごっこ』をしないかい?」

 

お医者さんごっこ?

 

ホワンホワンホワーン(妄想するときの効果音)

 

……『あんっ❤︎駄目だよ提督❤︎』

 

……『ふへへ、時雨の悪いところを診察しちゃうぞう!』

 

……『あっあっ❤︎そこは駄目❤︎』

 

……『ここがこんなに腫れてるじゃないか、いけない子だなあ!』

 

成る程。

 

「シャオラ!やりましょうかァ!!!」

 

「ありがとう、提督」

 

 

 

白露型の工房にて。

 

「メス」

 

「ぽい」

 

「鉗子」

 

「ぽい」

 

んん?

 

「あ、あれ?俺の想像してたお医者さんごっこと違う?!」

 

「開創器」

 

「ぽい」

 

「鋸」

 

「ぽい」

 

ギコギコと音を立てて、俺の肋骨が開かれる。

 

「し、時雨、俺はね、なんかもっとこう、ピンク色な感じのお医者さんごっこを想像してたんだよ」

 

「んー?ああ、ほら、手鏡だよ。見てごらん、提督の臓器は綺麗なピンク色だね」

 

「そ、そうじゃなくってさ、もっとエロい感じの」

 

「刺激的なのがお好みかい?」

 

時雨は、天使のような笑顔で言う。

 

「ま、まあ、そうだね」

 

「では電気を流そうか。電流用意」

 

「ギャース!!!」

 

直接体内に電極を突っ込まれ、通電。ちょっと心臓が止まる。

 

「ふむ、どれくらいまで耐えられるのだろうか」

 

「ってか、せめて麻酔ほしいよね?」

 

「提督、麻酔が効かないじゃないか」

 

「まあ、効かないけど。その辺は思いやりで……。いやいや、麻酔効かないって分かるなら尚更開胸なんてしちゃいかんでしょ?」

 

「君はこの程度じゃ死なないだろう?」

 

「そうたけど!!」

 

そうじゃないだろ!!

 

「次はどうするっぽい?」

 

「ああ、そうだね、心臓に有害物質を注入してみようと思うよ。A-5883のアンプルを取ってくれるかな?」

 

「りょーかいっぽい!」

 

「勘弁しちくりー」

 

「ははは、まあまあ」

 

「まあまあじゃないよこの子は!あっ?!今注射したでしょ!!」

 

「村雨、心電図は?」

 

「正常だよー」

 

「ふむ……」

 

ふむ、じゃなくってさ。

 

「俺はほら、アレだよ、白衣の天使と化した時雨達とキャッキャウフフしたかったんだよ?」

 

「?、ほら、白衣だよ?満足かい?」

 

「今の時雨は死の天使だよね、ヨーゼフ・メンゲレだよね」

 

「光栄だね。夕立、次の薬品を。T-0952だ」

 

「あびゃー」

 

時雨ったらもう。

 

「次、ロボト……、前頭葉の切除をやってみようか」

 

「今ロボトミーって」

 

「いやいや、これはお医者さんごっこだよ?」

 

「はっはっはっ、俺の知ってるお医者さんごっことは天と地ほども遠いなぁ!」

 

そして、あれよあれよと頭蓋を開かれる俺。

 

「6つの系統の判別方法は?」

 

「あっあっ、水見式という方法があっ、最も簡単であっあっ、一般的なあっ」

 

「ふむ……、この辺は記憶を司っているようだね。ならここを切除すれば……?」

 

「んあっ………………。あ?ここどこだ?えっと、君は?……ああ、いや、時雨だな」

 

「へえ!ここは再生が早いね、記憶に関係する部分は大事ってことかな?ではここは?」

 

「あっあっ」

 

「提督、何か変化はあるかな?」

 

「あー、多分そこ、左腕の神経を司る系のやつだな。腕が動かない」

 

「成る程、こっちは運動関係か。ならこっちは?」

 

「あふん」

 

「おやおや、人の形が保てなくなったね」

 

 

 

「まあ、あれだよね、あの子達、精神年齢は余裕で二十歳超えてるからね、遊ぶとかそういうあれじゃないよね」

 

あの後はバラバラに腑分けされたので、回復魔法で回復。

 

鎮守府を歩く。

 

「ソシャゲ今何やってる?」

 

望月。

 

「まあ、色々……、FCOとクラブルと、あー、最近、ドールズなんたら始めたよん」

 

漣。

 

「私も大体同じ」

 

初雪。

 

「あ、私もドールズなんたら始めたー」

 

秋雲。

 

ふむふむ。

 

「わーーー!!!」

 

「「「「うわああああーーー!!!」」」」

 

 

 

「あのさ、司令官。突然ボブネミミッミみたいな作画になって高速移動するのマジやめて、ビビる」

 

望月に怒られる。

 

「楽しいかと思って」

 

しょんぼりん。

 

「で、何?」

 

「いや、駆逐艦と遊んであげようと……」

 

「え、マジ?遊んでくれんの?」

 

「ああ!何やる?鬼ごっこか?」

 

「ははっ、馬鹿にしてんの?そこまで子供じゃないよ?」

 

もっちー、笑顔が怖いぞ!

 

「冗談よ、冗談。でも、島風なら大喜びしてくれるんだがね」

 

「そりゃ、島風ならね」

 

「ならば諸君らは何か?答えは分かるぞ、さあ!」

 

ゲーセンへ!!

 

黒井鎮守府内のゲーセンへGO。

 

「えー、今回はー、皆んなが喜ぶと思ってー、はいドン!!」

 

「「「「わー!ブレイブルークロスタッグバトルだー!!」」」」

 

台ごと買った。

 

「やったー!うちにも導入されるんだね!」

 

「うちにはぽくとと鋼拳とストリートファイトーとかだからねー」

 

「駅前のゲーセンでやり込んだ。私には誰も勝てない」

 

「おんやぁ?聞き捨てなりませんなぁ?この秋雲、格ゲーではかなりのもんよ?」

 

と、テンションが上がるゲーマー勢。

 

「はっはっは、君らのゲームの腕は素晴らしい。ただし!その腕前は日本じゃあ二番目さ」

 

「「「「何だとでは日本一は?!!」」」」

 

「俺さ!!!」

 

「ヒューッ、煽るゥー!!!」

 

「司令官ー、大口叩いちゃいましたねぇ!」

 

「これで負けたら恥ずかしい」

 

「見せてもらおうか!提督の格闘ゲームの腕前とやらを!!」

 

 

 

「ああーっとぉ?ゴルドーとルビー使うぅ?!ガチでは?!」

 

「あのね、俺はね、ゲームで手加減するのは、ゲーマーに対して失礼だと思うんだよ。だから強キャラでぶち殺します❤︎」

 

「外道ゥーーー!!!」

 

「リーチキャラで遠くから嬲り殺しじゃ」

 

「悪魔だ、悪魔がいる!」

 

『FIGHT!!!』

 

「オラっ、刺さったらコンボ入るからなァ!!」

 

「テイガーだから!投げキャラだから!間合いが!間合いが!!」

 

「ほーら中段刺さった、コンボだコンボ」

 

「あっ、あっあっ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」

 

「はい勝ったーーー!!!」

 

「外道めええええーーー!!!」

 

「望月ーーー!!くそう!ならばこの漣が弐寺で仇をとってやるぅ!さあ、勝負だぁ!!!」

 

「しゃおらー!!!言っておくが俺はS+だぞおおおお!!!」

 

「うわあああああ!!メッチャ上手いいいー!!!」

 

「なら私は遊戯王、デュエルで勝負する!」

 

「初雪ィ!俺のデッキに勝てるかなァ?!!」

 

「勝ってみせる!!」

 

「そうか、ならばこれでどうだ!!」

 

「?!、オ、オルターガイスト?!私のデッキのメタを!!」

 

「くっ、初雪までやられたか!なら!スマブラで勝負よ提督!秋雲が提督に敗北を教えてあげる!!」

 

「ウオオオオオオア!!!やってみろぉ!!!はいクラウド」

 

「クッソ!!何のためらいもなく強キャラを!あっ、強、負けっ、あー!!!」

 

 

 

ハイテンションでゲームで遊んできた。

 

手加減はしなかったので、勝ちまくった。

 

いや、あの子達も上手いんだけどね。

 

だがまあ、ゲームを長年やり込んできた俺にはそうそう敵わんよ。

 

「あら、darling❤︎」

 

「やあ、ジャーヴィス」

 

ふむ、ジャーヴィスと遊んであげよう。

 

「ジャーヴィス、遊んであげよう、何かしたいことはあるかな?」

 

どうせかくれんぼとかそんなんだろ。

 

ジャーヴィスはまだまだ子供よ!!

 

「そうねえ、darlingとお散歩がしたいわ」

 

「ほう、お散歩」

 

え?そんなんで良いのか?

 

……いや、あんまり子供と思うのも良くないな。

 

島風とかも良く駆けっこしたいと言うけど、あれ半分訓練だしな。

 

暁とか雪風も、子供っぽいように見えるし、会話をしていても子供らしさが目立つ。けれど、知能自体はかなり高く、単に子供っぽい性格なだけだと思われる。

 

「それじゃあ、一緒にお散歩しようか。たまにはこういう穏やかなのも悪くないさ」

 

 

 

「あら、綺麗な黄色い花!これ、なんていうお花かしら?」

 

「それはフクジュソウ。花言葉は、幸せを招く、永久の幸福、悲しき思い出、かな」

 

「あら、darlingったら博識ね。そういうところも素敵だわ!」

 

古鷹の育てた花が咲いている鎮守府の庭を歩く。

 

正直、軽く散歩したり、遊びに行くくらいなら、鎮守府から出る必要はない。

 

この黒井鎮守府、内部の施設はマクロス並に充実している。

 

どういうことかというと、黒井鎮守府から出なくても、娯楽、運動スペース、ある程度の食料生産プラント、その他日用品の生産プラント、武器庫、全力戦闘でもうん十年保つ資材、と、衣食住その他諸々が揃っているのだ。

 

このまま、宇宙の果てへ向かって旅をしても問題ない施設、設備がある。

 

実際に、宇宙空間や多次元空間を航行する機構やバリアフィールド、砲台、機動兵器まである、マジモンの要塞だ。

 

「しかし、うちの中だけで良かったの?なんなら、もっと遠くに……」

 

「良いのよ、お散歩なんだから。こんなに広くて素敵なお庭と、裏には山まであるんだから!鎮守府から態々出ることもないわ」

 

「確かにそうだが、鎮守府の外にも良い景色はあるんだ。今度は一緒に外に出かけよう」

 

「……ふふ、分かったわ。誘ってくれるなんて嬉しい!」

 

 

 

さて、こんなもんか。

 

駆逐艦達と親睦を深められたと思う。

 

……ん?

 

「次は戦艦と遊んでくれるんデースヨネー?」

 

「潜水艦でちー!」

 

「空母は構っていただけないのですか……?」

 

あー。

 

「もちろん、君達とも遊んであげるとも」

 

平等に、ね。

 




白露型
実際、名医と言っていいほどの腕はあるが、基本的に解剖や人体実験にしか、その腕を振るうことはない。

オタ駆逐
たまに、この中にガンビアベイが混ざったりする。

ジャーヴィス
お散歩が好き。綺麗な景色を見るのも好き。

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