旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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今年はインフルかからなかったゾ。

風邪も引かなかったし。

毎日ビタミン剤を飲んでるんですけど、やっぱりあるのとないのとでは違いますよ。

みんなも栄養とろうね。


365話 艦娘探索者 その3

『長門 Age:25

STR:358

CON:297

POW:32

DEX:21

APP:18

SIZ:16

INT:9

EDU:13

 

HP:185

MP:24

SAN:281

装甲:30

 

こぶし

キック

頭突き

組みつき

長門流喧嘩術

運転:自動車

制作:軍事作戦

水泳』

 

ふむ。

 

横を見る。

 

『陸奥 Age:24

STR:259

CON:215

POW:48

DEX:51

APP:18

SIZ:15

INT:28

EDU:21

 

HP:147

MP:39

SAN:480

装甲:25

 

回避

キック

ナイフ

信用

目星

聞き耳

ナビゲート

乗馬

経理

写真術

博物学

考古学

人類学

心理学

法律

歴史

芸術:音楽

芸術:ダンス

芸術:絵画

芸術:バイオリン

芸術:ピアノ

制作:料理

制作:絵画

外国語

英語

イタリア語

フランス語

ラテン語

水泳』

 

「おい、おかしいぞ!陸奥がこんなに有能なのに、私がこれじゃなんだか私が馬鹿みたいだろう?!」

 

「いや……、そんなものでしょう、実際」

 

「なんだとう!陸奥めえ!」

 

「痛った、抓らないでよもう!」

 

あ、姉の威厳が!

 

やめてくれえ、こうやって能力を可視化するのはやめてくれえ!!

 

 

 

「えーと、シナリオ名、『遥か遠きルルイエ』ですって」

 

「ルルイエとはどこだ?」

 

「私の『知識』では、そんな名前の海底都市があったと思うわ。架空のものだと思うけれど……、時雨(GM)が関わっているとなると、実在するのかもね」

 

「つまり、お化けは出ないのか?」

 

「……どちらかと言うとSFかしらね」

 

「えすえふ」

 

「サイエンスフィックションよ」

 

「何語だ?」

 

「英語でしょ……」

 

「兎に角、お化けは出ないんだな」

 

よーし、なら平気だ。

 

「………………はぁ」

 

「む、何だ?……言っておくが私は別にお化けが怖い訳ではないからな?本当だぞ!」

 

「はいはい、分かってるわよ」

 

 

 

「深淵島……、ここね」

 

太平洋側にある、住民三百人程の小さな島、深淵島。

 

ここに行けと、時雨(GM)から指示があった。

 

「ふむ……、来たは良いが、陰鬱な雰囲気だな」

 

「そうね……、住民の人達も、なんだか、ちょっと……」

 

何というか、魚のような顔をした人々が、背中を丸めて、よそ者の私達をジロジロ見てくる。

 

「その、すまない。この島について教えてくれないか?」

 

「………………」

 

「お、おい?」

 

行ってしまった……。

 

これは、アレだろうか。

 

無視されたのだろうか?

 

そんなことが何度か続いた。

 

ふむ……。

 

「陸奥、どう思う?」

 

「閉鎖的な島、と言っても限度があるわ。島民同士で会話しているのは見かけたし、話せないって訳でもないのに、これほどまでに無視されるって言うのはね……」

 

だよなあ……。

 

 

 

そうやって、島を見て回ると、海岸に洞窟があるのを見つけた。

 

その奥に、魚のような人のような化け物の石像と、石碑があった。

 

「……読めん!」

 

「これは……、英語ね。ええと……」

 

内容はダゴン秘密教団についてや、ダゴンの召喚や退散の呪文だそうだ。

 

なんだそれは。

 

「私の『知識』では、アメリカの宗教団体だったと思うわ」

 

そうか。

 

「それにこの石像……、『考古学』的な観点から見ても、どの年代のものか分からないわ」

 

「つまりどう言うことだ?」

 

「恐らく……、人じゃない何かが関わっているってところね」

 

その時。

 

『『『『いあ!いあ!ダゴン!!!』』』』

 

「何だ?」

 

「さあ?でもまあ、厄介ごとね、多分」

 

行ってみるか。

 

 

 

海岸に、巨大な魚人が。

 

どう言うことだ全く(SANチェック自動成功減少なし)。

 

「陸奥、あれはなんだ?」

 

「さあ?ダゴンって呼ばれている訳だし、ダゴンさんなんじゃないのかしら」

 

ふむ。

 

「因みにダゴンって言うのは古代フェニキアの……」

 

「あー、良いから、行くぞ」

 

「はぁ、はいはい」

 

『何者だ……』

 

デカイな、30mくらいはありそうだ。

 

「こちら、黒井鎮守府の長門だ!!そちらの目的をお教え願いたい!!」

 

聞こえるように声を張り上げる。

 

『ルルイエの浮上である』

 

はぁ?

 

「あー、治安維持に影響がある場合、そちらを鎮圧しなくてはならないのだが!!」

 

『人間の世界など、如何様にも滅べばよいのだ。我らがクトゥルフ様の為にな!!』

 

そうか。

 

「それでは、黒井鎮守府代表として、貴様を鎮圧する!!」

 

『やってみせろ、矮小な人間もどきめが!!』

 

相手の『踏みつけ』を受けるが、この程度ではダメージは受けない(装甲30)。

 

「おおおりゃあ!!!」

 

『組みつき』で投げる(2D6+ダメージボーナス6D6)。

 

島に叩きつけられたダゴン何某は、大きな叫び声を上げた。

 

『ぐおおおおおおおおお!!!!き、貴様ぁ!!!!』

 

「まだやるか?大人しく帰るなら、命まではとらないでおいてやるぞ」

 

『舐めるな!!!』

 

『かぎ爪』を振るうダゴン。

 

私はそれを『受け流し』て、その腕を駆け上がり、ダゴンの頭に『こぶし』を振るう(2D6+ダメージボーナス6D6)。

 

『ぐあああああああああ!!!!』

 

頭が弾け飛んだ(クリティカル追加ダメージ8D6)。

 

首を失った死体が崩れ落ちる。

 

私はそれを持ち上げて、海に向かって投げ飛ばした。

 

「海に還れ」

 

こんな死体が島で腐っていたら、明らかに異常だからな。

 

証拠隠滅、と言うのだろうか、都合の悪い死体は海に還せば良いのだ。

 

 

 

「な、なんてことを!」

 

「我らがダゴン様を!」

 

「よ、よくも!許さん!」

 

いきり立つ魚人達。

 

「恐らくは、彼らがダゴン秘密教団でしょうね。ダゴンとやらを呼んで、悪事をしようとしていたのだと思うのだけれど……、長門が碌に調査もせずにぶっ飛ばしちゃうんだから、何が何だか分からないわね」

 

「どの道、向かってくるなら潰すだけだ」

 

「ま、そうね」

 

「行くぞ!!」

 

………………

 

…………

 

……

 

程なくして、魚人達は一人残らず死んだ。

 

弱かったな。

 

「まあ、こんなものか」

 

その後、時雨(GM)からの指示で、島の石碑や、資料などを破壊して、指定された一部を持ち帰る。

 

「結局、なんだったんだ?」

 

「だから、それを調べないで滅茶苦茶にしたのは貴女でしょうに……」

 

「いや、私は普通に仕事をしただけだぞ」

 

「何でもかんでもぶっ飛ばすのが仕事なのかしら?殴る前に少しは考えなさいとあれほど言ったでしょ」

 

「あー、うるさいうるさい!丸く収まったのだから良いだろうに!」

 

「はぁ、まあ、それはそうなんだけど……」

 

「「結局、何だったんだ(のかしら)……」」

 




長門
残念なことに脳筋。びっくりするほど何も考えていない。

陸奥
一流のできる女。

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