旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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ゆっくり実況やら何やらを作り始めた。

コンピュータはさっぱりなんだ。




361話 艦娘格付けチェック

大淀と二人で次のイベントの打ち合わせ。

 

「笑ってはいけない黒井鎮守府とかどう?」

 

「白露型が食品に薬品を混ぜて、無理矢理笑わせるとかやりそうですよね」

 

「あり得る」

 

「艦娘格付けチェックはどうでしょう?」

 

「あ、良いじゃん!やろうか!」

 

はい、と言う訳で。

 

 

 

「艦娘格付けチェックーーー!!!」

 

鎮守府の一部を改造して、セットを作った。

 

何人かの艦娘を集めて、いざチェック!

 

「え?何ですかこれ」

 

と吹雪。

 

「テレビとか見ない?」

 

「あ、いえ、知ってはいますけど。何で今やるんですか?今は六月なのに」

 

「いや、こっちの世界線はそうだけど、あっちの世界では正月だったから」

 

「???」

 

まあ、やろうか。

 

はい、それじゃあまずはこれだ。

 

A:俺がそれっぽく描いた落書き

 

B:プロの絵画

 

まずは熊野。

 

「Bですわね」

 

おー。

 

「クロード・モネの『庭の女たち』ですわね。Aは提督がそれっぽくお描きになったのでしょう?」

 

分かるのか、偉い。

 

はい、雪風。

 

「えーと、えーと、Aの方が、ゲージュツって感じです!」

 

はい!

 

時雨。

 

読心は禁止している。

 

「ふむ、Bだね。フランスの印象派の画家、モネの絵だ。Aはかなり上手い落書きだね、提督が作ったのかな?印象派の雰囲気を出しながらも……、そうだね、ルノワールの画風に似せている。芸術家気取りの馬鹿なら騙せるんじゃないかな?」

 

凄いな。

 

次、卯月。

 

「い、いやいやいや!分かる訳ないぴょーん?!……えー?じゃあAぴょん?」

 

はいはい。

 

結果発表ー!

 

「Bでーす」

 

「そうですわよねえ」

 

「だろうね」

 

このようにしてやっていきます。

 

因みに、司会の方は俺と守子ちゃんが。つまり俺が浜◯ポジションで守子ちゃんが伊◯四朗ポジション。

 

お手伝いロボットが撮影していて、あとでYoutubeの黒井鎮守府チャンネルで流す。

 

 

 

次、宝飾品。

 

A:高級ブランドの宝飾品

 

B:それのデザインをパクって俺が安物の材料で作った偽物

 

ファイト!

 

まずは如月。

 

「あ、これはAね」

 

「どうかな?」

 

「雑誌で見たもの。Bは提督が作ったの?上手ねえ」

 

「じゃあAの控え室に行ってね」

 

「はあい」

 

ふむ、如月も割とできるな。

 

次、鹿島。

 

「Aですね」

 

おー。

 

「ティファニーの新作ですよね。可愛いと思います」

 

ファッション関係は得意な艦娘が割と多いなー。

 

明石は?

 

「えー?いや、普通に分かんないんですけど。え?じゃあ、B?」

 

長門は?

 

「分からん。Bか?」

 

正解は。

 

「おめでとうございます!!」

 

「あ、良かったわ」

 

「合ってた」

 

 

 

次は利き酒だ。

 

A:コンビニのワイン

 

B:ロマネコンティ

 

あらかじめ言っておくとね、ロマネコンティってそんなに分かりやすく美味い訳じゃないんだよね。少し淡い味わいで、余韻と香りが独特な感じかな。

 

そして、昨今のコンビニワインは安いけど美味いんだよね。酒造技術の発達により、安くて美味しいワインを量産できるようになったってこと。

 

今回は、コンビニワインの中でも、俺が一番美味いと思ったやつを持ってきた。フルーティな味わいで美味いよ。

 

さて、どうだ。

 

木曾。

 

「Bだ」

 

おー。

 

「Aは……、何と言うんだ、添加物?とか、そう言う感じがするな。Bの方が独特な味がするが、こっちの方が良さそうな酒だ」

 

隼鷹。

 

「Bだね」

 

おー。

 

「ロマネコンティだろ?伊達に酒飲みやってないよ」

 

ポーラ。

 

「Bです〜」

 

おー。

 

「この淡いような味わいと、独特の香り……。そして、後に残る官能的な余韻。確実にロマネコンティです〜。香りを嗅いだ時点から分かってました〜」

 

凄えな、伊達に飲んでないな。

 

では、鈴谷は?

 

「え?んー、普通にAの方が美味しいかな?」

 

青葉。

 

「うーん……、A!」

 

結果発表ー!

 

「正解はBです!!!」

 

「やっぱりな」

 

「ところでロマネコンティもっとくれない?」

 

 

 

次は音感だ。

 

A:近くの高校の吹奏楽部

 

B:プロバンド

 

どうだ!

 

暁。

 

「???」

 

「大人のレディの暁は、どっちがプロか分かるよね?」

 

「え、あ、う、も、もちろんよ!えーと、そう、Aだわ!Aの方が、その、なんか、上手よ!」

 

ははは。

 

陸奥。

 

「Bね」

 

おー。

 

「ヴィヴァルディの春ね?Aは学生さんかしら?たくさん練習したみたいだけど、学生レベルね」

 

因みに、陸奥の趣味は芸術鑑賞だ。個人的にウィーンなんかに行って、コンサートに行くこともあるし、ヨーロッパで美術館巡りをすることもある。

 

はい、武蔵。

 

「聞いたことのない曲だな」

 

うっそだろお前。ヴィヴァルディの春だぞ?

 

「じゃあ、Aにしておくか」

 

佐渡は?

 

「えー?Aかな?」

 

イタリア。

 

「Bですね。だって、ヴィヴァルディはイタリア人ですよ?これを間違えたら恥じゃないですか」

 

結果発表ー!

 

「Bです」

 

「やっぱりね。そうね、今度一緒にコンサートに行かないかしら?」

 

「よかった、正解だった」

 

 

 

次、紅茶。

 

A:フォートナム&メイソンの高級紅茶

 

B:午後ティー

 

はい、金剛。

 

「Aデース」

 

流石。

 

「フォートナム&メイソン、デスネー?あそこの紅茶は愛飲していマース。これはアールグレイクラシックで、ベルガモットオイルのフレーバーが特徴的デスネー」

 

伊達に紅茶飲んでねえな。

 

次、ウォースパイト。

 

「Aね」

 

はい、即答。

 

「イギリス王室御用達のフォートナム&メイソンの紅茶ね。私はロイヤルブレンドの方が好きかしら?」

 

つよい。

 

秋雲は?

 

「えー?んー、B……?」

 

若葉は?

 

「分からん、Bにしておくか」

 

結果発表ー!

 

「Aデース」

 

「あ、やっぱりデスカ」

 

「流石に外さないわよ」

 

 

 

最後はこれ。

 

A:100g数万円の和牛

 

B:いつも買っているちょっと良い肉に俺が手を加えたもの

 

世界に誇る神戸ビーフのステーキ。ミディアムに焼いて、シンプルに味付けしたもの。

 

それと、いつも鎮守府で使っている普通の肉。それを下拵えしておいたものを焼いたステーキ。

 

どうだ?

 

まずは吹雪にやらせる。

 

目隠しをした吹雪に、ステーキを食べさせる。絵面が犯罪的なのは許して。

 

「まずはA……、んー、美味しいです」

 

ほうほう、それで?

 

「Bは……、美味しいです」

 

「では、どっちが和牛のステーキでしょうか?!」

 

「分かりません!」

 

うーんこの。

 

「分かりませんから、えーと、美味しかった方、Bにします!」

 

あっ、はい。

 

「じゃあ、Bの控え室で待っててね」

 

次は大淀。

 

「そう、ですね。Bが食べ慣れた味ですね。だから、Aの方が和牛だと思います」

 

おおー。

 

電は?

 

「分からないのです……、どっちも美味しいので……。えっと、じゃあ、B?」

 

赤城は?

 

「答えはAですね。けれど、Bも美味しかったですよ。決められた予算の中でここまで美味しいものを作るとなると、しっかりと下拵えをしなければならないでしょう。このレベルの美味しい食べ物を毎日食べさせてくれる提督には感謝していますよ」

 

ありがとう。

 

うちの一流芸能人枠、リシュリュー、テスト、ウォースパイト、アーク、陸奥、熊野辺りは?

 

あ、言ってなかったけど、一流枠はさっきから控え室は別室でやってもらってるよ。

 

「「「「Aね」」」」

 

「味で分かるわ」

 

「旨味で分かりますわ」

 

「こちらの方が高価だと思います」

 

やだ、教養有り有り。

 

では俺が結果発表をして……。

 

「正解はAです!!!おめでとうございます!!!」

 

「あ、やっぱりですか」

 

「そうですよね」

 

 

 

うーむ。

 

予想通りの結果になったな。

 

まあ、そもそも、艦娘は皆自然体で生きてるからな。

 

格付けチェックをして剥がす化けの皮はそもそもない。

 

一流芸能人枠の艦娘は実際一流で、駄目そうな艦娘は実際に駄目なんだよね。

 

まあ、こんなもんかー。

 




一流芸能人枠
セレブとしてやっていけるくらいの教養がある。

旅人
今回は司会だったが、無駄に審美眼やら教養がある。

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