内容も登場人物が軒並みクズで辛い。
『川内 Age:17
STR:48
CON:54
POW:36
DEX:88
APP:18
SIZ:8
INT:13
EDU:18
HP:44
MP:78
SAN:540
装甲:7
回避
投擲
剣術
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
追跡
登攀
目星
水泳
跳躍
変装
忍術』
「……ふーん?」
ステータス、ステータス……。
英語はさっぱり、だけど、多分これは私の能力を数値にしたもの、かな?
「そうだよ」
と、時雨。
「成る程ねぇ……」
各数値の説明を受けて、まあそんなものかなー、って納得した。
技能も……、確かに私はこれくらいならできる。
「けど、紙一枚にまとめられるのはなんかヤダなー」
「神通はどうだった?」
「ステータスですか?ええと、川内姉さんよりもSTRが高いですけど、DEXが低いですかね。技能は、『信用』や『剣術』、『居合』、『乗馬』、『制作:料理』、『芸術:能楽』、『歴史』、『説得』、『図書館』などがありますね」
へー。
「那珂は?」
「んー、那珂ちゃんは姉さん達みたいにステータスが高いわけじゃないみたい。あ、でもPOWは上かな。技能は『芸術:音楽』と『芸術:ダンス』、『芸術:エレキギター』、『特大剣』、『ナイフ』、『投擲』、『マシンガン』、『言いくるめ』くらいかなー」
うーん。
「なんか、こう、さあ……」
改めて、技能を見ると……。
「これ、何かと戦って来いってことかな?」
時雨(GM)は、そうだよ?と言って、私達三人を送り出した。
タイトルは……。
『手口村の悪意達』、だそうだ。
「……で?」
取り敢えず、その手口村に来たんだけど。
時雨(GM)は行けば分かるとしか言わないし。
こんな辺鄙な村に何があるのよー……。
「時雨ちゃんもあらかじめ資料とかくれれば良いのにねー」
那珂が言ってるけど、本当にその通りだよねえ。私はNINJAだけど、あらかじめ攻め込む先の前情報は欲しいよ。
「それなんですが……」
どうしたの神通。
「あらかじめ、手口村について、『図書館』で調べたんですよ。しかし、何も資料が見つからなかったのです」
「え、何それ?」
「『歴史』的な観点からも見てみましたが……、あそこには昔、富豪の別荘と小さな村がある、と小さく記述されているのみで、特に資料は何も」
うーん?
「怪しい、よね」
「怪しいですね」
「怪しいねー」
よし。
「私、偵察してくるね。二人は近くのバス停で待ってて」
「はい」「うん」
『忍び歩き』しつつも『隠れる』。
そうやって、村に侵入する。
村は、小さな商店、十数建の民家、畑、軽トラなんかがある小さな村だ。
少し先に、大きめの洋館らしきものが見える。あれが富豪の別荘かな?
……にしても、子供が多いような気がする。
百人近くの子供が……。
……いや、違う!
「「「「キシャァオオオ……」」」」
『目星』をつけて見れば簡単に分かる。あれは、人間じゃない!
形は子供だけど、目がなくて、両手のひらに鋭い牙が生えた口がある!
ってことは、それを見て何も言わない大人達もヤバいってことなのかな?
次は洋館を見てみる。
真正面からの侵入は流石にバレる、よね。
裏門から『登攀』して侵入。
んー、えーと、『目星』をつけてみたら、三階の窓が開いているのが分かった。
『跳躍』して、『登攀』して、窓から侵入。
『忍び歩き』しつつ『隠れる』と同時に、『聞き耳』を立てる。
……一階に三人、地下に一人。
その辺りは避けて、できるだけ情報を集めよう。
家探ししてから、二人の元へ戻る。
「瞳のない、手に口がある子供、ですか」
「うん。私の『知識』にはない化け物だった」
「これが別荘で盗んできた日記?」
「そう。軽く読んでみたけど、どうやら、『イゴローナク様』とか言う奴が関わっているみたい」
「聞いたことないね……」
うーん……。
「考えるのめんどくさいし……」
「そうですね……」
「そうだねー」
「「「皆殺しにしようか」」」
「「「艤装召喚」」」
そして、村に真正面から入る。
「あ、あの、何かご用ですか?」
男の人が話しかけてくる。
「勘違いなら謝るけど。貴方達、悪者なんじゃないの?」
「いえ、そんなことはありませんよ?」
「あの子供みたいな姿の化け物、危なくないの?」
「あれは……、この村では奇形の子供が生まれやすくてですね」
ふーん。
「じゃあ、イゴローナク様とかって言うのは?」
「………………どこで知った?」
「さっき、あそこの洋館に忍び込んだの」
「………………それを知られては、生きて帰すことはできないなぁ………………」
すると、男の首がゴロリと転げ落ちた。
男の身体はみるみるうちに膨れ上がり、両手のひらに口が現れる。
『シネ!!!』
村中の人間が同じような化け物の姿になり、子供の姿の化け物と共に襲いかかってきた!
「那珂ァ!!」
「はーい!タクティカルアームズ、『マシンガン』!!いっくよー!!」
那珂のタクティカルアームズがマシンガンに変形し、そこら中に弾丸をばら撒く。
これで相手の出鼻は挫けた。
「よし、攻めるよ!」
「はい!」「うん!」
『シネエ!!!』
相手の手のひらの『噛みつき』を『回避』して、手裏剣を『投擲』する!!
『グゥ?!!』
相手の大きなお腹に突き刺さって(2D6)怯ませた。
そこに神通が『居合』で胴体を斬り裂く。
『ガアッ?!!』
胴体が真っ二つ(2D10+ダメージボーナス3D6+10)になり、死んだ。
『バカナ?!!』
「余所見しちゃダメだよっ!アイドルの那珂ちゃんから目を離しちゃ……」
那珂が、『特大剣』に変形させたタクティカルアームズの、特大の質量を叩きつけるように振り抜く。
「ダメなんだからねっ!!!」
『ペギャ?!!』
袈裟斬りに斬られた(3D10+ダメージボーナス3D6+15)化け物は真っ二つになった後、グズグズの黒い油の塊のようなものになって消える。
騒ぎを聞きつけて、館の方からさらに沢山の化け物達が。
「「「かかってこい!!!」」」
十分後。
「これで、終わりっ!!」
『ギィヤァァァ!!!』
最後の化け物を両断した後。
『館からイゴローナクの手を回収してね』
と、時雨(GM)の声が。
「これかな?」
言われた通りに、口に手がついている腕の石像が館の地下室にあったので、それを回収。
仕事はこれで終わりかな?
出張かあ。
これも良い経験になった、かな?
川内型
戦闘向きではない。