風邪も引かなかったし。
毎日ビタミン剤を飲んでるんですけど、やっぱりあるのとないのとでは違いますよ。
みんなも栄養とろうね。
『長門 Age:25
STR:358
CON:297
POW:32
DEX:21
APP:18
SIZ:16
INT:9
EDU:13
HP:185
MP:24
SAN:281
装甲:30
こぶし
キック
頭突き
組みつき
長門流喧嘩術
運転:自動車
制作:軍事作戦
水泳』
ふむ。
横を見る。
『陸奥 Age:24
STR:259
CON:215
POW:48
DEX:51
APP:18
SIZ:15
INT:28
EDU:21
HP:147
MP:39
SAN:480
装甲:25
回避
キック
ナイフ
信用
目星
聞き耳
ナビゲート
乗馬
経理
写真術
博物学
考古学
人類学
心理学
法律
歴史
芸術:音楽
芸術:ダンス
芸術:絵画
芸術:バイオリン
芸術:ピアノ
制作:料理
制作:絵画
外国語
英語
イタリア語
フランス語
ラテン語
水泳』
「おい、おかしいぞ!陸奥がこんなに有能なのに、私がこれじゃなんだか私が馬鹿みたいだろう?!」
「いや……、そんなものでしょう、実際」
「なんだとう!陸奥めえ!」
「痛った、抓らないでよもう!」
あ、姉の威厳が!
やめてくれえ、こうやって能力を可視化するのはやめてくれえ!!
「えーと、シナリオ名、『遥か遠きルルイエ』ですって」
「ルルイエとはどこだ?」
「私の『知識』では、そんな名前の海底都市があったと思うわ。架空のものだと思うけれど……、時雨(GM)が関わっているとなると、実在するのかもね」
「つまり、お化けは出ないのか?」
「……どちらかと言うとSFかしらね」
「えすえふ」
「サイエンスフィックションよ」
「何語だ?」
「英語でしょ……」
「兎に角、お化けは出ないんだな」
よーし、なら平気だ。
「………………はぁ」
「む、何だ?……言っておくが私は別にお化けが怖い訳ではないからな?本当だぞ!」
「はいはい、分かってるわよ」
「深淵島……、ここね」
太平洋側にある、住民三百人程の小さな島、深淵島。
ここに行けと、時雨(GM)から指示があった。
「ふむ……、来たは良いが、陰鬱な雰囲気だな」
「そうね……、住民の人達も、なんだか、ちょっと……」
何というか、魚のような顔をした人々が、背中を丸めて、よそ者の私達をジロジロ見てくる。
「その、すまない。この島について教えてくれないか?」
「………………」
「お、おい?」
行ってしまった……。
これは、アレだろうか。
無視されたのだろうか?
そんなことが何度か続いた。
ふむ……。
「陸奥、どう思う?」
「閉鎖的な島、と言っても限度があるわ。島民同士で会話しているのは見かけたし、話せないって訳でもないのに、これほどまでに無視されるって言うのはね……」
だよなあ……。
そうやって、島を見て回ると、海岸に洞窟があるのを見つけた。
その奥に、魚のような人のような化け物の石像と、石碑があった。
「……読めん!」
「これは……、英語ね。ええと……」
内容はダゴン秘密教団についてや、ダゴンの召喚や退散の呪文だそうだ。
なんだそれは。
「私の『知識』では、アメリカの宗教団体だったと思うわ」
そうか。
「それにこの石像……、『考古学』的な観点から見ても、どの年代のものか分からないわ」
「つまりどう言うことだ?」
「恐らく……、人じゃない何かが関わっているってところね」
その時。
『『『『いあ!いあ!ダゴン!!!』』』』
「何だ?」
「さあ?でもまあ、厄介ごとね、多分」
行ってみるか。
海岸に、巨大な魚人が。
どう言うことだ全く(SANチェック自動成功減少なし)。
「陸奥、あれはなんだ?」
「さあ?ダゴンって呼ばれている訳だし、ダゴンさんなんじゃないのかしら」
ふむ。
「因みにダゴンって言うのは古代フェニキアの……」
「あー、良いから、行くぞ」
「はぁ、はいはい」
『何者だ……』
デカイな、30mくらいはありそうだ。
「こちら、黒井鎮守府の長門だ!!そちらの目的をお教え願いたい!!」
聞こえるように声を張り上げる。
『ルルイエの浮上である』
はぁ?
「あー、治安維持に影響がある場合、そちらを鎮圧しなくてはならないのだが!!」
『人間の世界など、如何様にも滅べばよいのだ。我らがクトゥルフ様の為にな!!』
そうか。
「それでは、黒井鎮守府代表として、貴様を鎮圧する!!」
『やってみせろ、矮小な人間もどきめが!!』
相手の『踏みつけ』を受けるが、この程度ではダメージは受けない(装甲30)。
「おおおりゃあ!!!」
『組みつき』で投げる(2D6+ダメージボーナス6D6)。
島に叩きつけられたダゴン何某は、大きな叫び声を上げた。
『ぐおおおおおおおおお!!!!き、貴様ぁ!!!!』
「まだやるか?大人しく帰るなら、命まではとらないでおいてやるぞ」
『舐めるな!!!』
『かぎ爪』を振るうダゴン。
私はそれを『受け流し』て、その腕を駆け上がり、ダゴンの頭に『こぶし』を振るう(2D6+ダメージボーナス6D6)。
『ぐあああああああああ!!!!』
頭が弾け飛んだ(クリティカル追加ダメージ8D6)。
首を失った死体が崩れ落ちる。
私はそれを持ち上げて、海に向かって投げ飛ばした。
「海に還れ」
こんな死体が島で腐っていたら、明らかに異常だからな。
証拠隠滅、と言うのだろうか、都合の悪い死体は海に還せば良いのだ。
「な、なんてことを!」
「我らがダゴン様を!」
「よ、よくも!許さん!」
いきり立つ魚人達。
「恐らくは、彼らがダゴン秘密教団でしょうね。ダゴンとやらを呼んで、悪事をしようとしていたのだと思うのだけれど……、長門が碌に調査もせずにぶっ飛ばしちゃうんだから、何が何だか分からないわね」
「どの道、向かってくるなら潰すだけだ」
「ま、そうね」
「行くぞ!!」
………………
…………
……
程なくして、魚人達は一人残らず死んだ。
弱かったな。
「まあ、こんなものか」
その後、時雨(GM)からの指示で、島の石碑や、資料などを破壊して、指定された一部を持ち帰る。
「結局、なんだったんだ?」
「だから、それを調べないで滅茶苦茶にしたのは貴女でしょうに……」
「いや、私は普通に仕事をしただけだぞ」
「何でもかんでもぶっ飛ばすのが仕事なのかしら?殴る前に少しは考えなさいとあれほど言ったでしょ」
「あー、うるさいうるさい!丸く収まったのだから良いだろうに!」
「はぁ、まあ、それはそうなんだけど……」
「「結局、何だったんだ(のかしら)……」」
長門
残念なことに脳筋。びっくりするほど何も考えていない。
陸奥
一流のできる女。