女児アニメキャラで抜くのは背徳感があって良いよね。
「いや、そういうのはプライベートの侵害だからさ」
「はい、これ、許可の署名です」
ふむ。
「じゃあ、やれってこと?」
「はい」
ふーむ。
順を追って話そう。
……まあ、順を追わないで話してもこの一言で終わりだ。
明石の新発明。
つまり、そういうこと。
あえて、あえて順を追って話すと、こうだ。
明石は俺と結婚式を挙げる夢を見たそうだ。モンスター娘のいる日常アニメ版のOPのような映像を見た、とのこと。
めちゃくちゃ楽しかったので実現したいと思ったが、俺が結婚式なんざやる訳がないと理解している明石は、現実的な方向からのアプローチをやめた。
その変則的なアプローチとは、即ち、もう一度同じ夢を見ることである。
そうやって、夢の抽出や編集などを行なっていたところで、他人の夢を覗く装置を作ったそうだ。
それを、折角だから俺に試してほしい、と。
被験者の艦娘の許可もとった、と。
というお話だったのさ。
「え?で、やるの?」
「はい」
そっか、やるのね。
じゃあ、艦娘の夢を見ていくか。
貰った装置はヘッドギア風の……、なんていうか……、VRマシン的な……、SAO的なサムシングだ。
またパクりやがったな明石ェ。
ないよ!剣ないよぉ!
さて、これを艦娘の頭に取り付けて、眠ってもらうと、艦娘は夢を見て、で、俺がその夢を俯瞰できる、と。
よくできたシステムだな。
確かに、艦娘の皆んながどんな夢を見ているのか、少し気になるしな。
狩人の夢なら何度も行ったが、他人の夢に行ったことはない、かねえ。
そうなってくると、ちょっと楽しみかも。
よし。
まずは、赤城でも呼んでくるか。
赤城と言えば沢山食べてよく眠るいい子だ。
きっと可愛らしい夢を見てるんだろうな。
「と、言う訳で、赤城、頼んだ」
「はい!おやすみなさい!」
アッ、寝入るのハヤイ!
しかも俺の膝で寝た。
さて、赤城の夢の中はー?
『あはははは、うふふふふ!食べ物がいっぱいです!!』
予想通りだ。
なんかこう、綺麗な……、プププランドみたいなところに畳とテーブルがある。
そこには、ジャンルを問わず沢山の食べ物が。
さっき、ケーキをホールでいくつか食べたあとだと言うのに、沢山の食べ物に囲まれている夢を見てる。
カービィかな?
『うふふふふ、最高です!』
夢の中でも食事を続ける赤城。
しかし、段々と世界は狂っていく。
太陽は黒く染まり、空は血のように赤くなる。畳やテーブルは人骨の山となり、草花は枯れる。
食べている食材も全て、人間の肉になる。
『あはははははははははは!!!美味しい!!!美味しいです!!!!あははははははははははは!!!!』
あはは、怖いなあ。
『やっぱり、提督は、美味しいですねぇ……!!』
あ、やっぱり?
これ、俺が食われてるのかぁ。
まあ、そんなこともある。
ゆるすよ。
因みに、空母はほぼ全員こんなもんだった。
サラなんて俺が目の前で腹を掻っ捌いて内臓を引き摺り出し、目の前で調理する夢を見ていた。
なにそれ。
あのさ、君達、本当に俺のこと好きなの?
食べちゃいたいくらい可愛いってのは比喩表現だよ?
それで、次は武蔵、か。
武蔵の夢は、と。
だだっ広い荒野の真ん中で、俺と殺し合い。
『く、は、ははは!ははははは!!!楽しいなあ!!!楽しいなあ提督!!!』
え……?
殺し合いしたいの?
『武蔵ィィィ!!!!』
『来ぉい!!!!』
え?
本当に……。
何これ。
これは何?
あの俺、ガチで殺しにきてる動きだ。
……ってか、性能盛られてないかなあれ?
大分強いぞ?
本人である俺より大分強いぞ?
んんー?
『殺った!!!』
『効かん!!!』
武蔵も本気で殺す気のパンチだ。
俺もそれに応えるかのように、触手やエーテル病まで発症させて、フルパワーで南斗聖拳を放っている。
それでも、武蔵の体表に軽く切り傷を作るくらいでダメージはない。
『ディバイン……、バスターーー!!!!』
うわあ、俺の奥の手の一つ、殺傷設定のディバインバスターまで。
どうなってんだ武蔵の夢の中の俺は。
……少数派だが、何人かは俺と殺し合いがしたいらしい。
俺の知り合いの地上最強が、戦いはセッ◯ス以上のコミュニケーションだって言ってたし、きっとそう言うことなんだろう。
……どう言うことなんだろう?
まあいいや。
さて、お次は潮だ!
さあ、どうだ!
『あん❤︎ああん❤︎』
あー……。
うー、あー。
いけませんねこれは……。
いけませんね……。
そんなことは……、その、いけませんね……。
『そこぉ❤︎凄いひぃ❤︎もっと突いてぇ❤︎❤︎❤︎』
いやー……。
確かに潮は魅力的だけどさ……。
実際にやるかどうかと言ったら、なあ。
その……、潮ちゃんは、溜まってるん、ですかね?
と、思いきや、割と淫夢を見ている艦娘は多かった。
思春期か君らは。
バリエーションも多岐に渡り、俺と様々なプレイを楽しむ艦娘が。
あのさぁ……。
大淀とか酷かったね、うん。
野外露出とかSMとか。
俺でそう言う夢を見られると、何というか、うーん。
いや、なんとも言えない気持ちになるでしょ?
身近な異性が自分の淫夢見てたと思うと、ほら、どうすりゃいいかわかんなくなるでしょ?
よし、次は夕立だ。
夕立の夢は、と。
………………。
青ざめた月。
ヤーナム、か?
『提督さん、夕立の世界に何かご用?』
あっ、そっかあ。
こっち側を認識してるかー。
『ここはね、私の夢の中。心象風景っぽい』
凄いね、君の夢の中って……。
腐肉、死者、血液、臓器、魔獣。
狂乱、殺戮、憤怒、怪異、破壊。
この世の地獄に見えるなあ。
『素敵でしょ?』
そ、そうかな?
『血が見たいっぽいー』
血に酔っているのかね。
『白露型は狩人だよ?皆んな、血に酔った、良い狩人っぽい』
そうか……。
正気は失っていないかな?
『あは、何を以って正気と定義するっぽい?』
それもそうだ。
では、胸の内に燃える愛はあるかな?
『愛……、難しいっぽい。それを定義する明確な基準は存在し得ないから。でも、少なくとも、私は、私達は、提督さんの為なら、何も惜しくはないっぽい』
そうかい。
なら、希望はあるかい?君の道を照らす光はあるかい?
『あるっぽい!提督さんこそが私の光っぽい!提督さんの声が聞こえるの!導きの月光で、闇を照らす光の道筋っぽい!』
心の中に導きがあるのか。
それは良いことだ。
ふむ、それならば、道を踏み外すこともないだろうし。
安心したよ。
これからも、狩人とか艦娘とか、頑張ってね。
『はーい!』
うん、まあ、予想できたけど、白露型だからね。
エグかった。
んー、まあ、皆んな大体予想通りかなー。
悪夢に悩まされている子とかはいないみたいだし、大丈夫だな。
よし、最後に俺の夢のデータを送っておこう。
あ、俺の夢?
普通に、旅動画になるが。
俺が延々と旅をする夢だ。
特に面白いもんでもないと思うよ。
取り敢えず、今回も困っている子はいない、と。
皆んな充実している、と。
なら、良いや。
赤城
はらぺこ。
武蔵
筋肉。
潮
エロ。
夕立
狩人。
旅人
ちょっと引いた。