旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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レッドデッドリデンプジョン買っちゃった❤︎

積みゲーのスパロボVとXと第三次Zとウィッチャー2と3、バイオショック2積んでますねぇ!!

個人的にフォールアウト76とスパイダーマンちょっとやりたい。

隻狼とデビルメイクライ5は買うしやる。


359話 初心者向け旅体験その3 前編

「うりうり〜」

 

「どうした足柄」

 

仕事明けのOLみたいなテンションで絡んできたな。

 

「どうだったの?」

 

「鈴谷との旅行かな?楽しかったよ」

 

「ふーん、やっぱり若い子が好き?」

 

「若いも何も艦娘って年齢とかあんまり関係ないでしょ」

 

「見た目の話よー、ほら、私なんておばさんでしょ?」

 

「は?」

 

どの辺が?

 

「このおっぱいの張りはお姉さんだねー」

 

「あんっ❤︎」

 

この感触は二十代のおっぱいだぞ?

 

こーんなおっぱいぶら下げといて何がおばさんだコラ。

 

「えー?でも、艦隊の皆んなはもっと若いでしょ?」

 

「若いってか、子供は多いよね」

 

駆逐艦や海防艦を若い女の子とカウントするのだろうか。あれは幼いって言わない?

 

「提督は小さい子が好きなんでしょ?」

 

「そんなこと一言も言ってないよね?」

 

人をロリコンみたいに言うのはNG。

 

「ぶっちゃけロリコンでしょ?」

 

「ちーがーいーまーすー!!ロリコンじゃないですー!!」

 

ロリもいけるってだけでロリコンではないんですー!

 

「本当?」

 

「本当だよもう……。で?足柄も旅したいと?」

 

「あら、良いの?」

 

「ああ、分かったよ……!連れてってやるよ!!連れてきゃ良いんだろ!!」

 

「あ、え?」

 

「どこに行こうかな〜?」

 

はいドン。

 

 

 

 

 

「THAILAND」

 

「タイね、初めて来るわ」

 

「因みに、初心者向け旅レギュだからね」

 

「何よそれ?」

 

「俺が!海外で!稼ぐ!!!(ビシバシスペシャル風)、説明ッ!!!」

 

説明した。

 

「成る程ねえ……。こんな感じかしら?」

 

すると、足柄は、目にも留まらぬ速さで通行人の懐をスリ、財布から紙幣を取って投げ捨てる。

 

「お上手、だけど、なるべく一般人からはとらないようにな?」

 

「ああ、大丈夫よ。今スったあいつ、ヤク中よ?指と指の間に注射痕があったわ。気持ちよくなるクスリを買う金があるなら、私にくれても良いでしょう?」

 

「やるね、足柄」

 

足柄は抜け目ないなー。

 

 

 

「足柄、タイはどうだい?」

 

「そうねー、私、仕事の都合でよく海外に行くけれど、発展途上国にはあまり行かないのよ」

 

ここで言う足柄の仕事は、要人の暗殺である。

 

「何で?」

 

「悪人ってね、大体、先進国の大きな都市にいるのよね」

 

「へー、そんなもんなの?」

 

「この前はロンドン、その前はニューヨーク、そのまた前は大阪で、そのまた前は……、ロサンゼルス、パリ、シカゴ、モスクワ、ってところかしら」

 

「おー、凄いね。世界を飛び回って楽しいでしょ?」

 

「まさか。妙高姉さんがクソ真面目だから、観光なんてする暇もないのよー?仕事中は碌に景色も見れないしー」

 

「はぁ、大変なんだねえ」

 

「そうよー、大変なのよー?だから今回は甘やかして?」

 

「もちろんだとも、おーよしよし」

 

「えへへぇ、提督大好きー!」

 

そっか、仕事大変なんだなー。

 

「アサシン教団でしょ?あいつら人手不足だから人使いが荒いんだよなぁ」

 

「分かるわー、あの人達、お金はしっかり払うけど、働かせ過ぎなのよねー」

 

「え?月にどれくらい休んでる?」

 

「流石に日曜は休んでいるけど、黒井鎮守府としての出撃と、暗殺者としての仕事があるから、……まあ、週に一日くらいかしらね」

 

「えー、働き過ぎじゃない?」

 

「でもほら、こうやってたまにバカンスとかあるから。積極的に旅行だ何だで連れ出してくれると、お休みが増えて嬉しいんだけど」

 

「そっかー、じゃあ、妙高型を積極的に遊びに連れてってやらなきゃなあ」

 

 

 

「こっちにもブランドものって結構あるのね。普通の服はかなり安いし」

 

「物価安いからねえ」

 

「じゃあこれ着て早速旅しましょうか!」

 

「おう、どこ行きたい?」

 

「そうねえ、さっきから黙ってたんだけど、この国クソ暑いわね!」

 

「ほんの40℃くらいだよ」

 

「ほんの?」

 

いやまあ、このくらいならヘーキでしょ。

 

「日焼けが怖いわー」

 

「でも、入渠すれば日焼けも元通りなんでしょ?」

 

「そうよー、艦娘って便利よねえ」

 

日焼けも損傷扱いで、入渠すれば治るらしい。凄いね。

 

「取り敢えずどこかのお店に入って……、どこに行くか話し合いましょう?」

 

「良いよ」

 

スタバへ。

 

「……スタバ、タイにもあるのね」

 

「あるよー?スタバは割とそこらへんにあるからね」

 

マックとかケンタッキーとかもそこらへんにあるぞ。

 

「って言うか、日本人多くないかしら」

 

「結構いるねえ」

 

「何しに来てるのかしらねー」

 

「風俗とかじゃない?」

 

「あー。提督もそういうの大好きだものね」

 

「さあ、何のことやら」

 

そして、そこらで買った観光ガイド本を広げながらどこに行くかを決める。

 

「やっぱり海じゃないかしら?」

 

「この辺は果物がめっちゃ美味いよ。マンゴーとか」

 

と、色々と話を。

 

「取り敢えず飯にしない?」

 

「良いわよー、どこが良いかしら?」

 

「そろそろ日が落ちてきて涼しくなってきたし、屋台で食べ歩きなんてどうだろうか」

 

「屋台!そうね、屋台が色々あったものね」

 

と言う訳で食べ歩き。

 

 

 

「あ、これ美味しいわね」

 

「ほら足柄、ビール飲もうぜ、飲める時間になったし」

 

「飲める時間って?」

 

「タイってさ、お酒を出して良い時間が決まってんのよね」

 

「え?何それ?」

 

「タイには、お酒を売ってもらえない時間と、売ってもらえない日があるんだよ」

 

「へー」

 

「午後五時くらいからは売ってもらえるから飲もう」

 

「ええ。……因みに、売ってもらえない日は何の日なの?」

 

「仏教に関係する日と、選挙の日かな」

 

「へー、そうなの。これ、タイのビール?……あ、結構美味しい」

 

屋台で飯を色々と食べる。

 

足柄も艦娘、更には重巡。

 

食事量は成人男性のそれを遥かに超える。

 

「パッタイ?って言うの?これ結構美味しいわ」

 

「お、良かった。こう言うこところの飯は受け付けないって人もいるからさあ」

 

「私、そんなにお高くとまってないわよー。にしても安いわねー、日本の屋台はもっと高いのに」

 

「まあねえ」

 

「んー、美味えなあこの辺の飯は。昔を思い出す」

 

「昔?」

 

「そうそう。今ほど強くもなくて、外国語も覚えてなくて、魔法もろくに使えなかった頃。バックパックと小銭でどうにかしたり、知り合いの家とか女の子の家に転がり込んでさー」

 

懐かしいなー。

 

 

 

「さて、それじゃあ、宿を探そうかねー。希望とかある?」

 

「安宿で良いわよ」

 

「んじゃ、適当なところを……」

 

さて、つづく、と。

 




足柄
見た目は二十代半ば。

旅人
二十代後半の年齢を維持しているが、若々しいので二十代半ばくらいに見える。

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